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<光の話>

大霊能者の高橋信次師は、施術する前に相手に光を当てていたそうです。
目に見えない霊的な光です。エネルギーと言っても良いかもしれません。そういうコトが出来る偉大な人でした。
この人以外でこのようなことが出来た人を私は知りません。(単に知らないだけかもしれない)

これから書くことは高橋師が行っていたものとは違います。私流の定義ですので、そこんとこよろしく。



私流の「光を当てる」という言葉は「本人が意識化出来ない部分を明らかにする」という意味です。
相似象では意識化を重視しているので、そのことです。

それは目に見える光のことではありません。モノの喩えです。


<光の話1>(2010年5月14日)下に続いています


8畳程度の大きさの部屋を想像してください。
その部屋には出入り口が一箇所有り、窓がありません。
窓が無いので真っ暗です。
天井に電灯が灯っています。

さて、この電灯の明るさが、その人の「分かる能力」です。
その部屋の電灯の明るさが、その本人の「世の中の見え方」だとします。
電灯のワット数がその人の「物事を分かる能力」としますね。
本当にそうなのではありませんよ、喩え話です。

物事が分かる人は8畳の部屋の天井についている電灯のワット数が大きいと言える。
普通は蛍光灯が二個セットになってて、40ワットと30ワットですかね、足すと70ワットです。
これだとやや暗いが本は読めますね。
普通にモノが見えて普通に生活できます。
これを「物事がよく分かるレベル」としましょう。



これより暗い場合。
天井には40ワットの電球がついているとします。
暗いけど、モノは見えるし生活は出来ます。
本を読むのはやや困難ですが、読まなきゃいいんだしw
これを世の平均的な方達の理解力(判断力)とします。
これを人並みとしますね。
多分この段階が一番多いように思えます。
活字を読まなくてはならないような知的なことはやや困難だが、生活は出来る、というレベルです。
やや暗いがそれに慣れてしまえばどうってことはありません。




もっと暗い部屋があります。
天井に5ワット電球がついている。
これは暗い。
モノのカタチはなんとなく分かるが、この状態で知的なことは出来ません。
暗いので、なんだか怖い気もしてきました。
ちょっとした物音にもビクついてしまいます。



もっと暗い部屋がありました。
天井に豆電球がついているのです。
これはもう真っ暗と言って良いでしょう。
モノは見えず手探り状態です。
立って歩くと何かにブツかりそうでそれすら怖い。
不安と恐怖に苛まれている状態です。



明るい方の場合。
天井に蛍光灯がついてて40ワット一個と30ワットが二個あるので足すと100ワット。
かなり明るいです。
これだと本は勿論読めるし、細かい作業も出来ます。

<光の話2>


上の喩え話。
物事が分かる能力を窓が無い部屋の照明に喩えてみました。
明るい=思考力有り(理解力・判断力有り)
暗い=思考力無い、乏しい(理解力・判断力乏しい)

と言えるのではないか。

性格が明るいということではありません。
思考力が有るということが結果的にその人を明るくしますよ、ということです。
そして思考力が無い(乏しい)ことは結果的にその人を暗く不安に疑心暗鬼にしますよ、ということです。
人は変わっていません。
同一人物がそれぞれの部屋に居たとしましょう。
明るい部屋では落ち着いて全てを見渡し、安心できますね?
でも、その人が暗い部屋に居たらどうですか?
暗い部屋で本が読めますか?
思考力が乏しければ知的な活動は難しいのでは?
さらに暗い部屋では立って歩くことさえ難しい。
心は常に不安に苛まれます。
人間が同じであるにも関わらず、です。



私が何度も「思考力をつけなさい」と言うのはこのような理由からです。
思考力が乏しい(無い)と、本人がいくら性格が明るく優しく良い人であっても、
物事が見えないので理由もなく不安になったり、疑心暗鬼になる。

それではせっかくの良い性格が勿体無いでしょ?という話。


<光の話3>(2010年5月17日)


さて、この部屋ですが、そこに複数の人がいたらどうなるでしょう?
ここに二人の人間を想定します。
Aさん=70ワット蛍光灯
Bさん=5ワット電球

としますね。

不思議なことに二人は同じ部屋に居るにも関わらず、見えている世界が違うのです。
Aさんは70ワットもあるので、部屋の中は全て良く見えます。
なのでBさんも同様に見えているものだと思って話かけます。
Aさん「ねえ、Bさん、グラスを床に置いておくと危ないよ」
ところがBさんには「床にグラスが置いてあること」など見えないので、
(Aさん、いったい何を言ってるんだろう?)と怪しみます。
Bさんは生まれてこの方、部屋の中をはっきり見たことがありません。
Bさんは他人も同様に真っ暗な部屋に居るのだと、無意識に思っているのです。

Bさんがグラスを片付けないので、Aさんは危ないと思って片付けました。
ところがBさんにはAさんが自分の代わりにグラスを片付けてくれたことを知らない。



そういうことが何回もあり、Aさんは
(私が居る時ならいいが、私が居なくなったら困るのはBさんだ。
 Bさんが自分で危険を回避できるよう、教えてあげよう)
と思います。
Aさん「ねえ、Bさん。自分で部屋の中の危険なものを片付けた方がいいですよ。」
ところがBさんはいまだかつて自分が危険な目に遭ったことがありません。
だって、全てAさんがBさんの知らないうちに前もって処理してくれていたのです。
でも、Bさんはそれを知らないのでした。

BさんはAさんがいったい何を言い出したのだろう?と思いました。
そしてそんな必要も無いのに部屋を片付けろと言うAさんに対し
とても嫌な感想を持ちました。


ところがAさんはさらに、Bさんが何もしないので
Aさん「ねえBさん、ちゃんと聞いてる?あなたが困るんですよ。早く片付けなさい。
     あそこに包丁が落ちていますよ。
     私が片付けてあげるのは簡単ですが、それだといつまでたってもBさんは自分で危険を回避できません。
     なので自力でやる必要があります。
     私はいつまでもあなたの世話は出来ないんです。」

それを聞いたBさんは大変立腹しました。
Bさん「あんた何を言ってんの?
     私は今まであなたに何かを頼みましたか?
     何を偉そうに。
     人をバカにするにもほどがある!二度とウチへ来ないでください!」

それを聞いたAさんは
(ああ、今まで私がBさんを甘やかしたからだな)と悟ったのでした。

<光の話4>(2010年5月18日)


さてAさんは次にCさんの部屋へ行きました。
Aさんはどこへ行っても
「自分の魂、叡智、判断力、波動量」で周囲を照らしているので明るさは70ワットです。
Cさんは40ワットの人ですが、Aさんにはその部屋は70ワットで見ることが出来ます。




Cさんは世に多くいる、所謂普通の人で、世間ではそれを「人並み」と言います。
本人もそのつもりです。
(これは無意識で思っています)
いや、Cさんレベルで「自分は人並みだ」と思っているのはむしろ謙虚な方です。
Cさんレベル(40ワット=可も無く不可も無し)レベルの人にも様々な意識がありますから、
ピンからキリまで居るわけですよ。
このレベルの人は
「自分ほど賢い人はあまり居ない」と思っているのです。
いや、そういう低いレベルだからこそ、そういう不遜な世界を知らない、何も見えてない発想をしているのです。

CさんはAさんが訪ねて来てくれたので喜びました。
そして
「実はこの間、祖父が亡くなってね。実家に帰って蔵を見たら先祖代々の宝物を発見したんですよ。
 江戸時代の土瓶でね、普通は瀬戸物なのに、これは先祖がさる大名に仕えていた時、
 殿様から拝領したガラス製の土瓶なんですよ」

と言います。
その宝物で、この中に松茸を入れて土瓶蒸しにしたので、ぜひご馳走したい、と言うのです。
Cさんの目的はAさんに松茸をご馳走することではなく、それは手段です。
目的は「自分の家系の自慢」です。



出て来た土瓶蒸しを見てAさんは驚きました。
(こ、これは・・・・・・・!!!)
それは土瓶ではなく
尿瓶(しびん)でした。
いったいどこでどう間違ったのか、Cさんはガラス製の尿瓶を江戸時代のお宝だと勘違いしているのです。

Aさん「Cさん、言いにくいのですが、これは江戸時代の珍しいガラス製の土瓶ではなく、今の時代の尿瓶です」
CさんはAさんが何を言っているのか理解出来ないようでした。
Cさんが見る部屋(世界)は薄暗く、モノがあるのは分かるのですが、それが何なのか正確には分からないのです。
でも、生まれからずっとこの明るさ(というか、暗さ)なので、物事の判別識別がつかなかった。
こうしてちゃんと生活しているので、(それは自分の意識の上での話し)物事が分からないなどとは夢にも思ったことが無い。
それにCさんの友人知人の中では、今まで誰もこの土瓶を尿瓶だなんて言った人はいません。

Cさん「何を言ってるんですか、Aさん。
     これは江戸時代に作られた世にも珍しいガラス製の土瓶なんです。
     第一『尿瓶』って何ですか?」
Aさん「病気で寝たきりになった男性がおしっこをする時使うものです。
     おしっこをここで受けて溜めるんですよ」
Cさん「たしかにうちの爺さんは長いこと寝たきりだったけど・・・でも、今まで誰もこれを『小便溜めるモンだ』なんて言わなかったですよ。」
Aさん「それは多分、本当のことを知っていて言わなかったか、あなた同様、これを土瓶だと本気で思っていたからです。
     『本当のことを言うのは10人に一人』と言いますが、このことです。
     10人のうち、何人かは『知ってて言わない人』で、残りは『知らないから言えない人』です」

CさんにはAさんが言う言葉が良く分かりません。
しかし、自分のお宝を貶されたCさんはだんだん嫌な気分になって来ました。


Cさん「Aさん。私は今まであなたを良い人だと思っていた。
     でも、こんな人を傷つけることを言うなんて、見損なった。
     これは私の祖父が私に残してくれたお宝だ。
     悪いけど、もう二度とウチに来ないでください。ああ、気分が悪い!」


Aさんは
(この人も分からないんだな)と、感情的にならずにそこを去りました。
そして(ああ、良かった。もう少しで尿瓶蒸しを飲むところだった。あははh!)と、笑うのでした。

<光の話5>(2010年5月22日)


さて、Aさんは今度はDさんの部屋へ行きました。
Dさんの部屋は沢山の不思議グッズが飾られていました。
パワーストーン、宗教的な像や絵、お香、その他珍しいものが所狭しと置いてあります。
Aさんが訪問するたび、それらが増えているのです。
DさんもAさんと同じく70ワットなので、ふたりは話が合いとても楽しい。




Aさん「こんにちは」
Dさん「あら、Aさんこんにちは。今日は何の御用?」
Aさん「この間神社へ行ったんですよ。その時お守りを買ったのでDさんにあげようと思って」
Dさん「あら、嬉しい♪私もこの間パワースポットへ行ったんですよ。
     そこで汲んで来た水をAさんにあげたいな、と思っていたんです。
     Aさんが来てくれてよかった、ちょうどいい時に来るなんて不思議♪」
Aさん「本当に不思議です。きっと波長が合うんでしょうね」
Dさん「絶対そうですよ。
     今朝夢で大天使が現れて『水を渡しなさい』って言うのよね。
     誰に渡すのか分からなかったけど、それはAさんのことだったんですね!」
Aさん「いや〜〜〜大天使が言ってくれたなんて嬉しいな!」
Dさん「そうそう、Aさん、今度●●で祈りの会があるんですけど、一緒に行きますか?」
Aさん「ええ?いいんですか?それは面白そうです。
     実は私もDさんを●●に誘おうと思っていたんですよ。」
Dさん「それはいつですか?」
Aさん「×月×日です」
Dさん「あら!偶然!●●の祈りもその日です!」
Aさん「それは偶然だなぁ!でもそれでは一緒に行けませんね」
Dさん「そうですね。でも、私が行って体験したことを全部Aさんに話しますから、Aさんも●●の話をしてね」
Aさん「喜んでしますよ!」




二人はそうやってお互いに「自分は今何をしているか」「何が楽しいか」心ゆくまで話し合い
会話を楽しんだのでした。
会話と言ってもお互いが自分の好きなことを語っているだけなのですが、
同波長なのでそれには気づきません。

Aさんは帰り道
(ああ、今日も沢山思っていることを喋ったなぁ)と満足したのでした。

<光の話6>(2010年5月23日)


次にAさんはEさんの部屋へ行きました。
Aさんの部屋はガランとした事務室のようでした。

Aさん「Eさん、こんにちは」
Eさん「こんにちは」

Aさん(Eさんて何かいつも、こうぶっきらぼうなんだよな。Dさんみたいに歓迎してくれない気がする。
     いまいちな人だな。でも、ま、いっか)
Eさん「何か御用ですか?」
Aさん「あ、はい。特に用事は有りませんが、近くを通ったものですから寄ってみました」
Eさん「ふうん」
Aさん「・・・・・・・・・。

    
 (なんだこの人、本当に愛想が無いな。でも、いいか。Eさんに人間社会の”常識”を教えてやろう)
    
 いいお天気ですね!」
Eさん「そうですね。」
Aさん「・・・・・・・・。」
Eさん「あの・・・用事が無かったら、私は忙しいので帰ってもらえます?」
Eさん「!!!」




帰り道Aさんは狐につままれたような気持ちでした。
自分がせっかく愛想良く挨拶をしているのに、つまらなそうな顔をしているEさんはトンデモ無い非常識人間に思えました。
(アレじゃあしょうがないな・・・)(社会不適合とはああいう人のことを言うんだろうな)
しかし優しく親切なAさんは”非常識なEさん”が気の毒になり、なんとか人間らしくしてあげようと思いました。
こんな時いつも相談に乗ってくれるのがDさんでした。


<光の話7>


AさんがDさんの部屋へ行くと部屋にはお香が炊かれ、インドの音楽が流れていました。
Dさんは合掌してマントラを唱えていました。

Aさん「Dさん、こんにちは!」
Dさん「あら!Aさん、また来てくれたんですね!嬉しい♪
     ちょうど良かったこれからインドのマサラティーでも飲もうと思っていたんです。Aさんはいつもちょうど良い時に来ますね♪」
Aさん「いや〜嬉しいな。
     やっぱりDさんと会うとほっとしますよ。
     実はさっきEさんという人の部屋へ行ったんですけどね、なんというかなぁ・・・あまり常識というものを知らないようなんですよ。」
Dさん「あら!」
Aさん「はい。他人がせっかく訪ねて行っても嬉しそうにしないし、自分は忙しいから帰ってくれ、なんて言うんです」
Dさん「あらひどい!ずいぶん失礼な方ね。そういうことは言ってはいけないと思います」
Aさん「でしょ?でしょ?
     だから私はEさんに”世の中の常識”を教えてあげようと思うんです」
Dさん「それはいい考えですね!
     私も沢山の生徒にヨガや瞑想、その他いろんなことを教えています。
     Aさんもやっとそういうことが出きるようになったんですね!凄いわ、Aさん」
Aさん「いや〜私なんかまだまだですよ」
Dさん「ぜひおやりになったらいいわ。そして私に結果を教えてください」
Aさん「分かりました!」


Aさん、やはり心の友はDさんだなぁ、と思うのでした。

<光の話8>


Aさんはちょっと勇気を出して無愛想なEさんの部屋に行ってみました。

Aさん「Eさん、こんにちは!」
Eさん「こんにちは」
Aさん「今日は用事が有って来ました」
Eさん「そうですか」
Aさん「・・・・・・・・・・・。」
Eさん「・・・・・・・・・・。」
Aさん「何の用事か知りたいですか?」
Eさん「別に・・・・・・。」
Aさん「・・・・・・・・・・。」
Eさん「・・・・・・・・・・。」


Aさんはここに来たことを後悔しました。
この会話の弾まなさは何でしょう。
何か話題を探さなくてはなりません。
部屋を見渡すと書類を整理するスチール製の引き出しがありました。

Aさん「この引き出しは何ですか?」
Eさん「考えを整理するものです」
Aさん「考えを整理するって?」
Eさん「考えを整理するんです」
Aさん「もうちょっと分かり易く教えてもらえませんか?」
Eさん「それは無理だと思う」
Aさん「何で無理なんですか?」




Eさんは溜息をつきました。

Eさん「じゃしょうがない。引き出しにラベルが貼ってあるのが見えますか?」
Aさん「はい、見えます」
Eさん「何て書いてありますか?それは見出しなんですけど」
Aさん「いや、ただの白い紙です。字は書いてありません」
Eさん「でしょ?だからあなたには読めないのです」
Aさん「どういうことですか?ではEさんには読めるんですか?」
Eさん「これは私がつけた見出しなので、私には当然、読めます」
Aさん「魔法ですか?」
Eさん「違います」
Aさん「いったいどういうことでしょう?分かり易く説明してくださいよ。あなたの話はさっぱり分かりません」
Eさん「私に見えるものがあなたには見えない、ということです」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・???」


Eさんはあからさまにウンザリした顔になっています。
それを見てAさんは
(本当に失礼な人だな!)と思いました。

Aさん「こんなコトは言いたくありませんが、あなたは失礼な人ですね」
Eさん「私がですか?」
Aさん「そうです。だってそうでしょう?人がせっかく遊びに来たのに、挨拶は素っ気無いし、嬉しそうにしないじゃないですか」
Eさん「嬉しそうにしないとそれが無礼なんですか?」
Aさん「決まってるじゃありませんか!」
Eさん「それ、誰が決めたんですか?」
Aさん「え?誰と言われても・・・でも、皆がそう思っていますよ。それを”常識”と言います」
Eさん「皆がそう思うことが”常識”であることは認めます。でも、それがイコール正しいことではありませんね」
Aさん「え?」




Aさんは驚きました。
(Eさんはキチガイなんだろうか?だとしたら怖いな何をされるか分からないや。ここは一つ相手を興奮させないように巧くとり繕おう)

Aさんは話題を変えることにしました。
本当は会話したくありませんでしたが、このままではEさんに襲われるかもしれないので、相手の気持ちをなだめようとしたのです。



Aさん「この書類入れの引き出しですが」
Eさん「・・・・・・・・・・・・。」
Aさん「開けて見ていいですか?」
Eさん「どうぞ」

Aさん
(ナンだよ意外といい人じゃないか)

Aさんが書類の引き出しを開けると中にはポケモンカードくらいの大きさのカードが沢山入っていました。
でも、Aさんが見ても文字が読めません。

Aさん「これは何ですか?文字が書いてないけど」
Eさん「それは気づきとサトリのカードです」
Aさん「ほおおお・・・・・・・。それは面白いですね。素晴らしいです!」
Eさん「あなたにはそのカードの意味が分かっているんですか?」
Aさん「!!!
(なんだよ、せっかく人が褒めてやってんのに、この返答は。信じられない人だな!)
     はい、気づきとサトリですよね、良く分かります」
Eさん「そんなはずはありません。
     もし分かっていたら文字が読めるはずです。
     あなたは本当には分かりもしないのに、今、分かったと言いました。それは分かりますか?」
Aさん「!!!!!!!!!」



     
Aさんの心臓はドキドキして今にも飛び出しそうでした。

(いったいこれは何なんだろう?私は何か悪いことをしたんだろうか?Eさんはキチガイなのか意地悪なのか!)

Eさん「あなたは今、とても感情的になっていますね?
     私をキチガイか意地悪と考えている。」
Aさん「うわっ!」


Aさんはこの部屋にはとても居られなくなり、
「用事を思い出したので」と言って帰りました。
ここで「用事を思い出した」というのは勿論ウソでEさんを「傷つけないように配慮した」のです。

<光の話9>


Eさんの部屋から逃げるように帰ったAさん。
いったい今日の体験は何だったのだろう?と考えた。
Eさんは多分キチガイや性格が滅茶苦茶悪い人に違い無い。
それはいい。
でも、あの書類入れのラベルと中に入っていたポケモンカードの文字が読めないというのは不思議でした。
Aさんは好奇心が強かったのでこの謎を解いてみたくなりました。



Aさん「こんにちは〜」
Eさん、
(また来たか)という顔をしながら「はい、こんにちは」
Aさん「先日は私、Eさんに失礼なことを言ってしまいました。済みませんでした。今日はお詫びにやって来ました」
Eさん「何のことでしょう?」
Aさん「あなたが挨拶が素っ気無くて人が訪ねて行っても嬉しそうにしないので失礼、と言った件です」
Eさん「ああ、あのこと。別にいいですよ」
Aさん「いやいや良くありません。本当に済みませんでした」
Eさん「はい、どうも」




Aさん「ところでポケモンカードですが」
Eさん「ああ、気づきとサトリのカードのことですね」
Aさん「それそれ!  
     私も欲しいんです」
Eさん「そうですか」


Aさんは考えました。通常、相手が「それを欲しい」と言ったら「そうですか。ではあげます」とか、
手に入る方法をこちらが訊かなくても教えてくれるとか、気を利かせるものだ。
Eさんは気が利かないなぁ、と思いました。



Aさん「あのカード、どうやったら手に入りますか?」
Eさん「気づいたり悟ったりすれば手に入ります」
Aさん「Eさんの引き出しには沢山のカードが入ってますよね?」
Eさん「そうですね」
Aさん「では今まで沢山気づいたり悟ったりしたんですか?」
Eさん「う〜〜〜ん。気づきは沢山ありますが、サトリの方がなかなか集まりません。これは集めるのが大変です」
Aさん「ではサトリのカードというのはつまりレアカードってことですか?」
Eさん「喩えていうならそうです」
Aさん「私はカードが欲しいんです。ぜひ手に入れる方法を教えてください」
Eさん「え?」


この時のEさんは凄まじいまでのウンザリ顔になっていましたが、ちょっと考えた後

Eさん「いいでしょう」
Aさん「ありがとうございます!Eさんは本当は優しい人なんですね!」
Eさん「いや、違います。今ちょっと考えたら、私がAさんに教えることによって、自分の思考の欠陥を発見出来ると気づいたからなんです」
Aさん「え?つまり自分のためですか?」
Eさん「自分のためでもあります」


Aさんは呆れました。自分は今まで常に他人のために生きて来た。
でも目の前のEさんは自分のために行動しようとしていると言うのです。
(こんな人が何で普通の人には読めない文字が書いてあるカードをこんなに沢山持っているんだろう?)



すると不思議なことが起こりました。
目の前のEさんの手の中にポケモンカードが出現したのです。

Aさん「うわっ!出た!」
Eさんは落ち着いてカードを見ました。
そこには
「他人の学びを手伝うことは自分の学びにもなる」と書いてあります。
当然、覗き込んでいるAさんには文字は読めません。

Aさん「凄い!今いきなり出ましたね!」
Eさん「そうですね」
Aさん「これは普通のカードですか、レアカードですか?」
Eさん「これは普通の気づきなので普通のカードです」
Aさん「何て書いてあるんですか?」
Eさん「他人の学びを手伝うことは自分の学びにもなる、と書いてあります」
Aさん「それはさっきEさんが言った言葉と殆ど同じですね!」
Eさん「そうですね、さっきの考えが要約されたものです」
Aさん「面白いなぁ!私もそれをやってみたいので、お願いしますね!」



Eさんが言いました。

Eさん「カード集めをしたいようですが、これは面白いゲームでもあるけどかなり苦しい作業ですよ」
Aさん「そうなんですか?」
Eさん「途中で辞めたり、ちょっと知って嫌になると却って不味いんです。
     あなたがカード集めに耐えられるか、あなたの部屋を見て私が判断します」

Aさんは(たかがカード集めなのにな。Eさんも恩着せがましいというか、勿体つけているというか、なんだかなぁ)
と思いましたが、それは相手に失礼なので言いませんでした。

<光の話10>(2010年5月24日)


AさんはEさんを自分の部屋へ案内しました。
Eさんは部屋を一瞥すると
「OKでしょう」と言いました。
Aさんは
(いったい何がOKなんだろう?)と思いました。

Eさん「ではこれで、私は帰ります」
Aさん「え?もう帰っちゃうんですか。もっと居てくださいよ。
     私が撮った神社やお寺、パワースポットの写真を見て行ってください」
Eさん「申し訳ない。私はそういうのには興味が無いんです」
Aさん「では不思議グッズは?」
Eさん「興味有りません」
Aさん「ではEさんは何に興味が有るんですか?」
Eさん「そうですねぇ・・・人の心ですね」
Aさん「私もです!
     私も人の心にとても興味が有り、沢山の人と会いました。
     あの人もこの人も皆、良い人でした。
     こんなコトもありました・・・・」


と言ってAさんは「自分の知り合いがこういう人で、こういうことをした」という話を延々と続けました。
Aさん「と、いうわけで、あははっは!面白いでしょう?」

AさんがEさんを見るとこれ以上無いほどウンザリした顔をしていました。

Aさん
(え?)

自分がこんなに楽しいのに何故Eさんは楽しそうじゃないんだろう?
何故だ?何故だ?

Eさんは無表情にAさんを見ています。

Aさん
(私、何かまずいことしましたか?え?ナンだろう?この違和感は!)

Eさん「じゃ、私はこれで帰ります。用事があったらウチに来てください。
     用事があったら来ていいけど、用事が無いなら来ないでくださいね。」
Aさん「あ、はい。
     あのぅ・・・・用事が無くても会いたい時ってありますよね?」
Eさん「そうですね」
Aさん「用事が無い時、会えない理由を教えてください」
Eさん「それを教えるとカードが手に入りませんから、自分で考えた方がいいですよ。
     それにこれはとても簡単だし。」
Aさん「そうですか・・・」

<光の話11>


AさんはEさんと会うと決まって居心地が悪く、楽しくなく、落ち込んでしまうのです。
そんな時、会いに行くのはDさんです。

Aさん「Dさん、こんにちは!」
Dさん「あら、Aさん、こんにちは!」


見るとDさんは壁際で逆立ちしながらマントラを唱えていました。

Dさん「私今、身体の気の流れを整えているんです。
     宇宙と繋がるための方法なんですよ。
     良かったらAさんもやりませんか?」
Aさん「いや、遠慮しときます(笑」
Dさん「そうですかぁ?
     これをやった方が身体とチャクラと心と魂に良いんですけどね。
     これを始めたのは●●というヨガの先生で私は先生から特別に伝授していただいたんです。
     なのでこれが出きるのは今の所先生を除いて私だけなんですよ。
     Aさんにも伝授してあげますよ。
     通常は44444円のところ、Aさんだから特別に11111円でいいです。」
Aさん「いや、逆立ちは苦手なので・・・」
Dさん「そういう決め付けは良く無いですよ。
    自分で制限を作っていることになりますからね。
    もっと自分を解放しなくちゃ!
    大丈夫ですよ、Aさんならやれます。」
Aさん「いや〜(笑」


さて、Dさんは逆立ちを止め、普通に座りました。
逆立ちヨガの先生から買った珍しいグッズをテーブルに並べ、一つ一つ説明して行きます。
それを聞きながらAさんは頭の中に或る考えがもやもやと浮かぶような気がしました。



Aさん(ナンだろう?何か思い出そうとしているけど、それが何なのか分からない。
     何なのか知りたい。いや、知らなくてはならないことだということは分かる。
     でもそれが何なのか、分からないんだ。
     ああ!それは何なんだ、いったい!)


それを見ていたDさんが声をかけました。

Dさん「Aさん何か心配ごとでも?」
Aさん「いえ、違います」
Dさん「なら良かった。Aさんの様子が何かつまらなそうだったので、悩みごとでもあるのかと思いました」

Aさん(あ!)


そうか、私はDさんの話を聞くことがつまらなかったんだ。
するとAさんの目の前のテーブルに「気づきのカード」が出現したのです。

<光の話12>


カードには
「Dさんの話はつまらない、ということに気づく」と書いてありました。

Aさん「うわっ!」
Aさんがいきなり叫んだのでDさんは驚きました。
Dさん「Aさん、どうしたの?大丈夫ですか?なんか今日のAさんは変ですよ」
Aさん「Dさん、これを見てください」
Dさん「ん?ただの紙ですね」
Aさん「文字が書いてあるでしょ?」
Dさん「いえ、何も書いてないですね。」
Aさん「Dさんにはこれが読めないんですか?」
Dさん「Aさん。あなた今日は変ですよ。病気かもしれません。ひょっとしたら心の病気かもしれません。
     ちょうど良いものがあります。
     これを飲むと治りますからAさんにあげましょう。
     これは逆立ちヨガの先生から特別にいただいた、『スグナオール』という薬です。
     副作用は有りませんからね、今水を持って来ます」
Aさん「いえ、いいです。
     今日はもう帰ります」
Dさん「そうですね。Aさんは多分疲れているんだと思います。休めば良くなるでしょう。Aさんお大事に♪」

<光の話13>


Aさんは自分の部屋でカードを見ながら考え続けました。

(Dさんの話がつまらないと、今日知った)
(何故Dさんが語る話がつまらないんだろう?)
(何故Dさんにはカードの字が読めなかったんだろう?)
(そういうことに何故今まで気づかなかったんだろう!)


Aさんは考えましたが、全然分かりません。

その時、良いアイディアが浮かびました。

(そうだ、Eさんに相談してみよう。
  だってEさんは気づいたり分かったりすることの先輩だから)




Aさん「Eさんこんにちは!」
Eさん「はい、こんにちは」
Aさん「とうとう気づきのカードが出ました!」
Eさん「ほおおお、それは良かった♪」
Aさん「コレなんですけど・・・」
と言って、AさんはEさんにカードを見せました。
Eさん「良かったですね。一つ気づけばあとはこれを繰り返せばいいんだから。
     最初の一枚はとても重要です。」
Aさん「でも・・・・・・・一つ気づいたら、今度は幾つも疑問が出て来たんです」
Eさん「そういうモノです」
Aさん「そうなんですか。ああ、良かった。悪化しているのかと思いました」
Eさん「いえ、進歩の方向に進んでいますよ」




Aさんは一つ気づいたら幾つもの疑問が生じたこと、その内容をEさんに語りました。

Eさん「一度に幾つもの疑問をいっぺんに解こうとしているのが間違いです。
    まず@Dさんの話がつまらないことに気づいたこと
    次にADさんの話がつまらない理由は何か
    次にBDさんにカードの文字が読めない理由
    最後にC今まで何故Dさんの話がつまらないことに気づかなかったのだろう、という疑問
    これらを別の問題として考えましょう」
Aさん「はい」
Eさん「素直でよろしい。

    Aさんはまだ初心者なので、私がお手伝いをしましょう。


   
 @の「Dさんの話がつまらないことに気づいたこと」は、Aさんの心が「気づきたい」という姿勢、態勢になったので
    その結果気づかなくてはならないことを見た時、心が何かを気づかせようとしたのでしょう。
    これはAさんの気づきたいという気持ちが潜在意識に届いたので、それがチャンスを捉えて表に出て来たとも言えます。
    真剣な思いが心の奥に届き、それが目の前に現象化して、その結果Aさんに気づかせたのでしょう。
    この場合の現象化とはあなたがDさんと会い、会話する、ということです。」

Aさん「はあ・・・」
Eさん「分かりましたか?」
Aさん「はい、あ、いえ。難しいです」
Eさん「いいんです。分からない時は分からないと分かった方がいい」
Aさん「はい。分かりません」
Eさん「もし、ここで本当は分かってないのに分かったつもりになってしまうと、
     これ以後二度とこの件については分かることは出来ません」


<光の話14>


Eさん「次にADさんの話がつまらない理由、ですね」
Aさん「はい、そうです」
Eさん「あなたはDさんの話が何故つまらないと思いますか?」
Aさん「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・ううううううううんんんんんんんんn・・・・・・・・・・・・・・・・」
Eさん「分かりませんか?」
Aさん「はい、分からないんです」
Eさん「そうですか。これは簡単なので自力で分かると思いますよ。Aさんもうちょっと考えてみてください」




Aさんは考えることにしました。
私はDさんの話がつまらないんだ。
だからつまらなそうにしてしまったようだ。
あれ?待てよ。
最近私も誰かからそういう顔をされたなぁ・・・今日のケースと同じだけど、その時は私がDさんの立場だったなぁ。
ナンだっけ?
思い出せない。
あああ、もうちょっとで思い出せそうな気がする・・・・

Eさん「ではヒントを出しましょう。
     あなたは最近良くウチに遊びに来ますね」
Aさん「そうですね(笑」
Eさん「あなたはとても楽しそうです」
Aさん「はい!私が知らないことを教えてもらえるので楽しいです。」




Eさん「この間私はAさんの部屋に行きました」
Aさん「そうです。あの時はありがとうございました」
Eさん「あなたはそこで何をしようとしましたか?」
Aさん「ええっと・・・・・・・私が集めた神社の写真を見せようとしました」
Eさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


Aさん(あれ、Eさん黙っちゃったよ。私は何かまずいことを言ったんだろうか?)




Aさん(嫌だなEさん黙っちゃった。怒っているんだろうか?呆れているんだろうか?困ったなぁ・・・・)

Eさん「Aさん!落ち着いて『問題』だけを考えてください。
     あなたは今、他のことを考えているんじゃありませんか?
     一つの問題を考えている最中、他のことを考える余裕は無いはずですよ。
     気を散らさないように。問題に集中しなさい」
Aさん「は、はい。ええええええっと、問題って何だっけ」
Eさん「他のことを考えたので問題に集中できず、問題そのものが分からなくなったんですよ。
     思考以前の問題です。
     あなたは真剣にカードが欲しいんですか?」
Aさん「はい、カードが欲しいです」
Eさん「だったら真剣に一つのことに集中しなさい。他のことを考えている場合では無い」
Aさん「
(困ったなぁ。Eさん怒っているようだ・・・どうしよう・・・このまま帰ろうかな・・・
     ・・・Eさんの機嫌を直さなくちゃ・・・そうだ、私はEさんの話を真剣に聞いてます、と言おう。
     そうすればEさんは怒らないだろう)

    Eさん、私はとても真剣に考えていますよ♪」
Eさん「Aさん!!!」
Aさん「はい?」
Eさん「今日はもう帰って一人で考えてください。私には余分な時間がありません」
Aさん「分かりました」


<光の話15>
(2010年5月25日)


Aさんは一人部屋で考えていました。

(自分のいったい何が悪いんだろう?こんなに真剣に考えているのに。
 Eさんて怒りっぽくて嫌だな。
 第一何を考えろって言うんだ?
 それを教えてくれなきゃ考えられないよ)


するとそこに40ワットのCさんが訪れました。

Cさん「Aさん、こんにちは〜!」
Aさん「えっ?Cさん、珍しいなぁ!」
Cさん「いや〜この間は悪かったね。
     後で親父に訊いたら、あれは江戸時代の土瓶じゃなくて、祖父さんが使ってた尿瓶だって教えてくれたんですよ。
      お宝ってのは、あれ、冗談だって。
      いや〜参った参った!
      それでね、本当のことを言ってくれたのはAさんだけだったと分かったわけなんですよ。
     Aさん、二度と来るな、なんて言って悪かったね、申し訳ない!」
Aさん「いいんですよ、そんなこと」
Cさん「それでね、不思議なことがあったんです」
Aさん「何でしょう?」
Cさん「コレなんですけどね」


見るとCさんは例のポケモンカードを持っていました。
驚くAさん。



Cさん「実は親父から本当のことを聞かされて、考えたんですよ。
     Aさんは十人に一人しか本当のことを言わないって言ったけど、
     本当のことを言ってくれたのはAさんだけだったな、って思ったらこのカードがいきなり出たんです。」
Aさん「ほおおお・・・」
Cさん「でね。
     本当のことを言ってくれた人のことを、俺は悪く言っちまったなぁ、悪かったなぁ、って思ったら
     またカードが出たんですよ!」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Cさん「それでね。
     オレはAさんのようないい人のことを知らないで、お愛想言う奴や本当のことをことを知らない奴を『良い人』だと思っていた、
     って気がついたんですよ、そしたらまた一枚出た!」
Aさん「・・・・・・・・。」
Cさん「それで、俺。今までバカだったなぁ・・・って思ったんですよ。
     俺は今までそうやって何も考えないで、俺にいいこと言う奴だけを信用して来たんじゃないか?って。
     ああ、何て俺はバカだったんだ!って、本当にもうね、泣きたいくらいに思ったら、コレが出た」

と、言ってCさんは金色に輝くレアカードを見せました。

Aさん「これは!」
Cさん「俺が何か思うたびにこういうのが出るんだけどさ。
     頭のいいAさんなら分かると思って、それで来たってわけですよ」




Aさんはショックでした。
自分が欲しくてたまらないポケモンカードを、Cさんが束で持っている。
自分はまだ一枚しか持ってないのに、
Cさんは金色のレアカードまで持っているんです。
あまりのショックにAさんは呆然としていました。

Cさん「俺は無学だからさ。何も分からないんでAさん、これが何なのか教えてくれると有りがたいんだけど」
Aさん「これは・・・・・・・・・・何でしょう?私も知らないんです」
Cさん「そうか、物知りのAさんにも分からないか。んじゃしょうがないな。」

と言ってCさんは帰りました。

<光の話16>


Cさんが帰った後でAさんは一人部屋で打ちのめされていました。

(何であのCさんがポケモンカードを沢山持っていて、しかも金色のレアカードを持っているんだ。
  何故だ。
  言っては悪いが私はCさんよりもずっと知的だ、勉強も出きるし、常識だってあるし、知識も有る。
  なのに、何であんなCさんが・・・・)


Aさんはもう少しで悔し涙を流す寸前でした。



(いったい、誰がポケモンカードを出しているんだ?
  神か?
  だとしたら神ってのはいい加減な奴だな!
  神がマトモならCさんよりこの私がカードを沢山持っていて当然じゃないか!)

(私はいつも毎日人のために良いことをしているんだ。
 なのにCさんは自分の楽しみのために生きているじゃないか!
 なのになのに・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


Aさんは泣いていました。



(だいたいEさんが悪い!
  私に何か教えることがあるはずだ。
  なのに教えてくれないし。
  何で私がこんな目に逢うんだ?)


<光の話17>


Aさんは一人部屋で泣いていました。
手にはたった一枚のポケモンカードを握りしめて・・・
ようやく泣き終わると、AさんはCさんのことを考えてみたくなりました。



自分は何故Cさんがカードを沢山持っていると、ショックを受けるんだろう?

何故だ?

何故だ?

何故だ?

自分はEさんがカードを沢山持っていても何も感じなかった。
でも、Cさんが持っているとショックを受けた。

何故だ?

何故だ?

何故だ?



Eさんなら持っていて良くてCさんなら悪いのか?
そういうことになるな。
では何故そうなるんだ?

何故だ?

何故だ?

何故だ?



EさんとCさんの違いは何だろう?

Eさんは何かいろいろ知ってて自分の先輩のような気がする。
でもCさんはこう言ってはナンだが、無知な人だ。
尿瓶を江戸時代の土瓶だなんてアホなことを言っていた。
知的レベルが低いと思う。
でも、Eさんはいろいろ知ってて、いつも落ち着いていて知的レベルが高そうに見える。

私は自分より知的レベルが高い人がカードを持っていても何も思わないが、
知的レベルが低い人がカードを持っていると嫌なんだ。

つまり・・・・

私は・・・・

人を・・・・

知的レベルで差別している!



ここまで考えた時、突然カードが出現しました。
それは通常のカードで
「私は知的レベルという物差しで人を差別する」と書いてありました。

(どhっひーーー!)



カードが出たのは嬉しいが、一回目も二回目も意味的にはロクなモンじゃない気がしました。
出来たらこれらのカードは捨ててしまいたいと思いました。

<光の話18>


Aさんはショックでした。
自分はいつも思いやりがあり、常に世のため人のために行動していたからです。
そんな自分がこんな汚い考えを持っていたなんて。
これは人に知られないうちに捨ててしまおうと、思いました。
もしこれを人に知られたら・・・・・・・・とても耐えられない、とAさんは思いました。



そしてさきほどのCさんとの会話を思い出しました。

あ!私はウソをついてしまった!

あ====!なんてことだ、正直が売り物だったのに、何でウソをついたんだ?

Aさんはウソをついた理由を考えました。

あの時Cさんはポケモンカードが何なのか知りたがっていた。
だから、私はそのまま教えてあげれば良かったのだ。
なのにウソをついて「知らない」などと言ってしまった。

何故だ?

何故だ?

何故だ?



Aさんにはすぐ分かりました。
それはAさんがCさんに嫉妬したからです。
(私はCさんに嫉妬したんだ)

するといきなり目の前にカードが出現しました。
「私はCさんに嫉妬した」と書いてある。
またまた変な言葉が書いてある。
私のカードは変なのばかり。
あ===!どうしたらいいんだ!

<光の話19>(2010年5月28日)


Aさんはガッカリしました。
自分のことを今まで「良い人」だと思っていたからです。
すっかり落ち込んだAさんは或る人を思い出しました。
Fさんという優しい人です。

Aさん「こんにちは〜」
Fさん「あら!あらあらあらあら!珍しいわねぇ、Aさん!」
Aさん「はい。えへへ・・・」
Fさん「まぁ、とにかく中へ入って♪」
Aさん「お邪魔します」



AさんはFさんに今までのことを話しました。
Aさん「と、いうわけで。
     私は今、とても自分にガッカリしているんです」
Fさん「そうなの。でも、Aさんはとても良い人なのに」
Aさん「だから、私は良い人では無かったんですよ」
Fさん「そんなことないわよ〜。あなたはとても良い人よ。それなのにあなたにキツイこと言うEさんてヒドい人ね」
Aさん「う〜〜〜ん。たしかに厳しいけど、ヒドいのかな」
Fさん「そうよ。Eさんはきっとあなたを誤解しているんですよ。
     本当のあなたを知ってもらえばEさんだってあなたを良い人だ、って分かりますよ」
Aさん「それが、Eさんは私のことを良く知っているみたいなんです。
     私が考えることは見抜かれているんですよ」
Fさん「見抜く?あらヤだ、怖いわね」
Aさん「はい、ちょっと怖い気もするんです。でも私にはEさんは悪い人には見えないんです」
Fさん「そうかしたら。だってこんなに良い人のAさんを悪く言うんでしょう?」
Aさん「いや、悪く言うわけでは・・・ひたすら厳しいんです。
     私がちょっとでもボケたことを言うと凄い顔で怒るんです」
Fさん「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・危ない人なんじゃない?気をつけた方がいいわよ。もう会わない方が良いと思いますよ」
Aさん「そうでしょうか?」
Fさん「そうですよ!」
Aさん「でも、コレ」


と、言ってAさんは気づきのカードを出しました。



Aさん「私はこれを集めたいんです」
Fさん「何?これ」
Aさん「Fさんは知らないんですか?」
Fさん「知りません」
Aさん「これは気づきのカードと言って何かに気づくと出て来るんです」
Fさん「誰が言ったの?」
Aさん「Eさんです」
Fさん「怪しいわね。これは魔法だと思う・・・いえ、きっと黒魔術よ」
Aさん「黒魔術?」
Fさん「そう。あなたはEさんに操られているんですよ。あなた本当に危ないわ。Eさんとは縁を切った方がいいと思う」
Aさん「そうですか・・・」




Fさん宅からの帰り道Aさんは何か釈然としないモノを感じていました。
(Fさんは良い人だ)
(私のことを認めてくれる)
(それにひきかえEさんは私を認めない)
(どっちの人と会うと楽しいかといえば・・・分からない・・・いや、Fさんとの会話はつまらない)

(普通なら私を全面的に認めてくれる人の方が楽しいはずだ)
(でもFさんは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私を認めているのだろうか?)
(待てよ。もっと考えてみよう)

(Fさんは私を「良い人だ」と言いながら、私の考えを理解してくれたかな)
(いや、してくれなかった!)
(Fさんはたしかに優しく親切だけど、私の話を理解しようとはしないで、結局自分の考えを述べていただけだ)

(それって他人を認めているのか?)
(いや、違う)
(Fさんは自分が言いたいことを言っていただけだ)

(つまり・・・・・)
(私は今までFさんのような話し方だったんだ!)


すると目の前に気づきのカードが出現しました。
そこには
「今まで自分が相手の話を聞かず、自分が喋りたいことだけを喋っていた」と書いてありました。

Aさん「これだ!Eさんが『何故Dさんの話がつまらないか』分かれ、と言ったのは、コレなんだ!
     頭でいくら考えても分からなかったけど、Fさんと会ったら分かった!
     わーい!」


<光の話20>


嬉しくなったAさんは喜んでEさんに会いに行きました。
そしてFさんと会話して謎が解けたことを報告しました。

Aさん「つまり・・・・・私はEさんのことをちょっと愚痴ってしまったんです」
Eさん「そう。別にいいですよ。どんな意見を持とうとそれはその人の自由だから」
Aさん「許してくれますか?」
Eさん「許すも許さないも。私には関係無いことです。」
Aさん「Eさんっていい人だったんですね!」
Eさん「は?
     いい人って何ですか?」
Aさん「え?」

   
 (何で怒るんだ?Eさんおかしいよ。私がEさんの悪口を言っても怒らないのに、褒めたら怒った!)
Eさん「あなたね。
     他人のことを『良い』『悪い』で区別する、その考え方がおかしいってことに気づきませんか?
     あなたが考える『良い悪い』の範疇に、あなたが私を当てはめているってことがどんなに失礼か分かりませんか?

     そっか。まだ気づいて無いからそのカードは出てない、と。
     あなたはまだまだダメですね。
     そういう思いの癖、考え方の姿勢を直さないと、これから先が思いやられます。」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・。」



Eさん「返事が無い。まぁいいでしょう。
     ところで、あなたはCさんと言う人を知ってますか?」
Aさん「はい、知ってます」
Eさん「さっきCさんと言う人がここへ来ました」
Aさん「!!!」
Eさん「あなたはCさんが気づきのカードとサトリのカードを出したのに、それを『知らない』と言ったそうですね」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「何故ですか?あなたはその時点では既にカードのことを知っていたはずですが」


Aさんは恥ずかしくて穴があったら入りたくなりました。

Eさん「Aさん!!!」
Aさん「はいっ!」
Eさん「答えてください」
Aさん「はい、分かりました」


AさんがCさんにカードのことを教えなかった理由を話しました。

Eさん「それで?」
Aさん「Cさんに悪かったな、と思います」
Eさん「それで?」
Aさん「ええええと・・・・・反省しています」
Eさん「それで?」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・?」
Eさん「あなたは何かしなくてはいけないのでは?」
Aさん「Cさんに・・・・・・・・・・・・謝りに行く・・・・・・・・・・・・・・・?」
Eさん「そうでしょうね、普通」
Aさん「今すぐ行って来ます!」


<光の話21>


Aさんは思っていました。
(ったくもう・・・・Eさんと会うと必ず叱られる)
(あああ、気分が悪いなぁ、もう!)
(くそっ、いったい私は何をやってんだ)
(しかしもとはと言えば私がCさんに「それは知らない」なんてウソをついたのが悪いんだ)
(格好悪いが謝ろう)


AさんはCさんに謝りました。
するとCさんは
「な〜に。いいってことよ!」と笑って許してくれました。

(Cさんって良い人だったんだなぁ。今までそれが分からなかった。いったい何をやっていたんだ、自分)



それからAさんは気づきました。

(謝ったらなんかとてもいい気持ちだ)
(Eさんに「謝りに行け」と言われた時はとても嫌な気分だったけど、今はとても良い気持ちだ)


Aさんはさらに考えた。

(そうか!Eさんが私に謝れと言ったのは意地悪ではなくて怒っているのでもなくて、この問題を終わらせようとしてくれたんだ!)

すると金色のカードが現れ
「問題があったらすみやかに解決し、次へ進むことが大事」と書いてありました。
これはサトリのカードでした。

Aさん「わ===!」



Aさんは考えた。
以前の自分ならEさんがあのように自分に詰め寄って追及したら絶対ただの意地悪だと思っていただろう、と。
そしてEさんを恨み憎んで終わっていただろう、と。
でも今の自分はそう思う前に考えることが出きるようになった。
知らないうちに自分は進歩していたようだ。

つまり、考えることが出きる人は、不必要な感情を持つことが無くなるのではないか?

と、思った瞬間目の前に
「考える者は余計な思いを持たなくて済む」と書いた金色のレアカードが出現しました。

Aさん(こりゃあ凄いや!一日で二枚も!やったーやったー)



しかし、待てよ。
このレアカードはEさんのお陰だ。
Aさん(Eさん、ありがとう!)

すると通常の気づきのカードが出現しました。
「分かるようになったのはEさんのお陰」と書いてある。

Aさん(しかし待てよ。Eさんだけでは無いな。だって、CさんとFさんも私が気づく切っ掛けを作ってくれたんだから)

すると通常の気づきのカードが出現しました。
「分かるようになったのはCさんとFさんのお陰」と書いてある。

Aさん(うっひょ===!気づきのカードを簡単に出せるようになったぞ!だって気づけばいいんだから。
     この分ならカードがどんどん溜まるぞ!)


Aさんはもっと考えてみることにしました。

Aさん(でも、通常のカードとレアカードの違いって何だろう?)

すると閃いた。

Aさん(そうか!気づきのカードはただ気づけば出るんだ。でも、金色のカードは何かこう、もっと大事で、個人的なことではなくて
     もっと大きな法則みたいなことを分かると出るのではないかな)


Aさんはカードが出るのを待ってましたが、出ませんでした。

Aさん(あれ、違ったか。まぁ、いいや)



Aさん(もっと考えてみよう。
     私は自分の知り合いの、EさんCさんFさんから大事なことを気づかされた。
     ではDさんは?
     そうそう、Dさんからも大事なことを学んだ。
     Dさんがつまらない話をしてくれたので、自分もつまらない話をしていたのだ、って分かった。

     ではあのBさんからは?何か学んだかな?
     今までは他人から学ぶということを考えたことが無かった。
     だからそういう時に出会ったBさんからは学べなかった。
     これから会えば何か学ぶに違いない)


Aさんはカードが出るのを待ってましたが、出ませんでした。

Aさん(あれ、また違ったか。
     今まで出会った人から学べるんだし、ってことはこれから出会う人からも学べるのではないか。
     つまり私は出会う人から学べる)

Aさん(今の考えをもっとまとめてみよう。
     「私は出会う人全てから学ぶことが出きる」)


すると瞬時に目の前に金色のレアカードが現れ、そこに
「出会う人全てから学ぶことができる」と書いてありました。

Aさん「やった==!やった==!」

Aさん(私はサトリのカードを出せるようになった。
     これを続けて行けばいいんだ。
     そうすればEさんの言うことを理解できる。
     Eさんの言うことを理解出来ないと、恨んだり憎んだりしてしまうが、理解出来ればそんなことはない。
     私はどんどん物事が分かるようになるんだ!)

<光の話22>


Aさんは嬉しくてEさんに報告に行きました。
Aさんの説明を聞いたEさんは言いました。

Eさん「だいぶ分かるようになって来ましたね。ではそろそろいいかな」
Aさん「何がですか?」
Eさん「あなたに紹介したい人がいます。この紹介状を持ってGさんという人に会いに行ってください。
     きっと面白い話が聞けますよ」
Aさん「Eさんはその話を知っているんですか?」
Eさん「知ってますよ」
Aさん「だったらEさん、その話をしてくれませんか?」
Eさん「いや。間に人が入ると少しづつ誤解が生じます。
     Aさんは直接、Gさんと会った方がいい。」
Aさん「そんなもんかな」
Eさん「そんなもんなんですよ」


<光の話23>


Aさんは紹介状を持ってGさんを訪ねました。

Aさん「こんにちは!Eさんから紹介されてやって来ました!」

Gさんは名前の通り老人でした。

Gさん「ほおお・・・Eさんの紹介ね。どうぞ」

Gさんの部屋は本で溢れていました。

Gさん「私に何の御用だね?」
Aさん「はい。EさんがGさんから面白い話が聞けると、紹介してくれました。」
Gさん「なるほど。」
Aさん「私に面白い話をしてくれますか?」
Gさん「面白いと言えば面白いが・・・怖いと言えば怖い」




Gさん「君はこの世界はどうなっているか知っているかね?」
Aさん「いえ。考えたこともありませんでした」
Gさん「そうだろう。それが普通の人だ」
Aさん「この世界はどうなっているんですか?」


Gさんはどこから見ても真四角の物体を出しました。
そこには英文字が書かれています。



Gさん「ここに英文字が書いてあるじゃろ」
Aさん「はい」
Gさん「これを見て何か思わないかね?」
Aさん「これは・・・・・・・ひょっとして人の名前ですか?」
Gさん「正解!」




Aさん「ではこの『A』ってのが私?」
Gさん「正解!」
Aさん「ではこの『G』ってのはGさん?」
Gさん「その通り!」
Aさん「ええええええええっ?」
Gさん「驚いたかね?」
Aさん「はい・・・・・なんと言っていいか。
    世界は真四角だったんだ!」




Gさん「いや。それだけでは無い。このひとつ一つが実は『動く』」
Aさん「本当ですか!」
Gさん「本当だとも。これを見たまえ」


Gさんはその物体を持ってごちゃごちゃと動かしました。
すると英文字の並びもごちゃごちゃになりました。
Gさん「元通りにしなくちゃな。これが大変なんだわい・・・・・・・・・・・・・・・・・・っふぅ、やっと戻った」
Aさん「これはこの世界のミニチュアですか?」
Gさん「さよう。模型である」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで?」
Gさん「この世界はゲームだからじゃよ」
Aさん「ゲームぅ?」
Gさん「そう」
Aさん「ゲームってことは・・・・・・・だれかがゲームをしてるんですか?」
Gさん「その通り。」
Aさん「誰がやっているんですか?」
Gさん「神様かな・・・いや、私達全員で参加しているのかもしれない」
Aさん「うわ===、難しい話だ!」




Aさん「この世界はゲームで、それをやっているのは神様かもしれないし、私達かもしれないんですね?」
Gさん「そう。私の長年の研究の結果、そうとしか言えない、ということが分かった」
Aさん「そうだったんだぁ・・・・・」


<光の話24>


Aさんは思いました。
Aさん
(もしゲームなら終わる時が来るのではないか?)
すると目の前に気づきのカードが現れました。
そこには
「ゲームは終了する」と書いてありました。

Aさん「やっぱり!いつか終わるんだ、このゲーム!」
Gさん「ん?」
Aさん「Gさん、ほら見てください。気づきのカードが出ました!」

ところがGさんは特に興味も無い様子です。
Aさん「Gさんは気づきのカードやサトリのカードを知らないんですか?」
Gさん「知らんな」


驚くAさん。
こんなに賢い人なのに、カードを知らないなんて。

Aさん「今までこういうカードが出たことは無いんですか?」
Gさん「そうさなぁ・・・あったような気がする」
Aさん「そして?」
Gさん「忘れた」
Aさん「え?・・・・・・・・・・・・・えええっと、そのカードが出る前にGさんは何かに気づいたりしたはずなんですが。」
Gさん「そういえば・・・・・・・気づいたような気がする。」
Aさん「だったらカードは出たはずですよ」
Gさん「そういえば・・・・・・・そんな紙があったかもしれん」
Aさん「それで?」
Gさん「捨てた」
Aさん
(っが===ん!)
    「それ、大事な紙です」
Gさん「そうかい。でもわしは自分の研究以外に興味は無いのでね。」
Aさん「そうですか・・・・・」


<光の話25>


Gさん「そうそう。君は良いことに気づいたようだ。たしかにゲームには必ず終わりが来る」
Aさん「そしたら私達はどうなっちゃうんでしょうか?」
Gさん「或る者にとっては喜ばしく、或る者にとっては不味いことになる」
Aさん「それ、怖いですね」
Gさん「だろう?実に怖い。
     私の研究では誰だか知らんがこのゲームをしていて、終了と同時に我々の運命も定まるのじゃ」
Aさん「終わる時っていつだか分かりますか?」
Gさん「私の研究では、それがいつなのか、何年何月とは言えないんじゃ。
     ただ、このゲームが終了した時、としか言えない。
     ゲームが終了する時とは、たとえばこの模型だが、全ての面の色が揃った時がゲームの終了じゃ。
     そうすれば全ての魂が救われる」
Aさん「それは良かった」
Gさん「いや、そうとも言えないんじゃ。
     全ての面を合わせることが出来ない場合もある。
     その場合は一つの面だけ揃ったら、それで終了ってことも有り得る」
Aさん「それは全部の面よりも簡単そうですね」
Gさん「そうじゃなぁ。
     私の研究によれば、どうもこの世界は全ての面を合わせるのではなく、一つの面が合えばゲーム終了となりそうなんじゃ」
Aさん「どういうことですか?」
Gさん「そうなれば・・・色が合った一つの面だけが、クリアということになる」
Aさん「他の、5つの面は?」
Gさん「終了じゃな」
Aさん「つまり?」
Gさん「不味いことになる」




Aさんは大変なことを聞いたと思いました。

Aさん「では・・・では・・・その、合う一つの面に自分が居られれば救われるってことですか?」
Gさん「まぁ、そうじゃ」
Aさん「どうしたらその面に居られるんでしょうか!」
Gさん「それは知らん」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
Gさん「それは私の専門外なのでね。」

Aさん(っが===ん!)
Gさん「そうじゃ。君にその専門家を紹介しよう。君は良い人だ。気に入った」

そう言ってGさんはIさんという人を訪ねるよう、紹介状を書いてくれました。
Aさんはお礼を言ってGさんの部屋を出ました。
Aさん(Gさんはあそこまで知っていて、それ以上を知らないんだな。
     でも、今日はとても重要なことを知った。ああ、良かった。Eさんが紹介してくれたお陰だ。
      Iさんという人に会って、どういう人が救われるのか分かったら、Gさんに教えてあげよう)


<光の話26>


AさんはGさんの部屋からの帰り道、久しぶりにDさんの部屋を訪ねました。
今日仕入れた情報をぜひともDさんに教えてあげようと思ったのです。

Aさん「Dさんこんにちは!」
Dさん「ああ、Aさん」


何かいつもと様子が違います。
Dさんはあまり嬉しそうではありません。
部屋を見ると・・・・・Aさんは驚きました。
今まで気づかなかったけど、Dさんの部屋がとても汚れていたからです。
床や壁、天井も染みだらけで、家具やモノには埃が積もり、長年掃除をしていないのが分かる。
Aさん(ぎょっ!ナンだこの部屋は!)

Dさん「何か用ですか?」

その言い方もつっけんどんでした。
とても面倒臭そうです。
Dさんはいつからこんなになってしまったのでしょう?

Aさん「今日はDさんに凄い話を知らせに来たんですよ!」
Dさん「凄い話って?」
Aさん「この世界はゲームだったんです!真四角の!」
Dさん「あはあ・・・そのことね」
Aさん「Dさんは知ってたのか!ああ、それなら良かった」
Dさん「Aさん、自分ばかりが情報を知っているなんて思わない方がいいですよ」
Aさん「え?」
Dさん「私だってそういう情報が入るんだから」
Aさん「いや私は別にそういう意味で言ったのでは・・・」
Dさん「私に最近Hさんと言う友人が出来たんです。
     その人はとても頭が良くて何でも知ってるんですよ。」
Aさん「そう、それは・・・良かった・・・」
Dさん「その人はとにかく何でも知ってて、凄いんです」




AさんがDさんの部屋を見ると、今まであったインドのグッズが無くなっていました。

Aさん「あれ?沢山あったインドの品物は?」
Dさん「捨てました」
Aさん「何で?」
Dさん「Hさんが『宗教的なモノは良くない』って言うから」
Aさん「そうですか・・・」
Dさん「モノでは無いんです。肝心なのは心なんですよ」
Aさん「私もそう思います」
Dさん「私はHさんからいろいろ教わって『モノでは無い、心なんだ』って気づいたんです」
Aさん「気づきのカードが出たんですか!」
Dさん「え?何のこと?」
Aさん「気づくと気づきのカードが出るんですよ」
Dさん「そんなモノは出ません。だって、モノだし」
Aさん「いえ、たしかにカードはモノだけど、重要なのはモノそのものではなくて、そこに書いてあるモノなんです」
Dさん「気づくことは大切です。Hさんも言ってましたから」
Aさん「だから気づけばカードが出るはずなんです」
Dさん「私なんか毎日気づいてますけど、今までそんな変なモノ、出たことがありません。
    でも、もし出たら即、捨てますね。だってモノだもん」
Aさん「いや、違うんですって。」
Dさん「あなたね。一度Hさんと会って、そのモノ信仰を治してもらった方がいいと思いますよ。」
Aさん「そうじゃないんだけどなぁ・・・・・でも、そうか。ではとにかくHさんと会ってみます」


<光の話27>


Aさん「こんにちは!」
Hさん「誰?」
Aさん「Aと申します。Dさんから紹介されて来ました」
Hさん「へえ。ま、入って」
Aさん「お邪魔しまーす」


Hさんの部屋はGさんと同じく本が沢山ありました。

Hさん「で。Aさんとやら。私に何の用?」
Aさん「はい。実はこの世界が終わるという情報があったもので」
Hさん「うん、知ってる」
Aさん「友人のDさんがHさんが詳しいから行くよう、言われたんです」
Hさん「で。君はどこまで知ってるの?」
Aさん「Gさんが知っているところまでです」
Hさん「ふうん・・・・・・・。じゃ私に訊かなくたっていいんじゃないのかな」
Aさん「はい・・・・・・・いや、分からないことがあるんです。
    一つの面が合えばゲーム終了って所まで分かったんですが、ではその面って何?と思って」
Hさん「どういうこと?」
Aさん「はい。面が合うってことの意味が分かりません」
Hさん「なんだそんなことか」




Hさん「それはね。気づけばいいんだよ」
Aさん「何に?」
Hさん「たとえば・・・そうだなぁ・・・・私なんか毎日気づいているんだ」
Aさん「そうですか!私もです」
Hさん「君が?へええ・・・・」
Aさん「どんなことに気づけばいいんでしょうか?」
Hさん「うううんn・・・・君には難しいかもしれないが、たとえば
     私達にとって一番大事なのは「愛」だ
     私達は気づかなくてはいけない
     全ては「波動」だ
     世界は波動で出来ている
     「愛は光だ」とか」
Aさん「ほおおお!カードが出たんですね!それは気づきのカードでしたか、サトリのカードでしたか」
Hさん「何言ってんの?」
Aさん「だって沢山気づいたんだからカードは沢山出ましたね?」
Hさん「君ね・・・・・・・・カードってモノじゃないか。そのようなモノには何の価値も無いんだよ。」
Aさん「いえ。たしかにカードはモノですが、重要なのはカードの紙ではなくてそこに書かれた文字なんです。
     情報なんです」
Hさん「君は物質文明に毒されているね」
Aさん「いや、これは物質の話では無いんです」
Hさん「君みたいなど素人がよくGさんと会えたね」
Aさん「はい、私はど素人なんですが、Gさんから沢山の貴重な情報を教えてもらいました」
Hさん「ほおお・・・そりゃ良かった」
Aさん「でも、Gさんにも分からないことがあるんです。それは『ではその一つの面を形成するメンバーの要素は』って所で
     分からなくなっているようです」




Hさんが(おや?)という顔をしました。

Hさん「Gさんは専門家だからね。私もいろいろ教えてもらったけど、専門家ってのは自分の専門以外のことは分からないものさ」
Aさん「そうですよねぇ」
Hさん「Gさんの情報を越える情報を持っている人が、実は一人いるんだよ。
     君は知らないだろうが、『伝説のチャネラー』と言われている人だ」
Aさん「へえ!それは凄い!ぜひ会ってみたいな」
Hさん「あはっはh!バカ言うなよ。その人が何で『伝説のチャネラー』って言われているのか分かる?」
Aさん「いえ。」
Hさん「その人はねぇ。誰とも会わないんだよ」
Aさん「誰とも会わないのに、凄いってのが何で分かったんでしょう?」
Hさん(げっ)「そうだなぁ・・・誰かが会って、それを広めた。でも、その誰か、ってのは分からない、それで伝説になった・・・って所かな」
Aさん「その『伝説』の人の名前は分かっているんですか?」
Hさん「何でもIさんというらしい」
Aさん「Iさん?本当に?その人なら私はGさんから『会いに行け』と言われました」
Hさん「え?」
Aさん「はい、紹介状を書いてもらいました。」


この時Hさんの顔が引きつったのをAさんはちゃんと見ていました。

Aさん「そんな凄い人だなんてGさんは言ってませんでしたが、この人が『伝説』の人だったんだ〜」
Hさん「Gさんが教えてくれたのかい?」
Aさん「はい。さっきGさんの部屋へ行ったら教えてくれました」


Hさん(なんだとぉ!この私にはIさんを知ってるなんて一言も言わなかったぞ=!
     それなのになんでこんなど素人に教えるんだ?あの爺い、ボケたんか=!)


Hさん「へえ、良かったね。しっかし、カード集めをしている人が『伝説』の人に会いに行っても、何を話すのか・・・はは・・・・」
Aさん「はい。私もIさんが何を話すのか、とても興味があります」




Hさん「だけどさ。君はモノを信仰しているよね」
Aさん「いえ、別にしていません」
Hさん「だって、ほら。カードとやらを集めているじゃないか。」
Aさん「気づきのカードとサトリのカードです。
     これは気づいたり悟ったりすると出て来るんです」
Hさん「誰が出してる?」
Aさん「それは分かりません」
Hさん「君のようにモノ集めが好きな人にはいいんだろうなぁ、この手のゲームが」
Aさん「はい。あ、でも。Gさんが『この世界はゲームだ』って言ってました。
     この世界がゲームなんだから、カードが出てもおかしくないのでは?」
Hさん(うっ!)「しかし、モノだよね」
Aさん「カードはモノです。でも、重要なのは紙ではなくてそこに書かれた情報です。
     それにこの世界だってモノだし」
Hさん(うっ!)「そ、そりゃそうさ。この世界はモノで出来ている。でも、モノを崇めてはいけない」
Aさん「私は別にモノを崇めてはいません。このカードだって、出てくれば嬉しいけど崇めてはいません」
Hさん「モノを崇拝するのは邪道だって知ってる?」
Aさん「知らないけど、私はモノを崇拝していませんが」
Hさん「その・・・・・・・モノに書かれた文字ね。それを信じているわけ?」
Aさん「いや。信じるも何も。だって書かれているのは私が気づいたことだけなんです。」
Hさん「自分で考えたことが紙に書かれていて、それを大事に持っているわけ?」
Aさん「はい、無くさないように管理しています」
Hさん「それがモノに囚われていることなんだけど、分からないかなぁ」
Aさん「・・・・・・・・・・?」
Hさん「君はそこから抜け出ないと不味いことになると思うよ」
Aさん「そうでしょうか?」
Hさん「そうだよ」
Aさん「う===ん・・・・・・不味いかどうかをIさんに訊いてみます」
Hさん「!!!」
Aさん「では、これで帰ります。というか、これからIさんに会いに行く途中なんです」
Hさん「・・・・・・・・・・・・。」
Aさん「Iさんから面白い話を聞いたらお知らせしますよ」
Hさん「・・・・・・・・・・・・。」


<光の話28>(2010年5月29日)


Aさん「今日はいろいろ参考になる話をありがとう」
Hさん「・・・・・・・・・・・。」
Aさん「ああ、だけど良かった。EさんからGさんを紹介してもらって、それがこういう展開になったんだから」
Hさん「Eさん?」
Aさん「はい、HさんはEさんを知ってますか?」
Hさん「ふん。知ってるよ。人をバカにして見下したような人だろ?」
Aさん「見下しているようには思えませんが・・・」
Hさん「いつも偉そうにしてさ。態度デカイよね」
Aさん「たしかに(笑)態度は大きいです。でも、私はEさんは自信があっていいな、って思います」
Hさん「自信ねぇ・・・。自信があったっていいが、あんな風に他人を見下すのはどうかと思うね。
     そうか、君はEさんの友人かぁ(軽蔑」
Aさん「いえ。友人というわけでは。私なんかとてもEさんと対等には付き合えませんよ」
Hさん「私もだよ。意味は違うが(笑い」
Aさん「ではこれで。」




Aさんは考えました。
Aさん(う===ん、Dさんが推薦していたので、もっとモノの分かった人かと思っていたけど違うようだ。
     たしかに物知りなんだと思う。
     でも、今まで気づきのカードが出たことが無い、っていう点がなぁ・・・
     それにとても賢そうなことを言っている割には、なんか違うな。
     だって、「モノは重要では無い」って言いながら、自分は沢山の本を持っていた。
     本だってモノだと思うんだ。
     あ、それを言ってやれば良かったかな。
     私は頭の回転が悪いなぁ。
     Hさんとの会話はあまり面白くなかった)


するとこんな考えが浮かびました。

Aさん(Hさんは知っているけど、物事は分からないのではないか)

すると目の前に
「Hさんは知っているが、物事は分からない」と書かれた気づきのカードが出ました。

Aさんはこの気づきをもっと考えてみることにしました。

Aさん「ということは・・・・・・・『知ると分かるは違う』?」

するとAさんの目の前に
「知ると分かるは違う」と書かれた金色のサトリのカードが出ました。

殆ど同じ内容なのに片方は気づきで片方はサトリです。
Aさんはまた考えました。
Aさん「分かった。気づきってのは、今まで気づかなかったことに気づくことで、サトリというのは、何か法則のようなものなんだ。
     片方は実際の個人の体験などに基づいていて、片方はそこから導き出される一般的な法則のようなものかもしれない」


すると目の前に
「気づきとサトリは違う」と書かれたカードが出ました。
以前にもその考えを持ったAさんでしたが、その時カードが出なかったのは、考えに自信がなく、思っただけだったからでしょう。
Aさんはまた気づきました。

Aさん「そうか、カードってメモのようなものなんだ」



Aさんは、カードはメモのようなもので、忘れないように記録してあるものだ、と分かりました。
そして、Gさんとの会話を思い出しました。
Gさんは今までカードが出たことがあるそうです。
でも、それに注意しなかったので、捨ててしまった。
なので書かれた文字も忘れてしまった。
読んでないかもしれない。
このことからせっかく気づいてもそれに注意を払わなければ、何にもならない。
気づいたものが「無」になる。
と、分かりました。

するとAさんはさらに思い出しました。
AさんがBさんを訪ねた時のことです。
たしかあの時、AさんはBさんに親切をして、それが通じなくて怒らせてしまった。
その時Aさんは何かを悟ったのでした。
でも、何を悟ったのか覚えていません
きっとその時、Aさんのそばにはカードが出ていたのですが、Aさんが「気づくこと」や「悟ること」についての
知識が無かったために、カードに注意を払わなかった。
なので、拾うこともしないで出たことにも気づかず、そのまま帰ってしまった・・・・と、ようやく気づいたのでした。

Aさんは、それらを思い出して、自分は今までこのように何度も気づいて来たはずだ。
でもその都度、注意を払わなかったために、出たカードを無視して来たのだ。
だからせっかくの気づきもサトリも覚えてないのだ。
なんと勿体無いことをして来たのだろう!



反省中のAさんの足元にはカードがどんどん現れますが、Aさんはそれを見ながらなおも思考を続けました。

Aさん「たとえば研究者のGさん。
     あの人はとても頭が良い人だと思う。
     でも、気づきのカードのことを知らないので、いくら頭が良くても気づくことは出来ない。
     正確には気づいているんだけど、気づきそのものを忘れてしまうから、結果的には気づいて無い。
     紙が出てもそれを見ても何も思わない・・・つまり無意識でいるから、忘れてしまう。
     あんなに頭が良い人もそうなってしまうんだ・・・
     頭の良し悪しと気づき方とは関係無いようだ。

     では気づき方に差が出るのは何が原因なんだろう?

     やはりカードについて知ることが大事なのではないか。
     カードについての情報や知識があれば、カードが出た時点で無意識でいることはない。
     カードのことを意識できる。
     やはり知ることは大事だ!」

    

Aさん「だけど無邪気なCさんは、カードのことを知らないのに、出たカードに気づいた。
     それは何故?
     頭の良さではGさんに敵う人は居ないのではないかな。
     そのGさんが気づかず、頭はそれほどでもないCさんが気づいたのは何故?

     GさんとCさんの違いは何?

     ひょっとしたらこれかな?
     Gさんはいつも研究のことで頭がいっぱいになっているので、気づく余裕が無い。
     気づく余裕が無いというのは出たカードに注意を払う余裕が無かった、ってこと。
     でもCさんは好奇心旺盛でいつも楽しいことを探している。
     だからいきなり出たカードに驚き、不思議がってひとに訊いたりした。
     面白がりやなので、カードを大事に持っている。
     
     心に余裕があるか、好奇心が有るか無いか、の違いかな。
     Cさんのように素直な人は、自分の気づきに注意していればこれからどんどん物事が分かるようになると思う」

Aさん「だとしたらみんなにカードのことを教えてあげたいな。
     一応知っていれば、みんなカードが出たらそれに注意を払うだろうから。
     
     でもカードのことを教えても、DさんとGさんとHさんとFさんはあまり興味が無いようだった。
     これからもあの人達にカードが出るだろうけど、その時私の言葉を思い出し、出たカードに注意を払ってくれれば
     何かに気づいて行けるんだけどな。
     
     もし私の言葉をバカにして・・・Hさんとか・・・最近のDさんとかだけど、私をバカにしているようだけど、
     バカにしている相手が言うことは注意して聞かないというか、本気で聞いてくれない場合があるかもしれない。
     知りたくも無いという心でいればカードが出ても今までと同じように、無視して捨ててしまうかもしれない。
     GさんとHさんは人をバカにしないようだから大丈夫と思うけど。
     
     と、いうことは気づくためには何が一番大事かと言うと『素直さ』かもしれない」


<光の話29>


そういえば・・・と、AさんはEさんがAさんに
「素直でよろしい」と言ったことを唐突に思い出しました。

Aさん「あの時、Eさんが『素直でよろしい』と言ったのは、私がカード集めをするのに適正がある、って意味もあったのかな」

Aさん「きっとそうだ!」
と、Aさんは気づきました。
目の前に
「EさんはAさんが素直なのでいろいろ教える気になった」と書いた紙が出現しました。

Aさんはやっと分かったのです。
Aさんは最初はEさんを変な人だと思い、常識知らずなので教えてあげようと思い、次には怖い人だと思い、
前に出ると身がすくむ思いがしていたことを思い出したのです。

自分はEさんのことを勝手に想像し誤解していた。
自分では推理したつもりになっていたが、それは見当外れで邪推としか言いようが無いものだった。
つまり・・・・・今まで自分は自分の物差しでEさんを計り、それを良いだの悪いだのと、判断していたことに気づいた。

Aさん(うわ=!)

Aさんは顔から火が出る感じがしました。
自分は何も分からないのに、自分よりもずっと分かっている人のことを「上から目線で見ていた」ことに気づいたのです。
そして多分、そのことをEさんは知っている、ということも分かったのです。
AさんはEさんから何度も見抜かれていながら、それに注意を払わず、自分が分かる範囲内でいい気になっていたのでした。
だからEさんはAさんを見るととてもうんざりした顔をしていたのでした。
Eさんがうんざりしていたのは、Eさんの性格が悪いからではなく、Aさんが何も知らない人間であるにも関わらず、
それを意識することが無いのに、やたら「良いこと」をしていたからでした。

Aさん(あああ!Eさんに謝らなくては!)

Aさんは「伝説のチャネラーIさん」に会いに行く前に、Eさんに会わなくては、と思いました。

<光の話30>(2010年5月30日)


AさんはEさんに会いに行きました。

Aさん「Eさん、こんにちは!」
Eさん「はい、こんにちは」
Aさん「今日はお礼を言いに来ました。あなたのおかげで沢山気づけるようになりました。
     しかも金色のレアカードまで何枚も出たんです!」
Eさん「それは良かった」




Aさん「Eさんにいろいろ教えてもらわなかったら、こんな面白いことを知らなかったので、本当になんとお礼を言っていいか。
     そうだ、Eさんに何かお礼をしたいんです。
     何か欲しいものはありますか?」
Eさん「何も有りません」
Aさん「では、何か私にさせてください。
     部屋の掃除でも使いっ走りでも何でもお手伝いします」
Eさん「何も用事はありません」
Aさん「そうですか・・・」
Eさん「あなたが私に感謝しているという事実だけで結構です」




Aさんは困りました。

Aさん「それはそうなんですけど、私はあなたにお礼をしたいんです」
Eさん「だから何も要りません」
Aさん「えっと・・・何かあるでしょう?」
Eさん「Aさん!!!」
Aさん「はいっ!」


Eさんは凄まじくうんざりした顔になっていました。

Eさん「あなたは私にお礼をしたいと言う。それに対して私はお礼の言葉だけで結構です、と言ってます。
     それなのにまだあなたは引き下がりません。
     それがどんなに我が強く、自己中心なことか分かりませんか?」
Aさん
(あ===!また怒られちゃった!)
    
「は、はい・・・良く分かりません。」
Eさんは溜息をつきました。



Eさん「あなたは常に良いことをしようとしているのは分かりますよ。
    でも、相手の意向を無視してそれを強行するのは、自己中心であり、低次元の我以外の何ものでもありません」
Aさん「そうなんですか・・・」
Eさん「そうなんですよ」
Aさん「済みませんでした」
Eさん「今、嫌な感じですか?」
Aさん「はい・・・」
Eさん「何故嫌な感じになっていると思いますか?」
Aさん「それは・・・せっかく私がお礼をしようとしているのに、あなたが断って、しかも怒っているからです」
Eさん「お礼をしたいというその心が実は自己中心であると、分かりますか?」
Aさん「よく分かりません」
Eさん「あなたは良い人だけど、実に我が強い」




これを聞いたAさんはさすがにカチンと来ました。

Aさん「Eさん。あなたにはとても世話になっていますが、私が我が強いってのは・・・
     こう言ってはナンですが、あなたも相当我が強いと思います」
Eさん「そうです」
Aさん「え?」
Eさん「私はとても我が強い。しかしそれを自覚している。しかしあなたは自分の我の強さを自覚していません」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「あなたは我が強いと分かりましたか?」
Aさん「はい・・・なんとなく・・・」
Eさん「まあよろしい」
Aさん「はああああ・・・・・・」
Eさん「嫌な感じですか?正直に言ってくれていいんですよ」
Aさん「はい、嫌な感じです」
Eさん「私は今、あなたが自分では意識していない部分に光を当てたんです。勿論光と言うのは比喩です。
     本物の光ではありません。
     あなたの心の中の、光が当たって無い部分・・・つまり、意識出来ない部分を意識化するよう仕向けている作業のことを
     『光を当てる』と言っているだけですが」
Aさん「はい・・・」
Eさん「何を思い、何を行動しても良いが、常に自覚しつつやってください」


<光の話31>


Aさんは分かろうとしました。
するとあることを思いつきました。

Aさん「次はあなたに謝らなくてはならないことがあるんです」
Eさん「なんでしょう」
Aさん「実は私はあなたのことを、失礼な人だと誤解していました。済みませんでした」
Eさん「そうですか。別にいいですよ」
Aさん「本当に済みませんでした。それでよく考えたら、失礼なのは自分だった、と気づいたんです」
Eさん「そうですか。
     それを『鏡の法則』と言います」
Aさん「なんですか?それ」
Eさん「人は人を通して自分を見る、つまり知る、という意味です」
Aさん「もう少し分かり易く教えてもらえませんか?」
Eさん「これ以上分かり易くは言えませんね」




Aさんは思いました。
自分はまだ何も知らないのだ。
Eさんは私が知らないことを沢山知っている、いや、分かっている。

Aさん「私は何も知らない、ということに気づきました」
Eさん「それが最高のサトリです。それだけ分かっていればあとは楽ですよ」
Aさん「以前にもそういうことを言われたような気がします・・・良く覚えてないんです、済みません」
Eさん「人は自分が理解出来ないことは記憶も出来ないものです」
Aさん「そうなんだ・・・」




Aさん「それから私は『知る』と『分かる』は違う、と悟りました」
Eさん「それは素晴らしい。重要なサトリです」
Aさん「沢山知っていても分かってない人っているんですね」
Eさん「居ますね。というか、それが普通ですね。何故それを悟ったんですか?」
Aさん「Hさんという人と知り合いになりました。Hさんは沢山知っているようだけど、物事が分からない人だな、と思いました」
Eさん「あの人はただ、知っているだけの人です」
Aさん「EさんはHさんをご存知なんですか?」
Eさん「はい、知ってますよ。一度、さっきやったように光を当てたら怒って帰ってしまいました」
Aさん「そうだったんだぁ・・・。それはHさん、誤解したんだと思います」
Eさん「理解する方が少ないです」
Aさん「あなたは人から誤解されて嫌では無いんですか?」
Eさん「他人を誤解して困るのは、誤解した本人ですよ」
Aさん「そうなんですか・・・。
     これを言ってはまずいかな、と思うけど、言ってしまいますが、Hさんはあなたのことを『人を見下す人だ』と言ってました」
Eさん「あなたはどう思いますか?私は人を見下していますか?」
Aさん「いえ。見下しているとは思いません。むしろ・・・・・Hさんの方がそういう態度に見えました」
Eさん「それが『鏡の法則』です。
     人は他人の中に自分を見るんです」
Aさん「そうかぁ・・・」


<光の話32>


Eさん「あなたは人をどのように見ますか?」
Aさん「皆さん個性豊かで、良い人だと思います」
Eさん「それがあなたの姿です」
Aさん「そうなんですか!」
Eさん「そうなんです。あなたが良い人なので、他人の中に『良い人』を見るんです」
Aさん「でも私はHさんは良い人だと思うけど、あの人は人をこバカにしているように思えてあまり好きではありません」
Eさん「正直な見方で良いと思いますよ」



Aさん「私がHさんを『他人をこバカにしている』と思うのは、自分もそうだからでしょうか?」
Eさん「それは違うでしょう。
     あなたは正直に見ていると思いますよ。
     何の先入観も無く人を見る場合、それでも人をこバカにしているように見えたら、
     それはその相手が本当に人をこバカにしているのではないでしょうか。
     そうでは無い場合。
     その相手がひとをこバカにしていないにも関わらず、自分がその人をそのような目で見る場合は、
     見ている人が『他人をこバカにしている』からではないでしょうか?
     物事は単純ではありません」
Aさん「では、本当にその人が人をこバカにしているのか、それとも違うのか、が問題ですか?」
Eさん「そうですね」
Aさん「でもどうやってそれが分かるんですか?」
Eさん「判断力が必要です。それに相手の情報も必要です。また自分が相手を好き嫌いや価値観で判断していないか、
    自分を客観視する能力も必要です。」
Aさん「そんなに大変なんだぁ」
Eさん「いえ。言葉にすると難しそうですが、そうでもありませんよ。
    大抵の人はこれを動物的な勘や直感でやっています」
Aさん「では私がHさんを『人をこバカにする人だ』って思ったのは・・・直感ですかね」
Eさん「そうかもしれませんね。
     また相手を観察すれば、分かることだし」
Aさん「見抜けない人もいるんでしょうか?」
Eさん「居るでしょうね」
Aさん「何故見抜けないんでしょう?」
Eさん「勘が悪いか、何かで目がくらんでいる場合。たとえば相手を必要以上に高く思ってしまったり、とか。
     同波長の場合は、何も感じないとかむしろ良く見えるとか・・・いろいろなケースが考えられます」
Aさん「なるほど」
(だからDさんはHさんをなんとも思わず、むしろ気に入っているんだな)



Aさん「Eさんって凄いなぁ!何でそんなに分かるんですか?」
Eさん「簡単なことです。考えを整理しているだけですから。
    あなたは今、いろいろなことに気づき初めて楽しいだろうけど、次は考えを整理する方法を学ぶ必要があります。
    やってみたいですか?」
Aさん「はい!やりたいです!Eさんみたいに、考えを整理したいです」
Eさん「そうですか・・・では、何か訊きたくなったら私の部屋に遊びに来てください」
Aさん「ありがとうございます!」


<光の話33>


Aさん「それから、私は或ることに気づいたんです」
Eさん「なんですか?」
Aさん「私はHさんと話をしていて、Hさんが一瞬妬ましいような顔をしたのを見ました」
Eさん「どんな状況で?」
Aさん「Hさんは研究者のGさんと知り合いのようでした。
    でもGさんは『伝説のチャネラー』のことをHさんには教えないで、私には教えてくれたんです。
    それを知った時、Hさんはとても妬ましそうでした」
Eさん「へえ・・・・・・Hさんは妬んでいたんですか?」
Aさん「そう思います。でもそれが分かったのは、私も妬んだことがあったからです」
Eさん「どんな時に?」
Aさん「私がまだ一枚しかカードを出してないのに、
     カードのことを知らないCさんが幾つも出していて、レアカードまで持っていた時です」
Eさん「そう」
Aさん「私はそれを見て、とても妬ましい気持ちになったんです。
     なのでHさんの様子を見て、『あ、Hさんは妬んでいるんだな』と分かりました」
Eさん「それで?」
Aさん「つまり・・・自分が妬む人なので、相手のことも分かった、と言いたいんです。ああ、巧く言えない!」




Eさん「分かりました。
     あなたの言いたいことはこういうことですね?
     『人の心の中を推理できるのは、自分がそれを経験しているから』
     ではありませんか?
     こう言ってもいいでしょう。
     『他人の心が分かるのは、自分の心にも同じものがあるから』」
Aさん「そう、それです!まとめてくれて助かった」
Eさん「人は一人では何も悟れないものですよ。
     他人の様子を見て、自分にもその要素が有るから、他人の心の中にある理由や、相手の状況、背景が理解できるんです。
     人は人から学ぶように出来ています。」
Aさん「それを言いたかったんです!」
Eさん「今回は私がまとめましたが、次回からは自力でやってくださいね。
     気づいたことを言語化、文章化することが頭の訓練になります」




Aさん「もう一つ、訊いていいですか?」
Eさん「どうぞ」
Aさん「Hさんは賢いと思うんだけど、簡単なことが分かってないようです。何故でしょう?」
Eさん「彼は頭の先だけが良いけど、本当の思考力はありません」
Aさん「Hさんは頭が良いのだから、本当の思考力があれば凄いのに、と思います」
Eさん「そうですね」



Aさん「何故、Hさんは本当の思考力をつけたいな、と思わないんでしょうね?」
Eさん「これは推測ですが、多分当たっていますが、彼は本当の思考力をつけたいと思わないからですよ」
Aさん「何故思わないんでしょう?」
Eさん「それは・・・これも推測ですが、多分当たっていると思いますが、『自分には分からないことは無い』と無意識に思っているからです」
Aさん「無意識に思うとは、どういうことですか?」
Eさん「これは説明が面倒ですが・・・まぁ、いいでしょう、説明しましょう。
     人は意識していることは自分に意識できる、つまり分かっている。
     しかし、無意識に思っていることがあるんです。
     しかしそれは意識している自分には分かりません、だって無意識に思っているんだから。
     彼は多分『もっと知りたい』と思っているんです。
     でも、『分かりたい』とは思っていないはずです。
     なぜなら彼は無意識に『自分は分かっている』と思ってしまっているからです。
     知ると分かるの違いを知らないこともあります。
 
     自分には分からないことがあるのだ、と意識化することはとても難しい。
     何故なら『分かってしまうから』です。
     ここまで分かりましたか?」
Aさん「はい・・・なんとなく」



Eさん「これは一応頭に入れておいていつか本当に分かれば良いので、いいでしょう。
     人は皆、自分なりに『分かっている』んです。
     しかしそれが本当に『分かっている』かと言えば違いますよね。
     あなたも私に『分かりました』と言って、叱られたでしょう?
     分かってないにも関わらず、『分かった』と思ってしまうんです。」
Aさん「はい」
Eさん「たとえば、全く知らない外国の言葉を聞いたらどうですか?分かりますか?」
Aさん「分かりません」
Eさん「では意味の無い言葉を聞いたら分かりますか?」
Aさん「分かりません」
Eさん「しかしいつも自分が使っている言葉で、知っている言葉を聞いたら分かりますか?」
Aさん「分かると思います」
Eさん「だから、分かってしまうんです。本当は意味を分かってないにも関わらず、それを分かってしまう、それが問題なのです」
Aさん「頭が混乱して来ました」
Eさん「今すぐ分からないでしょうが、これを頭に入れておけばいつか分かります」
Aさん「はい、そうします。ありがとう」




Aさん「Eさん、今日は沢山教えてくれてありがとうございました。
     これから『伝説のチャネラー』のIさんの部屋へ行こうと思います」
Eさん「それもいいけど、Aさん。カードがポケットに沢山入ってますよ。
     いったん部屋へ戻ってカードを置いてからにした方がいいんじゃないですか?」
Aさん「あ、そうですね!そうします」


<光の話34>


Aさんはいったん部屋に戻ることにしました。
部屋の戸を開けるとAさんは(おや?)と思いました。
自分の部屋が明るくなっていたからです。
壁の染みや床の汚れ、家具の埃もきれいに無くなっています。

Aさん「ずいぶんきれいになってるなぁ・・・」

ここで「
部屋がきれいになっている」と書かれた気づきのカードが出ました。

何故部屋が明るくきれいになったのか、考えてみました。
明るくなればモノが良く見える。
明るくなれば物事が良く分かる、と同じではないか。
明るくなったのは、私が物事が分かるようになったからではないか?と思うと同時に
「部屋が明るくなったのは、物事の分かり方の能力が上がったから」というサトリのカードが現れました。

部屋がきれいになったのは何故だろう?
ひょっとしたら私は、自分の心を点検したからではないかな、という考えが浮かびました。
点検・・・反省したから?と思うと同時に「反省したので部屋がきれいになった、と気づく」というカードが出ました。

反省して部屋がきれいになるのなら・・・この部屋って、私の心?と、思うと同時に
「部屋は自分の心である」というサトリのカードが出ました。

そうだったんだぁ!今まで全く分からなかった。



AさんはDさんを思い出しました。

Aさん(以前はDさんの部屋に行っても、部屋の染みや汚れや埃が見えなかった。
     でも、この間行ったら部屋が凄く汚れているのに気づいた。
     それは私のモノの見え方が良くなったからだな)

Aさん(それと同時にDさんとの会話もつまらなくなって行った。
     モノの見え方が光なら、私の光とDさんの光とが以前は同じだったのに、だんだん違って来たということかな)

Aさん(私はDさんとの話がつまらなくなって行ったら、Dさんも私と話すのがつまらなくなったようだ。
     これもEさんが言っていた『鏡の法則』だろうか)

Aさん(私がつまらないと思うと同時にDさんもつまらないと思っていて、それで楽しい相手を探したらHさんが居たのではないか)

Aさん(でも私はHさんと話しても面白くない。そのHさんと話すのが面白いと感じるDさん。
     いつの間にこんなに違ってしまったんだろう?
     待てよ・・・Eさんが「同波長」とか言ってたっけ。
     あの二人は波長が同じなので、気が合うんだ。
     
     私とDさんは前は同波長だったけど、私の物事を分かる光が増したので、波長が違ってしまった。
     だからお互いに話がつまらなくなったのかな。
     Eさんのところに行く時はただ何となく遊びに行っても良い顔をしないけど、質問には答えてくれる。
     後で質問をするためにEさんの部屋へ行ってみよう)




幾つものことに気づくAさんの目の前にカードがどんどん出ています。
でも、それを見てもAさんは嬉しいどころか、寂しく感じていました。
Dさんにも自分と同じように、いろいろなことに気づき、カードが出るのを楽しみ、
部屋をきれいにするゲームを楽しんでもらいたいな、と思いました。
Eさんは先輩だけど、一緒に進む仲間ではありません。
Aさんは一緒にゲームをする仲間が欲しくなったのです。

<光の話35>(2010年5月31日)


Aさんはポケットからカードを出して部屋を出ました。
いよいよ『伝説のチャネラー』に会いに行こうと思いました。
でも、その前に今、自分が気づいたことの報告と、質問が浮かんだのでまたEさんに会うことにしました。

Aさん「こんにちはー」
Eさん「え?」
Aさん「済みません、何度も何度も。報告と質問があるので来ました。入ってもいいですか?」
Eさん「どうぞ」




Aさんは自分の部屋が明るくきれいになったことと、以前Dさんの部屋へ行ったらとても汚かったことを報告しました。

Aさん「自分の部屋がきれいになったのは、私が自分の欠点に気づいて反省したからですか?」
Eさん「まぁそうですね。それだけではなく、余分な考えが減ったからでしょう」
Aさん「ではDさんの部屋の汚さに気づいたのは、私が物事を分かる力が増えたからですか?」
Eさん「そうです」
Aさん「良かった〜嬉しいな!」




Eさん「あなたの部屋は以前は汚れていたことに気づいてましたか?」
Aさん「いえ」
Eさん「あなたは自分の部屋の汚れには気づかず、Dさんの部屋の汚れに気づいたのは何故ですか?」
Aさん「あ、そっか・・・
     私が自分の部屋の汚れに気づかなかったのは、毎日その部屋に居るので、それが当たり前になっていたからだと思います」
Eさん「つまり、自分の部屋の汚れには気づかず、他人の部屋の汚れには気づくんですね?」
Aさん「はい」
Eさん「自分の部屋が汚れていても?」
Aさん「はい」
Eさん「・・・・・・・・・・・・・・。」


Aさんは自分が何か不味いことを言ってしまったのか、と思いました。
今度こそ褒められると思ったのに、何故いつもこんな展開になってしまうのでしょう。



Aさん「それって不味いことでしょうか」
Eさん「不味いですね。でも、それが普通ですが」
Aさん「ほっ、良かった」
Eさん「全然良く有りません」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「この問題を自分で考えますか?それとも私に説明して欲しいですか?」
Aさん「ええええと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全然分からないので、説明してください」
Eさん「また光を当てますよ」
Aさん「いつものことなので、いいです。覚悟します」
Eさん「それでは説明しましょう」


<光の話36>


Eさん「あなたが気づいた通り、部屋の汚れはあなたの性格上の欠点や、不要な思い、考えです。
     しかしあなたはその部屋に毎日居るので、それに気づかなかった。
     汚れは見えていてもそれに気づく能力が無かったからです。
     気づく能力というのは光です。
     以前のあなたは汚い部屋に居ても、それに気づくための光が足りず、見えなかったのです。

    ところが、気づきの訓練をしていたら、気づく能力が上がった。
    でもあなたは毎日忙しくて落ち着いて自分の部屋に居ませんでしたね?
    なので、部屋の汚れが見えるまでの光になっても、見ている暇が無かったのでしょう。
    
    あまりにも意識が外へ向くと自分の部屋の中(心の状態)が見えなくなります。
    たまには落ち着いて自分の部屋をじっくり見た方がいいですね。

    私はあなたがカード集めをしたい、と言った時、あなたの部屋を見たことがありましたね?
    あれは部屋の汚れ具合を見に行ったのです。   
    部屋は汚れていましたが、あなたの気づきによってきれいになりそうだったので、まぁ、よし、としました」

Aさん「そうだったんですか!全く気がつきませんでした。
     済みません。私はあの時あなたのことを『もったいぶっているなぁ』なんて思ってしまいました。
     本当に何も知らないくせに、自分で勝手にあなたのことを決め付けていました。
     済みませんでした」



Eさん「今の反省と謝罪で、また一つ部屋の汚れが消えたことでしょう」
Aさん「はああ・・・大変なんだなぁ」
Eさん「さて、自分の汚れには気づかないAさんは、友達のDさんの部屋へ行ったら、すぐさま部屋の汚れに気づきました。
     何故ならDさんの部屋は自分の部屋では無いからです。
     また、Dさんがあなたにとって身近な人であり、以前から知っていたからです。
     以前はあなたは気づく能力が乏しかったので、Dさんの部屋がどんなに汚れていても気づかなかった。
     でも、このところあなたはどんどん気づく能力が増して、光が増しているので
     Dさんの部屋をもっと明るい光で見ることが出来た。
     だからDさんの部屋の汚れが見えたのです。

     自分の部屋の汚れには気づかず、他人のDさんの部屋の汚れには気づく。
     殆どの人がそうです。
     物事が分かってくると、つまり光が増すとまず自分ではなく、他人の欠点が見えて来るんです」



Aさん「そうだったんですか・・・」
Eさん「Dさんと仲良しのHさんの部屋はどうでしたか?」
Aさん「それが・・・良く覚えて無いんです」
Eさん「つまり?」
Aさん「気づかなかった、ということですね」
Eさん「何故Hさんの部屋の汚れに気づかなかったのでしょう?」
Aさん「それは・・・・初めて会う人なので」
Eさん「それもありますが、それだけでは無いはずです」
Aさん「そうだ!部屋に本が沢山有ったのでそれを見ていたら壁や床、天井の方を見ませんでした」
Eさん「それはどういうことだか分かりますか?」
Aさん「本に気を取られてしまった」
Eさん「つまり?」
Aさん「Hさんの部屋を見ようとしないで、そこに置いてあるものを見てしまった」




Eさん「あなたはHさんの人柄を見極めようとしないで、そこに置いてある、本を見ていた。
     本というのはこの場合、知識や情報のことです。
     相手の人柄や本質を見ないで、相手の表面的なモノしか見なかったんです。
     Hさんはあなたが持ってない難しい本を沢山持っていたので、そちらに気を取られてしまったんでしょう。
     あなたは無意識に、本を沢山持っている人、つまり知識が有る人のことを偉いとか凄いとか思ってしまたのではないでしょうか?」
Aさん「言われてみればその通りです」
Eさん「どんな時も、ちゃんと見て気づかなくてはなりませんよ」
Aさん「はい」
Eさん「多くの人はそれで騙されます。
     でもHさんは騙しているわけではありません。
     Hさんの部屋を訪れた人が勝手に騙されるのです」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「Hさんの部屋は多分とても汚れているはずです。
     それを本で隠している、とも言えます。
     多分壁は全部本棚になっているのでは?」
Aさん「そうでした」
Eさん「でも、床や天井は隠せませんよね?」
Aさん「はい。床や天井をちゃんと見ればよかったと思います」
Eさん「でもその前に『見よう』という気が無ければ何も見えませんけどね。
     またHさんは自分の部屋の汚れを隠そうとしているわけでは無いんです。
     だって、彼には自分の部屋の汚れが見えてないのだから、隠す必要がありません」




Aさん「はあああ・・・・・・・・・私は自分の欠点は見てても意識しないのに、他人の欠点はすぐ見える人だったんですね」
Eさん「誰でもそうです」
Aさん「それって自分勝手ですね」
Eさん「そうですね、誰でもそうですが」
Aさん「何て嫌な奴なんだろう、自分って」
Eさん「それを自己中心と言うんです。でも、誰もがそうです」
Aさん「私はどうしたらいいんでしょう?」
Eさん「今まで通り、物事を見る能力を増す事、つまり光を増すことですよ。
     気をつけるのは、自分の部屋も他人の部屋を見るような気持ちで見ることです。
     毎日住んでいるから気づきにくいのは当然です。
     どんな汚れもそれが当たり前になっているからです。
     その当たり前になってしまっていることに気づかなくてはなりません」
Aさん「大変なんですね」
Eさん「そうでもありませんよ。『自分の部屋を他人の部屋のように見ること』という言葉を頭に入れさえすればすぐできるようになります」


<光の話37>


Aさん「今気づいたんですけど」
Eさん「なんでしょう?」
Aさん「私が以前Dさんの部屋に行った時、Dさんの部屋の汚れに気づかなかったわけが、分かりました」
Eさん「言ってみてください」
Aさん「私は以前ものを見る光が暗くて、Dさんの汚れた部屋に行っても見えなかった。
     それからカード集めを始めてからも何度もDさんの部屋に行っていたんです。
     でも汚れは見えませんでした。
     カード集めをしていたんだから、私は少しづつ気づく光を増していたはずなのに、全然分かりませんでした。
     それも多分、Dさんの部屋に有った沢山の珍しいモノに気を取られていたからだと思います」
Eさん「そうですね」
Aさん「まぁ、私もぼんやりしていたのと、Dさんと会話することに気を取られてしまい、ちゃんと見なかったんですが」
Eさん「考えなしに無駄なおしゃべりをしていると何も気づかないものです」
Aさん「でも或る日Dさんの部屋へ行ったら、モノが無くなって壁や床が出ていたので、そこで汚れに気づきました」
Eさん「なるほど」




Aさん「気づくって大変ですね。見てても何も見えないんだ」
Eさん「そう。殆どの人には何も見えていないんです」
Aさん「ものを見る能力が増すと世の中が汚れて見えて来るんじゃないでしょうか?
     だったら見えてない方が幸せですかね」
Eさん「汚いモノも見えるでしょうが、きれいなものだって見えて来ますよ。
     ありのままの姿が見えて来るだけです。
     そこには良い悪いはありません」
Aさん「そうか!
     だったら見えた方がいいですね?」
Eさん「真っ先に見なくてはならないのは自分の部屋の汚れですけどね」
Aさん「はい」
Eさん「でも、汚れだけが見えて来るわけではありませんよ。良いことも見えて来ます。きれいなものや宝も見えて来ます」
Aさん「宝があるんですか!」
Eさん「ありますよ。自分の宝に気づかない人が多いけど、有るんです」
Aさん「それは面白いなぁ!私の部屋にもありますか?」
Eさん「有りますよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・有りました」
Aさん「えええっ!本当ですか!何が有ったんですか?」
Eさん「他人に教えてもらうより、自分で探す方が面白いですよ。でも部屋が相当きれいにならないと見付からないと思いますが」
Aさん「そっか。そうですね!部屋をきれいにします。そうかぁ、宝かぁ、楽しみだなぁ!」
Eさん「楽しんでやることが大事です。良いことだからやる、というよりは楽しんでやった方がいい」
Aさん「はい!」


<光の話38>


Aさんは『伝説のチャネラー』の部屋へ向かいました。
でもその前にFさんに会いたくなりました。
Fさんは優しいので、Eさんにビシバシ言われた後はFさんと会ってほっとしたくなるのでした。

Aさん「Fさん、こんにちはー!」
Fさん「あら〜Fさん、こんにちは!」
Aさん「通りかかったのでちょっと寄ってみました」
Fさん「嬉しいわぁ。さ、どうぞどうぞ。Aさんが来てくれるのを待っていたんですよ」
Aさん「いや〜Fさんと会うとほっとしますよ。さっきまでEさんにビシバシ鍛えられていたもんで」

するとFさんの顔が曇りました。
Fさん「まだEさんと会ってるんですか?」
Aさん「はい。今日は何度もお邪魔して教わりました」
Fさん「そうですか・・・」

Fさんは暗い顔をしています。



Aさん「どうかしましたか?」
Fさん「あなたはそのままでいいんです」
Aさん「え?」
Fさん「あなたはあなたのままでいい、あなたはあなたでいるだけで素晴らしいんですよ」


Fさんは目を輝かせています。

Aさん「???」
Fさん「あなたはあなたのままで充分良いのだから、そのままで良い、と思います」
Aさん「私は私のままですが?」
Fさん「あなたは自分では無い何者かになろうとしなくていいんです」
Aさん「えっと・・・・・・・私は私ですが。Fさんが言っている意味が分かりません」
Fさん「あなたはあなたのままで良い、と言っているんです」
Aさん「Fさんが気づいた言葉ですか?」
Fさん「いいえ。本に書いてありました。
     この間Aさんがウチに来た時、とても気の毒になったので、本を読んでみたらそう書いてありました。
     Aさんはきっと自分では無いものになろうとしているから、苦しいのだな、と思ったんです」
Aさん「いえ。私は別に自分では無い者になろうとしていません。
     だってそれは不可能だし」
Fさん「そうですか?」
Aさん「そうです。だって、私が他人になるなんて無理です」




AさんはFさんが変なことを言い出したので、驚きました。
そして気づきました。
Aさん(そうか!Fさんはこの間私が意気消沈していたので、慰めようとして本に何か参考になることが書いてないか
     調べてくれたんだ。
     そして参考になる言葉を見つけて、私が来たらそれを言おうと、今まで待っていてくれたんだ)


Fさんは、自分がせっかくAさんを力づけようと準備していたのに、期待を裏切られてとまどっています。

Aさん「Fさん、私のために本から参考になる言葉を捜してくれていたんですね、ありがとう。
     でも私は大丈夫です」
Fさん「でもEさんからまた意地悪されたんでしょう?」
Aさん「意地悪ではありません。訓練です」
Fさん「???」
Aさん「私は本当に大丈夫ですから。ではFさん、私はこれで帰ります。」
Fさん「せっかく来たんだから、もっと居てくださいな」


でもAさんはこれ以上この部屋にいることに興味をなくしていました。
会話は弾まないというか、それ以前に通じてないようだし、ちっとも面白くありません。
ふと部屋の様子を見たら・・・・・・・・・・・・・・・・(うわ!)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・部屋がとても汚れていることに気づきました。
Aさん(これはヒドい!この間来た時は分からなかったけど、この汚れ方は凄いや。
     Fさんにはこの汚れが見えないんだろうな。
     Fさんのような良い人にもこれが見えないなんて・・・・)

Aさんはガッカリし、寂しい気持ちになりました。



Aさんの表情が曇ったのを見たFさんはAさんを力づけようと思いました。
Fさん「起こることは全て正しい」
Aさん「え?」
Fさん「起こることは全て正しい、と本に書いてありましたよ。
     Aさん、大丈夫ですよ。全ては巧く行ってますから(笑」

Aさんは言葉を失いました。
Aさん(いや、Fさん。あなたはあなたのままでは良く無い。この部屋の汚れに気づかないのは、正しく有りません)
でもAさんはこれをFさんに言ったら、Fさんが驚き悲しむだろうと思ったので言いませんでした。
言ってもきっと理解しないだろうし・・・
Aさん「遊んで行きたいのは山々ですが、今は人を訪ねる途中なのでこれで帰りますねw」
Fさん「あら、そう?困ったことがあったらいつでも来てくださいね。」
Aさん「はい!ではまた」


<光の話39>


Aさんはガッカリしながらも気づいたことがありました。
それをまたEさんに説明してもらおうと思い、今来た道を戻りました。

Aさん「Eさん、済みません、また来ちゃいました」
Eさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Aさん「本当に済みません。また思いついたことがあったもんですから」
Eさん「どうぞ」


Eさんはさすがにうんざりした顔をしていましたが、部屋の中へ入れてくれました。

Eさん「自力で分かるようになってくださいね」
Aさん「はい、それはもう、努力しています。でも一つだけ訊いていいですか?」
Eさん「どうぞ」




Aさん「気づくと『気づきのカード』が出ますよね」
Eさん「そうですね」
Aさん「本に書いてあることをいくら覚えても気づかないんですね。
     だって、本に書いてあることを言う人がいますが、気づきのカードは出てないようです」
Eさん「本を書いた人は気づいたから書いたのでしょうが、それを読んだ人にとっては『情報』や『知識』ですからね」
Aさん「自分で気づかないと、気づきとは言えませんよね」
Eさん「そうです。でもそれだけではありません」
Aさん「というと?」




Eさん「もとは本に書いてあることだっていいんです。
     読んだ人がその情報や知識を基にして、自分で考え、自分なりに理解すれば、それは気づきになります」
Aさん「そうか!」
Eさん「そうです」
Aさん「では、たとえばHさんが私に言ったんです。

     私達にとって一番大事なのは「愛」だ
     私達は気づかなくてはいけない
     全ては「波動」だ
     世界は波動で出来ている
     「愛は光だ」
     これらの言葉を、自分なりに理解できればそれは気づきと言えますね?」
Eさん「言えますね」
Aさん「そうかぁ・・・。でもHさんはこれらの言葉を知っているけど、気づきのカードは出てないようでした。
     さっき会ったFさんも『起こることは全て正しい』と、本の言葉を言ってましたが、カードは出ていないようでした」
Eさん「あなたはもう分かっていると思いますが、『知る』と『分かる』は違いますからね」



Aさん「では、もし私が本に書いてあることをただ知るだけではなくて、本当に理解したら、その時気づきのカードやサトリのカードが出ますか?」
Eさん「出ますよ」
Aさん「では私も本を読んでみよう!Eさん、ありがとう!」
Eさん「あなたは良い学びをしていますね」
Aさん「え?」
Eさん「ちゃんと出会う人から学んでいます」
Aさん「うわ=、Eさんに褒められるとは思わなかった!」


<光の話40>


Eさん「あなたは出会った人からどんな学びをしているのか、言ってみてください」


Eさんに言われてAさんは今まで会った人達のことを話しました。
それを黙って聞いていたEさんが言いました。

Eさん「なかなか良いメンバーです」
Aさん「いい人達ばかりでしょう?」
Eさん「そういう意味ではありません」
Aさん「どういう意味ですか?」
Eさん「今の話から私が感じたことを話してもいいですか?」
Aさん「はい、お願いします」




以下はEさんの人物評です。

Aさん=少数者/利他の人/精神の貴族/常に他人のことを思い、役に立とうと思っている心優しい人

Bさん=病人/暗い人/疑心暗鬼/とり憑かれた人/判断力が乏しく不安と心配の中に生きている人

Cさん=自由人/無邪気な人/素直な人/明るい人/好奇心旺盛/自分の好きなことをする人

Dさん=信者/陶酔する人/他人に依存する人/信じるモノを探す人/特殊でありたい人

Eさん(私)=教師/教える人/自立した人/冷静な人/知識や情報を自分なりに解釈し他人に教える人/個人主義

Fさん=多数派/一般人/普通の人/良いことをする人/難しいことを考えない人/他人の世話が好きな人/自己中心

Gさん=研究者/専門家/変人/自分の好きなことだけをやる人/自分の専門以外のコトには興味が無い人

Hさん=自分を高くする人/知識と情報だけの人/頭の先だけが良い人/間違ったプライドが高い人/他人に勝ちたい人




Eさん「こんな感じですけど」
Aさん「その通りです!私の感想と殆ど同じです。いや〜面白いなぁ!」
Eさん「そうですか、では私の推理は当たっていたんですね」
Aさん「はい、凄いです」
Eさん「でも、Aさん。これは私の意見なので、事実では無いし、真実でもありません。
     だから、今言ったことを鵜呑みにしてはいけませんよ。
     一つの参考にしてください。
     何事も信じるのは良いが信じ込んではいけません」
Aさん「分かりました」
Eさん「どのような情報が入ろうと、それを受け取る自分がしっかりしていなくてはなりませんよ。
     他の人が言うことをその都度信じ込んであっちへフラフラこちへフラフラしているようではいけない。
     まずは自分がしっかりすることです」
Aさん「はい!ではこれから『伝説のチャネラー』の部屋へ行って来ます。」
Eさん「弟子に準備ができると師匠が現れると言います。」
Aさん「なるほど・・・Eさんありがとう!」


<光の話41>


Aさんは『伝説のチャネラー』の部屋へやって来ました。
Aさん「こんにちはー」
Iさん「はい、こんにちは。Aさんですか?」
Aさん「はい、そうです!」
AさんはIさんが自分を知ってくれていたので、驚くとともにとても嬉しくなりました。
Iさん「さ、どうぞ、お入りください」
Aさん「失礼しま〜す」
(Iさん優しそう!良かった!)



Iさんは紅茶をいれながら、Aさんに訊きました。
Iさん「今日はどんな御用でいらしたの?」
Aさん「は、はい。
     研究者のGさんから聞いたんですけど、この世界がもうすぐ終わる、と。
     いったいこの世界はどうなるんでしょうか?」
Iさん「そのことね。
    Gさんが言う通りこの世界はもうすぐ完成します」
Aさん「終わるのではないんですか?」
Iさん「ゲームが終了となるんです」
Aさん「ゲームが終了した後は?」
Iさん「新しいステージへ移行します」
Aさん「新しいステージに移行出きるのは全員では無いんですよね?」
Iさん「はい・・・・・残念ながら」




Aさんは思いました。
Aさん(そっかぁ・・・ちょっと寂しいな)

Aさん「Iさんは誰が次のステージへ行けるのか、分かるんですか?」
Iさん「はい、大体分かります。
    でも、それはあくまでも今の時点でのことなんです。
    未来は確定していません」
Aさん「一つの面が揃えばそれでゲーム終了なんですよね?」
Iさん「それも確定では無いんです。
    でも、今のままで行けばおそらくそうなるだろう・・・って感じです」
Aさん「そうですか・・・」




Iさん「こういうことは今まで何度もあったんですよ」
Aさん「え?本当ですか?」
Iさん「はい。
    大昔のことです。
    その当時人は64人いました。
    その人達は8×8の緑の平原で戦争をしていたのです。
    それは光と闇の戦いと言われています」



(wikipediaより)


Aさん「初めて聞きました!で、どっちが勝ったんですか?」
Iさん「光の軍隊が勝ちました。52対12で勝ったのです」
Aさん「良かった・・・」




Aさん「負けた闇の軍隊はどうなったんですか?」
Iさん「それに相応しい世界へ行きました」
Aさん「相応しいってどんな世界ですか?」
Iさん「その説明は今はしなくていいでしょう」
Aさん「はい、分かりました」




Iさん「その後、光の軍隊だった52人の魂が生まれ変わって、今度は赤と黒の王国に分かれました」
Aさん「へええ!」




Iさん「初めのうちは清らかだった心も次第に曇って行き、自分達が光の軍隊だったことを忘れ
    争うようになったのです」
Aさん「また戦争ですか?」
Iさん「はい。
    黒の王国は『剣の王』と『棒の王』の連合軍、赤の王国は『知の王』と『愛の王』の連合軍です」
Aさん「黒の方が強そうですね」
Iさん「そうですよね。ところが赤の王国の方が勝ったのです」
Aさん「へえ!それは意外ですね!でも良かった」
Iさん「良かったですか?」
Aさん「はい。だって、剣や棒の国は物騒です。やはり知恵と愛の国の方がいいです」
Iさん「そうですか(笑」


<光の話42>


Aさん「負けた黒の王国の人達の魂はどうなったんですか?」
Iさん「はい。彼らは戦(いくさ)が好きなので、闇の軍隊と合流して戦国時代に生まれ変わったのです。
    闇の軍隊12人、黒の王国26人、ジョーカー2人と合わせて40人が二手(ふたて)に分かれて
    また戦をしました」



(Wikipediaより)


Aさん「その人達の魂はどうなったんですか?」
Iさん「それは私には分からないんです。」
Aさん「そうですか・・・何度生まれ変わっても戦争をしているなんて気の毒ですね」


<光の話42>


Iさん「勝った赤の王国の王様から平民までがまた生まれ変わって、今のこの世界に生きているのです」
Aさん「ええええっ!それは本当ですか!」
Iさん「本当ですよ」
Aさん「それは凄いや!では、今生きている人が前世は誰だったのか、Iさんには分かりますか?」
Iさん「分かりますよ」

Aさんは目を輝かせました。
Aさん「それは面白い。ぜひ、教えてください」
Iさん「あなたの周りの人のことを言ってくだされば教えられます」
Aさん「では・・・そうだ。Cさんはどうですか?」

Iさんはちょっと目を瞑ってから答えました。

Iさん「彼はのJです。王家に仕えていた勇敢な騎士でした」
Aさん「えへへ〜っ?そうですか!凄いなぁ!」
Iさん「あなたはCさんを好きですか?」
Aさん「はい!素直で明るくて大好きです」




Iさん「お次をどうぞ」
Aさん「はい・・・Bさんはどうでしょう?」
Iさん「はい・・・・・・・・・・・・・・・・彼はのの王家の馬の世話をしていた人です。」
Aさん「ほおおお・・・」
Iさん「あなたはBさんを好きですか?」
Aさん「はい。彼は今、とても気の毒な状態です。何とか力になりたいと思っています」
Iさん「そうですか」



Aさん「ではDさんは?」
Iさん「はい・・・・・・・・・・・・・・・・その方は
の王家で衣装係りをしていた方です。
     王家の方のために自分で衣装をデザインしたり、大変有能な方でした」
Aさん「凄い・・・。
     ではEさんは?」
Iさん「その方は
の王国のQです」
Aさん「わはっははh!こりゃいいや!笑える!あはっはh!」
Iさん「どうかしましたか?」
Aさん「だって、Eさんって本当に態度が大きいんですよ。まるで女王様みたいなんです。
     前世女王様なので今もあのように堂々としているんですね?」
Iさん「そうですね(笑
    この女王様は智謀に長けた方でした。
    黒の王国には武力ではとても勝ち目は無かったのですが、
の女王様のお陰で奇跡的に勝てたのです」
Aさん「凄い・・・」




Aさん「ではFさんは?」
Iさん「はい、この方は・・・・・・・・の王家の女官でした。女王様のお世話をしていた方です」
Aさん「だからFさんは今も世話好きなのかなぁ。この人もとても良い人なんです」
Iさん「そうでしょうね(笑」



Aさん「ではGさんは?」
Iさん「はい・・・この方は
のKでした」
Aさん「凄い!私は王様と会ったわけですね!いや〜これは驚いた」
Iさん「うふふ・・・。Gさんと会った時、どんな感じでしたか?」
Aさん「はい・・・なんかとても楽しかったです。Gさんは私のような若輩者にも対等に相手をしてくれました。
     それにとても私を気に入ってくれたようです」
Iさん「そうですか(笑」



Aさん「ではHさんは何だったんでしょう?」
Iさん「はい、彼は・・・・・・
の王家に仕えるJ、つまり騎士でした」
Aさん「へえ!だから何か高貴な感じなんですかね。戦闘精神旺盛だし」
Iさん「そうですね」



Aさん「あのぅ・・・あなたの前世を教えてもらえますか?」
Iさん「私ですか?私はのQでした」
Aさん「ええええっ!そのような高貴な方と会話しているなんて夢のようだ!」
Iさん「そうですか?うふふ・・・」



Aさん「これで最後なんですけど、私は前世何をやっていたんでしょう?」
Iさん「はい・・・・あなたはのKでした。常に国民の幸せを願って良い政治をする王様でした。」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!」


Aさんは驚きのあまり言葉が出ませんでした。

<光の話43>(2010年6月1日)


Iさん「お懐かしゅう御座います、陛下」
Aさん「!!!」


Aさんは自分が王様だったなんてとても信じられませんでした。
最近まで何も考えず、部屋の汚れを放置していた自分が、王様だったなんて・・・

Iさん「驚かれましたか?」
Aさん「はい・・・なんと言って良いのか、言葉が見つかりません」
Iさん「うふふ♪」
Aさん「いや〜驚きました。
     この世界の26人は全員前世の仲間だったんですね?」
Iさん「そうです。魂の仲間です」
Aさん「私のような者があなたのような素晴らしい人と一緒だったなんて、嬉しいです。
     でももうすぐこのゲームは終わるんですよね?」
Iさん「はい。生まれ変わる前の時代には、人々は二手に分かれて戦をしていました。
    でも、今度のゲームは違います。
     一人一人が勝たなくてはなりません。
    今までとはルールが違うのです」
Aさん「一人一人が勝つとは?」




Iさん「今度のゲームは、人は真っ白な魂から始めたのです。
    ところが次第に人は心を曇らせ、灰色になって行きました。
    
    他人を思いやる気持ちが多ければ多いほど、魂は白くなります。
    反対に自分さえ良ければ良いという考えを持つと魂は黒くなって行きます。

   
           

   この世界は真っ白から真っ黒まで6つの色合いの魂に分かれています。
   この戦争に勝つためには、自分の魂を真っ白にしなくてはなりません」
Aさん「それは難しいですね。それでも戦争と言えるんですか?」
Iさん「言えるのです。
    これを『魂の戦』と言います。
    この戦では自分以外には敵が居ません。
    どのような状況にあろうと、魂を白く輝かせることができる人が勝者です」
Aさん「真っ白じゃないとダメですか?」
Iさん「はい」




Aさん「あ===!それは大変だ。私とIさんが居る、この面の状況はどうですか?」
Iさん「かなり良い方です。他の面に比べれば」
Aさん「この面の人が皆助かるといいんだけどなぁ」
Iさん「それは難しいですね」




Aさん「物事が分かるようになり、いろいろなことに気づけばいいんですか?」
Iさん「違います」
Aさん「え?でも、Eさんは『物事を分かるようになるのが大事』とか『気づきなさい』と言ってますよ」
Iさん「それは白い魂が黒くならないよう、知恵を使って防ぎなさい、という意味でしょう」
Aさん「そうだったんだ!」
Iさん「いくら心優しく良い人でも物事が分からないと、自ら暗くなって行きます」


AさんはBさんを思い出していました。
そして優しいFさんも、もし、私が「あなたの部屋は汚いですね」などと言えば、一瞬で暗くなることが予想されました。

Aさん「それ、分かります。
     私も何も考えてなかった頃は、他人の言動を誤解し、心を暗くしていましたから。
     私の知り合いの方で、今現に暗くなっている人と、もしとっとでも困難があれば一瞬で暗くなりそうな人を知っています。
     ああ、困ったな。
     彼らのために何かしてあげたい」
Iさん「それでこその王様ですわ」


<光の話44>


Aさん「私とIさんが居る、この面で助かりそうな人はいますか?」




さん「これからどうなるか未来は確定していませんから、確実なことは言えませんが
    今の時点で助かりそうなのは・・・Aさん、Cさん、Eさん、Gさん、そして私です」
Aさん「今の人達は私から見ると、会話をすると楽しい相手です」
Iさん「そうでしょう?同波長だからです」
Aさん「波長・・・たしかHさんが『世界は波動で出来ている』とか言ってました」
Iさん「はい、全てが波動です。だから波長が合う者同士が惹かれ合うのです。
    会話をすると弾み、とても楽しいはずです。
    つまり白い波動同士なので付き合って楽しいのです」




Aさん「ではBさんは危ないですか・・・はああ・・・・」

Aさんは溜息をつきました。

Aさん「Fさんはあんなに良い人なのに、何故危ないのでしょう?」
Iさん「Fさんは私とも縁が深い方なので、私もつらいのですが、Fさんの魂は白く無いのです」
Aさん「あんなに良い人なのに!」
Iさん「でもFさんの心の中を見てみれば、白く無いんです。
    Fさんは確かに良い人です。
    いつも人のために気を使い、世話をしています。
    でも心の中には不安と心配と疑いがあります」

Aさんは気づきました。
Aさん(それは過去の私の姿そのものじゃないか!)

Aさん「Fさんの姿は過去の私そのものです。
     私もこのように少しはモノが分かって来ました。
     Fさんもきっと分かるようになると思います」
Iさん「でも・・・あなたとは素質が違います」
Aさん「素質も関係あるんですか!」
Iさん「はい。心が強くないと、心の勉強に耐えられません」
Aさん「あ!」

Aさんは毎日Eさんから特訓を受けていることに気づきました。
たしかにあの訓練は、心の弱い人には耐えられないと思いました。


Aさん「困ったな。私はFさんのためになにかしてあげたい」
Iさん「では、少しづつ心が明るくなるよう、導いてさしあげたらいかがでしょう?」
Aさん「そうですね。そうします」




Aさん「Bさんは?」
Iさん「とても苦しい状態ですね」
Aさん「気の毒だなぁ・・・」
Iさん「Bさんに対しては癒しながら、少しづつ明るくなるよう、導いてさしあげたらいかがでしょう?」
Aさん「癒しですね、やってみます」


<光の話45>


Iさん「他には?」
Aさん「え?ああ・・・・え?」
Iさん「DさんとHさんは?助けてあげますか?」
Aさん「そうですねぇ・・・余力があったらやります・・・はは・・・」
Iさん「あらまあ!」




Aさん「いや、違うな」
Iさん「どうしましたか?」
Aさん「私はこの面だけを助ければ良いというものではない、と気づいたんです」
Iさん「ああ・・・」
Aさん「他の面まで行って、なるべく多くの人を助けたい」
Iさん「そうですね」
Aさん「このゲームが終了するのは、たしか一つの面が揃った時です。
     だったらもう一つの面も白を沢山揃えて同時に二つの面が揃うようにすることもできるはずです。
     いや三つの面でも可能かもしれない。
     それはこれから私が他の面に行ってどれくらい魂が白い人がいるのか、調べてみてから考えましょう」
Iさん「それは素晴らしい!」
Aさん「しかしそうなると私一人では難しい。誰か協力者がいないと」
Iさん「それならCさんがいいですよ。彼はあなたの家来だったし、あなたととても気が合います」
Aさん「そうですね!
     そうだ!良い考えがある。
     世話好きなFさんにBさんの世話をしてもらいましょう。
     Cさんにゲームの事実を教えて彼を鍛え、私の仕事を手伝ってもらおう」
Iさん「さすが王様!こういうことはお手の物ですね」
Aさん「あはは!そうなんですかね。」
Iさん「そうなんですよ」

Aさんは(あれ?)と思いました。この言い方、どこかで聞いたことがあります。

Aさん「あなたはEさんを知っていますか?」
Iさん「はい。お友達です」
Aさん「そうだったんだ!意外だなぁ。いや女王様同士で気が合うんだろうか?」
Iさん「はい。Eさんだけが私を対等に扱ってくださいます。他の方は私を崇めてしまうので、私はなんだか居心地が悪くて」
Aさん「なるほど」




Aさん「Iさんは前世が誰だったのかEさんにも教えましたか?」
Iさん「いいえ。訊かれなかったので教えていません。
    ただ、生まれ変わる前の世界のことと、これからの世界のことは言いました」
Aさん「そうですか」
Iさん「Eさんは自分で推理するのがお好きなようです」
Aさん「そうでしょうね。
     Eさんだったら、多分気の毒な人より、白くなる可能性の高い人から救っていくと思います。
     そしてその人を魂の戦士に仕立て上げ、次に可能性の高い人を救いに行かせる・・・さすがだな、Eさん、いや
の女王」
Iさん「私もそう思います。現にあなたをここまで鍛えました」
Aさん「訓練の目的はそれだったんだ・・・ 
     でも私はの王家の者なので最も気の毒な人から救いたい」
Iさん「だから良いのです。
    一人は可能性の高い人から着手する、合理的な魂。
    一人は最も気の毒な人から着手する、思いやりの魂。
    それぞれが自分のやり方で働けば合理的ですよね」
Aさん「本当にそうですね。
     ああ、私はこんなに充実した日は生まれて初めてです。
     私が生まれた理由やこの人生の使命も分かった気がします。
     の女王様、いや、私の奥さんだった方、本当にありがとう。
     魂の仲間と会話するってこんなに楽しいことだったんですね。
     ああ、嬉しいなぁ・・・神様、ありがとう御座います」
Iさん「私もあなたが訪ねて来てくださってとても嬉しいです。
    また遊びに来てくださいね。
    そして一人でも多くの人が助かるよう、相談しましょう」
Aさん「はい!」


<光の話46>(2010年6月2日)


帰りかけたAさんにIさんが声を掛けました。

Iさん「それから本来魂は皆平等なのです」
Aさん「???」
Iさん「前世は昔だったので王国に生きていました。
    その時、たまたま王様の役をしたのがAさんとGさん、女王の役をしたのがEさんと私です。
    でも、魂はもともとは皆同じなのです」
Aさん「そうですね!」
Iさん「最初は皆見分けがつかないほど似ていました。
    大昔の緑の平原での戦いの時は表が白で裏が黒。
    皆白くなったり黒くなったり、大変でした」
Aさん「私も魂は皆、平等だと思います。
     魂だけを見れば王族も平民も無い。魂に身分などありません。
     今は白と黒に分かれているようですが、
     たまたま何かの加減で白くなったり黒くなったりしているだけなのでしょう」
Iさん「ああ、良かった。やっぱりAさんは分かってくれました。
    本来魂は白、つまり光そのものなんです」
Aさん「この世界が光で満ちるといいですね」
Iさん「本当に」
Aさん「では、これで。また来ますね」




Aさんは思いました。
Aさん(この世界にあのような心のきれいな人が居たなんて!素晴らしいなぁ。
     今日は私の記念日だ。いや、私が生まれ変わった日だ。
     このような縁を作ってくれたEさんとGさん、ありがとう!)


<光の話47>


Aさんは喜び勇んでEさんの部屋へやって来ました。

Aさん「Eさん、こんにちは!」
Eさん「は〜い」
Aさん「いや〜Eさん、今日は素晴らしい体験をしましたよ」
Eさん「へえ、どんな?」


AさんはIさんから聞いたことを話しました。

Eさん「それでAさんはその話を信じたのですか?」
Aさん「え?」
Eさん「どうなんです?」
Aさん「それは・・・」
Eさん「信じたんですね?」
Aさん「はい・・・」


Aさんは今度こそEさんが自分を褒めてくれるかと思ったのに、意外な反応が返って来たので驚きました。



Eさん「Aさん、本当にあなたって人は困ったものです」
Aさん「私何か不味いことをしましたか?」
Eさん「相当不味いですね」
Aさん「何故でしょう?」
Eさん「あなたには一度言っておいたはずですよ。
     どんなことも鵜呑みにしてはいけない、と」
Aさん「でもIさんはとても良い人ですよ?」
Eさん「相手が誰であろうと、信じ込んではいけないんです。」
Aさん「・・・・・・・・・・・。」
Eさん「あなたはすぐ嬉しくなって何でも信じてしまう。
     いや、信じるのはいい。
     鵜呑みにして信じ込むのが悪いと、私は言ってます」
Aさん「でもIさんはとても良い人だし・・・」
Eさん「はああ・・・・分からないようなので説明しましょう」




Eさん「まず、Iさんが悪人の場合。
     あなたを騙そうとする場合があります。
     勿論悪人であっても本当のことを言う場合がありますよ。

     次にIさんが善人の場合。
     あなたを騙そうとはしないけれど、間違う場合があります。

     ざっと4種類に分けましたが、Iさんが真実を言う場合と言わない場合とがある、ということは分かりますか?」
Aさん「はい。」
Eさん「だから人の話を鵜呑みにしてはいけないんです。
     常にそれが本当なのか違うのか、考えなくてはなりません」
Aさん「人を疑え、という、ことですか?」
Eさん「そうです」
Aさん「私は人を疑いたくありません」
Eさん「そういう話をしているのではありません」
Aさん「どういう話なんですか?」
Eさん「確認しなさい、という話です」
Aさん「あ、そうか」




Eさん「あなたの思考回路の中の、良い悪いという分類を何とかしないと不味いですね」
Aさん「意味が分からないんですが」
Eさん「あなたは物事をすぐ良いの悪いのと考えがちです。
     物事は良くも無く、悪くも無いんですよ」
Aさん「ああ・・・」
Eさん「あなたは道徳的な人なのはいいが、良い悪いで生きているとまずいですね。
     世の中のこと、起こることを全て良い悪いで計りがちですが、それは余分な考えです。
     ただ事実だけを見れば良いのに」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・。」




Eさん「分かりましたか?」
Aさん「それが・・・・よく分かりません。
     でもIさんの話を鵜呑みにしたことは事実です。また失敗しちゃいましたね。
      そうか、Iさんを信じてはいけなかったんだ」
Eさん「違いますよ」
Aさん「え?」
Eさん「私、そんなことは言ってません」
Aさん「えええっ?」
Eさん「私はIさんの話を信じ込むな、と言ったんです。
     信じるなとは言ってません」
Aさん「その二つの違いが分かりません」
Eさん「ああ・・・・」




Aさん「ではIさんの話をどうしたらいいんでしょう?」
Eさん「参考までに受け止めるんです」
Aさん「正しいかもしれませんよ?」
Eさん「そうですね」
Aさん「???」
Eさん「Iさんの話を正しい正しくない、良い悪いという判断無しに受け取っておくんですよ。
    そして自分でそれが本当に正しいのかそうでは無いのか確認すればいい」
Aさん「そうか、そういうことか」
Eさん「Aさん。
     このような当たり前のことをこんなにも沢山の言葉を使ってあなたに説明しなくてはなりません。
      実に時間が掛かり、面倒なことです」
Aさん「はい、済みません」




Eさん「それからもう一つ。私の話も鵜呑みにしてはいけません」
Aさん「Eさんを疑うなんて嫌です」
Eさん「そういう問題では無いんです。
     良いの悪いの、嫌だのって話ではありませんよ。
     あなたは入って来る情報を全て自分なりに考える癖をつけないと、不味いです」
Aさん「そうかぁ・・・。でも基本的には信じていいんですね?」
Eさん「そうです」
Aさん「基本的に信じるけれど、鵜呑みにして信じ込んではいけないんですね?」
Eさん「そうです」


<光の話48>


Aさん「常に考えろってことですか?」
Eさん「そうです」
Aさん「大変だなぁ」
Eさん「とはいえ。Iさんは人格者でウソは言わない人なので、あの人の言うことは信じて良いと思いますよ」
Aさん「なあんだ。Eさん脅かさないでくださいよ」
Eさん「相手がIさんだったから良かったんです。
     これからどんな人と出会うか分かりませんから、Aさんのような態度でいるとこれから先は不味いことが起こるので警告しました」
Aさん「私はこの面の人とは全員会いました」
Eさん「それは良かった。
     でも、これから世の中が変わります。
     世界は大変化します。
     これからは今まで会ったことが無い人と出会うでしょう」
Aさん「そうなんですか!」
Eさん「そうなんです。
     その時、誰彼構わず会った人を信じ込んでいたら大変不味いことになるでしょう」




Aさん「これから大変化が来るってどうして分かるですか?」
Eさん「Gさんの研究からです」
Aさん「そうかぁ・・・では、みんなと会えなくなるんでしょうか?」
Eさん「そうですね。
     Gさんの研究によればその時は近づいているということです」
Aさん「せっかく仲良しになったのに、それは残念です!
     私はみんなと別れたくないなぁ!」
Eさん「でも世界は波動で出来ているんだし、私達も波動で出来ています。
     そして同じ波動の者同士はまた一緒になるんだから、別に残念ではありません」
Aさん「そうか!
     私はこの面の人達が皆好きです。
     大変化の後に絶対再会したいです。」
Eさん「私もAさんと会いたいです。
     一時的に離ればなれになるでしょうが、波動さえ一致していれば必ず会えます」
Aさん「それは白い波動のことですか?」
Eさん「そうです」
Aさん「良かった=!」


<光の話49>(2010年6月4日)


AさんはEさんにIさんから聞いたこの面のメンバーのことを話しました。
Eさんは面白そうに聞いていました。

Eさん「では私がの女王だったんですね?」
Aさん「そうです」
Eさん「それは面白い。やっぱりね」
Aさん「え?Eさんは分かっていたんですか?」
Eさん「はい。これを見てください」




 
  左が私の名前、Eです。Eの縦の棒を右にずらすと『王』になります。
    私は女なので『女王』です」
Aさん「ひえええ!」
Eさん「あなたの部屋へ行った時『宝を見つけた』と言いましたが、あれは部屋で見つけたのではありません。
     あなたの名前から分かりました。

     


 
  あなたの名前の『A』を寝かせて棒をずらすと『K』になります。
    なのであなたはキングだと分かりました」
Aさん「凄い!」
Eさん「でも、これはお遊びですよ」
Aさん「でも凄いですよ!どうやるんですか?」
Eさん「これはただの遊びです。直感とかサインとか言います」
Aさん「面白いなぁ!他にもありますか?」
Eさん「ありますよ。



   
 左が『C』さんで右が『G』さんです。
    Cさんは今のところフラフラしていて方向性が定まりませんが、
    あの遊び心に方向性を持たせれば、Gさんのような研究者になれます」
Aさん「これは凄い! 面白いなぁ!他にもいますか?」
Eさん「これなんかどうですか?


   
 Hさんです。
    Hさんは自分を偉く見せたいようです。
    でもHさんには『I』=『愛』が足りないので、横にしても『工』、つまり、職人にしかなれません。
    『王』にはなれないのです。
    彼は本を読む職人です」
Aさん「これは凄い・・・・駄洒落ですね」
Eさん「そうです。世界は言葉遊びに満ちているんですよ。誰も気づかないだけです」
Aさん「私にもこの読み取りを教えてもらえますか?」
Eさん「これは遊びなのでね、ダメです。
     今は大変化が近づいているんだから、もっと他にやることがあるでしょう?」
Aさん「あ、そうだった。でも、大変化の後、また巡り会ったら教えてくださいよ!」
Eさん「いえ、これは教えるようなものでは無いんですよ。
      あなたは今、これを知ったのだから、きっと自分でも見つけられるようになります」
Aさん「そうですか・・・Hさんに足りないのはアイ・・・愛・・・I・・・そうか、の女王の『I』さんは『愛』そのものです!」
Eさん「ほらね。出きるでしょ?」
Aさん「ああ!これは面白い!」


<光の話50>


しかしEさんからこれ以上サインの話はしないと言われたのでAさんは日頃の疑問をこの際聞いておくことにしました。



Aさん「ところで、私は白い波動のことを『物事が分かる能力』のことだと思ってました」
Eさん「違うのが分かりましたか?」
Aさん「はい。
     初めの頃、Eさんから話を聞いて次にGさんに会いに行った時、
     てっきり次のステージへ行けるのは、モノの分かった人だと思ってしまった」
Eさん「思い込んでいたんですね?」
Aさん「そうなんです。
     でもIさんと会って話しをしたらどうもそうでは無いようでした。
     でも何となくしか分からないんです。
     というか、却って分からなくなりました」
Eさん「でも、あなたは自分の思い込みに気づけたんだから、素晴らしいですよ」
Aさん「そうですか?」
Eさん「そうです。
     この世界には思い込みで生きている人が大変多いのです」
Aさん「この面にもいますか?」
Eさん「いますよ」
Aさん「誰ですか?」
Eさん「全員を知らないので一部だけですが、たとえばHさんは思いこみが強いです」




それを聞いてAさんは
(あっ!)と思いました。
Aさん「そうか、あれは思い込みだったんだ」
Eさん「何がですか?」
Aさん「はい。Hさんは私に『物質を崇めてはいけない』と何度も言いましたが、私は別に物質を崇めてないし。
     なので、何度も違います、と言ったんですが、聞き入れてくれませんでした」
Eさん「はああ・・・Hさんはまだそんなことをやっていたんですね」
Aさん「まだって、どういうことですか?」
Eさん「以前Hさんが私の部屋へ来た時、思い込みで発言したので、注意しました。
     するとHさんは納得が行かないようでしたが、一応は私の言うことを了解しました。
     ところがその直後にまた思い込みで発言したので、
     『あなたはさっき私から思い込みで発言してはいけない』と言われましたよね?
     と、言ったら怒ってしまったのです。
     彼には私が言う言葉の意味がよく分からないようです」
Aさん「そうでしたか・・・実は私もEさんが言うことがよく分からないんです」
Eさん「私だって何でも分かるわけでは無いので、それが普通です」
Aさん「私はEさんに良く分かりもしないので分かったと言ってはいけない、と言われてそれを肝に銘じました」
Eさん「あなたは素直ですね」
Aさん「いや〜(照」




Eさん「二人の人間が居れば、判断力から見た場合、全く同じである、という場合の方が少ない、と分かりますか?」
Aさん「う===ん・・・・なんとか・・・・」
Eさん「たとえばこんな感じです」
      




































       
      

Aさん「これはちょっと差が開き過ぎでは?」
Eさん「いいえ。これでも控えめにしました」
Aさん「でもこれではスクロールしないと見られませんよ」
Eさん「あら、そう。ではこれくらいにしてあげましょう」

   




    
   

     これならどうですか?」
Aさん「こっちの方がずっといいです」




Aさん「ひょっとしてこれ・・・あなたとHさんですか?」
Eさん「そう見えます?」
Aさん「そうとしか・・・見えませんが・・・」
Eさん「そうですか?あははh!」
Aさん「・・・・・・・・・・・。」


<光の話51>(2010年6月5日)


Eさん「この図に少し手を入れてみますよ」

  




  
  

    黄色い部分が『分かっている部分・光』で、黒い部分が『分かってない部分・闇』です」
Aさん「これは分かり易い」
Eさん「人間は例外無く『自分が分かっている部分しか分からない』んです。
     自分の理解を超える部分は全く分かりません。
     自分がそれを分かってないということすら、分からないんです。
     だから『闇』であるといえます。
     分かっている部分は、光が当たっているといえます」
Aさん「なるほど!」
Eさん「
◆Q◆Jに『あること』を教えようとします。

   
『あること』




『あること』 
       

   
 しかし◆Jにとって、その『あること』は、自分の理解の範囲外、理解を超えているので、理解することが出来ない。
     その『あること』の姿すら見えない。
     『あること』とはいったい何であるかすら分からないのです」
Aさん「ほおおお・・・」
Eさん「だから
◆Jには理解できません」
Aさん「ではその『あること』を理解するにはどうしたらいいんでしょう?」
Eさん「
◆Jが自分で理解の光を増すしかありません。
     『あること』の位置まで自分が上がる必要があります」
Aさん「それが難しいんですよね」
Eさん「その通りです」
Aさん「それをするにはどうしたらいいんですか?」
Eさん「まず、
    
 @あることについての情報を入れる
     Aそれについて、自分は分かってないと分かる
     B分かろうと思う、決意する
     C今すぐ分かるのは無理なので、いつか分かるだろうと、分かりたいという気持ちを手放す
     Dそうすれば、いつかちょうど良い時に『あること』について悟るでしょう」

Aさん「なるほど」
Eさん「今、あえて番号をつけて説明しましたが、実際はこのような機械的なものではなく、自然に行えばいいんです」
Aさん「
◆Jさんも分かるといいな」
Eさん「おそらく彼には無理でしょう」
Aさん「何故ですか?」
Eさん「彼には素直さが無いし、自分には分からないことは無いと、無意識に思っているからですよ」
Aさん「では彼は素直になって、自分には分からないことがある、と分かれば、分かるようになりますか?」
Eさん「なりますね」
Aさん「だったら彼も分かるようになるんだ」
Eさん「理論的に言えば誰だって、この通りにやれば分かるようになる。
     でも、最初の時点で殆どの人が躓(つまづ)く。
     ここまで素直な人は殆ど居ないのです」
Aさん「そうかぁ・・・」


<光の話52>


Eさん「この図で説明すれば、彼が居る部屋に留まっていたい、と思う気持ちが『我』です。
     我が強い人は、自分が居る場所から動こうとしません。
     いつまでもそこに留まっている状態、それを私は『我』が強いと言います」
Aさん「なるほど」
Eさん「そして人は皆、自分が居る場所が一番居心地が良いので、そこから動こうとしません。 
     なので
◆のJは自分が居る場所から一歩も動こうとしません。
     なので何も分かることが出来ないのです」
Aさん「沢山本を読んでいるのにね」
Eさん「本を読んでも知識は増すけど知恵はつきませんよ」
Aさん「そうかぁ・・・」




Eさん「たしかHさんは『伝説のチャネラー』についての情報は持っていたんですよね?」
Aさん「はい」
Eさん「でも、彼は『伝説のチャネラー』に会えなかったでしょう?」
Aさん「はい」
Eさん「おかしいですよね。
     Hさんは『伝説のチャネラー』がIさんという人だと、そこまで知っていながら会えなかった」
Aさん「はい、おかしいです」
Eさん「あなたは何故Iさんと会えたのですか?」
Aさん「はい。Gさんがその人がIさんだと教えてくれたので、住んでいる場所が分かりました。
     だって、ほら、これを見れば一目で分かります。




   
 IさんはHさんの隣の部屋だと分かります」
Eさん「ですよね。
     なのにHさんは隣に住んでいる人がIさんだと知らなかった・・・あははh!これは可笑しい!
     普通は分かるでしょ?あははh!」
Aさん「そうですよね。はっはははh!」


Aさんはつられて笑ってしまってから
(あ、人をバカにしてはいけないな)と思いました。
でも、EさんはHさんをバカにしているのではなく、ただ可笑しいから笑っているのだな、と思い直しました。
そして、自分を基準に他人を見ると人は鏡なので、自分が思っているように見えるものだ、と思いました。
自分が一瞬Eさんを「他人をバカにしているのでは?」と、思ったのは、自分の中に、こういう場合は他人をバカにするのだ、という
思いがあるからだ・・・・と分かりました。
次にAさんは
(Eさんって意外に面白い人だな)と思いました、そしてすぐ
(他人を理解したつもりになってはいけない)(決め付けてはいけない)と思いました。
気づきのカードがどんどん出て来ます。



Eさん「私達にとって当たり前のことが、Hさんにとっては予想もつかないほどの難問なのです。
     彼はこの世界のことをいくら知ったとしても、その知識や情報を活用するための知恵が無いので
     情報をただ集めているだけ、なのです。
     でも、彼にはそれが分かりません」
Aさん「相当なわからずやですね」
Eさん「でしょう?
     でもああいう人は世界には沢山いると思いますよ」
Aさん「気の毒ですね」
Eさん「でも彼にはそれが楽しいのだから、あれで良いのでしょう」
Aさん「でも、本当は良く無いですよね?」
Eさん「本当は良くないですね。でも、彼の目指す方向は本当の良い方向では無いのでね、仕方ないですね」
Aさん「彼にそこらへんを分かってもらうにはどうしたらいいでしょう?」
Eさん「別に分かってもらう必要は無いのでは?」
Aさん「でも私はHさんを見捨てたくないんです」
Eさん「本人が分かろうとしない限り、他人は彼を救うことは出来ません」
Aさん「Eさんはそれでもいいんですか?」
Eさん「私には関係無いことです」
Aさん「!!!」



Aさんは心の中で
(やはりEさんの考えは私には理解出来ない)と思いました。
(私は◆のJと同様、高い境地にいる◆のQの言うことが理解出来ないからだろうか?)

<光の話53>


Eさん「今度は分かった例を挙げましょう。
     
◆Qの場合です。

   
         
『あること』   『あること』

(あることを理解する
だけの波動量獲得)

(あることを理解できる
境地に達する)


(最初に居た場所)
(以前の境地)

(古い自分)(我)

  
  は素直だったので、自分の理解を超えた『あること』を分かることが出来ました。
     ま、素直だけでも分からないんですけどね。
     素直な上に分かろうという熱意があったし、素質が良かったのでしょう。
     あなたも体験してお分かりだと思いますが、分かるということは、自分の我を捨てなくてはなりません。
     それが苦しいのです。
     だからこれに耐えられる人が殆ど居ないのです」
Aさん「素直・決意・我を捨てる、ですね?」」
Eさん「そうです。そしてこれを続けていけばいいんです。
     自分が意識していない部分に光を当てて行けば、理解力の光が増えていきます。
     私だって完璧に分かるわけではありませんよ。
     私も日々それを実行しているんですから」
Aさん「我を捨てるって大変ですよね」
Eさん「そうですよ。
     殆どの人は物事を分かることよりも、自分の『我』の方を取ります」
Aさん「選択していると言えますか?」
Eさん「言えますね。選択としか言い様がありません」


<光の話54>


Aさん「私は正しい道を選んだんだ・・・」
Eさん「まぁ正しいといえます。
     それは『物事を分かる能力を増す』ことが正しい、という前提があれば、のことですが」
Aさん「物事を分かる能力を増すことは正しいですよね?」
Eさん「或る人にとっては正しいし、或る人にとって価値の無いことです」
Aさん「個人の好みではなくて、もっと大きな目でみたら、どうなりますか?
     たとえばこのゲームをしている誰か、です。
     人間を越えた存在から見たらどうですか?」
Eさん「価値は有ると思います」



Aさん「このゲームは『白い人』がクリア出きるんですよね?

Eさん「その『白い人』というのは別に物事を分かる能力のことではありません」
Aさん「それを訊きたかったんです。
     <光の話50>でEさんに尋ねた件です」
Eさん「そうでしたね」
Aさん「白い人というのが、物事を分かる能力では無いなら、白い人とは何と関係有るんですか?」
Eさん「単純では無いと思うけど、主に愛情とかですかね」
Aさん「そうだったんですか!
     では物事を分かる能力を増すことよりも、愛情深い人間になればいいんですね?」
Eさん「まあ、そうです。それだけでは無いと思うけど」
Aさん「なあんだ・・・」
Eさん「でも、全く無関係では無いんですよ。
     いくら愛深い人でも物事を分かってないとやはりまずいです」


Aさんはそれを聞いて愛情深いFさんを思い出しました。
Fさんはとても優しく親切ですが、物事が分からないようでした。
他人に親切にすることばかり考えているのか、自分のことは省みることが無いようでした。
だから部屋が汚れ放題だった・・・

Aさん「それ、分かります」
Eさん「愛情さえ深ければ良いというものでは無いんです。
     愛情が深い人ほど、物事を分かる方向に生きないとまずいです。
     中には物事が分からないために、暗くなってしまっている人もいます」


AさんはBさんを思い出しました。
Bさんもの王国出身です。
だから本当は心が優しいタイプなのでしょう。
なのにあのような状態にあります。



ここでAさんは或ることに気づきました。

Aさん「Eさん、人には頭が働くタイプと心が働くタイプとありますか?」

と言うと同時に
「人には頭が働くタイプと心が働くタイプとがある」と書かれた気づきのカードが出ました。
Aさん(正解だったんだ!)
Eさん「有りますね。そこに気づくとは偉い」
Aさん「ひょっとして
の王国の人は頭が働くタイプで、の王国の人は心が働くタイプですか?」
Eさん「そうです」




Aさん「そうかぁ!」
Eさん「ただし、頭が働くと言ってもそれはイコール『頭が良い』ということではありません。
     同様に心が働くと言ってもそれがイコール『心が良い』ということではありません」
Aさん「そうですか・・・」
Eさん「ここも分からなくてはならないところです。
     頭が働く
の王国の人のほうが良いのでは無いし、心が働くの王国の人のほうが良いのでもありませんよ。
     強いて言うなら、両方の王国の人達の中で物事が分かる方向に生きている人が『良い』と言えます」
Aさん「そうなんですか・・・」
Eさん「あなたはこの面の中の誰が好きですか?」
Aさん「はい。みんな好きですが、中でも
     CさんとIさん。そしてEさんとGさんが好きです」
Eさん「あなたはその人達にどのような印象を持っていますか?」
Aさん「はい。
     CさんとIさんといるととても安心します。同じだという感じがします。
     EさんとGさんとは知的な話が弾みます」
Eさん「そうでしょう?あなたはの王国の人達とは同じタイプなので、深い部分で共通しているので安心する。
     心が満足する。
     
の王国の人はあなたに知的な刺激を与えてくれるので、面白い。つまり頭が満足する。
Aさん「その通りです!」
Eさん「面白いですか?」
Aさん「とても面白いです!」




Aさんはさきほど自分がEさんがHさんを放置する、みたいなことを言った時、
(理解できない)と思ったことの
答えがすぐ来たな、と分かりました。
AさんにとってEさんがHさんを放置する方針は理解できない。
でも、それは物事が分かる能力の差から来るのではなく、
頭が先か心が先かという、タイプの違いから来るのだ、、、、、と分かりました。

なのでこの件に関してはどちらが上ということでは無い。
勿論これはあくまでも「物事を分かる能力」に関してのことだ。
愛情とか、心の面から見ればまた違う結論になるだろう・・・
Aさんは頭の中でこのように考えました。
気づきのカードがどんどん出て来ます。
Eさんはそれを見ながらいつもと変わらない態度でした。
Eさんにとっては「他人のサトリや気づきには興味が無い」からでした。



Aさんは思いました。
(私とEさんとは本当にタイプが違うんだ!)
(でも一緒に居て嫌では無いな、むしろ面白いや)
(しかしタイプが違う同士が一緒に居たとしたら、様々な場面で誤解が生じる可能性があるな)
(しかしその時、相手を理解しようと思えば、理解出来ないにしてもトラブルにはならないだろう)
(反対に自分の我を前面に出し、タイプの違う相手を理解できない、と決め付ければ仲良くやっていけない)
(そのためにも物事を分かる能力を上げた方がいい)

(そうか!だからEさんはこのことを縁が有る人に教えているんだな)
(EさんはEさんなりに、この世からトラブルをなくし、人の心の闇に光を当てようとしているんだ)
(いくら愛情が深くても物事が分からなくて我を手放さないでいれば、トラブルが生じ、その結果その人の心は暗くなる)
(たとえばHさんも多分今は嫌な気持ちで居るのではないか?
 私のようなど素人が伝説のチャネラーと会えたことが妬ましいのではないか)

(白い波動を出すには知的でなくてもいいけれど、物事が分かる能力が無いか乏しいと
  せっかく良い波動を出していても、自分の誤解や外から来るちょっとしたことで心を暗くしてしまう。
  そうなるとまずい。
  心を暗くし続けた結果、Bさんのようになってしまう。
  Fさんも今はまだ良いようだけど、これから先、暗くなったら困る。
  しかもまずいことに彼女は心を明るくする方向に生きてない。  
  Fさんが良いのは表面的な態度だけなんだ。
  でも彼女は今、別に困って無いようだから、私が忠告しても聞く耳を持たないだろう。
  これはまずい)


<光の話55>


Aさん「さきほどの
◆Q◆Jの図ですが。
     
◆Jが自分の我を張って上まで行こうとしなかったことがあったんですか?」
Eさん「ありましたよ」
Aさん「良かったら教えてもらえませんか?」
Eさん「さっき言った『思い込みをしてはいけない』という件と関連しているんですが、
     Hさんが思い込みで発言したので、一度注意しました。
     するとすぐ後からまた思い込みで発言したので、また注意したらHさんが怒ってしまった、と言いましたね?」
Aさん「はい、覚えています」



Eさん「私がHさんに『失敗はしてもいいが、そこから学ばなければいけない』と言ったんです。
     するとHさんは『失敗は無駄にはなりません』と言いました。
     多分本に書いてある言葉です」
Aさん「Hさんならそうだと思います」
Eさん「なので、私は『いや、無駄にならないのはそこから学べた場合です。学べない場合はその失敗は無駄になる』と言いました。
     するとHさんは『全てのことに意味があるので、失敗にも意味が有り、従って無駄では無い』と言いました」
Aさん「なんか凄い理屈の言い合いですね」
Eさん「そうなんです。
     だから私は『失敗しても良いが、そこから学んだ方が良い』と言いました。
     すると彼は『学んでますよ』と言います。
     何を学んだのですか?と訊いたら『私は失敗をしたな、と学んだ』というのです。
     だったら一度の失敗から学び、二度目は失敗しないのでは無いでしょうか?  
      『一度の失敗で学んだのなら、二度目の失敗は有りませんよね?』と訊きました。
      すると彼は『どうしてですか?』と訊くのです」



Aさん「さっぱり分かりませんね」
Eさん「そうなんです。彼はいったい何を言いたいのでしょうね?
     なので私は彼に『あなたはいったい何を言いたいんですか?』と訊きました。
     すると彼は『いえ、あなたこそ何を言いたいんですか?』と答えました」
Aさん「どういう意味でしょう?」
Eさん「ワケが分からないでしょう?
     彼が何を言いたいのか、その時は分かりませんでした。
     でもその後、この件について考えてみたら分かったんです。

     彼は他人から学びたいのでは無く、自分の主張、つまり『我』を通したいだけだったのです。
     彼は相手と会話するのではなく、自分の『我』を相手に受け入れさせるのが目的なようです」
Aさん「そういえば私が会った時もそんな感じでした」
Eさん「Hさんは自分の考え、つまり『我』から離れることが出来ません。
     なので何も悟ることが無く、多分このまま終わるでしょう」
Aさん「そうだったんですか・・・それにしてもEさんは忍耐強いですね」
Eさん「私が?」
Aさん「そうですよ。だって、そのようなつまらない会話によくそこまで付き合いましたね。
     私なら途中でワケが分からなくなって嫌になります。
     そして相手のことも嫌になると思います」
Eさん「まぁ、私もこの通り理屈っぽい人間なのでね。この件は私の姿を映してくれたのだと思いますよ」
Aさん「理屈はいけませんか?」
Eさん「そんなことはありませんよ。
     理屈にも様々なレベルがあります。それは愛情にも様々なレベルが有るのと同様です。
     また私が常に最高の理屈を言っているというわけではありません。
     私もまだまだ分からないところがあるので、今の私の能力で分かる範囲内の理屈を言っているだけです。
     当然今の私の理屈は最高のレベルではないでしょう。
     でもそのことを常に頭に入れて発言したり行動したりしているわけですよ」




Aさんにとって理屈の話は退屈でした。
Aさんが楽しいのは思いやりが通じたり、共感したり、という主に心が喜ぶことだったからです。
もしAさんがHさんとこのような会話になったら、苦しくてしょうが無かったな、と思いました。
ところがEさんは別に苦しそうでもありません、淡々としています。
EさんにとってもHさんと会話するのはつまらなそうですが、心まで苦しくなることは無いようだ・・・・とAさんは思いました。
そのすぐ後で
(でも、これは私の憶測だが)と、付け加えました。

Aさんは最近自分が思ったことや発言に関して、それが事実か憶測か推理かをハッキリと区別することが出きるようになっていました。
すると今までは少しのことで心が動揺したのに、動揺することが減っていたのです。
(自分の思いを思いっぱなしにするのではなく、その都度点検することが必要だ)というサトリが身についたようです。
これは以前Eさんから言われた忠告ですが、やっとAさん自身のサトリになったのです。

<光の話56>(2010年6月6日)


Aさんはふと思いつきました。

Aさん「Eさん、HさんがIさんの部屋を知らないっていうのは違うんじゃないでしょうか?」
Eさん「どういうことですか?」
Aさん「いくら何でもHさんは隣にIさんが住んでいることは知っていると思うんです」
Eさん「ふ〜ん」
Aさん「だから多分、HさんはIさんの部屋を訪ねたことがあるのではないかと思います」
Eさん「でも、Iさんの部屋には表札が出てませんよ」
Aさん「はい、そうですよね。でも、Hさんは行ったんじゃないかなぁ・・・」




Eさん「う〜〜〜ん、そうかもしれません。
     HさんはIさんの部屋を、位置的にここだ、と見当をつけて行ったことがある。
     でも、その時Iさんから『いいえ、ここはIさんの部屋ではありません』とか言われたのかな」
Aさん「はい、考えられます。
     或いは『紹介状が無い方とは会えません』って言われたのかもしれない」
Eさん「そうですね。その可能性はある」
Aさん「これはあくまでも私の推測なので、事実ではありませんが、可能性という見地から考えてみました」
Eさん「なるほど。HさんがIさんの部屋を全く知らないより、そっちの可能性の方が高そうです。
     なるほど。Aさんの推理は正しいと思います」
Aさん「まぁ、確認しなくてはならないけど」
Eさん「そうですね。Aさん、後でIさんの部屋へ行ってHさんが訪ねて来たか、調べてみて」
Aさん「はい、分かりました」




Eさん「そうかそうか。
     Hさんは名前まで知っているんだから、表札が出ていなくても位置関係からIさんの部屋の目当てがつく。
     それに気づきませんでした。
     私はHさんを見くびっていたようです。
     つまり、自分が考え無しなので他人も考え無しであると、勝手に決めつけていたようです。
     これは失敗でした」
Aさん「『鏡の法則』ですか?」
Eさん「そうです!あはっは!自分の考えのままに他人を見て判断してしまいました。
     私もやってしまいましたね、鏡の法則。
     Hさんをバカだなぁと思った自分がバカだったんですよ。
     あははh!これは可笑しい」


笑い転げるEさんを見て
(Eさんて案外粗忽なんだなぁ)とAさんは思いました。
でも、自分の失敗をすぐ理解する点は
(意外と素直なんじゃないか?)と思ったのでした。

<光の話57>


Aさん「Eさん『我』って何なんでしょうね?」
Eさん「私もこの程度の能力なので私が言うことが正解だとは言いませんが、
     我とは自分が居る場所に固執する心だと思っています。
     あくまでも今の私の能力で出した答えですが」
Aさん「たとえば上の図で言うと
◆Jが、最初の位置からテコでも動かない、ということですか?」
Eさん「そうです。
     
◆Jは最初の位置、つまり自分が知っていること、分かっていることから動かない、それを我と言うのではないかと」
Aさん「何故動かないんでしょう?」
Eさん「何度も言いましたが、『自分には分からないことは無い』と、思っているからです」
Aさん「たとえばさきほど私がEさんに、HさんはIさんの部屋へ行ったことがあるのではないかと提案したら
     Eさんはすぐ理解して自分の考えを改めましたよね?」
Eさん「そうですね」
Aさん「それはEさんがすぐ、自分の考えが間違っていた、と分かったからですね?」
Eさん「そうです」
Aさん「とすると、その場所から抜け出るというか、上がるには、理解することが必要ですね?」
Eさん「そうですね」




Aさん「ではこういうことでしょうか。

    
◆JであるHさんは、「あること」が理解出来ないので、自分の場所に居続ける。
    それは自分が分からないことは無いと思っているからである。
    
    Eさんは「あること」が即、理解できるので、自分の場所から出られる、というか上がれる。
    それは自分が分かってないことが有ると、分かっているからである。

    これでいいですか?」
Eさん「巧くまとめましたね」
Aさん「その場所から出られないことがイコール『我』が強いということなら、
     自分には分からないことは無いと思っていることがイコール『我』が強いということになりますか?」
Eさん「そう言えると思います」
Aさん「とすると、Hさんは我が強く、Eさんは我が強くないということですか?」
Eさん「我にも様々なレベルがあるので、そんなに単純では無いと思いますが、
     この場合の『我』とは低い次元の我だと思います」
Aさん「我にも高低がありますか?」
Eさん「ありますよ」
Aさん「では低い次元の我に限って言います。
     この場合はHさんは低い次元の我が強く、Eさんは低い次元の我が弱いと言えますか?」
Eさん「言えると思います」




Aさん「低い次元の我とは何でしょう?」
Eさん「この世界は様々なレベルがあります。
     ここで言う次元とはレベルのこととします。

     低い次元=自分に執着
     高い次元=自分に執着しない


     と言えると思います」
Aさん「自分に執着するのは低いですか?」
Eさん「低いですね。
     低い次元の我がある人は、常に自分が先になってます。
     自分のため・自分が正しい・自分の主張を通したい・自分が得をしたい・・・とかです」
Aさん「なるほど、それは次元が低い」
Eさん「それに対して高い次元の我は、自分に執着しません。
     皆のため・皆の得になることをしたい・正しさにはいろいろな次元がある・皆の主張を吟味したい・・・などです」
Aさん「そっちの人の方が崇高な感じがします。
     そういう人と付き合いたいです」
Eさん「でしょう?」




Aさん「私はあなたのことを『我』が強いなんて以前言ってしまいました。
     とても失礼なことを言ってしまいました、済みません」
Eさん「いいんですよ。だって当たっているし」
Aさん「でも、それは低い次元の我では無いし」
Eさん「いいんですよ。だって、その時はその我が高いか低いかなんて但し書きはついてなかったんだから、
    我が強いという、あなたの発言は正しかったんです」
Aさん「Eさんって寛容なんですね」
Eさん「いいえ、私は論理的に間違いがなければ、いいんです」
Aさん「Eさんって謙虚なんですね」
Eさん「いいえ、私は事実を言っているだけなんですよ。今まで謙虚だったことは一度もありません」
Aさん「え?」
Eさん「あなたが私を謙虚と思うのは、あなたが謙虚だからですよ。
     『鏡の法則』です」
Aさん「あ、そうか!」


Aさんは思いました。
(Eさんという人は私の想像を超えている)
(理解したつもりになって、こちらで勝手に想像したが、全て覆された)
(自分の価値判断に固執していたら、他人の本当の姿は理解できない)
(自分の判断が一番正しいと思い込むことを捨てる、つまり『我』を捨てない限り何事も理解は出来ない)
(ああ、勉強になるなぁ!)


Aさんの足元には気づきのカードやサトリのカードがどんどん出現しています。
以前のAさんなら手放しで喜んだのですが、今のAさんは自分には分からないことがまだ沢山ある、と思い知っていました。
これから先、どのくらい気づきのカードを出さなくてはならないのでしょう。
Aさんは真剣にならなくてはいけないな、と思いました。

<光の話58>


Aさん「Eさんってホント頭が良いですね!」
Eさん「まさか!私は頭は良くありません」
Aさん「そうですか?だっていろいろ分かっているし・・・」
Eさん「私は分かり方を分かっているので、ひとよりも分かっているだけです」
Aさん「分かることと頭が良いこととは違うんですか?」
Eさん「全然違いますよ」
Aさん「どういうことですか?全然分かりません」




Eさん「頭が良い人というのは、悟ること以外のことを理解する能力が高い人です」
Aさん「悟ることと理解することとは違うんですか?」
Eさん「いえ。理解するということの中に悟ること、というのがあります。
     みかんの中に種があるようなものです。
      理解する、ということをみかんに喩えると悟ることは種のようなものです」

      その人の外から見た理解力をみかんそのものだとします。


Wkipediaより

      見かけで分かるその人の頭の良さです。
      みかんを横半分に切ってみますね。

      
Wikipediaより

     皮の部分がその人の理解力です。
     これは外から見ても分かる、表面的なものです。

     実の部分がその人の判断力です。
     これは外から見ても分かりません。
     みかんは半分に切れますが、人を切ることは出来ないので、外から想像するしかありません。
     でも通常の第三者が外から見れば、その人の中に実が詰まっているかいないか、新鮮か腐っているか分かりますよね?
     見る能力があれば見えます。

     さらに、悟る能力は種のようなものです。
     判断力の中にあります。」
     
Aさん「なるほど」
Eさん「たとえば物知りで勉強ができることは理解力が有るということですよね?」
Aさん「はい」
Eさん「しかし悟ることは勉強などの理解とは全く違うんです」
Aさん「はい」
Eさん「これは説明が難しいですねぇ・・・
     勉強などの理解は頭でしますが、悟ることは心でするのです」
Aさん「なんとなく分かります」



Eさん「バナナのような人がいます。


http://image-search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%8A

     見かけはとても頭が良さそうです。
     実際に頭が良いのでしょう。


http://image-search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%8A

     判断力は実の部分ですから、判断力もある。
     でも、種がありません。
      こういう人はいくら頭が良くても悟れません」
Aさん「それって過去の私のようですね(滝汗」
Eさん「いや、DさんやHさんですね。
     あなたはちゃんと悟れる人だったのだから、ミカンのような人でした。

     また、見かけは賢そうに見えなくて、実際に賢くなくても、悟れる人がいます。
     何度も引き合いに出して悪いのですが、Cさんのような人です。
     理解力を知性と呼んでも良いでしょう。
     彼の知性はさくらんぼほどですが、中には大きな種が入っています。

     私は表面的な知性も大事だけど、もっと大事なのは中身だと思っています。
     外から見て特別知性に恵まれては居ないように見えても、
     悟る力の大きい、ビワのような人がいいなと思いますね。
      最近のAさんはビワのようで、良い傾向です。


Wikipediaより

Aさん「なるほど・・・」
Eさん「理想を言えばアボガドのような人が最高かな。
     Iさんのような人です。


http://www.dewa.or.jp/koba/kueru/Avo.html

    でもこれは私個人の意見なので、これを事実や真実であるとは思わないでください」
Aさん「はい、分かりました。
     事実と真実、想像、推理、憶測、意見、希望、伝聞、仮定・・・きちんと分けて理解します」



Eさん「ともかく私は勉強など、頭を使うことは苦手なのです。
     だって、さっき私の頭の悪さを発揮したじゃないですか。
     Hさんのことを勝手に推理しましたが、それはとんでもなくバカなものでした。
     私は頭は悪いんです」
Aさん「頭が先になるタイプなのに?」
Eさん「そうですよ。頭が先になるタイプの人は別に頭が良いわけではありません」
Aさん「そうでしたね、それは聞きました」
Eさん「頭がいくら良くても悟れない人の方が多いです」
Aさん「はい」
Eさん「でも、頭が良くなくても悟れる人はいます。これは分かりますか?」


<光の話59>


Aさんは即、Cさんを思い出しました。
思い出してから
(Cさんゴメン!)と心の中で謝りました。

Aさん「Cさんは誰からも教えられないのに気づきのカードとサトリのカードを出しました」
Eさん「でしょう?こう言っては申し訳ないけど、Cさんは頭が良いとは言えません。
     でも悟れましたね」
Aさん「あのぅ・・・物事が分かる能力を光にたとえるとどのくらいなんでしょう?
     私やCさん、そしてみんなの分かる能力の光が分かったら教えてもらえますか?」
Eさん「いいでしょう。
     私の見立てですが。

Aさん 70ワット→100ワット以上
Bさん 5ワット
Cさん 40ワット→45ワット
Dさん 70ワット
Fさん 40ワット
Gさん 40ワット
Hさん 40ワット
Iさん 数百ワット

Aさん「私はかなり明るくなったんですね!」
Eさん「なりましたね。この世界は自分で気づけるようになった時点で100ワットと設定されていますから」
Aさん「へえ!
     たしかに世界が明るく見えるようになっていました。嬉しいな。
     でもCさんは自分で気づけたのに何故この数値なんですか?」
Eさん「物事が分かる能力が低くても人間は気づけるからです。
     でもそれは常に気づけるのではなくて、単発的に気づいているだけなので少し明るくなっただけです」




Aさん「40ワットの人が多いですね」
Eさん「40ワットが通常言われるところの『人並み』だからです。そのように設定されています」
Aさん「70ワットの人ってどんな感じなんですか?」
Eさん「通常の人より物事が分かるレベルです。
     世間的に見て『あの人はモノが分かる』と言われる人達です」
Aさん「そうかぁ・・・」
Eさん「でも、本当に物事が分かるのは100ワットからです。
     100ワット以上の人のモノの分かり方とと100ワット未満の人のモノの分かり方とでは質が違います。
     片方は自力で悟っていけるのでどんどん明るくなりますが、
     片方はいくら頭が良くてもそこに居続けるので、向上しません。
     頭の良さの種類が違うのです」

Aさん「Iさんは凄いですね」
Eさん「物事を分かる方法を早めに知り、毎日向上した結果です。
     Aさんもそのようになれますよ」
Aさん「嬉しいなぁ!私はIさんと対等に会話したいです。
     あれ?」
Eさん「何ですか?」




Aさん「Iさんが次のステージへ行ける人を教えてくれました。
     その情報をこの図に当てはめてみたいんです」
Eさん「やってみましょう」

Aさん 70ワット→100ワット以上
Bさん 5ワット ×
Cさん 40ワット→45ワット
Dさん 70ワット ×
Fさん 40ワット ×
Gさん 40ワット
Hさん 40ワット ×
Iさん 数百ワット

     あくまでもIさんの情報が正しいと仮定しての話ですよ」
Aさん「はい、分かってます。
     これで行くと物事の分かり方と次のステージへ行ける人とは関係無いですね」
Eさん「そうですね」
Aさん「では別に物事が分からなくてもいいってことですかね?」
Eさん「いいと言えばいいですね。
     でも物事が分からなくてもそれでも明るく素直で生きられたらの話ですね」
Aさん「もし私が物事を分かる能力を上げなかったら・・・つまり70ワットのままだったらどうだったでしょうね?」
Eさん「あなたは優しくていつも他人のために生きていたので、大丈夫だったと思います」
Aさん「そうかぁ・・・。
     でも、そんな私と似ているFさんが×というのが気の毒です」
Eさん「他人のために良いことをするのはいいけど、でも心の中の方が問題となるからです。
     Fさんは心の中に余分な思いや感情が沢山有るのではないでしょうか?」
Aさん「ありますね。
     それも常に他人のためになろうと思った結果だと思うんです」
Eさん「困りましたね」




Aさん「それにひきかえ、自分の好きなことしかやらないGさんが○というのが・・・」
Eさん「彼は心の中に余計なものが有りません。
     心はいつも平静で楽しいことに没頭しています」
Aさん「それにGさんは研究者で頭が良いはずなのに、たったの40ワット」
Eさん「Gさんは研究していることに関しては頭が良いのです。
     でも、それと物事を分かる能力とは別物なのです」



Aさん「そうかぁ・・・。
     40ワットの人が○なのに70ワットのDさんが×というのが不思議です」
Eさん「Dさんという人のことはあなたの話からしか知りませんが、
     特殊な思想に凝ることが好きなようですね。
     それはまずいのではないでしょうか?」
Aさん「なるほど。そういえばいつも何かを信じているようです」
Eさん「心の状態も良くないのではないでしょうか?」
Aさん「そうかもしれません・・・あ〜〜〜あ、教えてあげたいなぁ。でも無理だろうなぁ」
Eさん「他人から『この人には言っても無理』と評価されたら、まずいですね。
     大事なのは良い頭ではなくて、素直な明るい心です。
     素直で明るい人には何でも言えますが、そうでは無い人に対しては人は何も言えないものです」




Aさん「Cさんはこう言ってはナンですが、それほど頭は良くないし、分かり方もそれほど高くありません。
     でも○ですね」
Eさん「彼は単純だからです。素直で明るく無邪気ですね」
Aさん「得な性分だなぁ」
Eさん「そうですね。子供のような人が次のステージへ行けるそうですよ」
Aさん「そうなんですか!」
Eさん「そうらしいです。
    でも大人なのに子供の心を持っている人は少ないですね。
     しかしCさんは物事が分かる能力があまり無いので、安心は出来ません。
     単純なのでこれから会う人に騙され変な方向に行ってしまうかもしれないし。
     だから私はIさんがこれらの人が次のステージへ行けると言っても厳密に言うともっと少ないと思います。
     Iさんの情報は大いに参考にしますが、どうなるかはこれからに掛かっていますね」
Aさん「そうですね。これからはさらに心して生きないと」
Eさん「他の人のこともあくまでも『今のまま生きたら』ということなので、いくらでも変わる可能性はあります」
Aさん「そうあって欲しいです。私は縁が有った人と一緒に次のステージへ行きたい」


<光の話60>(2010年6月8日)


Aさん「あ、そうそう。
     この、『ものごとが分かる光』の強さは最大でどのくらいなんですか?」
Eさん「上限は1000と設定されています」
Aさん「1000!・・・・・・・・・・・・それは強い、というか、明るい・・・・・・」
Eさん「でも、これは完璧に物事が分かった場合、の数値ですよ。
     人間には不可能です」
Aさん「そうですか・・・」
Eさん「また何も分かってない場合は光がゼロ、と設定されていますが、そういう人も存在しません。
     人の光は1〜999の間です。
     ですが、900を越える人というのも殆ど存在しません。
      5ワット未満の人もまず、居ないでしょう。
     800を越える人だって居るのか居ないのか、分かりません。
     だから1〜999はあくまでも理論上の数値であって、実際はもっと狭まるでしょう」




Aさんは以前自分が世の一般の人と比べて物事に良く気がつき、気配り目配り思いやりが出来ていたので、
自分はかなり良い方であると、無意識に思っていたことに気づきました。

Aさん「Eさん、物事が分かるということは気配りが出来るということでは無いのですか?」
Eさん「気配りできる人は、他人を思いやる気持ちがあり、常に他人の役に立とうという心の姿勢になっている人だ、と言えます。
     しかしそのことと、物事が分かるということとは別物です」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「物事が分からない人でも他人のために、気を利かせることが良くあります・・・・というか、それが普通です。
     勿論、物事が良く分かっている人も気を利かせることが出来ます」
Aさん「そうだったんですか・・・・・(暗澹」
Eさん「いまひとつ良く分かってないようなので、さらに説明しますね。


    
気を利かせる人の中には
    @物事が分かっている人
    A物事が分かってない人
    の二種類がいるということですよ。


   
 また、人間は@とAにはっきり分かれているわけではありません。
    ○か×かでは無いのです。
    @を○、完璧に分かって居る人とし、Aを×、全く分かってない人としますよ。
    すると@からAまでの間に無数の段階が存在します。
    人間は○か×かで分類できません。
    極端なことを言えば「人の数だけ段階が有る」と言えます。

    もうちょっと詳しく言葉で説明すると


  
 @完璧に分かっている
    かなり分かっている
    だいぶ分かっている
    普通に分かっている
    やや分かっている
    やや分かってない
    だいぶ分かってない
    かなり分かってない
    殆ど分かってない
   A全く分かってない
    
   
ざっと10段階に分けましたが、実際はこの間を埋める段階が存在しています」
Aさん「そうかぁ・・・」
Eさん「あなたは○×式で考える傾向があります。
     それはまずいですよ、良い悪いではなく、それは事実では無いからです。
     ○×式が通用するのは、二つのものや人を比較した場合、どちらかを正解にしなくてはならない場合です。
     つまり相対的である、と言えます」
Aさん「なるほど・・・」


<光の話61>


Eさん「あなたはすぐ常識や道徳的なことを自覚も無しに引き合いに出して考えていますが、
    その道徳に合っていれば○であるという前提無しに、物事を判断しています。
    そこを考えていません。
    だからあなたの考えることは思考が甘いのです」
Aさん「そうですか・・・・そんなコト考えても見ませんでした」
Eさん「でしょう?
     まず、その尺度で・・・尺度というのは、道徳や常識や法律ですが、それを基準にして物事を判断することが正しいのか、
     というところから始めなくてはなりません。
     常識は地域や人によって違います。
     道徳も同様です。
     法律は人間が考えたものですから、そもそも正しいかどうか大変疑問ですよ。
     それなのに誰が始めたのか分からない、これらのことを疑いもせず、そこらへんを無意識にして生きている。
     実に考え無しですね」
Aさん「はい。
     でも私達人間は他人と一緒に生きているんだから、他人と仲良くするためにはそれら、道徳常識法律は必要ですよね?」
Eさん「私は何もそれらを無くせ、捨てろとは言ってません。
     それらが本当に正しいのかを常に念頭に置いて生きなさい、つまり意識化しなさい、と言ってます」
Aさん「あ、そういうことか」
Eさん「あなたが正しいの正しくないのと言う時は、あなたは自分で考えたのではなく、どこかの他人が考えた
     根拠の無いことを土台にしているのです。
     それが悪いとは言いませんよ。
     しかしそれを自覚していないことは、この件に関して何も考えて無いということなので、
     つまり無意識無自覚で居る、ということだから、それは不味いですよ、と言ってます」
Aさん「はああああ・・・・・・・・・・・・大変なんだなぁ・・・・・・・・」



   
Aさんは今まで自分が殆ど何も考えてこなかったことを痛感していました。
常識や道徳そのものを疑う、というか、鵜呑みにするな、なんて思いもしませんでした。

Aさん「これは大変です。私は自分の考え方そのものを考え直さなくてはなりませんね」
Eさん「そうですよ。
     だから時間が無いんです。
     無駄なお喋りをしてもいいけど、それだけで毎日を過ごすことがどのくらい勿体無いことか、分かりましたか?」


Aさんは気づきました。
最初の頃AさんがEさんの部屋を訪れるとEさんがとても面倒臭そうな顔をしていたことを。
それは私が何も考えずに生きていたからだ。
Eさんは時間があまり残されていないことを知っていた。
なので、何も考えて無い私を見て呆れ、本当のことを話そうか、それとも止めようかと思っていたのだろうか?
でもEさんは本当のことを教えてくれた。

Aさん(Eさんって親切だったんだなぁ!
     それなのに気づかなかった。
     ただの怖い人だと思っていた。
     いや、気が利かないなぁ、とバカしてもいた。
     あああ!何てバカだったんだ、私は!
     相手をバカだと思う、この私の方がバカだった。
     『鏡の法則』そのものじゃないか)


<光の話62>


Aさん「こういうことを言っては大変失礼だとは分かっていますが、Eさんは他人に気配りをしませんよね。
     いえ、貶しているのではありません、そこが堂々としていていいな、と思います」
Eさん「いや、私は気配りをしないのではありませんよ。
     他人がするべきことを先回りして代わりにしてあげることをしないだけです。
     分かっていても手を出さないだけですよ」
Aさん「あ、失礼しました。・・・・・・・あのぅ・・・・・・何故Eさんは他人を手助けしてあげないんですか?」
Eさん「本人のためにならないからです」
Aさん「そうだったんだ!」
Eさん「本人が自力で考えるべきところを、他人がやってしまっては本人の学びになりません。
     本人は楽ができるが、その代わり大切な学びの機会を逃してしまいます」
Aさん「そうだったんですか!」
Eさん「他人は他人を分かるようにしてあげることは出来ないんです。
     自力で無いと分かるようになりません。
     そのためには考えざるを得ない状況に自分が入って行って、というか、その状況を自分で作り、考える必要がある。
     それなのにその時他人が親切で手を貸してあげたら、本人はその体験から何も学びません」
Aさん「でも中には学べない人がいますよね?」
Eさん「いますね」
Aさん「そういう人はどうなるんでしょう?」
Eさん「苦しみますね」
Aさん「可哀想ですね」
Eさん「そうですね」
Aさん「そういう人にはどうしたら良いでしょう?」
Eさん「そういう人は苦しみから逃れたいために、真剣になるだろうから、良いのでは?」
Aさん「でも、それでも学べない人はいますよね?」
Eさん「いるでしょうね。というか・・・・・・・・・この世界の8割の人はそういうレベルにあるのでは?」




Aさん「そんなに!」
Eさん「そうですよ」
Aさん「そういう人はどうしたら良いのでしょう?」
Eさん「それは本人が考えるべきことです」
Aさん「でも、そういう人には物事を分かる能力が乏しいんでしょう?」
Eさん「そうです」
Aさん「ということは、いくら苦しんでも、そうなった原因や理由は、自分では考えることが出来ないのではないでしょうか?」
Eさん「そうですね」




Aさん(う〜〜〜ん。ナンなんだこの噛みあわなさは・・・)(これもタイプの違いから来るものなのか?)

Aさん「だから、自力では何も考えられない人が自分が原因で苦しい状況にある時、
     私達は何をしてあげたら良いのでしょう?」
Eさん「あなたは何かしたいんですか?」
Aさん「はい、そういう人、分からない人のために力になりたいです。
     誰でも気の毒な人のために何かしてあげたいと思いますよね?」
Eさん「あなたはまた自己中心な思考をしています」
Aさん「はい?」
Eさん「そう考えるのはあなたの自由ですが、他の人もそのように考えるとは限りませんよ」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「自分が思うように他人も思っている、と思うことは自己中心以外の何ものでもありません。
     言っては悪いが、それって最低です。その程度ではこれから先が思いやられます」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「あなたが自己中心になってしまう理由の一つに『自分は良いことをしている』と、無意識無自覚で思っていることがあります。
     そこを意識化しない限り、あなたは一生無意識に自己中心を発揮し、何でも無意識に『良いこと』だと思って
     発言し行動するでしょう。
     Aさん、今ここで真剣にそれを考え、悟ってください」
Aさん「はい、分かりました。済みません」



Eさん「さて、あなたが言いたいのは、自力では何も分かることが出来ないレベルにある人が居て、
     その人が苦しんでいる時、その苦しみを和らげてあげたい、ということですか?」
Aさん「そうです」
Eさん「その場合は『癒し』しか無いでしょうね。或いは『お守り』のようなものをあげる、とか」
Aさん「方法はあるんですね!」
Eさん「ありますよ。
     でもこれは人が進む道ではなく、脇道に逸れたことですが。
     人はあくまでも物事を分かる方向に生きるのが、本道です。
     それ以外のこと、たとえば宗教なども、自力では分からない人のために用意されています」
Aさん「でも、それが無いと苦しい人が居るので、仕方ないですよね?」
Eさん「そうです。だからそれらを『必要悪』と言います」




Aさん「人を救うのに悪なんですか」
Eさん「悪ではありません。必要悪、です。この二つは違いますよ」
Aさん「う〜〜〜ん・・・・では、何故必要悪なんですか?」
Eさん「人は例外無く本道を歩くように設定されているんですよ。
     でもそれら、宗教や癒しなどがあると人は脇道に逸れて行ってしまいます。
     しかし本道(サトリの方向に生きる)を行けない人が居るので、それらは存在を許されています。
     だから必要なんです。
     しかしあくまでもそれは本道では無く、脇道である、ということを自覚する必要があります」
Aさん「たとえば癒しをする人が『これはあくまでも、自力では悟れない人のために儲けられた脇道なのだ』という自覚があればいいですか?」
Eさん「そうですね。だって事実だし」
Aさん「私は可哀想な人達のために働く人は良い人だと思ってました」
Eさん「自力で悟れない人を癒す人は良い人です」
Aさん「でも、それは本道では無いんでしょう?」
Eさん「本道では無いけど、それを自覚していればいいんです。
     どうもあなたはまだ良い悪い、○×式の思考に陥っているようです。
     ○×ではなく、この世界は段階なんですよ。

     光の話ですが、自力で悟って行ける人の光が100ワットであると設定されている、と言いましたね?
     100ワットの人、つまり自力で悟れるようになった人の意識は小学校に入学した学童です。
     つまり自力で悟れる人に必要なのは教育です。
     教科書は無くて自分が居る場所で体験すること全てから学ぶのです。
     言い換えれば『目にするもの耳で聞くことの全てが教科書』です。


     

    
 自力で悟れない人の意識は入学前の幼児です。
     そういう人には教育は無理なので、保育が用意されています。
     これは本当に用意されているのではなくて、あくまでもモノの喩えですが。
     本当は幼児並みの人にも世界は一人前の判断力を要求しているんですよ。
     しかし本人に思考力が無いので、何を要求されているのか分かることが出来ません。
     なので苦しみます。
     そういう苦しんでいる人のために用意されているモノが、保育園であると私は言ってます。

     保育園の場合、保育士は幼児に対して『これを分かれ』とはあまり言いません。
     最低限の要求しかしません。お友達に意地悪してはいけませんよ、とかの要求ね。
     その代わり手厚く保護してもらえます。
     与えられるものは簡単で分かり易いもの、感性に響くものや感覚を楽しませるものです。
     考えるのが苦手なのでその代わり身体や心が楽しむよう、明るくなれるようなモノが用意されています」
Aさん「はあ・・・・」
Eさん「本当は人間は皆、一人立ちをし、自力で悟って行くべきなんですが、どうしてもそれが出来ない人がいるので
     そういう人が心の安らぎを得るために保育園が容易されているのです。
     本来は要らないものが用意されている状況を『必要悪』であると言いますが、それは『悪』ではありません。
     
     必要悪は単純に悪ではありませんよ。
     世界に悪人が居るので、警察や刑務所が必要であると同じことです。
     病人がいるから病院が必要です。
     病院は悪ではありませんよね?
     本来病気は無いのです。
     でも実際には有るので、それに対して病院が用意されている。

     病院の使命は何でしょう?それは病人を健康にして退院させることではないでしょうか?  
     では保育園の使命は?それは保育が必要ない子供にすることでは?
     つまり子供を小学校へ入れることが使命ではないでしょうか?
     つまり自力で悟れる人にすることが、癒しや宗教などの使命ではないでしょうか?
     そこへ行っても良いが、そこから出ることが目的では?
     だから私は癒しや宗教を『脇道』と言ったのです。

     保育園や病院や刑務所は本来は必要ないけど、現実的に必要です。
     何故ならこの世界は本来有るべき姿をしていないからです。
     しかしもうすぐこの世界が『本来有るべき姿』になってしまうそうですよ」
Aさん「大変化ですか?」
Eさん「違います。
     大変化とは、その前触れに過ぎません。
     これから何度も大変化を起こして最終的に、世界が完成・・・つまり、あるべき姿になるらしいです」



<光の話63>


Aさん「あ、もう一つ訊いていいですか?」
Eさん「はい、どうぞ」
Aさん「その、保育園に居る幼児ですが、中には本が好きな子とか、物知りの子もいますよね?
     全員がお遊戯や歌で癒されるとは限りません」
Eさん「そうですね。これはモノのたとえですから、幼児とは大人のことです。
     だから本が好き、つまり知識や情報が好きな大人はいますね」
Aさん「でも、そういう大人も意識は幼児並みなんですかね」
Eさん「そうですよ。
     たとえ話をしますね。
     たとえば、幼児なのに文字が読めたり、世界中の国旗を覚えていたり、暗算が得意だったり、諺を沢山知っている子がいますね。
     でも、そういう子も幼児であることには違い無い」
Aさん「たとえば難しい本を読めたりしてもですか?」
Eさん「そうです。
     そういう子供は保育士がお遊戯や歌や折り紙をさせようとしても興味を持たないですね」
Aさん「賢い子ですね」
Eさん「う〜〜〜ん。
     それは興味の対象が文字や暗記であると言うだけで、別に賢く無いでしょう。
     たしかに頭は他の幼児より働くかもしれませんよ。
     でも、物事が分からないという点では、幼児並みです」
Aさん「今の話はたとえ話なので、つまりどういうことでしょう?」




Eさん「いくら知識があろうと、本人の意識が幼児並みなら、それは幼児である、ということです。
     本に書いてあることは読めるかもしれませんよ。
     Hさんはあなたに何かスピリチュアルルなことを言ってましたよね。
     何でしたっけ?」
Aさん「はい。


     私達にとって一番大事なのは「愛」だ
     私達は気づかなくてはいけない
     全ては「波動」だ
     世界は波動で出来ている
     「愛は光だ」とか


     です」

Eさん「それは幼児が絵本にそう書いてある文字をちゃんと読めた、という感じですかね」
Aさん「幼児が読めた程度ですか?」
Eさん「そうですよ。
     でも、中にはとても頭の良い幼児が居てその言葉の意味を判るかもしれません」
Aさん「はい、中にはいるかもしれません。絶対居ないとは言えません」
Eさん「しかし大事なのはその言葉の意味が分かることでは無いのです。
    物事が分かる能力の有る人は、絵本に書いてある文章を理解する人では無いのです。
    絵本の文字が読めて意味が理解できるというのは頭の理解です。

    それに対して心の理解・・・・これを私は物事が分かる能力と呼んでいますが、
    物事が分かる能力がある人とは
    その絵本を読ませてくれた保育士さんの苦労が分かる人のことです。

    保育士さんが幼児の心の成長のために、そういう絵本を選び、購入し、その子に読ませてくれたのだなぁ・・・と
    分かることが、すなわち『物事が分かること』なんですよ。
    絵本を読める環境を作ってくれたのは、自分以外の人だ、保育士さんだ、と気づく能力のことです。

    保育士さんが園長と掛け合って『この絵本をぜひ年長さんに読ませたい』ので、買ってくれたのだなぁ、と分かる人。
    
    さらに言えばその本は著者が苦労して書いたのだなぁ、と分かる人。
    出版社がそれを本にしてくれたこと。
    本に使う紙は紙の原料である植物を育てた人が居て、それを買った人が居て、それを紙にした人が居たこと。
    
    そしてそれらの人のお陰で今、今、自分が本を読めるということ。
    それらのことを分かること。分かったなら当然それらの方々へ感謝の念が湧くこと。
    
    また、保育士さんはいったい、どのような思いで、この本を与えてくれたのだろう、と保育士さんの思いを想像できる人。
    安全に過ごせる園の環境を作ってくれている園長先生がいったいどのような気持ちで園児を見ているのか、想像できる人。
    これを『ものが分かった人』と言います。
    しかし、園児が園長先生の気持ちを推理できたらそれは既に園児ではありませんよね(笑)
    園児では無いのだから、保育園には居られないですね。

    だから頭がいくら良くても、それが分からない限りは、頭が幼児並みである、と言うのです」
Aさん「厳しいですね」
Eさん「厳しいですね。私が厳しいのではなくて、これは法則ですけどね」




Eさん「だからそういう頭の良い幼児の場合は、難しい本が読めた時保育士が『偉いわね』『お上手ね♪』と褒めてくれることを望みます。
     だって幼児ですから。
     大人だったら保育士が自分を褒めようと貶そうと、それは保育士個人の意見なので、尊重はするが妄信はしません」
Aさん「なるほど」
Eさん「だから頭が良いことと物事が分かることとは全く別物なのです。
     このような文字が読める幼児の場合、常に他人の承認や賞賛を求めています。
     なので、自分を賞賛しない人が現れればすぐさま、相手を憎みます」
Aさん「そうでしょうね」


AさんはHさんを思い出していました。



Eさん「たとえばこんな人がいました。
     或る人が勉強会を主催していました。
     その人の所には意見が有る人が三人いました。
     なのでその人は意見が有る人に喋らせてお客さんを呼び、お金を取っていました。
     お客さんから取ったお金は全部喋る人に渡していました。

     その人は喋ったことを記録してそれを売っていました。

     その人の意識は『私が喋る人に儲けさせてやっている』というものでした。
     頭が良いのでそういうことは言いませんでしたが、常にそう思っていたのです。
     実は言葉にしなくても思っていることは勘の良い相手には分かってしまうものなのです。
     特に、相手が大人で物事が分かる人だった場合は、見抜かれるのです。
     ちょっとした表情言動行動に全てその人の意識のレベルが表れます。
     それはそうです。
     その人が思考し行動しているのだから、その人のレベルが出るんですよ。



     その人は決して喋る人達に『私のお陰だ』とは言いませんでしたが、見抜かれていたのでした。
     その人は喋る人の中の一人のことを何年もの間、悪口を言っていました。
     面と向かっては決して言いませんでしたが、自分の友人に言っていたのです。
     誰も聞いてないはずでしたが、実は聞かれていたのです!

     悪口を言われた人は黙っていました。その人は大人だったので、しばらく様子を見ようと思ったのです。
     しかし何年経ってもその人の心も態度も変化しませんでした。

     或る日その人が主催する勉強会で、悪口を言われていた人が皆の前でその人に向かって
     『今、言った忠告及び警告は君に対して言っているんだよ』と言いました。
     それは記録中だったので、その人はその言葉が記録されているものを売らなくてはなりません。

     もう一人の喋る人もものを分かっていたので、喋るのが嫌になり、奥さんに相談しました。
     すると奥さんは『でも、その人はあなたが喋ることでお金を得ているのでしょう?見捨てたらその人が気の毒ですよ』と
     言って、思い留まるよう説得しました。
     しかし喋る人は奥さんとの会話を自分の本に書きました。
     私はこれは本を書いた人が主催する人が読むようにその文章を書いたことが分かります。
     『私はあなたがお金を得ようとしていることに協力していたのであって、あなたからお金を恵んでもらっていたのではない』
     ということを、その人を始め本を読んだ人が分かるように書いたのです。

     もう一人喋る人がいました。
     この人も他の二名と相談して喋ることを辞めました。



     主催した人は一度に全員に辞められてしまったのです。
     その人が自分がお金を得ているのは、この三人が喋ってくれるお陰なのだ、
     という当然のことが分かればこのようなことになりませんでした。
     逆を言えばその人がそのこと・・・自分が三人に協力してもらっているから生きていけること・・・を理解するために
     それらのことが起こったのだと言えます。

     その人はとても頭の良い幼児だったのですね」
Aさん「それでその人はどうなりましたか?」
Eさん「その後一緒にやる相手を探し、今度は超能力者と知り合いました。
     その人は『ものを売ることは物質崇拝だから行けない』と言っていたのに、
     とても高いものを売る超能力者と一緒に仕事をしたのです。
     言っていることが違ってますね。

      しかし今度はその超能力者から『あの人とは今後一緒に仕事をすることは無い』と言われて
      関係を切られてしまったのです」
Aさん「あれま」
Eさん「やはり物事が分からない人にはこのような顛末が待っているのでしょう」
Aさん「ではやはり物事を分かる方向に生きた方がいいですね?」
Eさん「そうです。
     物事が分からないで生きるのは目を瞑(つぶ)って生きるのと同じです。
     目が見えなくても物事が分かって居る人が沢山いるのに、目が見えていてもその人のように何も見えてない人がいるのです」



<光の話64>(2010年6月9日)


Aさん「その人、自分が何も分かってないのだ、と分かればいいのにね」
Eさん「それがですね・・・その人の口癖が『自分が知らないということを知れ』なんですよ」
Aさん「え?」
Eさん「驚いたでしょう?」
Aさん「は、はい・・・なんというか・・・なんで?」
Eさん「その人は知識として『自分が知らないということを知れ』と知っているのです。
     でもそのことと、本当にその言葉を理解していることとは別物なのです」
Aさん「なんかHさんみたいですね」
Eさん「こういう人は本当に多いのです・・・というか、殆どがこのレベルの理解なのです」


Aさんはそういえば、Fさんもそうだったな、と思いました。



Aさん「物事が分からないということは、仕事にも支障をきたすし、不味いですね」
Eさん「そうなんです。大変まずい。その人は喋る三人と判断の光の量が違っていたのです。
     喋る三人は途中まではその人に協力していました。
     協力していた理由は、一人の人が本に書いていますが、その人の生活のことを考えてあげていたからです。
     三人が喋ることによってその人が生活しているので、すぐ辞めたら可哀想なので、続けてあげていたのです。
     多分、他の喋る人を探すまで猶予期間を作ってくれていたのだと思います。

     これは私の憶測ですよ。
     もしこの喋る三人が優しく思いやりがあるならそうしたはずです。
     たまには勉強会で他の人が喋っていたようですよ。
     でも主力はこの三人だったのです。
     本当ならこの三人がいきなり辞めても大丈夫なように、他の主力になる人を探すべきでした。
     でもその人にはそれらが見えなかった。
     物事が分からない人がやることの一つに『無意識に他人に甘える』ことがあります。
     いや、甘えることだけではありません、全てのことを意識化出来ないのです。

     そのような人は勉強会などという高度な仕事は出来ないのですが、
     『自分が知らないということを知らない人』なので、物事の表面しか見えず、
      やり方の方法だけを知っているので、やれると勘違いしてしまうのです」
Aさん「悲惨ですね」
Eさん「はい、気の毒です」


<光の話65>


Aさん「それでその人はどうなったのですか?」
Eさん「知りません。でも、周囲にはその人とと同レベルの人が集まっているはずです。
     何故ならそれがその人にとって最も心地よいからです。
     自分に理解出来ないことを他人から言われるのはその人にとって大変苦しいことだから」
Aさん「なるほど・・・」
Eさん「その人だけでなく、世界は『同質結集』『同類の法則』で成り立っているんですよ」
Aさん「それはどういう意味ですか?」
Eさん「そのままです。
     同じ種類のものが集まり、同じレベルのものが親しくなる、つまり接近し親和するという意味です。
     これは人間だけでなく全てのものに当てはまるようです」
Aさん「ほおおおお!」




Eさん「この世界の人もそうですよ。
     気が合う人は限られているはずです。
     そして何度も大変化を起こし、最終的には同質が結集するそうです」
Aさん「白い魂のことですか?」
Eさん「そう。
     今の所、白から黒まで幾つかの段階の灰色が世界の大半を占めているようですが、
     これからはどんどん白と黒にはっきり分かれていきます」
Aさん「灰色がなくなるんですか?」
Eさん「そうです。
     今灰色の人は白になるか黒になるか、はっきりして来ます」



Aさん「はああ・・・凄い話ですね」
Eさん「だから自分の魂が白くなるよう、意識しなくてはなりません」
Aさん「良い人という意味では無いんですね?」
Eさん「ないですね。
     だって、さきほどのその人はとても良い人だからです」
Aさん「そうなんだ〜、あちゃ〜〜〜」
Eさん「だからあなたはよく他人のことを『良い人』と評価しますが、それには何の意味も無いのです。
     たしかに『良い人』としか言いようが無い人は居ます。
     だから良い人と言うなよ、ということでは無いんですよ。
     でもそれってあまり意味も価値も無い言葉ですよ、と私は言ってます」
Aさん「そうですか・・・・(暗澹
     今まで私は何をやっていたんだろう?
     無駄なお喋りをし、無駄なことを考え・・・はああ・・・・時間を無駄にしました」
Eさん「後悔しても仕方ないので、その体験から学べば良いんですよ。
     これからはそこに注意をして生きれば良いのです。
     むしろ、今まで無駄にして来たからその体験がこれから生きると思います。
     失敗して良かったんですよ」
Aさん「はい、ありがとう」
Eさん「あなたは着実に学んでいるから大丈夫です」
Aさん「ありがとう。
     今日も大変長い時間、私に付き合ってくれてありがとう御座いました。
     これからIさんに会いに行こうと思います」
Eさん「それがいいです。
     Hさんが部屋に来たかどうか、訊いてみてね(笑」
Aさん「はい!」


<光の話66>


Aさんは思いました。
(前にも「時間を無駄にしてはいけない」と言われて、その時は本当にそうだと思ったけど、今日はもっと本気でそう思った。
  前にも思ったのに、また同じことを思い知った気がする。
  前の時はただ気づいただけだったけど、今回は何か心から分かったような気がする。
  それをサトリと言うだろうか?)


すると足元に「心から分かること、それがサトリ」というサトリのカードが出ました。
Aさん(ああ、やっぱり!
     気づくってふと思ったり感じたりする程度のことなのかもしれない。
     でも悟るって心から分かることなんだ。
     しかし変だな、たしか以前サトリとは・・・・というサトリのカードが出たのに、また出るなんて)

     (あ、ひょっとしてサトリって一つではないのかな。
      同じコトに関して答えは一つではなく、幾つもある)

     (サトリにも段階があるんだろうか?Eさんが言っていたな、世界は○か×かでは無いと)


Aさんの足元には
「サトリには段階がある」というサトリのカードが出ました。

<光の話67>(2010年6月10日)


Aさんはなんだかとても晴れ晴れとした気持ちでIさんの部屋へ向かいました。

Aさん(私はここのところ、かなり進歩したと思う。
     世界の見え方も前と比べて凄く明るく感じる。
     Iさんと心のことについて思う存分話をしたいな。
     考えてみると以前Dさんと会話した時も面白いと思っていたけど、
     今ではその会話の内容がつまらなく思える。
     Eさんが顔をしかめる理由がやっと分かった)

Aさん(Iさんが私と会ったら以前よりも私が物事が分かるようになったことが分かるだろうか?
     私の進歩を認めてくれるかな?
     Iさんは優しいし、物事が分かるので、すぐ分かると思う。
     嬉しいな)


AさんはIさんの部屋に辿りつきました。

Aさん「こんにちは〜、Iさん、Aです。遊びに来ました。」
Zさん「はい?」
Aさん「あれ?Iさんじゃないんですか?」
Zさん「私はZです」
Aさん「えええっ?」
Zさん「何なんですか?あなた」
Aさん「あ、いえ・・・・・ここ、Iさんの部屋だと思ったものですから・・・」
Zさん「私の部屋ですよ」
Aさん「失礼しましたっ!部屋を間違えました、済みません!」
Zさん「・・・・・・・・・・・・。」




Aさん(おかしいなぁ・・・たしかにあそこはIさんの部屋だったはずだ)

Aさんはどう考えてもあの部屋はIさんの部屋だったと、思いました。
試しに隣のFさんの部屋へ行くことにしました。

Aさん「Fさん、こんにちは〜、Aです〜」
Qさん「どなた?」
Aさん「えっ!」
Qさん「はあ?」
Aさん「あの、済みません、あなたのお名前は?」
Qさん「Qですけど」
Aさん「済みません!部屋を間違えましたっ!ゴメンなさい!」




Aさん(何?なに?え?いったい、これは何なんだ?)

<光の話68>


Aさんは身体中から力が抜けてしまいました。
Aさん(いったい、いったい、どうしたんだろう?これが大変化なんだろうか?
    そんなぁ!
    私はまだIさんと一度しか話をしていない。
    あああ!こんなに早く大変化が来るなんて!)


Aさんは歩くのもやっとでしたが、Gさんの部屋へ向かいました。
Gさんならこの事態を理解してくれると思ったからです。
あしどりはヨロヨロして涙が溢れてきます。
Aさんは今度こそ本当に『時間が無いこと』を思い知ったのでした。

Aさん(私は時間が無いということを知っていた。
     Eさんから何度も注意されて、時間が無いことを分かっていた。
     でも、でも、本当の意味では全く分かって無かったのだ、ということが今、分かった。
     よりによってこんな分かり方をするなんて!)

Aさん(ああ、私はなんてバカだったんだ。
     私は分かったつもりになっていただけじゃないか。
     ああ・・・私の不注意と不真面目で、二度とIさんと会えなくなってしまったんだ!)


Aさんの足元に
「一つのものを何度も分かる必要がある」「分かり方には段階がある」「段階とは深さであり、高さである」という
サトリのカードが出ていましたが、Aさんはそれを拾う気にもなれませんでした。

Aさんは泣いていました。
泣きながら足を引きづるようにしてGさんの部屋へ辿り着きました。

<光の話69>


Aさん「じ、Gさん!!!」
Gさん「なんだね?おや、Aさん、どうしたんだね?」
Aさん「Iさんが・・・・・Iさんが居ないんです!うううう・・・うわ===ん!(泣」
Gさん「Iさんが居ない?まぁ部屋へ入りなさい」


AさんはGさんの部屋に入ってからも泣いていました。

Gさん「いったいどうしたと言うんだね?君らしくも無い」
Aさん「はい・・・・・さきほどIさんの部屋へ行ったら・・・・・・Iさんが・・・・・・居ないんです。
     そして、知らない人が・・・・Zさんと言ってました、その人が居て・・・・」
Gさん「ふ〜〜〜む。君は他の部屋へも行ったのかね?」
Aさん「はい・・・・・・Fさんの部屋へも行きました。でも、そこにも知らない人が居たんです」
Gさん「名前は訊いたかね?」
Aさん「はい・・・・・Qさんという人でした・・・・(涙」




Gさん「ふ〜〜〜む」

Gさんはちょっと考えてから、この間の四角い箱を持って来ました。
そしてそれを動かして言いました。

Gさん「Aさん、これを見なさい」
Aさん「はい・・・・」
Gさん「まず、これが今までの世界じゃ。


cube3

   
 そしてこれが、今の世界。

cube2

    違いは分かるかね?」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・。
     あれ?」
Gさん「この列が動いたのじゃよ」
Aさん「いつの間に!これが大変化ですか?」
Gさん「さよう・・・これが大変化じゃ」
Aさん「Iさんが居た列が上へ動いて・・・・・・今、Iさんは私の隣の隣に居ますね!」
Gさん「そのようじゃな」
Aさん「こういう風に動くんですね!」
Gさん「そう」
Aさん「なあ〜んだ・・・・・ああ・・・心臓が止まるかと思った。慌ててしまって恥ずかしいです」
Gさん「いや、こんなことになれば誰でも驚く。
     ああ、とうとう大変化はやって来たか」
Aさん「Gさん、ありがとう御座いました!Iさんの部屋へ行ってみます」
Gさん「まあ待ちなさい、たまに来たのだから少しはここで遊んで行きなさい」
Aさん「はい。でも、Iさんが本当に以前Cさんが居た部屋に居るのかどうか、確認したいんです」


と、言ってからAさんは驚きました。
(あっ)
自分が他人の話を鵜呑みにせず、一応聞いて参考にはするが、鵜呑みにして信じ込んだりしない・・・
いつの間にかそういう自分になっていたことに気づいて驚いたのです。

<光の話70>(2010年6月13日)


Gさん「まあ、落ち着きなさい。Iさんは99%、ここに居るから」
Aさん「でも、100%じゃないんでしょう?」
Gさん「理論的には100%だが、この世界は理論だけで成り立ってないのでね、とりあえず99%と言っているだけじゃよ。
     言葉のアヤじゃよ。
     あまり人の言葉の揚げ足を取るもんじゃない」
Aさん「あ、揚げ足を取るなんて、そんなことしてません。でも、済みませんでした」
Gさん「ま、君は揚げ足を取る人では無いことは分かっている。
     が、中にはそういう輩(やから)も居るのでのぅ」


AさんはHさんのことかな?と思いましたが、黙っていました。

Aさん「はい、多分99%、いや間違いなくIさんはその場所に居ると思います。
     気が動転してしまって済みませんでした」
Gさん「なあに・・・・。
     さて、せっかく君がまた訪ねて来てくれたので、これからの世界の話をしようと思うが、聞きたいかね?」
Aさん「はい!教えてください!」




Gさん「君も知っている通り、この世界はもうすぐ完成する。
     多分、一面だけが合えばそれで完成ということになるじゃろう」
Aさん「一面だけですか・・・」
Gさん「同時に二面ということは有り得ないのでな」
Aさん「でも、一面が合って、次にすぐ他の面も合えば?」
Gさん「それはわしも考えたが・・・難しいのぅ」
Aさん「そうですか・・・」
Gさん「一面が合えば終了となり、白い魂の9人はこのゲームから卒業する。
     これが卒業する9人じゃ」



Aさん「残りの・・・17人はどうなりますか?」
Gさん「こうなる。




   
 残りの17人じゃ。
    しかし、こうなるともう、このゲームは続けることは出来ん」
Aさん「はい・・・もう真四角では無いので、ゲームが出来ませんね。
     あの・・・・卒業した9人はどうなるんですか?」
Gさん「9人の方はこのようなカタチになる」




Aさん「大きい方の真四角に8人・・・・小さい方は一人ですね」
Gさん「さよう」
Aさん「どういうことですか?」




Gさん「君はこの世界は何次元か知っているかね?」
Aさん「二次元ですが・・・」
Gさん「その通り。そんなことは子供でも知っている。
     実はこの世界はゲームが終了すると、二次元から三次元になるんじゃよ」
Aさん「え====っ!」
Gさん「私の研究ではそうなる」
Aさん「とても信じられません!」
Gさん「無理も無い。私も初めは信じられなかった」
Aさん「でも、どうして?何でそうなるんですか?」
Gさん「この世界は仮想現実なのだ」
Aさん「そうなんですか!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仮想現実って何ですか?」
Gさん「この世界より高次元の世界が有り、そこに我々の本体がいるらしいのだ」
Aさん「それって・・・・」


Aさんは
(トンデモですね)と言おうとして止めておきました。

<光の話71>(2010年6月15日)


Gさん「この二次元世界は、それより高次元の三次元世界の写しである、と言われている」
Aさん「はあ・・・・・・・・・・・・・・・・・三次元世界ってどんな世界なんですか?」
Gさん「我々の世界は平面で出来ているが、三次元世界は平面に高さが加わったものだ。
     奥行きと言っても良い」
Aさん「でも、この世界にも奥行きはありますよ」
Gさん「うむ。
     しかし我々の世界の奥行きは、奥行きがあるように見えるだけじゃ。
     我々の世界の高さというのも、高さがあるように見えるだけ」
Aさん「全く分かりません」
Gさん「たとえばこの図。
     高さや奥行きはあると思うかね?」




Aさん「あります」
Gさん「それが、あるように見えるだけだと言ったら?」
Aさん「とても信じられません。だって、本当に高さがあるもの。それに奥行きだってあるし」
Gさん「そうじゃろ。
     我々が住んでいるこの世界は二次元なので、高さや奥行きは存在しないが、高さや奥行きがあるように見えているのじゃ」
Aさん「う〜〜〜ん・・・・・・・分かりませんが、そうなんですね」


<光の話72>


Aさん「それで、このゲームが終了すると二次元世界が三次元世界に変化するんですね?」
Gさん「いや、三次元世界へ行ける者だけが行ける」
Aさん「ああ、そうでした。
     残りの26−9=17人の人はどうなるんですか?」
Gさん「この世界でのゲーム、個人の魂の戦に勝てなかった者、意味が分からなかった者は、
     そのレベルに達してなかったということになり、また別のゲームを開始するだろう」
Aさん「それは気の毒です。
     17人で?」
Gさん「いや、これを見たまえ」




   
  この8人で作られるキューブが三次元世界。
     それと一つ余っている」
Aさん「はい」
Gさん「8人は三次元世界へ行くことになる。
     あまりの一人は、残りの17人と一緒にまたゲームに参加することになる。
     全部で18人だから、今度もまた『あっちが間違っている』『こっちが正しい』という善悪二分のゲームになるだろう。
     9対9で何かゲームが出きる。何のゲームだろう」
Aさん「ええええっ!ではせっかく三次元世界に行けるのに、また最初からゲームをしなくてはならないんですか!」
Gさん「そうじゃ」
Aさん「それはヒドイなぁ・・・この人だって、白い魂の持ち主で、この面が合うことに協力した功労者なのに?」
Gさん「そうなんじゃよ」
Aさん「それは・・・・・・ちょっとヒドくないですか?」
Gさん「まぁ、そうじゃな・・・・・・しかし、君が憤慨することは無い。もし私が白い魂だったとして、一面が合ったらこの半端な一個は私になる」
Aさん「え?そんなの決まっているんですか?」
Gさん「いや、決まっては居ないが、私の役目だからな」
Aさん「あなたの役目って・・・・誰が決めたのですか?」
Gさん「私じゃよ」
Aさん「???」
Gさん「まぁ、君には関係の無い話しだから、この話はこれで終了、ということに」
Aさん「ちょっと待ってくださいよ」


<光の話73>


Aさん「その役目、私がやります」
Gさん「はあ?なんだと?」
Aさん「私がやりますよ。その前に私の魂が白かったら、の話ですが」
Gさん「いやいや、これは私の役目、私の仕事じゃ」
Aさん「何で?決まってないでしょう?」
Gさん「私が決めたんじゃ。だから私の仕事じゃよ」
Aさん「いやいやいやいや、ちょっと待ってください。あなたにそんなことを決める権利があるんですか?」
Gさん「私があると言ってるんだからそうなんじゃ!」
Aさん「それなら私にだって権利がある。
     この仕事は私がやります。
     あなたは研究者なんだから、新しい世界に無くてはならない人です。
     だから三次元へ行ってください」
Gさん「何をバカなことを!私はもう老人なんだから、この仕事をやるのに一番相応しいんじゃよ!」
Aさん「私は認めませんがね」
Gさん「君も頑固な人だな!」
Aさん「ちょ・・・・・・・」

Aさんは(ちょっと待ってくださよ。頑固はどっちですか?Gさん、あなたでしょう?あなたの頑固には負けますよ)と言おうとして止めました。

以前のAさんなら腹が立って言ってしまったのですが、Aさんは腹を立てる前に考える癖がついたようです。

Aさん(Gさんは頑固だな!ま、老人だから仕方ないか。
     自分が頑固者のくせに私に向かって頑固だって。おいおいおいおい・・・
     そうか、これまた『鏡の法則』だな。
     Gさんは自分が頑固なので私のことも頑固に見えるんだろう)

Aさん(いや、待てよ。
     Gさんが言う通り私も本当に頑固者かもしれない。
     自分では頑固だと思ったことが無かったけど、この頑固者のGさんと対等にやりあっているんだから、私も頑固なのか)

Aさん(しかしGさんの論理って何?自分が決めたから、そうなんだと?は?
     ったくしょうがない爺さんだ。
     あ、EさんがGさんのことを「物事が分かる能力が40ワット」と言っていたっけ。
     その程度の人に私が言う理屈は通じなくて当然だ。
     いくら説明しても多分理解しないだろう。
     理解できたら40ワットでは無い。
     なるほど)

Aさん(だからこの場合、こちらが感情的になる必要など無いのだ。
     怒る代わりに考えれば良いのだ)




Aさん「なるほど分かりました。伝説のチャネラーのIさんの意見も聞いてみます」
Gさん「それがよかろう。私の決心は変わらないがね」
Aさん(かちーん!)「はい、ではこれで失礼します」


<光の話74>(2010年6月17日)


Aさんは帰り道、いろいろ考えました。

Aさん(Gさんって意外と頑固だったんだなぁ・・・でも、老人だからしょうがないや。
     でも、Gさんも私を頑固と言った。
     私はGさんから見ると頑固らしい。
     多分、Gさん自身が頑固なので、私のことを頑固だと言ったんだな、『鏡の法則』だ)

    (でも、こうも考えられるのではないかな。
     『鏡の法則』のもう一つの意味として、「人は自分と似たような相手と出会う。それはまるで鏡を見ているかのようだ」とか)

    (Gさんが「自分が余りの一人になる、と言ったのが発端だった。
     それを聞いたのが私ではなくて、他の人だったらどうしたかな?)

    (Bさんだったら、意味が分からなかったかもしれないな。
     でも、余りの一人になりますよ、と言われたら多分、これは私の憶測だけど、怖がったり不公平だと感じたりして
     その一人になろうとはしなかったと思う)

    (Cさんだったらどうだろう?Cさんは明るいがみんなと一緒に楽しく生きるのが好きなので、とても良い人だけど
     余りの一人になるのは嫌がっただろう。だからGさんが「私が余りの一人になる」なんて言えば、きっとホッとして喜んだと思うな。
     これは別にCさんが利己主義であると言うのではなくて、寂しいのは嫌だと思うんだ)

    (Dさんだったらどうだろう?Dさんは話好きだし、話相手のHさんが一緒じゃないと嫌だろうなぁ。
      だからGさんが「私が余りの一人になる」と言えば、多分安心しただろう。そしてGさんにお礼を言ったと思う)

    (Eさんはどうかな?Eさんは一人でも大丈夫そうだけど、面倒臭がりだからなぁ。
     多分やれることはやれるがとても面倒だと感じるだろう。
     いや、その前にEさんはあまり他人のために自分が苦労をしようと言う気は無さそうだ。
     Eさんにとってこの世界は法則通りに動いているかいないか、それしか関心が無いようだ。
     だからGさんが「私が余りの一人になる」と言えば、多分ほっとしただろう。
     これも別にEさんが利己主義というわけでは無いが・・・)

    (Fさんだったら?ああ、多分Fさんは余りの一人になるなんて、きっと怖いと思うんだ)

    (Hさんだったら?Hさんは理屈は言うが、自分が余りの一人になるなんて、想定外ではないか?
     これは想像で根拠は無いけど、Gさんが「私が余りの一人になる」と言えば、即、了解するのではないか?
     そして「だって本人がそれでいいって言ってるんだから」とか、言うのではないかな?)

    (Iさんだったらどうかな?Iさんはチャネラーだし何でも知っているし分かっている。
     でも、また戦争をやらなくてはならないなんて・・・女だし・・・嫌だと思うよ。
     の王国出身なので物騒なことは苦手なんだよ)



     

Aさん(ってことはつまり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・余りの一人になっても良いと思うのは、私とGさんしか居ないんだ。
     ってことはつまり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私とGさんとは「同じ」ということだ。これ、もう一つの意味の『鏡の法則』じゃないか!)

    (そういえばEさんが言ってたな。「私も理屈っぽいので、理屈っぽいHさんと出会った」と。
     それはEさんに何かを教えるため、とかなんとか言ってたような・・・
      つまり、Eさんは自分の姿を現した他人に会い、そこから何かを学ぶようになっていたんだ。
      誰がやっているのか知らないが、この世界はそうなっているようだ)


悟ったAさんの足元に
「自分の姿を現している他人と出会うこと、それも『鏡の法則』」と書かれたサトリのカードが出ました。

Aさん(やっぱりぃ!・・・・・・・・・・・・・・・ってことは私は頑固なのぉ?)

Aさん(そうか!同じものだからお互いに反発し合うんだ!
     異質なもの同士なら、反発はしないだろう。
     Gさんが私を頑固と言い、私もGさんを頑固と思うのは、お互いに頑固だからだ。
     私達はお互いにこの一件で学ばなくてはならないんだ。
     でもGさんは気づきのカードやサトリのカードのことを知らないので、気づくことも悟ることも無いだろう。
     では、分かることの出きる私が悟りしかない)


<光の話75>(2010年6月20日)


Aさんは自分の部屋に帰って来ました。
沢山のカードをポケットから出して、Iさんの部屋へ行こうと思ったからです。

Aさん(あれ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれえ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・部屋が汚い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで?)

Aさんは思い出していました。
たしかこの間、自分の光が増した時、部屋が以前よりきれいになっていたはず。
部屋がきれいになったのは、自分がいろいろ気づいたり悟ったりしたからだ・・・
Eさんもそのことを認めてくれたはず・・・
だから何故、今また部屋が汚いのか、理由が分かりませんでした。

Aさんは注意して壁、床、天井を見ました。
するとあちこちに薄い染みがあるのが見えました。



Aさんはさらに注意して見てみました。
文字のように見えます。
でもハッキリと読めません。

Aさん(これは何だろう?文字なのか、それとも違うのか)

Aさん(第一部屋の染みって何?
     Eさんの説明では意識化しなくてはいけない、欠点のようなもの・・・だったっけな。
     でも今まで気づかなかったのに、何故今気づくんだろう?
     さらに私の物事を分かる光が増したのだろうか?
     それで部屋の中が良く見えるようになったのだろうか?)


もう少しで読めそうなのに読めないのはなんとももどかしいのでした。

すると
「こんにちは〜Iです〜」と声がしました。

<光の話76>


Aさん「え===っ?Iさんですかっ?」
Iさん「はい、そうです。近くに引っ越してきたのでご挨拶に参りました」
Aさん「うわ=っ、嬉しいな、さ、どうぞどうぞ!」

Aさんは思ってもみなかった来客に大喜びしました。

Aさん「Iさん、私はさっきあなたの部屋へ行ったんです。
     そしたら知らない人が住んでいたので、驚いてしまって・・・」
Iさん「それは済みませんでしたね。
    知らないうちに大変化が起きたようです」
Aさん「ああ、私はもう二度とIさんに会えなくなると思ってとてもショックでした」
Iさん「まあ、嬉しいわ。
    でも変化の波はまたやって来ます。
    変化から変化までの間隔が短くなって行きます」
Aさん「そうなんですか!はああ・・・困ったな。私はまだ何もしていないのに」




Aさん「そうだ、Iさんが来てくれてちょうど良かった。
     実は私の部屋に汚れ、というか、染みを発見しまして。
     何か文字のように見えるんですが、私には読めないんです」
Iさん「これですか?」
Aさん「はい、そうです。
     Eさんが言うには部屋の汚れや染みは本人が気づかなくてはならない、欠点とか・・・そういうものらしいんですが、
     私には読めなくて。
     Iさん、読んでもらえませんか?たとえばコレなんか、何て書いてあります?」
Iさん「はい・・・これは・・・




    みとめられたい・・・認められたいと書いてあります」
Aさん「うわ=っ、やっぱりそうか。私が意識していなかった欠点だ」
Iさん「Aさんは他人から認められたいのですか?」
Aさん「う〜〜〜ん、そうなんでしょうね。多分そうです。本当は認められたいのに、自分では気づかなかったんです」
Iさん「そうですか」
Aさん「ああ、私は他人から認めて欲しかったんだな。
     私の言葉や行動の裏に、というか、原動力となっているもののひとつに『他人から認められたい』心があったんだ」
Iさん「多かれ少なかれ、人にはそういう気持ちがありますからね」
Aさん「はああ・・・自分で気づけって感じですよね。
     Iさん、ではこれはどうですか?読めますか?」




Iさん「はい、読んでみましょう・・・・・これは



    『好かれたい』と書いてあります」
Aさん「わ===っ!恥ずかしいなぁ、そうなんですか。でも、そういえばそうです。
     しかし他人から好かれたいと思うのは当たり前のことだと思ってましたが、それが部屋の汚れになるなんて・・・」
Iさん「人は多かれ少なかれ、他人から好かれたいと思うものです」
Aさん「そうですよね。あ、でも、それではいけないからこのような汚れになっているわけで・・・」
Iさん「はい。好かれたいと思うことは悪いことではありません。
    でも、好かれたいあまりウソをつくとかはAさんはしないでしょうが、
    そうですねぇ・・・言わなくてはならないことを言わないでおくとか、反発を恐れるあまり、我慢してしまうとか・・・」
Aさん「あ、それなら思い当たります。そういう傾向はたしかにあります。それってダメだったんですね」
Iさん「何事も限度を越えてはまずいのではないでしょうか?」
Aさん「なるほど・・・ではこれなんかどうでしょう?」




Iさん「はい、これは・・・・『良いことをしたい』と読めます」



Aさん「わは!そうですかぁ。良いことをするのが部屋の染みになっているとは・・・うわぁ」
Iさん「はい、人間は皆『良いことをしたい』のです。
    でも、それが行き過ぎるとまずいのではないでしょうか?  
     たとえば良いことをしたいあまり、自分の心が不自然になってしまうとか。
     人間に必要なのは赤ちゃんや子供のような素直な明るい無邪気な心です。
     その素直な心を、『良いことをしたい』あまりに犠牲にしてしまったら、それは部屋の染みになってしまいます」
Aさん「そうかぁ・・・・・・・自分では良いと思っていたことが、部屋の染みになっていたなんて。
     素直で明るい無邪気な心・・・難しいですね」
Iさん「自分のことが一番分からないものですよ。
    これらの染みはAさんの欠点ではありますが、質が良いです。
    特に問題とはならないくらい、軽いものですよ。だから自信を持ってくださいね」
Aさん「ありがとう御座います。Iさんは優しいなぁ」
Iさん「今気づけたのだから、その点に注意してこれから過ごせばこれらの染みはだんだん薄くなって、いつか無くなるでしょう」
Aさん「ああ、良かった。Iさんのお陰だ」


<光の話77>


Iさん「それから、あなたの部屋のこの程度の汚れは何でもありません。
    あなたの部屋はとてもきれいですよ。
    そして染みですが、これらは皆、あなたの思いやりの深さから生じたものです。
    ちょっと行き過ぎてしまっただけで、全く問題にならないくらい軽いものです。
    いえ、こんなきれいな部屋は無いくらいです」
Aさん「お世辞でもそう言ってもらえると嬉しいです」
Iさん「あら!ダメですよ。そういう受け取り方をしてはいけません。
     子供が『今、お世辞を言ったな』とは思わないでしょ?」
Aさん「そうか!ああ、子供の心とは難しいものですね。済みませんでした」



Iさん「人は皆、最初は・・・つまり生まれた時は部屋に染みなどひとつも無いのです。
    でも、生活しているうちにだんだん汚れてきます。
    部屋の汚れは心の汚れなのです。これを
『想念帯』とも言います」
Aさん「ほおおお・・・」
Iさん「殆どの大人は想念帯が汚れてしまって・・・つまり心が汚れているのですが、それだと白い魂とは言えません」
Aさん「そうそう、それを訊きたかったんです。
     白い魂の意味です」
Iさん「今、言った通り
『生まれたばかりの赤ちゃんのような汚れや染み一つ無いきれいな心を持った人の魂のこと』です」
Aさん「そうかぁ・・・では私はまだまだですね?」
Iさん「いえ、赤ちゃんのように・・・というのは理想ですが、実際にはそういう人は居ません。
    汚れや染みが少なければ『白い魂』だと言えますよ」
Aさん「そうですか。良かった」
Iさん「Aさん、あなたは立派に『白い魂』ですよ」
Aさん「嬉しいなぁ!」


<光の話78>


Aさん「ところで、以前私は自分の部屋がきれいになったと思ってしまったんです。
     でも今日見てみたら汚れていることに気づきました。それは何故ですか?」
Iさん「あなたの光が増したからです」
Aさん「やっぱり!」
Iさん「自分の光が増すと以前は見えなかったものが見えて来ます」
Aさん「そうだったんだ!でも染みは見えるのに何故染みの正体が分からないんでしょう?」
Iさん「自分には何か改善するべきことがあることは分かります。
    でもそれが何なのか、正体を突き止めるのは容易なことではありません」
Aさん「本当に難しいです。でもそれでは自分では分からないじゃないですか」
Iさん「そのために『他人』がいますよ」
Aさん「え?」
Iさん「他人が自分を評価する。その意見に謙虚に耳を傾ければ、改善するべき問題が分かります」
Aさん「そうか!では私がIさんに何が書いてあるのか訊いたのは正解でしたね?」
Iさん「そうですね。
    でも、それだけではなく、普通の会話からでもいくらでも悟ることが出きるし、他人の様子を見て我が身を省みることも出来ます」




Aさん「人は鏡ですか?」
Iさん「そうですね」


『人は鏡』という言葉には幾つもの意味があるのだな、とAさんは思いました。

Iさん「部屋のきれいさですが」
Aさん「はい?」
Iさん「実は外から素通しになっているのです」
Aさん「え?どういうことですか?」
Iさん「部屋の壁の様子と外壁の色は実は同じなのです。だから外から見れば一目瞭然なのです」
Aさん「そうか!だから白い壁の部屋が一つの面に揃えば・・・」
Iさん「はい、それでゲームが終了となります」


<光の話79>(2010年6月22日)

Aさん「ゲーム終了後のことですが、Iさんに相談したいことがあります」
Iさん「はい、何でしょう?」
Aさん「研究者のGさんが言うには、ゲーム終了後は8人の白い魂が三次元とかいうものになるんだそうです。
     ご存知でしたか?」
Iさん「はい、知っています」
Aさん「それで・・・一人は半端なので余るそうですね」
Iさん「そうです」
Aさん「その余りを志願したいのです」
Iさん「あら、まあ!」
Aさん「ところがGさんも余りを志願していまして、さっき会った時ちょっと険悪になってしまったんです」
Iさん「あははh!あなた達らしいですね(笑」
Aさん「はい・・・まぁ、お互いに頑固だったようです。
     でも、自分が必ずその、余りになれるとは限りませんが。
     それで三次元に行けなかった人達の魂はどうなるんでしょう?
     Iさんは何かご存知ですか?」
Iさん「はい。
     これは言わないでおこうと思っていましたが、あなたが余りを志願されたので、あなたには知っておいてもらった方がよいと思います。
    私達AからZまでの26人のうち、9人が白い魂の第一陣として三次元に行きます。
    残りの17人と三次元に行けたけど、この世界に残る人1人を足して18人になります」
Aさん「やはり9対9でまた戦争になるんですか?」
Iさん「いいえ。
    もう、正しさを競って二手に分かれて争う時代では無いのです。
    個人戦と言いましょうか、人はそれぞれ、自分の魂の質を上げることが求められます。
    『魂の戦』(たまのいくさ)とも言うそうです。

    今のゲーム、CUBEが終了したら残りの18人で『15ゲーム』というものを始めます」


15ゲーム
Wikipediaより

Aさん「え?でも18人いますよね?」
Iさん「そうです。
    でも、そのうちの一人は既に三次元の存在ですから、この二次元のゲームには参加しません」
Aさん「え?そうなんですか?では私は何をするんですか?
    あ。
    まだ私と決まったわけでは無いですね(照笑」
Iさん「二次元は平面ですが、三次元は立体なので、二次元を上の次元から操作出来るのです。
    言い換えれば二次元の人達は三次元の人達の支配下にあります」
Aさん「そうなんですか!
     とは言っても私には三次元世界というものが良く分からない・・・」
Iさん「今は二次元にいるのだから分からなくて当然です。
    私にも分かりません。
    きっと自分がその世界に行って初めて分かることだと思います」




Aさん「でもIさん、あと二人分、駒が足りませんが」
Iさん「それが隠し玉です」
Aさん「はい?」
Iさん「実はこの世界には二人の天使が既に居るのです。
    天使は表だって活動はしていませんが、必ず居ます。
    その二人は天使ですから、二次元よりも高次元の存在なのです。
    今のCUBEのゲームが終了した後は、隠れていた天使達が残りの15人を救済するために現れることになっています」
Aさん「そうだったんだ!ビックリです!」
Iさん「私もだんだん分かって来たのですが、これを知った時は嬉しくて涙が出ました」
Aさん「それで、余りの三次元魂と二人の天使は何をするんですか?」
Iさん「15ゲームを行います。
    15人の、残念ながら今回は白くなれなかった魂を上の次元から動かし、1〜15まで揃えてゲーム終了させます」
Aさん「それを私達が・・・いや、まだ私がやるとは決まっていませんが・・・行うんですね?」
Iさん「そうです。
    15ゲームは大変頭を使うゲームです。
    なので大変な苦労を背負い込みますが、天使が二人憑いていてくれるので、大丈夫ですよ。
    時間がかかっても必ず終了します」
Aさん「ああ、良かった!
     早くその天使達に会いたいなぁ!
     いや、まだ自分がやるとは決まっていませんがね。
     こういうゲームは私に適任だと思いますよね?」
Iさん「はい!とても適任です」
Aさん「そうかぁ・・・天使かぁ・・・」
Iさん「では、ちょっとだけ二人のことをお教えしましょう。
    こういう方達です」


トランプA

Aさん「私の名前と同じです!いや〜これは嬉しいなぁ」
Iさん「”A”というのはAngelの頭文字です」
Aさん「天使と一所に仕事が出来るなんて、嬉しいなぁ!」
Iさん「三次元の存在は二次元から見たら天使のようなものです。
    だからAさん、あなたも天使なんですよ」
Aさん「本当ですか!ああ・・・なんと言っていいか・・・。
     あ、でもまだ決まったわけではありませんでしたね」
Iさん「そうですね(笑」




Aさんはこれからの世界の変化が待ち遠しくなりました。

<光の話80>


Aさん「それでこの15名ですが、ゲームが終了したらみんな三次元へ行けるんですね?」
Iさん「それが・・・違うんです」
Aさん「えええっ?」
Iさん「さっきも言った通り、このゲームも各人がそれぞれ自分の魂を白くするのが求められますが
     やはり白い人、灰色の人、黒い人がいます」
Aさん「そうですかぁ・・・」
Iさん「この15ゲームが終了するまでに、自分の魂を白く出来ていたら三次元へ行けますが
    そうでは無い場合は、ゲームが終了してしまいます」
Aさん「そうかぁ・・・もし、私が15ゲームを遂行するとして、その時参加者の魂を白く出来ますか?」
Iさん「本人の魂を白く出来るのは本人だけです」
Aさん「法則ですか?」
Iさん「法則ともいえますが、私達の誰も他人の魂を白くすることは出来ないのです」
Aさん「お手伝いなら出来ますよね?」
Iさん「はい、出来ます。
    でも、白くするのはあくまでも本人なのです」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・。」




Aさん(そうか、やはり本人が気づいたり悟ったりしなくてはダメなんだ。
     誰もその人の代わりに気づいたり悟ったりしてあげることはできない。
     世界は厳しいものだなぁ・・・)

Aさん「Iさん、では15ゲーム終了時に白くなった魂は良いとして、灰色や黒い魂はどうなりますか?」
Iさん「私もそこまでは知りませんが、多分・・・」
Aさん「多分?」
Iさん「トランプの王国時代の魂の残りの26人と、最初の光と闇の戦いの時の闇の12人の魂もいます。
    彼らがどうなったのか私にも分かりませんが、きっと彼らは彼らで白い魂への進化の道を辿っていると思うのです。
    でも残念ながら白い魂になれなかった魂も居るでしょうから、今度はそういう魂と合流するのではないでしょうか?」
Aさん「厳しい運命ですね」
Iさん「はい。
     でも自分で選んだ道ですから」

Aさんはなるほどと思いました。
このことは自分以外の誰かに命令されていないし、強制されてもいない。
ただ自分が選んだのだ・・・・と。

Aさん「気の毒ですね」
Iさん「でもちゃんと天使が居ますよ」
Aさん「そうなんですか?」
Iさん「はい。
    トランプの王国で最も強力な天使が憑いています。
    もう一人の天使と共に、闇に堕ちた魂を導くために、彼らを救済するために自分達も闇に堕ちた天使がいます。
    天使達は救済の時期を待っているのです」
Aさん「そうだったんだぁ!
     ちゃんと救われるようになっているんですね?」
Iさん「はい。でも、それでもダメな場合もあるでしょうけど・・・」



Aさんは思いました。
この世界は個人の魂を救うために何段階もの救済機能を作っているんだ。
そんなこと、考えたこともなかった・・・と。

そして魂を救うために自分から闇に堕ちた天使が居ることを知り、そのありがたさに涙が出ました。
自分が「残りの1人になる」などと犠牲的精神を発揮した気になっていたが、
自ら闇に堕ちた天使と比べたら、恥ずかしくて穴があったら入りたくなりました。

自分の部屋にあった「良いことをしたい」という染み。
自分がしようとしていた「良いこと」とは、自分には何らマイナスも無く、犠牲でも無く、
誰でもやれるようなものだったよ・・・と気づき、恥ずかしさと天使達への申し訳なさで泣けて来たのです。

<光の話81>(2010年6月25日)


Iさん「Aさん、どうしました?」
Aさん「はい・・・自分が・・・情けなくて・・・私は・・・私は・・・何も知らないくせに、
     一丁前のクチをきいてたことが恥ずかしくて情け無いんです」
Iさん「Aさん。
    何も分からなくたっていいんですよ。
    あなたはとても心がきれいです。
    それだけでも素晴らしいですわ」
Aさん「Iさん、ありがとう・・・(泣」




さん「では私はこれで失礼しますね」
Aさん「Iさん、ありがとう。本当にありがとう。私のような者の部屋に来てくれて」
Iさん「あら、いやだわ。
    Aさんは自分が思っているより素晴らしい人ですよ」
Aさん「ありがとう。
     あなたって本当に優しいなぁ・・・。
     あ、そうだ。実はBさんという人がいます。
     その人には癒しが必要なようです。
     Iさん、出来たらBさんの部屋へ行って、Bさんを癒してあげてもらえませんか?」
Iさん「あら、Bさんの部屋にはもう寄って来ました。
    そうそう。Bさんの部屋で面白いものを見つけたんですよ(笑」


それはAさんがBさんの部屋を訪れた際に、落として来た気づきのカードでした
カードには
「私は今までBさんを甘やかしていた」と書いてありました。

Aさん「ああっ、これは私がBさんの部屋で思ったことです!」
Iさん「そうでしょう?すぐAさんのカードがと分かりました」
Aさん「いや〜お恥ずかしい」
Iさん「あなたはいつも皆のために働く、心優しい人です。
    物事などはこれからいくらでも気づいたり悟ったり出来ますよ。
    でも、思いやりのある優しい心を作るのは、とても難しいのです。
    だからAさん、自信を持ってくださいね」
Aさん「はい!Iさん、今日は本当にありがとう」
Iさん「私はさきほどBさんの部屋を訪ねてBさんをヒーリングしました。
    部屋も片付けておきましたよ。
    Eさんは『安直にヒーリングしても、本人の意識が変わらない限り、何の意味も無い』と言いますが、
    それは分かっていますが、やらないよりは良いと思うのです」
Aさん「私もそう思います。
     物事が分からず暗くなっている人に理屈は通じないのだから、他人がヒーリングをして助けてあげれば良いと思います」
Iさん「はい。そして出来るなら本人も少しづつ、明るくなるよう、面倒を見てあげたら良いと思います」




AさんはIさんの意見は、自分の意見と殆ど同じであることを、嬉しく思いました。

<光の話82>(2010年6月27日)


Iさん「では私はこれで・・・」
Aさん「あ、Iさん、最後に一つ訊きたいことがあります」
Iさん「何でしょう?」
Aさん「Hさんという方がIさんの部屋を訪ねたことはありますか?」
Iさん「Hさん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・知りません」
Aさん「そうですか、それならいいんです」
Iさん「???」
Aさん「済みません、変なこと訊いて」
Iさん「いえ、いいんですよ。Hさんという方がどうかしましたか?」
Aさん「いえ、何でもないんです。Hさんという方があなたを伝説のチャネラーと言っていたもので」
Iさん「あら!私が伝説?あはは!そんなことありませんよ、私は普通の人間です。
    生きている人間が伝説になるなんておかしいですわ」
Aさん「そうですよね!」
Iさん「では私はこれで失礼しますね。
    これからGさんを訪ねてみようと思います。
    いよいよ大変化が始まったので、ちょっと相談したいことがあるので」
Aさん「では私も訪ねたい人がいるので・・・」
Iさん「またお会いしましょうね」
Aさん「はい!」


<光の話83>(2010年6月29日)


AさんはIさんが帰ってから思いました。

Aさん
(私がBさんの部屋で気づいた気づきのカードをIさんに拾われてしまった。カッコウ悪い!)
なんだか恥をかいたような気がしてなりません。
よりによってあの、素敵なIさんに自分が気づいたカードを見られてしまったなんて・・・あああ!



と、思った後、すぐ気づいたことがある。
Aさん
(私はひょっとしたら、格好をつける人間なのではないか)と。

するとAさんの足元に
「私は格好をつけたがる」という気づきのカードが出ました。

Aさん
(げっ!)

そうだったんだ、知らなかった。
自分が格好をつけたがる人間だなんて、今、初めて気づいた。
うわあ!
それってとても「格好悪い」じゃないか。
自分のことなのに今始めて気づくなんて、なんて私はバカだったんだ。
あ、そういえばEさんがそんなことを言っていたような・・・

そしてAさんはさらに気づきました。

Aさん(今私が自分では意識化できなかった、自分の欠点に気づいた。
     と、いうことは私の部屋を汚している染みの一つが今、薄くなっているのではないか)


Aさんは自分の部屋を見渡しましたが、どの染みが
「私は格好をつけたがる」の染みなのか分かりません。
でも、重要なのはその染みがどこにあるのかよりも、その染みがあることを自覚し、
改めようとする意識なのだ・・・と分かったのです。

そしてこのように無意識に抱えていた自分の欠点を意識化することにより
部屋の染みが取れて行くだろう・・・それが、白い部屋=白い魂になる道ではないだろうか、と分かったのです。

Aさんの足元には
「自分の欠点を意識化し、改善することによって魂が白くなる」と書かれた悟りのレアカードが出現していました。

自分の欠点に気づくのは嫌な気持ちだ。
でも、それをしないと魂は白くならないんだろうな・・・。
Aさんはこの嫌な作業を続けてみようと思いました。
そして今は何となく薄汚れた自分の部屋を真っ白にしようと、決心したのです。

<光の話84>


それからIさんとの会話でAさんはちょっと驚いたことがある。
いくらなんでもHさんが隣に住んでいるIさんを知らないなんて。
しかもアルファベット順に部屋が並んでいることは「誰でも知っている」ことだろう、と思うのです。
まさか、そこまでHさんがわからずやだったなんて・・・
AさんはEさんに
「HさんがIさんの部屋を知らないわけは無い」と言ってしまったことを思い出しました。
これはEさんに対して申し訳ないことをした、謝らなくてはいけない、とAさんは思いました。



Aさん「Eさん、こんにちは!」
Eさん「はーい」
Aさん「Eさん、知ってますか?この世界に大変化が起こったんですよ!」
Eさん「そうですか、知りませんでした」


AさんはEさんがそれを知らないことに驚きましたが、新しい世界の様子を教えてあげました。



Aさん「こうなったんです!」
Eさん「へえ・・・」
Aさん「驚かないんですか?」
Eさん「驚いてますよ」
Aさん「・・・・・・・・・・・・。」


Aさんは
(Eさんっていつも冷静だなぁ)と思いました。

Eさん「この面に新顔が二名入ったわけですね」
Aさん「そうです。どんな人かなぁ。ちょっと会ったことはありますが」
Eさん「そうですか」

AさんはEさんのそっけ無さに驚きました。

Aさん「EさんはFさんやCさんと会えなくなって寂しくないんですか?」
Eさん「別に。
     何故なら私はFさんに会ったことがありません。
     だからこれから会えなくなっても別に困りません。
     Cさんとは会ったことがありますが、今は離れていても波長が合えばいずれ再会できるので、やはり寂しくありません。
      それにIさんは移動後も私の近所に居るし、全く問題ありません」
Aさん「そうなんだぁ・・・」


Aさんだったら以前仲良くしていた人が離れてしまったら、とても残念で寂しくなるところですが、
Eさんは何も感じないということを知って驚きました。
そして以前の自分ならろくに考えないで
(何て冷たい人なんだ!)と、Eさんを非難していただろうと、思いました。
Eさんは冷たいのではなくてひたすら冷静なだけなんだ・・・と、感情的になるより先に考えるようになったのです。
Aさん(私は以前より冷静になったのかな)

<光の話85>


Aさん「ところで私は大変化ってこういう風に動くんだ、と分かりました」
Eさん「私もです。面白いですね」
Aさん「!!!」
Eさん「このように一列が動くんですね。
     次はどのように動くのか楽しみです」
Aさん「Eさん、私は知り合いを離れてしまってとても寂しいです」
Eさん「知り合いねぇ・・・。
     Aさん、あなたは気づいて無いんですね」
Aさん「何をですか?」
Eさん「あなたはこのように


cube7

     三つの面の人達と知り合いになれる位置にいますよ」
Aさん「あ!」
Eさん「それなのにあなたはこの、影になっている面の人としか知り合っていませんね?
     これは大変化前の世界ですが」
Aさん「そうでした・・・」
Eさん「あなたは今まで何をやっていたんですか?」
Aさん「はい・・・このことに気づきませんでした」
Eさん「あなたは、自分で思っているよりずっと重要な位置に居たんです。
     私はいつかあなたが気づくかな、と思って待っていましたが、まだ気づかないようなので、今、それを言いました。
     例外的にサービスで言ってます。
     本当は自力で気づかないと何にもならないのですが。

     あなたの位置にいれば三つの面の人達と知り合いになれたのです。
     私は何もこの三つの面の全員と知り合いになれ、と言ってません。
     三つの面の人達全員と知り合いになれる、ということをあなたが気づかないことを問題視しています」
Aさん「その通りです・・・」




Eさん「盲点ですね」
Aさん「そうです・・・」
Eさん「私はあなたを責めているのではありません。
     ちょっと考えれば分かることをあなたが気づかないでいる、その判断力の無さに、今気づくよう、敢えて言っているんです」
Aさん「はい、それは分かります。本当に気づくということは難しいです」
Eさん「あなたは優しく思いやりに満ちています。
     その思いやりを私がいるこの面だけではなく、他の二つの面でも発揮すればよかったですね。
     でも、今からでも遅くありません、これからやればいいんだから」
Aさん「はい、そうします。
     本当に時間が無く、忙しいことですね」
Eさん「そうですよ。
     あなたの気づきが遅れると、あなたからの働き掛けを待っている人達の気づきも遅れます」
Aさん「でも、何故私がそれをやらなくてはならないのでしょう?」
Eさん「それがあなたの宿命であり、使命だからですよ」


<光の話86>(2010年6月30日)


Aさん「Gさんはどうなんです?彼も私と同じような位置にいますよ」
Eさん「彼は老人だし、研究者なので自分の部屋から出ないで研究に専念しています。
     だから彼は他人に知らせる使命は果たせません」
Aさん「ではCさんは?彼も私と同じ条件です」
Eさん「彼がそれを実行するには、彼自身がもっといろいろ分からなくてはなりません。
     彼の宿命、使命は彼の位置から察するに他人に知らせることなのですが、彼は能力的に無理です」
Aさん「そうかぁ・・・ではIさんは?」
Eさん「Iさんもやれることはやっていますが、おとなしいしあなたほど行動力はありません。
     宿命と使命があっても、それを全員が実行出来るわけでは無いんです。
     使命を果たせない人の方がずっと多い。
     それを実行出来るまでの光の量と、生来の性格も関係しています。
     なのでこの面ではあなたしか居ないんですよ。
     それなのにあなたがこのレベルにいつまでも留まっているとは・・・」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・。」




Eさん「私はこの通り面の真ん中に位置していますから、知り合えるのは同じ面の人だけです。
     Fさんのような人は二つの面だけ知り合いになれますが、
     Fさんは行動力が乏しいので一つの面の人と知り合いになるのも難しそうです。
     あなたのような位置に居る人は9人中4人。
     半数はその使命を知らず何も考えずに生きている。
     実に勿体無いことだと思いますよ」
Aさん「ああ、本当に・・・私の気づきが遅いばかりに・・・」
Eさん「今それを悟ったのだから、これからは自分が関係する三つの面で人と知り合いになり、
     世界の変化を知らせる使命を果たしたらどうでしょう?」
Aさん「はい、そうします。
     ああ、本当に私は何をやっていたんだ・・・
     ところで、Hさんのことですが」
Eさん「なんでしょう?」
Aさん「HさんがIさんの部屋を知らないはずは無い、と以前私はあなたに言いましたが、本当に知らなかったようです」
Eさん「そうですか」
Aさん「どうも済みませんでした。あなたが正しかったのに、私が余計なことを言ってしまいました」
Eさん「謝らなくてもいいです。あなたは自分の意見を言っただけなのだから。
     私は今、その情報を取り込んで記憶に上書きすればいいんだし」
Aさん「怒らないんですか?」
Eさん「怒るわけ無いじゃないですか」




Aさんは、本当にEさんが考えることは予想がつかないなぁ・・・と思いました。
自分なら、自分の意見に反対されたら、感情を害すところだ、と思いました。
そしてそれを我慢する・・・
でもEさんは最初から感情的にならない。

そういえばEさんの部屋は壁が白くて殺風景でまるで事務所のようだ、と思いました。
きっとEさんには余計な感情が無く、従って部屋の壁も汚れることが少ないのだ、と思いました。
部屋を汚すのは余計な感情と、それから派生するものではないか?

たとえば、とても良い人がいたとする。
その人は優しく親切、いつも皆のために、思いやりを持って行動している。
でも判断力が乏しいために物事を冷静に考えるというよりは、即、感情的になり、我慢したり「相手を許しましょう」などと
さらに余計なことを考え、しかし許せなくて相手を責める気持ちが湧き起こり、その結果
許せない自分が許せなくて、苦しんでいるのではないか?



うわ!


Aさんはここまで考えたら自分にもその傾向があることに気づきました。
そして、過去の自分のようなFさんを思い出していました。
Iさんが
「Fさんの魂は白くないのです」と言ったことも思い出しました。
Aさん(Fさんが心配だ、後で部屋へ行ってみよう)

<光の話87>
(2010年7月2日)


Aさん「Fさん、こんにちは!」
Fさん「ああ、Aさん!大変なことが起こったんですよ!」
Aさん「世界の変化ですか?」
Fさん「そうです!さっき表に出てみたら、いつもと様子が違うんですよ。
     なので、部屋を見ながら歩き回ったら、知っている人が居ないんです!
     私は怖くて怖くて・・・ああ、Aさんが来てくれて良かった!」
Aさん「Fさん、世界が変化したんですよ。
     これは一回目の変化ですが、これから何度もこのような変化が起こるそうです」
Fさん「嫌だわ、怖い!」
Aさん「大丈夫です。
     自分の波動さえ高めておけば、いつかまた再会できますから」
Fさん「そんな、いつになるか分からないし、私は怖いです。ああ、Aさん、どうしよう!」




Aさん「とにかく落ち着いてください。
     今はとりあえずIさんが隣に居ますから、Iさんの部屋を訪ねて、Iさんにいろいろ教わってください」
Fさん「私がIさんの部屋へ行くなんて・・・恥ずかしいわ」
Aさん「Fさん、今はそんなことを言ってる場合ではありませんよ」
Fさん「それにIさんの迷惑になるのではないかしら・・・」
Aさん「大丈夫ですよ。Iさんは優しいから怒りませんよ」
Fさん「でも、いきなり訪ねて行ったらIさん、驚くかもしれない」


Aさんは会話をしていてだんだん嫌になって来ました。
Aさんの緊急の提案に対してFさんは考え付く限りのマイナスなことを言うのです。
これではキリがないのでAさんは困りました。
それ以上にこの会話がつまらない、と感じました。

AさんがFさんの部屋を見渡すと・・・ぐはっ!・・・部屋は薄暗い色合いになっていて、良く見ると文字のような染みが沢山ある。


Aさんはこれは何が書いてあるんだろう?と思い、良く見てみました。
するとやはり文字だと分かりました。



Aさん(わかって・・・ほしい・・・・分かって欲しいと書いてある!)

それにしてもこの染みは薄汚くて、気持ちが悪いものでした。
Aさんは他の染みも見てみました。



Aさん(う〜〜〜ん、読めない!何だろう?)



Fさん「Aさん、何を見ているんですか?何か変なものでもあります?」
Aさん「あ、いや・・・」
Fさん「そうですか。
     ねえ、Aさん、久しぶりに来てくれたのだから、お茶でも飲んで行ってくださいな」
Aさん「いや、今は緊急事態なので、そんな暇は有りません。
     有り難いけど、お茶は後でいただきますね」
Fさん「この世界が変化したそうですが、これからどうなってしまうんでしょうね?」
Aさん「あなたに説明したいのですが、それは専門家のGさんに・・・あ、もう、Gさんとは会えなくなってましたね!
     あとはEさんに会えるといいんだけど・・・あ!Eさんとも会えなくなってます!
     ああ、これは本当に大変だ。
     うかうかしていると必要な情報を得ることも出来なくなる、困ったな。
     Fさん、本当に真剣に聞いてください。
     チャネラーのIさんに会って、話を聞いてください」
Fさん「う〜〜〜ん。
     だってIさんは人のことが何でもわかっちゃうんでしょう?
     会ったら私のことを分かられてしまう・・・」
Aさん「でもあなたは<光の話38>で、『あなたはそのままでいい』とか『起こることは全て正しい』と言ってましたよね?」
Fさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Aさん「だったら、Iさんと会ってください。
     いつかまた大変化が起こります。
     その時、FさんがIさんとも離れてしまったら、かなりまずいことになりますよ」
Fさん「う〜〜〜ん、でも私は大丈夫です」
Aさん「え?いや、そうではなくて」
Fさん「本当に私は大丈夫です」

Aさんは(おや?)と思いました。

<光の話88>


Fさんの態度が何か妙に見えたからです。
Aさんはさっき見た壁の染み「分かって欲しい」を思い出していました。

Aさん「Fさん、真剣に聞いてくださいね。
     世界はこれから何度も大変化しますが、世界がどう変わろうと大事なのは『波動』です。
     だからあなたは周囲の環境の変化に惑わされることなく、自分の波動を上げることだけを考えて生きてください」
Fさん「ええ、分かってますよ。私も知ってます。本を読みました」
Aさん「だから、本の知識ではなくて・・・困ったな、どう言えばいいのか。
     たとえばもう会えないけどEさんから波動を上げる訓練を受けるといいんです。
     本を読んでもそれは単なる知識なんです。
     波動は本を読んでも上がらないと思います」




するとFさんの目が釣り上がりました。
顔面が蒼白になり、息をするのも苦しそうに・・・しかし思いっきり笑顔になって言いました。

Fさん「Aさん、今日は来てくれてありがとう。でも私は大丈夫です(笑」
Aさん「え?」
Fさん「私は大丈夫です。本当にAさんのおかげで助かりました」
Aさん「Fさん、事態は深刻です。
     簡単に助かったとは言えない状況なんですよ」
Fさん「あはは〜♪
     でも今日Aさんが来てくれて本当に良かったです。
     何の心配もありません。私は大丈夫です、Aさん、ありがとう!」
Aさん「いや、そうじゃなくて・・・」
Fさん「え〜とAさん、私は忙しいので・・・」
Aさん「???」


Aさんは何が起こったのかさっぱり分かりません。
するとさきほど見た壁の染みが目に入りました。
さっき読めなかった文字が今、読めるようになっていました。



Aさん(私は正しい・・・。
     そうかFさんは自分が正しいと思っているんだな。だから他人の忠告を聞くことが出来ないんだ)


<光の話89>(2010年7月3日)


Aさんは言おうか言うまいか、一瞬考えましたがやはり言うことにしました。

Aさん「Fさん、あなたは自分の話を『分かって欲しい』と思っていませんか?
     それから『自分は正しい』とか・・・」


それを聞いたFさんの目は大きく見開かれ、顔中で唖然としています。

Aさん「もし、そうだったら、そのような心で居ると大変不味いことになります。
     そのような態度で居ると物事が分かる能力がつきません。
     すると物事を理解することが出来ず、何を聞いても見ても読んでも理解出来ない。
     その結果、周囲を誤解してしまいます」


Fさんは何も言いませんでした。
Aさんが壁に目をやると沢山の薄汚い染みが文字となっていました。
Aさんにはその中の一つ
「AさんはEさんの言いなりになっている」を読んでから言いました。

Aさん「たとえばあなたは私がEさんと親しくなったことについて、誤解しています。
     あなたは私がEさんに洗脳されたのだ、なんて思っているようですが、違いますよ。
     Eさんは本当のことを言ってるだけなんです。
     Eさんが私を言いくるめてもあの人は何ら得することがありません。
     あの人は自分の損得など興味が無いんです。
     Eさんはいい人なんです、それを分かってください」




Aさんは壁の染みの一つ一つを、良く見れば解読することが出来ましたが、それは辞めました。
今、片っ端からFさんの部屋の染み、それはFさんの心の汚れですが、それを読んでみせても
コトは悪化するだけだ、と分かったからです。
でもEさんに対する誤解だけは解いておきたかったのです。
するとAさんの目の前で部屋が以前よりもっと薄暗く汚れていきました。

Aさん(うわ!)

Fさんの部屋の染み「AさんはEさんにすっかり騙されてる!」
Fさんの部屋の染み「前はこんな人じゃなかったのに!」
Fさんの部屋の染み「私を分かってくれない!私よりEさんの方がいいんだ!」
Fさんの部屋の染み「本で読んでもダメだって?人をバカにして!」
Fさんの部屋の染み「ああ、もうAさんの顔なんか二度と見たくない!」
Fさんの部屋の染み「Aさん頼むから二度と私の部屋に来ないで!」
Fさんの部屋の染み「前のAさんはひとをバカにする人じゃなかったのに、何故こんなになっちゃったの!」
Fさんの部屋の染み「勝手に私の部屋に来て、言いたい放題言って!いったい何様!」
Fさんの部屋の染み「そうだ、きっと悪魔に取り憑かれたんだわ!悪魔よ、出て行け!」


Aさんの目の前で、染みがどんどん増えていくのが見えます。

Aさん(前より悪くなった!どうしよう!)



AさんはFさんを説得するのは不可能だと悟りました。
するとAさんの足元に
「Fさんを説得するのは今の時点は不可能」というサトリのカードが出ました。
やはりそうなのか・・・

Aさん「ではFさん、私はこれで失礼しますね。」

Fさんにどんな言葉を掛けても、Fさんは殆ど理解しないということを悟ったので、AさんはFさんの部屋を出ました。

<光の話90>

     
Aさんは心底ガッカリしていました。
自分はFさんが心配で助けてあげようと思ったのに、結果は逆になってしまった。
何故だろう・・・何となくは分かるが、Eさんに考えを整理するお手伝いをしてもらおうと思いました。

Aさん「Eさん、こんにちは」
Eさん「あら、Aさん。どうぞ」


AさんはさきほどFさんの部屋で体験したことを話しました。

Eさん「ふ〜む、なるほど」
Aさん「私の行動はまずかったでしょうか?」
Eさん「物事が分からない人に対して、率直に言い過ぎたようです」
Aさん「私が悪いんでしょうか?」
Eさん「いえ。
     善悪とは別ですよ。
     事実として、あなたは物事が分からない人に対して率直に言いすぎただけ」
Aさん「私は何も言わない方が良かったでしょうか?」
Eさん「ではあなたはこれから何度も世界が大変化を起こし、波動によって助かる人と助からない人とが出てくる、
     という事実をFさんに言わないでおくべきだった、と言いたいのですか?」
Aさん「いや、それは言ってあげたいです」
Eさん「そのために、ではどうしたら波動が上げられるのか、を言わなくては不親切ではありませんか?
     もしあなたがそのことを言わなかったら、いつ、誰がFさんに言うでしょう?
     誰か言うかもしれませんが、その確率は低いのでは?
     だったら、相手が理解しようがしまいが言ってあげた方が親切ではありませんか?」



Aさん「そう思います。
     これからも世界が何度も大変化を起こすことだけを伝えて、助かり方を教えないのは片手落ちです」
Eさん「ならば、助かり方を教えたことは必要でしたね?」
Aさん「はい」
Eさん「だったら、あなたの言動は必要だったのだから、良いのでは?」
Aさん「でも率直に言い過ぎたと・・・」
Eさん「そうです。
     でも、この場合、率直だろうが婉曲だろうが、それは二次的なものではありませんか?
     最も重要な情報を教えたことは大いに評価されるべきです」
Aさん「でも率直に言いすぎたんですよね?」
Eさん「それも事実ですが、しかしでは婉曲に言ったら良かったでしょうか?」
Aさん「う〜〜〜ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多分遠まわしに言ったらFさんは何も理解しなかったと思います」
Eさん「ということはFさんに波動について説明する場合
     @率直に言う
     A婉曲に言う
    の二種類の方法があるが、どちらの方法でも結果は『理解しない』ということなので、同じですね」
Aさん「でもFさんが気分を害してしまったので、婉曲の方が良かったと思います」
Eさん「しかしそれはFさんの勝手ですね。
     同じことを聞いても一人は感情的になり、一人は平静で居られますから、全ては受け取る側の責任だと言えますよ。
     つまりこの件に関しては、この件と言うのはFさんが怒ってしまったことですが、あなたに責任はなく
     受け取る側であるFさんの責任だと言えます」
Aさん「そうなんですか」
Eさん「そうなんですよ」




Aさん「でも私はFさんに悪いことをしちゃったなぁ、と思うんです」
Eさん「良いことをしようと思っても、相手によってそれが悪いことになってしまった例ですね」
Aさん「はい」
Eさん「善悪にもいろいろあって、絶対的な善や悪もあるでしょうが、個人のレベルにおいては様々な善悪があります。
     人の数だけ『善悪がある』といえますよ。
     つまり『善悪には様々な段階、レベルがある』のです。
      Aさんにとっての善はFさんにとっての悪だったのでしょうね」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「以前のあなた達は似たような意識で居たので、つまり無意識ってことですが、性質も似ているし気が合っていたのでしょう。
     だから似たような善を共有していたのです。
     でもあなたは光の量が100ワットをはるかに越えてしまったので、100ワット未満の人とは善悪のレベルが違って来た。
     しかしコトは単純ではありません。
     性質がモノをいいますからね。
     たとえAさんの話を理解できなくても、Fさんが素直な人だったらそこまで拗れることは無かったでしょう」
Aさん「そうかぁ・・・・・・・・・人間が物事を理解するには何が必要ですか?」
Eさん「トランプのQとJの話をしましたよね。
     やはり『素直さ』が大事です。
     人間、素直だったら物事が分かる能力、つまりこの世界では光のことですがそれが多少乏しくても良い。
     素直なら自分が分からないことを、その人の能力に応じて分かって行けるからです」
Aさん「私はFさんが素直な人だと思っていました」
Eさん「それはあなたが思い込んでいたのでしょう。
     以前のあなたは言っては悪いが物事が分からず、自分の考えだけで生きていたので他人のことが見えなかった。
     でも物事が分かる能力がついてきたので、他人のことが見えるようになっただけですよ。
     もう一つ。
     以前のあなたはFさんと似たようなものだったので、気は合うだろうが問題点が見えなかったのでしょう」
Aさん「ではFさんは前からあのような、分からずやだったんですね。
     それを分からなかった自分も分からずやだったんだ・・・」
Eさん「そうです」
Aさん「はあ〜〜〜、私は何も見えてなかったんだ」
Eさん「そうです」

<光の話91>


Aさん「光が増すとどんどん自分の分からなさが分かって来ますね」
Eさん「そうですよ」
Aさん「諺(ことわざ)に
『実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』というのがありますが、それはこのことですか?」
Eさん「そうです」




Aさん「もう一つ訊きたいことがあります」
Eさん「なんでしょう?」
Aさん「Fさんは以前は優しく明るかったのに、今日会って話をしたら途中からどんどん変な感じになってしまいました」
Eさん「そのようですね」
Aさん「Fさんはどうしちゃったんでしょう?」
Eさん「堕ちたんですね」
Aさん「え?」
Eさん「堕ちる・・・普通のモノが落ちるの落ちるでは無くて、魂がジゴク化する方の堕ちるです」
Aさん「えええっ?」
Eさん「物事が分からないのにも関わらず自分でそれを知らず、素直さが無く妙なプライドが高い人は堕ちます」
Aさん「それは私が原因ですか!」
Eさん「いいえ。
     Fさんが原因です」
Aさん「でも、私と会話したら堕ちてしまったんでしょう?」
Eさん「あなたは単なる切っ掛けです。
     遅かれ早かれ、Fさんは堕ちる運命にあったと思います」
Aさん「でも私が本当のことを言わなければ、Fさんは堕ちなかったですね?」
Eさん「今日のところはそうですね。
     でもあの人はいずれ何かを切っ掛けにして堕ちたはずです」
Aさん「どういうことですか?」
Eさん「だって堕ちる原因は他人や環境では無いのです。
     原因はあくまでも本人にあるのだから」




Aさん「でもでも、私がFさんに何も言わなかったとしましょう。
     だったらFさんは幸せで居られましたね?」
Eさん「今日のところはそうですね。
     でも世界が変化して今、Fさんが居る面のメンバーがどういう人なのか分かりません。
     今私とAさんが居るこの面が最も質の良い面なのですよ。
     だから今Fさんが居る面に居る人達によって、Fさんがヒドい目に遭うとか、他人から誤解されてしまうとか、考えられます」
Aさん「そうかぁ・・・」
Eさん「またFさん自身、他人の話を誤解するタチですから、人は鏡なので、今度出会う人がFさんの話を誤解する可能性が高い。
     それによってFさんが自分を省みるよう、運命によって仕向けられます。
     その時、それが自分の姿だと理解できるか出来ないかによって、運命が上向くかさらに悪化するかの分かれ目となります」
Aさん「うわ〜」
Eさん「この世界は『サトリの方向』に進むよう、設定されているんです。
     だから何でもいいから気づき、悟っていくことが大事です。
     それが出来ないと本人の状況が悪化する一方です」
Aさん「私はFさんに何もしてやれません」
Eさん「そうです。
     どんなに良い人も頭の良い人も、他人に分からせることは不可能なんです。
     だって分かるのはあくまでも『本人』だから。
     他人が代わって分かってあげることが出来ないのです。
     これもこの世界の法則です」
Aさん「法則だらけですね」
Eさん「そうです」
Aさん「法則を知らない人が沢山いますよね、それは不利ですね」
Eさん「そうです」
Aさん「知らないのに、法則は厳然としてあるんだ・・・」
Eさん「ありますね。
     知らないからと言ってその人が法則から逃れることは出来ません。
     たとえば『崖から落ちたら怪我をする』という当たり前のことを知らない人もちゃんと怪我をするようなものです。
     法則と言うと何かとても難しく思えるかもしれませんが、言い換えれば『当たり前のこと』ですよ」
Aさん「当たり前のことも、多くの人は知りませんね」
Eさん「そうです。
     当たり前の簡単なことを知らない人が多すぎるんです。
     だから世界が変化を起こし、当たり前のことが分かる人だけを次元上昇させるのではないでしょうか?」
Aさん「でも、当たり前の・・・・・法則を知らなくても大丈夫な人っていますか?」
Eさん「いますよ。
     当たり前のことを知る・・・・これは知識です。
     知識が無くても心が素直できれいなら大丈夫です」
Aさん「でも当たり前のことを、つまり法則を知らないとまずいですよね?」
Eさん「まずいですね」
Aさん「えええええええええと、私には分からなくなってきました」


   

Eさん「たとえば当たり前のこと、法則を知らなくてヒドい目に遭ったとしましょう。
     その時、その人が素直なら他人からの説明や忠告を素直に聞けますね?
     理解できればいいが、理解出来なくても一応他人の話を聞くことが出来ます。
     この時、素直なので他人の話を聞いて苦しむ、ということはありません。
     素直さにもいろいろありますが、この場合の素直さとは
     『法則を知らないで失敗しヒドい目に遭った時、他人の忠告を素直に聞ける程の素直さ』のことです。
     ここまで素直なら知識や物事を分かる能力も要らないくらいです」
Aさん「なるほど」
Eさん「ところがこれが出来る人はまず殆どいません。大人にはまずいません」
Aさん「あ、そうか」
Eさん「殆ど居ないほど、それは不可能なのです。
     だからここまでの素直さが無い人のために、法則を知ることや物事を分かる能力、つまり光を増し、
     自分が無意識に汚していた部屋、つまり心をきれいにしましょう、と言っているんです」
Aさん「まだそっちの方が簡単なくらいですね」
Eさん「そうです、自分が素直になるのと比べたらずっと簡単です。
     性格は簡単には変わらないからです。
     私達は子供のような素直さが無いので、その代わり苦心惨憺して部屋をきれいにしたり、光を増したりしなくてはならないのです」
Aさん「大人の中でも素直なら人だったら大丈夫ですか?」
Eさん「とても素直なら大丈夫ですよ」
Aさん「Cさんとかなら大丈夫ですか?」
Eさん「まぁ大丈夫だと思います。
     でも、やはり物事を分かる能力をつけて、部屋をきれいにする方向に生きた方が良いです。
     どうせ生きるならその方向に生きた方が無駄がありません、合理的です。
      私達の時間は限られている。
      それを有効に使わない手はありません」
Aさん「そうですね。
      Eさん、ありがとう、心が軽くなりました」


<光の話92>


Aさん「それからEさん、気になることが・・・」
Eさん「なんでしょう?」
Aさん「Fさんが堕ちてしまったということです」
Eさん「はい」
Aさん「さっきの説明でFさんが堕ちた、つまり心がジゴク的になった件ですが、これからFさんはどうなるんでしょう?」
Eさん「Fさんが光を増すか、つまり物事を分かる能力を増すか、心を素直にするか、そのようなことをすれば改善します」
Aさん「そうか、それは良かった♪」
Eさん「いえ、良くありませんよ。
     多分Fさんはこれから上向くことは殆ど無いでしょう」
Aさん「ええええっ?」
Eさん「あなたのせいでは無いから」
Aさん「は、はい。でも・・・・・・・・・・・・・・Fさんが気の毒です」
Eさん「気の毒なのはFさんだけではありません。
     心をきれいに出来ない人、素直では無い人、物事が分からない人は全員気の毒です」
Aさん「そうかぁ・・・・・・」
Eさん「あなたはIさんから教わりませんでしたか?
     この世界が今、白と黒に分かれている、と」
Aさん「はい・・・・・・・・・・・・・・・ええええっと、たしか<光の話43>で聞きました」



Eさん「以前は色が6段階くらいだったはずですが、今はどうでしょうね?
    三段階くらいになっているのかな、私には分かりません。
     最終的には白と黒だけになるんです」
Aさん「灰色は?」
Eさん「だから今、灰色の魂は・・・これは部屋の色ですが・・・どんどん白か黒に変化していきます」
Aさん「部屋の色とは汚れのことですか?」
Eさん「そうです。
     この世界の人は皆、生まれた時は真っ白な部屋に居たのです。
     つまり心が真っ白、白い魂だったんですよ。
     でも生活していくうちに部屋(心)が汚れてしまいました。
     個人差が大きくて、部屋の色が白に近い人もいるし黒に近い人まで分かれました。
     今は灰色が一番多いのですが、その灰色から
      @部屋(心)の汚れを取り、白くなっていく人
      A部屋(心)の汚れの取り方を知らず、汚れが憑く一方で黒くなっていく人
     の、二種類がいます」
Aさん「そうだったんだぁ・・・」
Eさん「そして最終的には部屋の色が白と黒だけになります。
     そして魂が助かるのは白い部屋の住人だけなんです」
Aさん「何故、今、そのようなことになっているんですか?」
Eさん「ゲームが終了するからです。
     このゲームはゲームが終了する時までに、どのくらい心をきれいにすることが出来るか、というゲームなんです」
Aさん「そして白い部屋の人達だけで一つの面を完成させるんですね?」
Eさん「そうです。
      他の面は多分黒、或いは黒に近い灰色ですかね、私には良く分かりませんが」



Aさん「でもEさん、このゲームが終了してもまた新しいゲームが始まるそうですよ」
Eさん「そのようですね。
     だから今回は一つの面が白くなって完成、でいいのではないでしょうか。
     今回黒い魂になってしまった人達も、次のゲームで挽回すれば良いのだし」
Aさん「そうですね、残念だけど」
Eさん「だからAさんは今回のFさんの件で落ち込んでいるようですが、あれは必要なことだったと思いますよ。
     Fさんの魂は白くないようですが、次回のゲームが始まった時、FさんがAさんの言葉を覚えていて
     真剣になれば・・・・・・・・・・・つまり、本当に心底素直になれれば、心の汚れを取って生きる生き方を選ぶと思います。
     だから今回のことは決して無駄では無かったんですよ。
     Fさんが新しいゲーム開始の際に、まだ自分の我に固執していたらダメですけどね」
Aさん「その時は私も真剣に説得したいと思います。
     あ、もし私が今回のゲームで白い魂で居られたら、の話ですが(笑」
Eさん「このゲーム、cubeが終了した後、あなたがFさんを説得するってどういう意味ですか?」


AさんはGさんとIさんから聞いた新しい世界、三次元の話をEさんにしてあげました。

Eさん「なるほど。それでAさんは15ゲームの管理人になる、というわけですね?
     適任ですね。
     Aさんは自分の使命を発見したようで、良かった」
Aさん「それが私の使命なんですかね」
Eさん「そうですよ。
     <光の話86>でも言いましたが、今の世界での位置から言ってもAさんは沢山の人を導くのが仕事です。
     そして新しいゲームが始まっても、Aさんなら人を導くことが出来ますよ。
     他の誰にも出来ない、Aさんの位置と性質にピッタリな仕事です。
     それに天使と一緒に仕事をするなんて、Aさんらしくていい」
Aさん「そうかぁ・・・これは私の使命だったんだ」
Eさん「それが分かったら、時間が勿体無い。
     どんどん使命を果たしましょう」
Aさん「そうします!Eさん、いつもありがとう!」


<光の話93>


Aさんは世界の大変化後のCさんに会おうと思いました。

Aさん「Cさん、こんにちは!」
Cさん「おお!Aさん、こんにちは!ちょうど私も会いたいなと思ってたところだよ!」
Aさん「世界が大変化しましたね」
Cさん「そうだね!驚いた」
Aさん「世界の大変化のことを誰かに教わっていましたか?」
Cさん「うん!ずっと前にGさんやIさんから聞いて知ってるよ」


Aさんは
(おや?)と思いました。
この世界を歩き回っているのが自分だけでは無かったのだと、今気づきました。
Aさん(当たり前だよなぁ・・・勿論私だけが歩きまわっているなんて思ってない。
      でも、他の誰かが私のように歩きまわっているなんて思わなかった。
      つまり、私は「この世界を歩き回っているのが自分だけなのか、そうではないのか」ということを考えなかった、
      気づきもしなったのだ。
      私はこの件に関して無意識無自覚だったなぁ)


Aさん「そうかCさん、それは良かった」
Cさん「それからAさん、俺は前より世界が明るく見えるようになったんだよ!」
Aさん「それはCさんの物事を分かる能力が増したからですよ」
Cさん「そうかぁ・・・嬉しいなぁ・・・」
Aさん「良かったね」


と、言いつつAさんは自分も世界がどんどん明るく見えるようになっていたなぁ・・・と思いました。
そりゃ以前、そう思ったことはあります。
でも、それ以後はそのことが当たり前になってしまい、わざわざその件に関して考えることをしていませんでした。
以前、世の中の見え方が明るくなったと感じた時より、今はさらに明るく見えるようになっていた、ということに
Aさんは「今」気づいたのです。

Aさん(Cさんと会話するといろいろ気づかされる)と、感心しました。

<光の話94>


Aさん「Cさんもなかなか忙しそうだねw」
Cさん「うん!
     俺はあちこち探検するのが好きなので、いろんな面に行ってたわ」
Aさん「え?」
Cさん「一つはAさん、Bさん、Dさん、Eさん、Fさん、Gさん、Hさん、Iさんが居た前の面」
Cさん「それから、その上の方にあったRSTJKLさん達と私とAさんとBさんが居た上の面」
Cさん「それから、隣の面だったところには私とFさん、Iさんは共通していて、残りはNWQZさんと上のLTさん達が居た横の面」
Cさん「古い世界の人達16人と知り合いだい」


Aさん(!!!)


Aさんはとても驚きました。
これはEさんからついさっき言われたことではありませんか。
つまりcubeの角に位置している人は三つの面を行き来出来る、という件です。
Aさんはそれに気づかないでEさんに叱られましたが、Cさんは当然のように行き来していたのです。

Aさんはなんだかとてもがっかりしました。
自分が不甲斐なくて身体の力が抜けてしまいました。
AさんはCさんを見くびっていたのではありませんが、Cさんが三つの面を行き来するだろうということを
予想出来なかったのです。
Aさんは自分を特別利口では無いかもしれないが、バカでは無いと、なんとなく思っていたのだ、と今気づきました。
Aさんは三つの面を行き来することを考えたこともなく、意識化できなかったのです。
なのにCさんは軽々とそれをやってのけた・・・

Aさん(私は何故、自分が三つの面に属していてどこへでも行けるということに気づかなかったのだろう?)
Aさん(そうか・・・・・・・・・・・・私は頭が固いんだ・・・・・・・・・・・・・・・・)
Aさん(頭が固い・・・・・・・つまり、頑固ってこと?・・・・・・・全くイコールでは無いだろうが、似たようなものだ)
Aさん(Gさんと言い合いになった時、Gさんが私を頑固と言ったが私は自分が頑固だなんて思わなかった。
      でも、今のCさんの話を聞いたら、自分は頑固なのだと思えて来た)
Aさん(ああ、私は今までいったい、何を考えていたのだろう?はああああ・・・・・情け無いなぁ・・・・・)




Cさん「それから大変化後の、今の世界では・・・
     新しく、Vさん、Uさん、Yさん、Xさんと知り合いになったので、合計20人と知り合いになったし」
Aさん「するとこの世界の26人のうち、20人と知り合いってこと?」
Cさん「そう。
     あとの6人と知り合いになるにはまた大変化が起こらないと・・・・・・・・・・・・ああ、楽しみだなぁ」


Aさんは世界の大変化の良い面だけを見ているCさんの心の素直さに驚き、
それに比べて自分は・・・・・・・・・と考えました。
自分は世界の大変化に関して、怖いものだという前提があり
それに対処しなくてはならないと義務感で他人に知らせようとしていた、
ということに気づいた。
同じ物事を前にしても、この感性の違いはいったい・・・



と、思ってAさんがCさんの部屋を見回すと壁はおろか床や天井も真っ白です。
染みが殆どありません。
でも良く見ればなにやら文字のような薄い染みが・・・・・・・・Aさんは近寄ってじっくり見てみました。

Aさん(何て書いてあるんだろう?・・・・・・・・E・・・・・・・Eさんはちょっと・・・・・・・こわい・・・・・・・
     Eさんはちょっと怖い、か。可愛い愚痴が書いてある)
Aさん(こっちは?・・・・・・・・・・20人と知り合いになったぞ、私が一番友人が多い・・・・自慢か)
Aさん(これは・・・・・・私は角にいるのでいろんなところに行けるぞ・・・・・・私の場所は一番いい・・・・・・・これも自慢だ)

Cさんの部屋の染み(気づきのカードとサトリのカードが沢山溜まった。私は何て偉いんだ)
Cさんの部屋の染み(何でも気づく私は素晴らしい)
Cさんの部屋の染み(この世界で一番元気なのは私)
Aさん(・・・・・・・なんだよ、自慢ばかりじゃないか!)


Cさんの部屋の薄い染みは、Cさんの自慢ばかりでしたが、
Aさんはそれを見て微笑ましく思いました。
Aさん(Cさんって本当に単純で明るくて素直なんだなぁ・・・いい性格しているなぁ・・・)



Aさんは思い出しました。
誰かがAさんに
「この世界のゲームをクリアするには子供のような心が必要」と言っていたことを。
EさんだったのかIさんだったのか、忘れてしまいましたが、Cさんの部屋の無邪気な染みを見ていたら
Cさんのような人こそ、このゲームをクリア出来るのだ、と思いました。

<光の話95>(2010年7月8日)


Cさんの行動力と社交性に目をつけたAさんは良いことを思いつきました。

Aさん「ねえ、Cさん、一つ頼みがあるんだけど」
Cさん「なんだい?Aさん」
Aさん「実は・・・」と言ってAさんがFさんを怒らせてしまった話をしました。
Aさん「それでCさんに、Fさんの心が明るくなるよう、面倒を見てもらいたいというか、世話をして欲しいというか・・・」
Cさん「なあんだ、そんなことか。
     実は私はFさんにとても褒められて嬉しかったので、恩返しにもなるし、さっそく行ってみるよ」
Aさん「へえ!CさんはFさんに褒められたの?」
Cさん「うん!
     Fさんは私に『あなたはそのままでいい』って言ってくれたんだ」
Aさん「!!!」
Cさん「この俺が『このままで言い』なんて嬉しいなぁ、感激しちゃったなぁ!」




Aさんは驚きました。
AさんはFさんからそう言われた時、咄嗟に理詰めで考えてしまい、「このままでいいなんて有り得ない」と思ったことを思い出しました。
そしてFさんが本から得た知識を何の考えも無く、振りかざす様子を見て、良い気持ちがしなかったことを思い出しました。
それなのにCさんは同じことを言われても、素直に受け止めて喜んでいるのです。
AさんはCさんの明るさというか、無邪気さ、ポジティブ・シンキングに驚きました。

言葉というものは受け取る方の意識によってこんなにも違うものか・・・まるで天国から地獄まであるようだ、と思いました。

Aさん「そ、そうか・・・それは良かったね。
     では頼むね♪
     それにしてもCさんはみんなと仲良くやれるんだね、偉いね」
Cさん「そうかね?
     俺はAさんみたいな人になるのが目標なんだけどな。
     頑張るわ!
     そうそう、Hさんと会った時も言われた。
     『いろいろ教えてあげるから、しょっちゅう遊びに来なさい』って。
     でも、その後すぐ世界の大変化があったので、しばらくHさんとは会えなくなっちゃったけどさ・・・」
Aさん「Hさんにも歓迎されたの!」
Cさん「うん。
     Hさんの部屋へ行ったら本が沢山有ったので『Hさんは本を沢山持ってるねえ、凄いな!』と言ったら
     Hさんが『読みたい本があったら貸してあげるよ』と言うんで
     『俺には難しくて読めませんよぉ(笑』と言ったら、喜んで『遊びにおいで』と言ってくれたんだ」
Aさん「!!!」


Aさんは思いました。
Aさん(そうかぁ・・・・・・・Hさんのようなプライドが高い人にはお世辞を言えば良かったんだな。
     お世辞を言われて嫌な気がする人は居ない・・・・・・・・・・・・・・・・あ、一人居た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Eさん。
     まぁ、あの人は例外として、Hさん程度の人にはお世辞が有効だった。
     しかし『お世辞を言って良い気持ちにさせて、本人から向上のチャンスを奪う』のと
     『本当のことを言って本人に向上するチャンスを作る』のと、二通りの方法がある。
     私は一時(いっとき)相手に良い気持ちになってもらったとしても、その結果本人が堕落するのなら
     それを知りつつ相手にお世辞を言うなんて嫌だ)
Aさん(でもCさんの場合は、相手が向上しようとしまいとそれは眼中に無く、ただ本人が楽しく生きれば良いのだからそれで良いと思う。
     Cさんの態度も正解だ。
     でも、私のような考え方をするのも間違いでは無いと思う)

Cさん「それからDさんからは『ナンタラクティブ・カンタリングを格安でやってあげる』と言われたんだけど、
     俺は頭が悪いので、名前が覚えられないし、何がどうなるのか説明されてもちっとも分からないので遠慮しといた。
     でもDさんは『いつか分かるようになったら、来てください』と親切に言ってもらえた。
     みんな、本当に優しくて親切な良い人ばかりだわ。
     前の面が最高に良かったな・・・でも、今度の面でも友達を作ろうと思うんだ」


Aさんは心底驚きました。
Aさん(あの、気難しい凝り性のDさんも、Cさんには心を開いたんだぁ・・・、凄いなCさん。
     向かうところ敵無しって感じだ。
     Cさんの心が天国的で一点の曇りも無いので、出会う人はその波長と同じ面が出て来るのではないか?
     これも鏡の法則だと思う)


Aさんは言っては悪いがちょっと軽んじていたCさんの驚くべき一面を見て、言葉を失いました。

Cさん「でも、俺がこの世界で一番尊敬するのはAさんだよ。
     今はまだ同じ面に居るけど、また世界が大変化を起こして離ればなれになっても、いつかまた絶対会いたいな!」
Aさん「そ、そうだね・・・・・私も無邪気なCさんには教えられることばかりだ。
     これからもよろしくね」
Cさん「教えられるだなんて・・・そんなぁ・・・・でも、嬉しいな!」
Aさん「じ、じゃあ、私はこれで帰るね。」
Cさん「じゃあAさん、また会おうね!」


Aさんは嬉しさよりも、打ちのめされた感が強く、フラフラと力なく歩いて帰りました。

<光の話96>(2010年7月9日)


Aさんは歩きながら考えてみました。

Aさん(同じ言葉を聞いても、受ける人によって、どのようにも受け取れるんだな。
     心が天国の人には天国の言葉・・・天使のように聞こえるし、
     相手の欠点を探そうとしている人には、欠点しか見えないし、感じられない。
     私はどちらかというと相手の欠点を見ようとしていたようだ)

Aさん(自分ではそれほど悪い人間では無いし、良いことをしたいと思っていたのに、とんだ考え違いだったな。
     本当に自分のことは分からないものだ)

Aさん(しかし、以前の私はCさんのようだったと思う。
     言っては悪いが能天気だった。
     自分の好きなことをやり、好きな人と会って、会話していただけだ。
     何故こうなってしまったんだろう?)

Aさん(Eさんと出会って「物事が分からなくてはいけない」なんていう思想を知ったからだ。
     Eさんに会わなければ私も今頃はCさんのように、明るく楽しく無邪気で居られたと思う)

Aさん(なんだかガッカリだ・・・あ〜〜〜あ。
     こういう時は誰に会おうかな。
     Iさんに会えば共感してもらえたり、慰めてもらえると思う。
     でも、それをしてもらうと、その時は良いが根本的な解決にはならない。
     やはりEさんんと会って、私の考えを整理してもらおう。
     また私はどこかで考え違いをしているかもしれないから、それを指摘してもらおう)


<光の話97>(2010年7月10日)


AさんはEさんの部屋へやって来ました。

Aさん「こんにちは!」
Eさん「あら、Aさん、どうぞ」
Aさん「実はまた分からなくなったので、教えて欲しいんです」
Eさん「何をでしょう?」


AさんはCさんと会った話をしました。

Aさん「私は以前はCさんのように何も考えないでただ毎日を楽しく過ごしていたんです。
     でも、物事を分かる方向に生き始めたら、なんだか前より、状況が悪化しているんです。
     前はFさんやDさんとも仲良くやっていたのに、今は仲良くやれなくなってしまいました。
     こんなことなら、気づきのカード集めなんかやらなければ良かったと、思ってるんです」
Eさん「そういうことですか。
     なるほど。
     で?私に何の用でしょう?」
Aさん(!!!)


Aさんは
(しまった!)と思いました。
Eさんはたとえ分かっていても、相手が言い出さないうちは、決して先回りして気を利かせてはくれない、ということを思い出しました。
Aさんの思考回路としては常に、自分が他人の先回りをして気を利かせているので、他人もそうだろう、
そうあるべきだ、できないのはダメだ、という無意識の思いがあることを、今、思い知らされました。

Aさん「はい、え〜〜〜と、なので、私はどうしたらいいのでしょう?」
Eさん「好きにすればよいと思いますよ」


Aさん(!!!)
Aさん(ダメだ!またやってしまった。私が愚痴めいたことを言えば気が利く相手は慰めてくれる。
     でも、Eさんの場合は、愚痴に対して慰めるなどということはしない。
     Eさんが興味が有るのは、論理の整合性だけなんだ!)


Aさん「Eさん、私は進歩しているんでしょうか?」
Eさん「しています」
Aさん(それだけ?)「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・他に何か?」


<光の話98>


Aさんは困りました。
どうもEさんが相手だと話が噛みあいません。

Eさん「用が無いなら私は忙しいので・・・」
Aさん「待ってください。ちゃんと言います。
     私が今日ここへ来た目的は、Cさんと会って、Cさんは以前の私と同じで、なのに私は今は進歩しているはずなのに
     状況が以前よりも悪化している理由を説明してもらいたくて来たのです」
Eさん「それなら最初からそう言ってくださいね。
     あなたは言葉を惜しみ、余白の部分を相手に推理させるという、大変面倒なことをしています。
     勿論無意識にです。
     私はあなたのそのような無駄な作業に付き合っている暇は無いんですよ」
Aさん「済みません!つい、やってしまいました」
Eさん「あなたはその点から言えば、本質はちっとも変わっていません。
     これでは先が思いやられます」
Aさん「済みません!気をつけます」




Eさん「あなたは相手が語る最小限の言葉を自分なりに推理して、コトを運ぶのが気が利いていると思っているでしょうが、
     もし、それを仕事上で行えば大変まずいことになります。
     勝手に想像して、根拠無いものを土台にして、その上で仕事をすることになります。
     そのような危うい芸当を、あなたはしようとしているんですよ」
Aさん「はい」
Eさん「本当にその点、気をつけてください。以後、二度とやらないように」
Aさん「はい・・・」




Eさん「一つ分かったようなので、次にあなたの疑問を一緒に考えてみましょう」
Aさん「はい、お願いします」
Eさん「あなたは過去の自分がCさんと同じだったと言いましたが、それは事実ですか?」
Aさん「そうだと思います」
Eさん「事実ですか?」
Aさん「事実だと思います」
Eさん「違います。理由を考えてください」

Aさんは困りました。だって、どう考えても、過去の自分はCさんと同じだったように思えるからです。

Aさん「同じだったと思います。違うんですか?」
Eさん「はあああああ・・・・・・・自分の部屋へ帰って、じっくり考えてください」
Aさん「えええっ?
     Eさん、今、教えてください、お願いします!」
Eさん「何故?」
Aさん「それは・・・・・・・・・・・・・・・自分で考えても答えは出るでしょうが、何日かかるか分かりません。
     時間が勿体無いです。出来たら今、教えてください」
Eさん「いいでしょう。
      あなたには時間が無いことが分かっているようなので、時間短縮のために教えます。
      でも、いつもこうするとは限りませんよ」
Aさん「はい、分かってます」


<光の話99>
(2010年7月11日)


Eさん「と、脅かすのはこれで終了」
Aさん「ええええっ?そんなぁ、冗談だったんですか?」
Eさん「いや、半分本気・・・・というか、本当ですよ。
     でも、今、必要以上に大げさに対応してみました。
     あなたのような善人がとる典型的な行動の一つに『自分が考えることは、世の中の大多数が考えている』と
     無意識無自覚に思っている、というのが有ります。
     思っていてもいいんですよ。自覚していれば。
     自覚しないで思っているのが問題です」
Aさん「前にも同じことを言われましたよね・・・」
Eさん「そう。
     それはあなたの思考の癖なので、そこんところを自覚してくださいね。
     さて、過去のあなたとCさんが同じである、とあなたは言いました。
     しかし私が見たところ、違います。
    
 @気づきとサトリのカードの件。
      Aさんは他人に教えられてカードに気づいたが、Cさんは自力で気づいた。
     A三つの面に属しているという事実について。
      Aさんは他人に教えられたが、Cさんは自力で気づいた。

     この二点が大きな違いです。
     
@とAは、CさんがAさんよりも物事に気づく感覚が優れていることを証明しています。

     さらに
    
 B出たカードについて、CさんはAさんに相談したがAさんは嫉妬心が邪魔をして教えなかった。
      これはCさんがAさんより素直だということを証明しています。


     どうですか?」
Aさん「その通りです・・・」
Eさん「では、過去のあなたがCさんと同じだったというのは・・・」
Aさん「事実ではありません」
Eさん「でしょう?」




Aさん「でも、DさんやEさんとは前は仲良しだったのに、今は仲良く出来ないのは、私がカード集めを始めてからなんです」
Eさん「だから?」
Aさん「だから、仲良く出来なくなったのは、カード集めが原因ではないかと思います」
Eさん「それは違いますね。
     あなたがその二名と険悪になったのは、まず
    
 @AさんがEさんに関する愚痴を言った
     Aそれに対してDさんとEさんは同情し、Aさんを力づけようとした
     BなのにAさんは後で以前の愚痴を撤回し、DさんとEさんの気遣いを無効にした

     ことも原因の一つでは?」
Aさん「あ!」
Eさん「あなたは一つの情報を相手に与え、後からそれを撤回し、訂正しただけで謝罪をしていない。
     これではあなたに対して、気を使い、思いやりを持った人達の心が満足しないのではないでしょうか?」
Aさん「そうかぁ・・・」
Eさん「私のように前の情報と異なる情報が後から入っても、何の思い入れも感情も無く、訂正できる人もいますが、
     世の中の心あるタイプや、あなたのためを思って心を使った人には『無しにしてくれ』と簡単に訂正するのは如何なものでしょう」
Aさん「考えてもみませんでした」
Eさん「あなたは常に他人のために動いていますが、相手のことを思っていると、自分で思っているだけなんです。
     常に自己中心なのです。
     また、
愚痴を言って相手から共感を引き出そうとする、大変低次元な思考回路があります。
     それをしても無意味なばかりか、却ってこのような事態・・・つまり、DさんやFさんから相手にされなくなったことですが・・・
      全ては自分が招いたことだと、分かりますか?」
Aさん「はい・・・分かります」
Eさん「もう一つ。
     あなたが自分で招いたことなのに、あなたはそれを他のモノのせいにしようとしましたね?」
Aさん「他のもの?」
Eさん「気づきのカードを集めるようになったから、自分は今、こうなってしまった・・・とか。
     あなたはカードのせいにしてませんか?」
Aさん「そうでした・・・」
Eさん「それに、あなたは、自分と全く似ていないCさんと自分を『似ている』として、それを理論の根拠にしていた。
     あなたには言い訳をする才能がたっぷりあるようです」
Aさん「はい、済みません」
Eさん「では、あなたとCさんの、どこが同じでしょうか?」
Aさん「全然違います。
     Cさんの方が無駄がなく、余計なことをしません。
     私よりずっとマトモです、賢いです」
Eさん「それが分かればよろしい」


<光の話100>


Aさん「私は少し物事に気づけるようになって、いい気になっていました」
Eさん「それが分かればいいんです。
     というか、今回の件はそれを分かるための経験だったと思います」
Aさん「はあああ・・・・本当に大変です」
Eさん「だから言ったでしょう?最初に『大変ですよ』と言ったはずです」
Aさん「そうでしたね・・・
     でも、私はちょっと前までは楽しくて明るかったのに、今はこんなに落ち込んでしまったので、
     これじゃあ進歩していませんね」
Eさん「いえ、進歩しています」
Aさん「Eさん、慰めてくれなくていいんですよ」
Eさん「Aさん!
     私がそんな無駄なことに時間を割くと思ってるんですか?
     全くあなたはどうしようも無い人ですね。
     改善すべきは、あなたの、その、自己中心な思考方法です」
Aさん「慰めてくれなくていい、と言ったのは自己中心ですか?」
Eさん「そうですよ」
Aさん「えええっ?私はあなたに気を使って言ったんですが」
Eさん「気を使うより頭を使ってください。
     まず、私があなたを慰める必要が有るのかどうか、確認の上、言ってください。
     何で私があなたを慰めなくてはならないんですか?
     何のために?何の必要があって?
     何も分かって無いくせに、自分は他人に気を使っているかのような、その思考回路。
     即刻改善してください!」
Aさん(!!!)




AさんがEさんに叱られるパターンとして、「良いと思うことを発言」「良いと思うことを行動」すると
叱られる、というのがあります。
Aさんは何故だろう?と思いました。

Aさん(そうか、私が考える「良いこと」と、Eさんが考える「良いこと」とは、全く違うんだ。
      私が「良い」と思うことはEさんにとっては「悪い」んだ。
      どっひーーー!これは大変だ。
      どうすればいいんだ?
      そっか、私が物事を分かる能力を上げて、Eさん並みになればいいんだ。
      それが出来ないなら、自分で「良い」と思うことは、相手にとっては「良くない場合が有る」ということを自覚すればいいんだ)




Aさん「Eさん、済みません、ゴメンなさい。分かりました」
Eさん「そう?分かればよろしい。
     私も何も分からない人に対しては、ここまで言いません。
     その人が望んでない場合は、言いません。
     あなたは気づきのカード集めをしたい、ゲームをやりたい、というので、仕方なく教えているんですよ。
     正直言って個人の相手は面倒なのでやりたくないのです。
     本を読んでそれぞれ各自で悟れば良いと思っています。
     だからあなたには特別なのだ、と分かってくださいね」
Aさん「はい、分かりました。ありがとうございます」


<光の話101>


AさんはふとEさんの部屋を見回しました。
すると壁や天井になにやら薄い染みが見える。
見ようと思えば見えるし、読もうと思えば読めるので、Aさんは頑張って読んでみました。
すると・・・

Eさんの部屋の染み「ああ、面倒臭い」
Eさんの部屋の染み「個別に指導するなんて本当に面倒臭い」
Eさんの部屋の染み「出来たらこんな面倒なことはやりたくない」
Eさんの部屋の染み「頼むからみんな、自力で悟ってちょうだい」
Eさんの部屋の染み「一刻も早くこんなことを辞めたい」

Aさん(・・・・・・・・・Eさんって本当に物臭なんだなぁ・・・・・・・・・ここまで面倒臭いとは・・・・・・・・・やや、呆れた)


Eさん「Aさん何か?」
Aさん「い、いえ!何でもありません!」
Eさん「そう・・・・・」




Aさん「Eさん、以前の私はCさんと全く同じでは無いけど、似たようなものでした」
Eさん「はい、そうですね」
Aさん「でも、物事を分かる能力をつける訓練をしていたら、Cさんのように無邪気で居られなくなりました。
     そのせいで、私は今、とても落ち込んでいるんです。
     でも、それをEさんは『進歩している』と言いました。
     こんな状態が何故進歩なんですか?」
Eさん「それはですねぇ・・・面倒ですが教えましょう」
Aさん(やっぱり面倒なんだ)

<光の話102>(2010年7月12日)


Eさん「あなたは以前のように、何も分からないで生きていた方が良いと思いますか?」
Aさん「それは・・・・・・・・・・・思いませんが・・・・・・・・・・・でも、明るく過ごせないのなら、分からないままの方が良かったかもしれません」
Eさん「もう一度訊きます。
    あなたは以前のように、何も分からないで生きていた方が良いと思いますか?」
Aさん「ええっと・・・・・・・・・良い点もあるし悪い点もあります・・・・・」
Eさん「もう一度訊きます。
      あなたは以前のように、何も分からないで生きていた方が良いと思いますか?」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
Eさん「分からないんですか?」
Aさん「良い点も悪い点もある、という答えではダメなんですか?」
Eさん「質問がハッキリしていなければ答えようがありません」
Aさん「どっちかに決めなくてはいけませんか?」
Eさん「決めるも決めないも、あなたの気持ちをそのまま言ってください」
Aさん「気持ち・・・・・・・・・・・・・・それが分からないんです」
Eさん「本人が分からないことを、私が答えようがありません。
     あなたの気持ちを、私が知っているはずがありません」




Aさんは困りました。
良かったのか、悪かったのか、それが分からないからEさんに質問しているのに、
良いか悪いかを決めろと言われてしまったからです。

Aさん「では、悪かった、と思います」
Eさん「つまり、何も分からないで生きていた方が良かった、という意味ですか?」
Aさん「はい」
Eさん「では・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これ以上あなたに説明する必要が無いので、このままお帰りください」
Aさん「ええええええええっ!」
Eさん「だってその必要が有りませんから」




Aさん「す、済みません!良く考えたら、何も分からないで生きているのは嫌です。
     物事を分かる方向に生きた方がいいです」
Eさん「本当に?」
Aさん「そうです」
Eさん「あなたがCさんと大いに違う点は、そこですね。
     Cさんは常に自分の気持ちに正直に生きています。
     なので彼は多少物事が分からなくても、あなたよりはまだ良いのです」
Aさん「はい・・・・」


<光の話103>


Eさん「しかし、物事が分からないと自分に起こる様々な問題を解決することが出来ません。
     だから通常は、物事が分かる方向に生きた方が良い」
Aさん「はい。でもそれによって却って悪くなった場合はどうしたらいいですか?」
Eさん「それが今回のテーマでしたね。
     Aさんは自分の状況が以前より悪化したと思っているようですが、それは見掛け上のことです。
     人間の心が進歩する時、まっすぐ順調に向上することはありませんよ。
     坂道を真っ直ぐ登るような、そのような進歩の仕方をする人はおそらく居ないのではないでしょうか。
     大抵はこんな感じです。




  
   左が光の世界、右が闇の世界です。
      この場合の世界というのは、個人の心の世界のことです。
      一人の人が物事を分かる方向に進む時、光溢れる明るい部分と暗い闇の部分とを交互に経験する、という図です。
     進歩の道は螺旋状なので、そうなります。
     しかしその道は最初の時より確実に向上しているのが分かりますか?」
Aさん「はい、分かります」
Eさん「人間の心の進歩はこんな感じなんです。
     勿論この通りではありませんが、図式化すればこうなりますよ、ということ。
     人間は自分の心の状態が良くなったり悪くなったりしながら、進歩していくものです。
     だからAさんの状態が今、暗いと言っても、それは進歩した証拠だと言えます」
Aさん「そうなんですか・・・」
Eさん「そうなんです」




Eさん「だから、最初から最後まで『明るい世界』『光の世界』にいます、というのが本当はおかしい。
     その人は多分、最初の光の世界に留まっているだけではないでしょうかね」
Aさん「では、こういうコトを言ってはナンですが、Cさんはどうなんです?」
Eさん「他人のことは関係ないけど、サンプルにして説明しましょう。
     Cさんはまだ最初の光の世界に居るのだと思いますよ。
     Cさんはあなたほど物事を考えないし、分かってもいません。
     だから進歩は遅いのだと思います」
Aさん「では、彼はこれから闇の世界に入るわけですか?」
Eさん「闇の世界と言っても、万人が同じ闇の世界を持ってはいません。
     個人差は大きい・・・というか、全員違います。
     素質が違うし、性格が違う、分かり方も違うし、受けるダメージの程度も違う。
     なので皆、違う体験をします。
     Cさんも心が向上すればいつか闇の世界に入るかもしれないし、外からの影響も受けるでしょう。
     でもCさんのように、物事の捉え方が明るく素直な人なら、闇の質が違うと思いますよ。
     ちょっと暗くなったな、くらいですかね。
     闇夜になってしまう人から、夕方くらいの薄暗さになる人までいろいろです」
Aさん「Cさんって得な人ですね」
Eさん「まぁ、これは私の予想なので外れる可能性もありますが」



Aさん「では、私の場合、闇になっても、その時心が強ければ、いいんですかね」
Eさん「弱いよりは、ずっといいですね。
     弱いというのは、物事の分からなさが原因ですがね。
     だから、強くなりたいと思ったら物事を分かる能力をつけることです。
     闇から抜け出るのには、物事を分かる方向に生きないとなりません。
     そうすればこの螺旋の道を進むことが出来る」
Aさん「そうか、それで闇から抜け出られますね!」
Eさん「そうです。
     闇に居る間に、心を向上させれば抜け出ることが出来ます」
Aさん「でも、また進歩したらまた闇に入りますね」
Eさん「本人がいくらちゃんと生きていても、外からの影響が必ずありますからね」
Aさん「せっかく光の世界に出たのに、また闇ですか・・・」
Eさん「Aさん、闇から出る方法は?」
Aさん「物事を分かる能力をつけることです・・・・・・・・・・・・・あ、そっか。また物事を分かればいいんだ」
Eさん「そう。
     そして闇に長い間留まりたくなかったら、サッサと悟って一刻も早く闇から出れば良い」
Aさん「でも、光に出てもまた闇ですね」
Eさん「だからまたサッサと出れば良い」
Aさん「なるほど、だんだん分かって来ました」
Eさん「そうですか?
      だから、闇に居る間に落ち込んでいる暇は無いのです。
      人間、光の世界に居るとなかなか悟らないので、たまには闇に入って必死で考えることが必要です。
      言うなれば『闇は最良の教師』と言えますよ」
Aさん「なるほど!」


<光の話104>


Eさん「それと同様に、あなたよりも物事を分かって居る人よりも、分からない人の方が、良い教師であると言えます」
Aさん「そうなんですか!」
Eさん「そうなんです。
     たとえば、今、あなたは私からいろいろ教わっていますが、それはあくまでも知識、情報としてです。
     それは分かりますか?」
Aさん「はい、分かります」
Eさん「でも、本当の知恵というものは、自分で体験して悟らなければつきません。
     だから安易に答えを教えてしまうと、あなたはただ、知識が増えただけで、本当は賢くなってないのです」
Aさん「それって、『知識と知恵は違う』ってことですよね?」
Eさん「そうです。
     もう一つ、教えておかなくてはならないことがあります。
     あなたよりも物事を分かって居る人が、いつもあなたに物事を教えてはくれません。
     これは分かりますか?」
Aさん「はい・・・・・・・・・・・・・何となく」




Eさん「たとえば、あなたは自分よりも物事が分からないFさんやDさんに対して、本当のことを言おうと思いますか?」
Aさん「それは・・・・・・・・・・・思いません。
     教えてあげたいけど、相手が理解するとは限らない、というか、多分私が言うことを理解しないだろうから
      言う前に諦めてしまって、言いません」
Eさん「でしょう?
     では、あなたよりも物事を分かっている人は、あなたに対していつも本当のことや意見や気持ちを言いますか?」
Aさん「言わないと思います。
     私がFさんやDさんに何も言わないのと同じです」
Eさん「そうです。
     そうやって物事を類推するのも必要で、大事なことです」
Aさん「そうですよねぇ・・・」
Eさん「あなたより物事を分かっていると思われる人物、誰かいますか?」
Aさん「それは勿論Eさんです」
Eさん「私以外で」
Aさん「Iさんですね」
Eさん「では、Iさんはいつもあなたに本当のことを言いますか?」
Aさん「それは・・・・・・・・・・・・・どうでしょうね。どうだろう・・・」
Eさん「言うと思うか、言わないと思うか、どちらかに決めてください」
Aさん「また二者択一ですか」
Eさん「そうですよ」




Aさん「う〜〜〜〜んん、どうだろう?分からないなぁ・・・う〜〜〜〜ん」

<光の話105>


Eさん「Aさん、私は忙しいので、早く決めてください」
Aさん「う====ん!分かりません!」
Eさん「そうですか・・・本当にあなたは、自分の考えも感覚も感情も、曖昧な人です」
Aさん「いけませんか?」
Eさん「いけませんね」
Aさん「でも、分からないものは分からないんです」
Eさん「だからそれがいけない。
     あなたは、自分が何を好きで何が嫌いか、何が良くてなにが悪いのか、どうしたらいいのか、分からない癖に
     進んで『良いこと』をしたがる。
      物事も分からず、自分の意見もないのに、『良いこと』をしたがるんです。
     これって大問題ですね」
Aさん「そうですか・・・」
Eさん「一刻も早く、自分のその、曖昧な点を自覚してください。
     曖昧でもいいんですよ、自覚していれば。
     しかし曖昧な人が、物事を達成するなんて、不可能ではないかと私は思いますがね」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」




Eさん「では、今日はこれで。
     さっきの質問に答えが出たら、また私の部屋に来てください」
Aさん「あ、待ってください!
     私は今、答えが欲しいです。教わりたいです。今、決めますから、今、教えてください」
Eさん「何故?」
Aさん「時間が無いからです」
Eさん「そうですね。それは分かったようで、よろしい。
     うかうかしている時間なんか無いんですよ。
     日々、曖昧に過ごしていれば、曖昧なまま終わります。
     この場合の『終わる』とは、個人の人生終了のことではなく、このゲームが『終わる』という意味ですが」




Aさん「決めました!
     Iさんは私に本当のことを言ってくれていないと思います」
Eさん「そう思う理由は何ですか?」
Aさん「それは・・・・・・・・私がFさんやDさんに対して、本当のことを言わないのと同様、
     Iさんに比べたら分からずやの私には何も言わない」
Eさん「当たりですね」
Aさん「やっぱりそうなのかぁ・・・」
Eさん「当然ですよ」


<光の話106>


Aさん「やっぱりなぁ・・・」
Eさん「何もガッカリすることは有りません。
     Iさんは相手の物事を分かる能力を測りながら、良い方向に導こうとしているだけなんだから」
Aさん「それは分かるんですけどねぇ・・・でも、なんか信頼されてないようで、がっかりですわ」
Eさん「でもあなただってFさんやDさんには同じ行動をとるでしょう?」
Aさん「はい、そうです・・・・そうだけど・・・」
Eさん「Iさんから『Aさんなら何を言っても教えても大丈夫』と、思われるくらい、物事を分かる能力を上げれば済むことです」
Aさん「はい・・・・・・・・」
Eさん「Iさんのような心優しい思いやりの有る人は、他人の欠点など指摘しません。
     だからIさんと一緒にいると心地よい。
     苦労は全てIさんがやってくれます。
     でも、それだと、分からない方の人は、ただ心地よいだけで、本人は何も悟ることが出来ないんです。
     あなたはあなたよりも物事が分かる人の中では、何も悟れなくなります。
     だから進歩しないので、まずいんですよ。
     そうでしょう?」
Aさん「そうです。
     でも、Eさんは私に教えてくれますよね?」
Eさん「それは私の役目だからですよ。
     私の本質、役目、使命、才能、機能です」
Aさん「機能って?」
Eさん「それをやるよう、設定されているんです」
Aさん「誰に?」
Eさん「誰でしょうね?神ですかね?私は知りませんが」
Aさん「はああ・・・・・・」




Aさん「いや〜、しかし大変ですね」
Eさん「何が?」
Aさん「物事を分かる、ということが、です」
Eさん「そうですよ。
     知識は頭が良ければすぐ理解して覚えられるが、この能力はいくら頭が良くてもダメです。
     本当に賢くなければ。
     心が賢くないと分かりません」
Aさん「Eさん、さっき、私よりCさんの方が賢いという結論が出ましたよね?」
Eさん「そうですね」
Aさん「えっと、Cさんって光が40ワットとちょっとでしたよね?」
Eさん「そうですね」
Aさん「でも、私は自力で悟れるようになったので、100ワットを越していますよね?」
Eさん「そうです」
Aさん「ってことは、私よりも物事を分かる能力が低いはずの、Cさんの方が賢いって・・・・・矛盾していませんか?」
Eさん「いいえ、矛盾していません」
Aさん「えええええええええええっ?」


<光の話107>(2010年7月13日)


Eさん「Cさんはね、魂が賢いんですよ」
Aさん「魂・・・」
Eさん「Cさんには難しいことは分からなくても、心がきれいで素直、明るくて無邪気。
     物事を深く考えないけど、物事の捉え方が明るく素直で、悪く受け取ることがありません。
     ああいう人は魂の次元で賢いのだ、といえます」
Aさん「ほおおお・・・」
Eさん「でも、彼にも欠点がある。
     Cさんは魂次元で賢いけれど、物事が分からないために、問題が起こった時知恵で対処することが難しい。
     なので、それによって、心が一瞬で暗くなってしまうことがあります」
Aさん「実は以前、そういうことがありました。
     <光の話4>で、私がCさんに本当のことを言ったら、怒り出したことがありました」
Eさん「そうですか。
     それも或る種の『闇』ですね」
Aさん「その後、Cさんは自分で考えて、私が言ったことが本当だったと、悟ってくれました」
Eさん「Cさんは勘がいい。
     素直なので自分で調べて分かったのでしょう。
     Cさんのような人は闇に入ってもすぐ出られる、つまり、何かを悟れるのではないでしょうか」



Aさん「しかし、私が指摘したことは、とても簡単な、調べればすぐ分かるようなことだったのです。
     だからCさんもすぐ調べることが出来たけど、これが、ちょっと調べられないことだったら・・・」
Eさん「理解できないで、誤解したままで居たかもしれませんね」
Aさん「そうです。
     魂がきれいで明るい人も理解力が無いと、一瞬でまずいことになるってのは、分かります」
Eさん「でしょう?
     だから、いくら魂次元で賢くても、やはり物事を分かる能力が乏しいとまずいことになるんですよ」




Aさん「でも、魂次元で賢い、つまり心がきれいなのが一番いいんでしょう?」
Eさん「一番良いというわけでは無いんですよ。
     次元の話なんです。
     この場合の次元とはレベルのことで、今居る二次元世界とか、そういう話ではありませんよ。
     こういうことです。

     
@人間は魂次元で賢い、つまり明るいことが求められる
     Aしかし普通の大人の場合、魂がそこまできれいで明るく無邪気ではいられない
     Bなので物事を分かり心の賢さを獲得して、自分の汚れた心と魂をきれいにしていく必要がある。
       勿論これ以上汚さないようにしなくてはならない。
     C目標は魂次元での賢さだが、それが出来ない普通の人のために心を賢くして魂をきれにすることが求められる

     こんな感じですかね」
Aさん「なるほど。
     頭の賢さはどうですか?今の話に出て来ませんでしたが」
Eさん「頭の賢さもあったっていいんですよ。
     でもそれがちょっと有るために、却って心が疎かになっている人が殆どです」
Aさん「たとえば・・・・・・・・・・Hさんとか?」
Eさん「そうです。Dさんなどもそれですね」
Aさん「頭の賢さは、心がかしこくなることを邪魔しますか?」



Eさん「頭の賢さと心の賢さとは本来関係無いのですが、頭が賢い人はそれで満足してしまい、
     心の賢さが有るということに気づきませんね。
     世界に順応してしまうのでね。
     でも、それは見掛け上の順応なので、本当に順応してはいません。
      そして心の賢さは頭の賢さよりも次元が上ですから、頭が賢い人には自分より上の次元が有るということは分からないので、
      その存在に気づくことは無いでしょう。
Aさん「では頭の良さは必要ありませんか_」
Eさん「いいえ。
     頭の良さと心の賢さとは関係無いんです。
     両方良い人、片方が良い人、両方悪い人がいます。
     
     普通の心の量の人で頭が良い場合はそれに甘んじてしまい、それ以上向上しない。

     頭が良くて心が豊富な人は、自分が頭が良いだけでは満足しません。
     なので、自分の心が満足する道を探します。
     その時、その良い頭を使って、自分に『心の賢さ』を教え込むことが出来ます。
     だから頭は良い方がいい。
     
     頭が良くなくて心が豊富な人は上の場合より、不味いかな。
     そういう人は理詰めで考えることが苦手ですから、自分で自分に教え込むことが出来ません。
     こういうタイプの人は最もまずいかもしれません。
     このタイプの人はとにかく『我』を捨て、『素直になう』ことが求められます。
     Cさんくらい、素直な人だったら大丈夫ですが」
    


Aさん「では魂の賢さは?」
Eさん「一番次元が高いと言えます。
     しかし或る人の魂が賢くても、それが分かる他人は心が賢い人だけでしょうね。
     頭だけが良い人や頭も悪い人には見えない」
Aさん「見えないんですか?」
Eさん「通常、人には見えません。
     見るためには心の目が必要です」
Aさん「心眼ですか?」
Eさん「そうです。
     心眼が有る人は少ないのです。
     殆どの人には見えない世界です。
     心の賢さ、つまり『物事を分かる能力』のことですが、それを『心眼』と言ってもいいでしょう」
Aさん「はあ・・・・」
Eさん「あなたは心が豊富で、自力でも気づけるので、心眼は少しはあるんですよ。
     でも、まだまだその程度ではダメってことです。
     あなたには素質が有るんだから、その能力を伸ばした方がいい。
     それがあなたの本質であり、役割であり、使命です」
Aさん「そうだったんだ・・・・」

<光の話108>(2010年7月14日)


Aさん「Eさん、今日も本当にありがとう!」
Eさん「いいえ、どういたしまして」
Aさん「私のために時間を割いてくれて、ありがとう」
Eさん「いえいえ。
     実は私もAさんに説明することで、気づきやサトリがあるんです。
     つまり私にも勉強になっているってこと」
Aさん「本当に?」
Eさん「そうですよ。私も説明を聞いてくれる人がいるので助かってます」
Aさん「面倒臭いのかと・・・」
Eさん「そりゃ、まぁ、面倒です。
     でも、人間楽してばかり居ては進歩しませんから、たまにこうやって説明しながら生きて行くのが、私には良いのでしょう」
Aさん「なるほど!」
Eさん「それにこのような話を質問してくれるのは、あなただけです。他の人は来ませんから」
Aさん「そうだったんだ!」
Eさん「なので、私はあなたに教え込みますから、あなたはそれを良く理解して、他の人に教えてあげてください。
     世界はまた大変化を起こすだろうし、いつまでも私とあなたと一緒に居られません。
     別の面になった時、あなたが困らないよう、今のうちに教えておきますよ。
     でももう沢山教えたので、今日はこれで終わり。
     一度に沢山教わっても忘れてしまったりして、却ってまずいですからね。
     まだ幾つか教えておきたいことがあるんだけど、これ以上は混乱するだけだろうから、止めておきます」
Aさん「はい。ではこれで私は帰ります」
Eさん「そうそう。
     書くと忘れません。メモしておくことをお勧めします」
Aさん「はい!」




AさんはEさんに会うたびに、叱られるが以前より光の量が増しているのか、世界がどんどん明るく見えて来たことを実感していました。
やはり、何も知らないで楽しく生きているより、物事を分かりつつ生きて行く方が、なんというか、充実しているなぁ、と思いました。
するとAさんは以前、一緒に楽しくお互いの出来事を報告し合っていたDさんを思い出しました。
Dさんに大変化のことを教えてあげよう、Aさんはそう思ってDさんの部屋へ向かいました。

<光の話109>


Aさん「Dさん、こんにちは!」
Dさん「はーい、こんにちは、あら、Aさん」
Aさん「Dさん、お久しぶりです、お元気でしたか?」
Dさん「ええ、元気でしたよ、どうぞどうぞ」


AさんはDさんが以前のように友好的なので安心しました。
Dさんの部屋に入ると、やはり部屋は薄汚れていました。
壁や床、天井にも染みが沢山あります。
でも気にしないことにしました。



Aさんは自分が喋りたいことだけを喋っていた癖を自覚したので、今度は相手の出方を待つことにしました。

Dさん「今日は何の用ですか?」
Aさん「世界が大変化を起こしたことを知ってますか?」
Dさん「いいえ。そうなんですか?」


そこでAさんはDさんに世界の変化のことを教えてあげました。




Dさん「驚いたわ〜、本当に?」
Aさん「はい、本当です」
Dさん「全然知らなかった」
Aさん「Dさんの周囲は変化無しなので気づかなくてもしょうがないです」
Dさん「そうですよね。へええ・・・世界ってこういう風に動くんだ・・・」
Aさん「またいつ、大変化が起こるか分からないんです。
     なので一日一日を大事に生きたいと思います」
Dさん「そうですね、Aさん。とても大事なことを教えてくれてありがとう!」
Aさん「Hさんから教えてもらったかと思ってました」
Dさん「ああ・・・Hさんね。
     実はあの人とはもう付き合ってません」
Aさん「それはまたどうして?」
Dさん「だって、彼は自分の自慢と、自己主張しかしないんだもの」
Aさん「そうなんだ」
Dさん「だから一緒に居ても全然面白くありません」
Aさん「ほおおお・・・」




Aさんは意外な展開に驚きました。
Aさんは長いことDさんを融通がきかなくて、自己主張が強くてわからずやだと思っていましたが、
さきほどEさんと会って、Dさんの態度が悪化したのはAさんが原因だと指摘され、それを受け入れたら
つまり一応納得したら当のDさんの態度が良くなっていたのです。

Aさん(これも鏡の法則だろうか?それにしても不思議だな。
     Dさんに会って謝ったわけでもないのに、心の中でちょっと反省したら現実が改善されてた・・・)

<光の話110>


Aさん(そういえば、Dさんの部屋がまた以前のようにモノが増えている。
     部屋中に青い瓶が沢山置いてあります)


Aさん「Dさん、今度は何にはまっているんですか?(笑」
Dさん「あ、これ?あはは!今度はハワイの青い水の魔法です」
Aさん「へええ・・・どんな魔法ですか?」

Dさんは楽しそうに青い水の魔法について説明してくれました。

Dさん「と、いうわけなんんです。面白いでしょ?」
Aさん「面白いですね!」
Dさん「でもHさんはこの魔法のことを『くだらない』『迷信だ』『科学的根拠が無い』『物質偏重だ』と言って貶(けな)すんです。
     でもおかしいわよね。
      だって、この世界は物質で出来ているんだもん」
Aさん「私もそう思います。
     この世界は全て、人間も物質で出来ています。
     そしてHさんが好きな本も勿論物質です」
Dさん「でしょ?でしょ?
     だから私は『でも本だって物質でしょう?』と言ったら、Hさんが男のヒステリーを起こしたみたいになって・・・
     呆れました。
     もう会いたくないな」
Aさん「なるほどそうだったんですか」
Dさん「それで、Aさんって優しかったな、と思ったんです。
     私、一時Hさんに洗脳されていたようで、Aさんに失礼な態度を取ってしまいました。
     済みませんでした。
     きっと怒っているだろうなぁと思っていたら、今日ウチに来てくれたのでとても嬉しいです」
Aさん「いいんですよ、Dさん。
     私も物事が分からないんだから、お互い様ですよ」
Dさん「本当にAさん、ゴメンなさい!」
Aさん「いいですって」



Dさん「Aさん、青い瓶の水を一杯飲んで行って」
Aさん「ありがとう、いただきます」
Dさん「どう?」
Aさん「う、う〜〜〜ん、良く分かりません」
Dさん「あはh!Aさんって本当に正直者ですね。
     この青い瓶を2本、おみやげに持って帰ってくださいな」
Aさん「いいんですか?」
Dさん「いいですよ。
     青い瓶はこの世界にもなかなかなくて集めるのに苦労しましたが、Aさんには差し上げます。
     さっき説明した通りに、作って飲んでみてね♪」
Aさん「嬉しいなぁ・・・」



Dさん「世界はまた大変化を起こすんでしょう?
     そして白い魂の人だけが助かるとか・・・波動の良い人が・・・私は助かるんだろうか、心配です」
Aさん「心を明るく楽しく無邪気にして毎日を過ごせば大丈夫ですよ。
      そして出来たら物事を分かりつつ生きるといいです。
      その方法を学ぶのはとても大変ですが、それをやっていると、物事を分かる光がどんどん増えて行きます」
Dさん「それで魂が白くなるんですね?」
Aさん「いや、それだけではダメなんです。
     自分が汚してしまった部屋をきれいにしていかないと」
Dさん「部屋の掃除ですか?私はやってますが」
Aさん「掃除とも違うんです。
     自分の部屋には目に見えない汚れや染みが沢山ついているので、
     それを消すには、自分の心のしみや汚れを自覚して改善しようと決めないと」
Dさん「それは大変ですね」
Aさん「この青い水の魔法も、さっきのDさんの説明によれば部屋の染みや汚れを取るのに効果がありそうです」
Dさん「本当?嬉しい!良かった〜」
Aさん「でも水はあくまでも補助なので、一番大事なのは本人の決心です」
Dさん「なるほど・・・」



自己主張が強いDさんですが、話題が「これからの世界の大変化について」なので、神妙に聞いています。
Aさんは、相手が興味を持っている話題を語るべきなんだなぁ、と悟りました。
すると足元に
「相手が興味を持っていることを語るべき」と書かれたサトリのカードが出ました。

Dさん「Aさん、今、足元にいきなりカードが現れましたよ!」
Aさん「ああ、これは・・・・・サトリのカードです、金色だから」
Dさん「凄い!いきなり現れるなんて!これは何ですか!」

Aさんは気づきのカードとサトリのカードのことを教えました。

Dさん「凄いです!私は今日までこんなカードがあるなんて知りませんでした。
     Aさん、凄〜い!」


<光の話111>(2010年7月15日)


Dさん「ちょっと見せてください。きれいな金色のカードですねぇ」
Aさん「字が書いてあるでしょ?」
Dさん「どこに?」
Aさん「え?書いてませんか?」
Dさん「はい、何も書いてありませんよ」
Aさん「おかしいなぁ・・・」


Aさんが金色のサトリのカードを見るとちゃんと「相手が興味を持っていることを語るべき」と書いてあります。」
Aさんは悟りました。
Aさん(そうか!Dさんには私のサトリは見えないんだ。
     Dさんの
理解を超えているものは、感知できない・・・感受できないんだ。
     私がBさんの部屋に落として行った気づきのカードをIさんが読めたのは、Iさんが私の理解度を越えているからなんだ。
     つまりこの
世界は上から下は見えるが、下から上は見えないんだ!)

するとまたAさんの足元にサトリのカードが出ました。

Dさん「Aさん、また出た!うわ〜〜凄い凄い」

Aさん(部屋の汚れもそうなんだろう。
     自分の部屋でも他人の部屋でも、汚れを見たり読んだり出来るのは、自分が持っている光の量が関係しているんだ。
     自分の部屋、つまり心なんだけど、その汚れを見るためには、物事を分かる能力がそれ以上無いと見えない。
     でも、何で私にEさんの部屋の汚れが見えたんだ?)

Aさん(そうか!
     Eさんは私よりも物事を分かる能力が高く、光の量も多い。
     でもそのことと、部屋の汚れとは関係ないんだ。
      
      欠点というものは、レベルの高いものでは無いから、
      欠点のレベルより上のレベルなら見える。
      たとえば欠点のレベルを40ワットとする。
      それは40ワットの人には見えない。何故なら自分の光が暗すぎて見えない。
      でも、70ワットなら見える。
      でも、はっきり文字として読めるかと言えば分からないな。
      
      では100ワットの人が40ワットの染みは見えるか?見えるし、読めるのではないかな)

Aさん(Eさんの物事を分かる能力を仮に500ワットとしよう。
     でも、「面倒臭い」なんて意識はかなり低次元ではないか。
     70ワットとしよう。
     今、私は100ワットを越えているそうだ。
     だから相手がEさんで500ワットの人でも、欠点自体は低次元の70ワットなので私でも見えるし、
     文字を読もうと思えば読める。
     そうかそうか、分かったぞ!面白い!)

Aさんの足元にカードが沢山出て来ます。
Dさんがはしゃいで拾っています。

Aさん(Dさんって単純で良い人だったんだな・・・)



そう思ってAさんがDさんの部屋を再度見回すと、来た時よりも汚れが減っています。

Aさん(あれ?何でだ?)

Aさん(そうか!
     Dさんは長いこと、私に対して悪い感情を持っていて、それについて最近自分で訂正したらしいが、
     今日私がここへ来たことや、いろんな話をするうちにすっかり誤解がとけて染みが薄くなったり消えたりしたのだろう。
     さっきは読まなかったけど、部屋の汚れのうちの幾つかは私へのわだかまりだったんだろう)


Aさんはそう思いながら部屋を見ました。
Aさんの目の前で染みがどんどん薄くなって消えて行きました。

Aさん(ずいぶん私へのわだかまりや恨みの感情があったようだ)と、苦笑しました。

<光の話112>


Dさん「私は長いことあなたを誤解していたようです。本当に済みません」

するとDさんの足元に気づきのカードが出ました。

Dさん「うわ!」
Aさん「Dさん、出たじゃないですか、それ、気づきのカードですよ」
Dさん「私のですか?」
Aさん「そうです。文字が書いてあるはずですよ」
Dさん「・・・・・・・・・・
『私はAさんを誤解していた』と、書いてあります!
     さっき私が思ったことが書いてある!」
Aさん「それ、気づきのカードです」
Dさん「嬉しい!でも、金色のカードは?」
Aさん「金色のはサトリのカードです」
Dさん「種類が違うんですか?」
Aさん「はい」
Dさん「面白〜い!教えてください!」




AさんはDさんにカードの説明をしました。

Dさん「面白そう〜私もやってみたい!」
Aさん「いや、既にやっているし・・・
     ところで、さっきDさんが以前『Hさんと険悪になった時、私のことを優しいと気づいた』って言いましたよね?」
Dさん「はい」
Aさん「その時も、気づきのカード、出ているはずなんですが」
Dさん「え?
     ああああ、そうでしたね!
     私は毎日部屋を掃除しているのできっとゴミだと思って捨ててしまったんです」
Aさん「それなら今日からはカードに注意して、間違って捨てないように出来ますね」
Dさん「はい、そうします。捨てないよう、気をつけなくちゃ。
     Aさんが教えてくれなかったら、私は一生カードのことを知らないで捨てていたと思います。
     Aさんは命の恩人です!
     Aさん、ありがとう!」
Aさん「いやいや・・・・・・・とんでもない・・・・・・・」


Aさんが部屋を見ると、Dさんの部屋の汚れがどんどん薄くなり半分ほどになってしまいました。
Aさんは喜びました。
そして部屋の汚れの話をDさんにしようかと思いましたが、一度に沢山のことを教えても混乱するだろうから、
汚れについては次回にしよう、と思いました。

<光の話113>(2010年7月18日)


Aさん「ところで、世界はこれから何度も大変化を起こすそうです。
     私とDさんも会えなくなってしまうかもしれません。
     だから、カードのことやその他のことは私が居なくなって、もし、同じ面にEさんが居たらEさんから教わってください」
Dさん「え”===っ!
     それは嫌です」
Aさん「え?どうして?」
Dさん「だってEさんって怖いんだもの」
Aさん「でもDさんはEさんに会ったこと無いんでしょ?」
Dさん「会ったことなくても、あなたも前に『Eさんに叱られた』みたいなことを言っていたし、
     Hさんが『Eってとても嫌な人だ』って言ってたから・・・」
Aさん「でも、DさんはHさんの考え方には同意できないんでしょ?
      それから私が以前あなたに入れた情報は、間違ってました、ゴメンなさい、訂正します」
Dさん「それはいいんですけど」
Aさん「あなたはEさんに会ったことが無いのに、他人の噂だけで判断するんですか?」
Dさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Aさん「この世界には私が知っている限り、Eさん以上に物事が分かり、それを他人に説明出来る人は居ないんですよ。
     だから大変化後に、私と会えなくなったらEさんに教わるしか無いんです」
Dさん「教わらなくてはダメですか?」
Aさん「いえ、だって、あなたはカードを集めたいんでしょ?」
Dさん「でも、カードはEさんに教わらなくても出て来ますよね?」
Aさん「それはそうですが、カードだけではなく、他の、心のことをいろいろ教えてくれるんです」
Dさん「私、心のことには興味がありませんから」
Aさん「え?
     でも、カード集めは心の勉強の一部、というか、大事な基本ですよ」
Dさん「いいです、私はカードを集めるだけで」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


AさんがDさんの部屋を見渡すとだんだん部屋が暗くなって来ました。
良くみたら壁や天井、床に大量の染みが発生しています。
Aさん(うわ!
     これ以上説得しようとすると、染みが増えて前と同じか、前よりヒドくなってしまう・・・)


AさんはDさんを説得するのは止めました。

<光の話114>


Dさん「それよりあなたは『伝説のチャネラー』を知っていますか?」

Aさんはとぼけようかと思いましたが、ちょっと考えて正直に言うことにしました。

Aさん「はい、知ってますよ」
Dさん「会ったことありますか?」
Aさん「ありますが」
Dさん「私、そのチャネラーさんを紹介してもらいたいです」
Aさん「ええっ?」


Aさんは呆れました。
Dさんは噂を鵜呑みにし、自分にとって都合の悪い人を遠ざけ、自分の我を通していることを知りました。

Dさん「紹介してくれますよね?」
Aさん「う〜〜〜ん、Iさんは忙しい方なので部屋には居ない可能性が高いのではないかと・・」
Dさん「Iさんって言うんですね!」
Aさん(しまった!)「は、はい」
Dさん「ぜひ、会わせてください!」
Aさん「だからIさんは忙しいので、居ないと思います」
Dさん「部屋に居なくてもいいです。部屋を教えてくれれば」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・。」




Aさんは困ったな、と思いました。
Iさんの許可無く勝手に人を連れて行ったら、Iさんに迷惑が掛かります。
Aさんは考えました。

@私はこれからEさんの部屋へ行くので、Dさんは自分でIさんの部屋へ行って欲しいと言う
AIさんに叱られることを覚悟でDさんをIさんの部屋へ連れて行く
B自分はこれからGさんに会いに行く途中なので、帰り道にDさんの部屋へ寄りますよ、と適当に言い、
   後で突発的なことが起こって他のコースで帰ったことにする

どれにしようかな・・・と迷いました。

Aさん(Bはいくらなんでも無責任だな。それにウソをつくなんて私には出来ない。
     @も無責任だろう。
     私が叱られるのを覚悟でAにしようか)


Aさん「では、これからIさんの部屋へ行きましょう」
Dさん「うわあ本当ですか?嬉しい!」


Aさんは
Dさんは自分が楽しいことしかしないようだ、と思いました。
それでは自分の
心を鍛える訓練=光を増す訓練など、出来ないな、と暗い気持ちになりました。

<光の話115>


Aさん「Iさん、居ますか?」
Iさん「はい、あら、Aさん、いらっしゃい♪」
Aさん「こんにちは。
     今日は友人のDさんを連れて来ました。
     予約も無しに済みません」
Iさん「あら、いいですよ。構いません、さ、どうぞ」
Dさん「Iさん、Dと申します。初めまして」
Iさん「はい、Dさん、いらっしゃい」


AさんはIさんが怒ってないのでほっとしました。



Iさん「今日はどんな御用かしら?」
Aさん「はい、DさんがIさんに会いたいと言うので・・・」
Iさん「あら、そ〜お?嬉しいわ」
Dさん「私も嬉しいです!よろしくお願いしま〜す!」
Iさん「それで私に何か御用かしら?」
Dさん「はい!
     Iさんにいろいろ教えてもらいたいんです」
Iさん「あら、どういったことを?」
Dさん「世界のことや気づきのカードのことです」
Iさん「あら、それなら専門違いですね。
    世界のことなら研究者のGさん、気づきのカードのことならEさんが専門ですよ」
Dさん「Iさんには教えられないんですか?」
Iさん「はい、残念ながら・・・私はその二つに関しては素人です」
Dさん「そうだったんだぁ・・・では、何か教えてください!」
Iさん「何かと言われても・・・どんなことでしょうか?」
Dさん「う〜〜〜ん、私にも分かりませんが、何か、です」
Iさん「それは困りましたね、本人に分からないものを他人の私は分かりませんよ(笑」
Dさん「何でもいいんです!」
Iさん「何でもいいと言われましても・・・」


Aさんはとても後悔しました。
DさんにはIさんと会って会話をするまでのレベルに達して無いのだ、と悟りました。

Aさん「Dさん、何でも良いと言っても世界には無数の事柄が有るのだから、Iさんは困ってしまいますよ。
     あなたが何か一つ選ばなくては」
Dさん「だって何を訊いたらいいか、分からないんです」
Aさん「困ったな。
     まず質問が決まらなくては答えようがありませんよ」
Dさん「・・・・・・・・・・・・・・・・。」




Dさん「でも何を訊いたらいいのか、分かりません。
     そうだ、私が何を訊いたらいいのか分かるにはどうしたらいいですか?」
Iさん「いい質問ですね。
    まず、物事を分かる能力、光を増しましょう」
Dさん「それはどうやったらいいんですか?」
Iさん「Eさんが教えてくれます」
Dさん「え”===っ!Eさんかぁ・・・」
Iさん「何か差し障りがありますか?」
Dさん「それ以外の方法は無いんですか?」
Iさん「今のこの状況ではそれしかありません。
     他の面にもEさんのような人が居るかもしれませんが、
     居るか居ないか分からない人を待つより、今居る人と出会って教わった方が良いと思いますよ」
Dさん「そうですか・・・」



Iさん「では、今日のところはこれで・・・私はこれからAさんと一緒にEさんの部屋へ行きますが、Dさんも一緒に行きますか?」
Dさん「はあ・・・・・・・・・・・いえ、私はこれで帰ります。
     Iさん、またここへ来てもいいですか?」
Iさん「はい、どうぞ♪
    でもその前にEさんから心のこと、光のことを一通り教わってくださいね。
    教わって波動を上げてから来てください」
Dさん「波動ですか?
     私も波動を上げる勉強をしています」
Iさん「そうですか(笑)
    でも私の所へ来るなら、その前にEさんから訓練してもらってくださいね。
    そうでないと私の言うことを理解できないと思いますよ」
Dさん「理解出来なくてもいいです。
     また遊びに来てもいいですか?」
Iさん「申し訳ないですね、世界はまた大変化を起こすので私はとても忙しいんです。
    なので遊んでいる暇が有りません。
    本当に残念ですが」
Dさん「そうですか・・・・・」
Aさん「では、Iさん、Eさんの部屋へ行くならお供しますよ」
Iさん「Aさん、お願いします。
    ではDさん、今日は来てくださってありがとう♪」
Dさん「はい・・・・・・・・・・・じゃあ私はこれで帰ります・・・・・・・・・・・Iさん、お邪魔しました」
Iさん「Dさん、今日は来てくださってありがとう♪
    ではAさん、出かけましょう」


<光の話116>


Aさん「Iさん、済みませんでしたっ!」
Iさん「おほほほh!いいんですよ」
Aさん「いや〜〜〜参りました」
Iさん「あなたが参っているのはひと目で分かりましたよ(笑」
Aさん「はあああ・・・・・・・・・・ここまで話が通じないとは」
Iさん「Dさんには勉強が必要ですね」
Aさん「でもDさんはとても勉強家なんです」
Iさん「その勉強ではなくて・・・・・・・物事を分かる訓練をしていないとね」
Aさん「同じ勉強なのになぁ」
Iさん「Dさんがしているのは頭を使う勉強ですね。
     知識と情報を取り込む作業です。
     でも、今、この世界で求められているのは心の勉強です。
     知識と情報を取り込んだあと、悟っていかなくてはなりませんから」
Aさん「はい」
Iさん「頭を使う勉強よりずっと難しいのです。
    それをするには謙虚さが無くてはなりません」
Aさん「Dさんは謙虚では無いですか?」
Iさん「そうですね。
    あの人からは教わりたいが、この人からは嫌だ、という考え方はとても不遜です。
    選り好みをするなんて、これ以上無いほど傲慢ですね」
Aさん「でもIさんはDさんにそれを言いませんでしたね」
Iさん「言っても理解しない人に言うのは無駄な上に却って事態が悪化しますから」
Aさん「そうかぁ・・・・」



Iさん「でも私は一つの鍵をDさんに渡しました」
Aさん「鍵?渡しましたっけ?」
Iさん「モノの鍵ではありませんよ、見えない鍵です、チャンスです」
Aさん「???」
Iさん「DさんがEさんのところへ行くように仕向けました。
    Dさんが謙虚に素直になればEさんのところへ行くでしょう。
    そうで無い場合は行かないので、その結果私の所には来られません」
Aさん「そういうことか!
     でも、Iさんに会うにはまずEさんに会わなくてはならない、ってのは初めて聞きました」
Iさん「私も初めて言いました(笑
    そういうコトにしないとDさんには分からないからです。
    Dさんにはとにかく心の勉強が必要です。
    それをしてからでないと、私はDさんの相手は出来ないんです。
    これは意地悪では有りません。
    Dさんに本気になって欲しいからです」
Aさん「そうだったんだ!」
Iさん「本当に申し訳ないのですが、私には時間が有りません。
    なのであのように言っておきました。
    Dさんが素直で、本気ならEさんの部屋へ行くでしょう。
    そうではなく、自分が楽しいことしかしないのなら、Eさんの部屋へ行くことが無く、何も分からないままでしょう」
Aさん「私も自分が知っていることをDさんに教えてあげたいのですが、どうも聞く気が無いようだし」
Iさん「相手が求めていないものを与えても喜ばれないし、時には感情的になられてお終いですよ」



Aさん「そうですね・・・・あ〜〜〜あ。
    ところで、また世界は大変化を起こすんですか?」
Iさん「はい、近いうちにありそうです。
     大変化を起こす前にDさんがEさんの部屋へ行き、教えてもらうようならまだ良いのですが」
Aさん「選択に掛かってますか?」
Iさん「私達は日々、選択をして生きています。
    大きな選択から小さな選択まで、毎日毎時間選択をしています。
    DさんがEさんの部屋を訪ねることは大きな選択と言えますね」
Aさん「選択してくれるといいんだけどな・・・」
Iさん「そうですね。
     でも、選択するのはあくまでも本人なので、他人にはどうすることも出来ません」


Aさんは(その通りだなぁ)
と思いました。

Aさん(それにしてもIさんは凄い。
     もしEさんだったら相手にハッキリNOと言うはずだ。
     でもIさんはNOと言わないで、相手を怒らせないで話を終わらせてしまった、凄い知恵者だ。
     Eさんのやり方だと物事が分かる人ならいいが、分からない人には通用しないだろう。
     でもIさんのやり方だと、相手は何も分かることが出来ない。
     
     二人のやり方には一長一短があるな。
     しかし物事を円満に運ぶにはIさんのやり方がいいな、私には合っている方法だ)


<光の話117>


AさんとIさんはEさんの部屋へやって来ました。
Aさん「Eさん、こんにちは!」
Eさん「はい、こんにち・・・・あら!今日はIさんも一緒ですか?」
Iさん「Eさん、お久しぶり〜」
Eさん「まあ!二人で一緒に来るなんて珍しい、さ、どうぞ入ってください」




Iさん「実はさきほどGさんと会って世界の大変化について話をしました」
Eさん「へえ、ぜひ教えてください」
Iさん「魂が白から黒までの6段階に分かれていますよね?


           

 
   灰色の魂は白くなる人と黒くなる人に分かれて行きます。
    そこまではいいのですが、最終的に白と黒になる、という点が違っているようです」
Eさん「どういうことでしょう?」
Iさん「灰色の方達は白くなる人と黒くなる人に分かれていることはたしかです。
    でも、最終的に白と黒の二色になるわけではなさそうです」
Eさん「というと、やはり6段階のままですか?」
Iさん「はっきりとは分かりませんが、そうかもしれません」
Eさん「難しい考え方ですが、理解するよう努力してみます。
     Iさん、貴重な情報ありがとう」
Iさん「いいえ、どうしたしまして」




Aさん「いや〜さすがです」
Iさん・Eさん「何がですか?」
Aさん「お二人の会話には無駄がありません、感心しました」
Iさん・Eさん「そうですか?」
Aさん「息もピッタリですね(笑」
Iさん・Eさん「あら、あはははh!」
Aさん「さすが、トランプの王国時代に黒の軍団と戦って勝ったコンビです」
Eさん「あの時は、Iさんが居たから勝てました」
Aさん「え?IさんはEさんのおかげだと・・・」
Eさん「Iさんのおかげです。
     前世、私達は赤の王国に居ました。
     その時、『赤と黒』という戦争をしたのです。

     http://www.page.sannet.ne.jp/mikotan/cardgame/red.htm   
    
 Iさんが的確に相手が出す戦士を予知したので、勝てたのです」
Iさん「いいえ、そんなことありません。
    この戦争の指揮官は二人一組でした。
    赤い王国は私とEさん、つまり女王が戦ったのです。
    Eさんが相手が出す戦士に勝てる戦士を瞬時に判断したので勝てたのです。
    勝利はEさんのおかげです」
Eさん「そんなことありませんよ。
     全てはIさんのおかげです」



Aさん「ま、まあ、お二人とも。
     二人のおかげで勝利した、ということで・・・」
Iさん・Eさん「あら!そうですね、あはははh!そうしましょう」
Aさん「その時王様は何をやっていたんでしょうね?
     全くお恥ずかしい」
Eさん「王様達は落ち着いて、待機している戦士達を統率していました。
    それがなければ勝てません。
    戦士達も王様を信頼していたからこそ、勇敢に戦えたのです。
    何も陣頭指揮を執るだけがリーダーシップではありません。
    ハートの王国とダイヤの王国の王様同士が仲が良かったので、両方の国の戦士から文句は出ませんでした。
    これがそうではなかったとしたら、戦士達の間で不公平感が発生して内紛が起こり、自滅していた可能性があります」
Iさん「そうですよ。
     王様達に理解が有り女王を最前線に出す許可を出したのも、勝因の一つですよ。
     王様達は稀に見る名君だったと思いますね」
Aさん「そうなのかなぁ・・・・」
Iさん・Eさん「そうなんですよ!」
Aさん「あは!参ったな(笑」
Iさん・Eさん「あはっはh!」


Aさんは思いました。
やはり或るレベル以上になると、自分のことよりも、相手のことを考えられるようになるのだな、と。
そしてお互いに助け合うことが出来る。
これこそ、私が望む世界なのだ。
世界は大変化を起こしているが、それは、光溢れる愛の世界を創るためには必要な動きなのだろう・・・・。

こう言ってはナンだが、Dさんは自分のことしか考えられないようだ。
それを思うとAさんは暗澹としました。
Dさんもいつか、この二人のように素直に普通に会話が出来る日が来るといいな、と思っていました。

<光の話118>(2010年7月19日)


Eさん「ところで、今度また大変化が起きそうですか?」
Iさん「はい、近いうちに起こりそうです」
Eさん「そうですか・・・」
Aさん「せっかくEさんがこの面の中心に居るのに、教わりに来ない人が多いですね。
     残念です」
Eさん「教わりたくない人に来てもらっても困るので、いいんですけどね」
Aさん「勿体無いですね」
Eさん「仕方ありません。
     人は同じような波長に呼び寄せられて出会いますから」
Aさん「今のところは私もEさんのおそばに居られますが、そのうちはなれ離れになるでしょうね。
     そうなる前に、もっとちゃんと教わっておかなければ」
Iさん「さすが、Aさんですわ」
Aさん「これから世界がどう動くのか予想はつきますか?」
Iさん「はい、そのことなんです。
    さきほどGさんと会って話したことは、さきほど言った白から黒までの6段階の話と、
    これからの世界の予想についてです」
Aさん「分かったんですか?」
Iさん「はい・・・・・・・・・・・・・・元の世界でAさんと私達が居る面を正面にして、右側の列が上に動きました。
    この世界では『同じ列は続けて動かない』という法則が有るそうです。
    Gさんの研究によれば、です」



Eさん「まだ世界は一度しか変化していないのに、何故Gさんはそれを分かったのでしょう?」
Iさん「さあ・・・・」
Eさん「なんだか怪しいですね。
      でも、もう一度世界が変化すれば分かることですが」


<光の話119>


Iさん「私達は位置によって、役割が違っています。
    Eさんはいつも皆の中心に居てくれるので、安心します。
    私とAさんは角に位置していますから、三つの面を行き来出来ます。
    ね?Aさん。
    Aさんは以前『全ての面の人を救いたい』と仰っていました」
Aさん「あ、それは・・・・」
Eさん「え?全ての面?」
Aさん「いや、何でもありません」
Iさん「Aさん、謙遜なさらないでくださいな。
    Aさんはたしかに<光の話45>で、「Aさん「他の面まで行って、なるべく多くの人を助けたい」と仰いました」
Aさん「げっ!」
Eさん「他の面まで行って、なるべく多くの人を助けたい?」
Aさん「あ、はい、まぁ、そうなんですが・・・」




Eさん「おかしいですねぇ。
     だってAさんは<光の話99>で、Cさんは自分が三つの面に属していることを自力で気づいたが
     Aさんは気づかなかった、と私が指摘した時、反論しませんでした」
Aさん「はい、それは・・・」
Eさん「どういうコトでしょう?」
Aさん「はい、それは・・・」
Eさん「Aさん、あなたは私が指摘する前に、自分でそのことに気づいていたのに、何故、その時反論しませんでしたか?」
Aさん「はい、えええと・・・」
Eさん「Aさん!」
Aさん「はいっ!」
Eさん「ハッキリしてください!」




Aさんは困りました。
たしかにEさんは<光の話45>でIさんに
「三つの面を含む全ての面の人を救いたい」と言いましたが、
それについて深く考えることもなく、いつも通り過ごしてしまった。
そして<光の話99>でEさんからその件をハッキリさせられた際、Aさんは今までその件に関しては何も考えてなかったので
「自分が三つの面に属していることを自覚していないのと同様」だったので、反論しなかったのです。
Aさんはそのような感覚的なことを言語化することや、どっちでもたいした差が無いことをいちいち論拠を立てて
言語化することに必要性を感じないし得意ではなかったのです。

その様子を見ていたIさんが助け舟を出しました。

さん「Aさんは私と会った時はたしかに全ての面の人を救いたいと言いましたが、これはAさんの本心です。
    でもその後、あまりにも忙しくてそれを実行する時間がありませんでした。
    その時Eさんから『三つの面に属していることに対して無自覚である』と指摘されましたが、
    Aさんにとってはそれも本当だったので、敢えて反論する必要が無かったのです。
    そうでしょ?Aさん」
Aさん「はい、そうです。そうなんです」
Eさん「そうですか」




Aさんは冷や汗をかきました。
Aさん(Eさんという人は細かい点まできちんと辻褄が合わないと、おかしいと感じる人なんだ。
    しかし人には機微というものがある。
    何から何まで理屈で説明出来るものでは無い。
    でも、私も適当にその場しのぎの発言をしたことは事実なので、いい加減だと言える。
    これは私の曖昧さから来た失敗だ。
    心して、以後はこのようなことが無いよう、きちんと考えて生きて行こう)

Eさん「わかりました。
     AさんはIさんには自分の夢を語ったんですかね。
     でも現実では何も行動しなかった、ということでいいですか?」
Aさん「は、はい、それでいいです」
Eさん「あなたは夢を語り、それを実行しないで平然としている・・・これについてどう思いますか?」
Aさん「どうって・・・・言われましても・・・ねぇ・・・・」
Eさん「素敵な人の前では格好をつけるが、実行する気は無い、と、判断して良いでしょうか?」
Aさん「いや、まさか、そんな・・・・そういうつもりでは無いんです」
Iさん「まあまあ・・・・・・・・人間ですから、一度決心したことも忘れてしまうこともありますよ。
    ね、Aさんは忘れてしまったんですよね?」
Aさん「はい、済みません。すぐやらないので忘れてしまいました」
Eさん「そうですか。
     もし、これが仕事だったら大変なことになります。
     仕事じゃなくて幸いでした」
Aさん「はい、その通りです。以後、気をつけます」

Aさん(何でこうなるんだよ=!憧れのIさんの前で凄く格好悪いぞ!)

Eさん「Aさん、二度と、実現できないような夢物語を語らないように。
     夢ではなくて目標にしてくださいね。
     角に居るあなたの役目は大事です。
     そのあなたが確固たる目標を持たずして、夢物語を語るとは・・・情け無い」


<光の話120>


Aさん「はい!済みません!本当に気をつけます」
Eさん「本当ですか?口先だけでは無いのですか?」
Aさん「いや、もう、本当に参りました」
Eさん「あなたのそういうところ、どこから発生しているかわかりますか?」
Aさん「どこと言いますと?」
Eさん「あなたにそのようなコトをさせる原動力となる、心の奥底に有るもののことですよ」
Aさん「いや、どういうことか・・・済みません、分かりません・・・」
Iさん「まあまあ、Eさん。
    Aさんにはまだそこまでお分かりにならないようですよ。
    Aさんもいずれ分かるでしょうから、今日のところはこの辺で・・・」
Eさん「そうですね。一度に全て分かれというのは酷(こく)ですね」
Iさん「きっといつかAさんは自力で分かりますよ。だって、Aさんだもの」

Aさんは憧れの人の前でこき下ろされ、ガッカリしました。

Aさん(私だったら第三者の前で、人を叱ったりしない)


それなのに、平然と第三者の前でコキ下ろすEさんがとてつもなく非情で非常識に思えました。


Eさん「Aさん、今、あなたは私を『とてつもなく非情で非常識』と思っているでしょうが、敢えて行いました」
Aさん(げっ!考えたことが筒抜けだ!)
Eさん「あなたは格好をつけたがる傾向があります。それを粉砕しなくてはなりません。
     見栄を張ったり格好をつけたりするようなレベルでいてはいけません。
     Cさんを例に挙げて、あなたは悟ったはずですよ。
     『子供のように素直にならなくてはいけない』と。
     あなたは言葉では良く理解するが、頭の先だけで理解しています。
     それではいけないということも分かっていますよね?
     しかしその言葉自体が頭の先の理解に留まるなら、あなたには希望が有りません」
Aさん「はい・・・・・・・」



Eさん「全ての面の人を救いたいなら、自分のことは二の次にしなくてはいけない。
     自分が良い格好をして、他人に認められたいなどと考えているレベルの人には出来ませんよ」

見ればIさんもEさんの言葉に頷いています。

Eさん「あなたは他人のためと言いつつ、実は自分のために行動しているのです。
     そのことに気づかないとなりませんよ」
Aさん「はい、それを分かるよう、努力してみます」
Eさん「よろしい」

Aさんは溜息をつきました。
Eさんの態度は女王そのものでした。
本当にEさんって怖いなぁ、と思いました。

<光の話121>


Eさん「Aさんにキツイことを言いましたが、『みんなのため』と言いつつ、自分を先にする人が殆どなのでクギをさしておきました。
     何故そういうことになるかというと、皆さんはそこまでのサトリが無いからです。
     皆、自分なりのサトリで世界を見ています。
     私がいくら『そうでは無い』と言っても誰も聞きません」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・。」
Iさん「大丈夫ですよ、Aさんならきっと分かりますから。
    Aさん、お願いしますね♪」




Iさん「ところでAさん、今、Eさんから物凄い光があなたへ向かって放射されていましたよ」
Aさん「え?見えるんですか?」
Iさん「見えますよ。
    Eさんが喋っている間中、サトリの波動の高さの光が、Aさんに当たっていました。
    凄い光でした」
Aさん「それかぁ!Eさんが『光を当てます』って言っていたのは、本当だったんですね?」
Eさん「ウソだと思ったんでんすか?」
Aさん「いえ、違います!」
Eさん「とは言っても私も、自分が本当に見えない光を当てているなんて知りませんでした。
     私は単にたとえ話として光を当てる、と言っていただけだから」



Iさん「Eさんが何気なく使った言葉は、本当のことだったんですね、素晴らしいです。
    目に見えない光のことですが、
    人は自分よりも強い光を見たり当てられたりすると、苦しいのです。
    その反対に自分よりも暗い人に会ったり、波動を感じると気分が悪くなります」
Eさん「Aさん、気分はどうでした?」
Aさん「はい、いつものことなんですが・・・・・とても嫌な感じでした」
Iさん「よく我慢しましたね」
Aさん「はい・・・・・・・・・・・嫌な感じはするんですが、でも、良く考えると、自分の考えの足りなさを指摘されているので
     仕方ありません。
     それにしてもIさんは光が見えるなんて素晴らしいです」
Iさん「凄い光でした。
    私も眩しかったくらいです」
Aさん「何ワットか分かりますか?」
Iさん「さあ・・・・・・・・・・数百ワットだと思います」




Eさん「人は自分と同等の光が一番心地よいのです。
     だから自分より強い光を嫌います。
     なので、強い光を避けて生きることを選びますね、通常。
     でもそれだと自分の光が強くならず、いつまでもその光の量でいることになります」
Aさん「進歩しないってことですか?」
Eさん「そうです」




Aさん「Iさんは光を当てないんですか?」
Iさん「私も当てていますよ。でも、Eさんのように物事を分かる光ではなくて、『癒し』の光です」
Aさん「なるほど!だから人を癒せるんですね?」
Iさん「私もこの世界のお役に立ちたいので」


Aさん(Iさんはいつも優しくていい人だなぁ・・・。優しいだけじゃなくて知恵もあるし、Iさんを見習おう)

Aさん(それからEさんのサトリの波動と同等の光を放射されて苦しくなるのなら、私はEさんと同等になればいいんだ。
     そうすれば光を当てられても私と同等の光だから、苦しくもなんともないはずだ。
     私の目標が出来たぞ、私はEさんと同等になってやる)


<光の話122>(2010年7月22日)


Iさん「Eさん、ちょっといいですか」
Eさん「何でしょう?」
Iさん「ちょっとこちらへ来て」


IさんがEさんを、Aさんからちょっと離れた場所まで連れて行きました。
Aさんがいぶかしげに聞いていると
「あ、そうか!」「なるほど!」というEさんの声が聞こえました。
Aさん(何を話しているんだろう?)



Eさん「Aさん、分かりました。
     あなたの役目、使命ですが、どうも違っていたようです。
     あなたはあなたのままでいい、そのままで良いようですよ」
Aさん「え?」
Eさん「あなたの位置から、あなたの使命は『多くの人に世界の大変化と、白い魂のことを伝える役目』だと
     私は思っていましたが、違うようです」
Aさん「え===っ?」
Eさん「たしかにあなたの位置からは、そういう使命が想定されるんですが、でもあなたはそれをやっていません」
Aさん「だから叱られちゃったんですよねw」
Eさん「そうなんですけど、それはあなたの使命ではありませんでした」
Aさん「そうなんですか!」
Eさん「はい、そうなんです。
     あなたは知り合った人とは深く密接な付き合いをして、心と心で共感し合うのが喜びではありませんか?」
Aさん「言われてみれば・・・そうですね」
Eさん「似たような位置にいるCさんは、ああいう性格ですから、多くの人と広く浅く付き合うのが楽しいし、
     無理無く出来るし、それが彼の喜びです」
Aさん「そうですよね」
Eさん「でも、あなたの性格から言うと、広く浅い付き合いでは物足りないようです」
Aさん「言われてみればそうです」



Eさん「だからあなたの使命は違うのです。Cさんとは違う役目が有る。
     あなたはこの世界が大変化を繰り返しで白い魂の面が一つ揃ったら、三次元に行く道を選ばずに
     そのままここに残って15人の面倒を見て救いたいのでしょう?」
Aさん「そうです」
Eさん「なので、あなたは広く浅く他人と関わるよりも、一刻も早く物事を分かる能力を上げて、その15人を救える人になるべきですね。
     それがあなたの使命です」
Aさん「なるほど、分かりました」
Eさん「あなたは、私から『三つの面を行き来しないのはダメ』と言われた時、反論しませんでしたね?」
Aさん「はい・・・・・・・・・・・・その・・・・・・・・・・・・何も思いつかなかったもので」
Eさん「あなたは自分の人生をもっと真剣に考えなくてはいけませんよ」
Aさん「はい・・・・・・済みません」
Eさん「あなたの人生を深く考えるのはあなたしかいませんよ。
     他人がいくら判断力において勝っていおようと、チャネラーであろうと、あなたが自分の人生を創っているのだから
     あなたしか考える人は居ないのだ、と分かった方がいいです。
     他人の言動に反論しない、出来ないというのはあなたのタチで、分かっていますが、だからと言ってそのままで良いわけがありません」
Aさん「はい」


<光の話123>


Iさん「Aさんには大変化終了後のこの世界をお任せしますね」
Aさん「はい」
Iさん「あなたならきっと残りの15人を導けるでしょう」
Eさん「Gさんの研究では、次の大変化が迫っているそうです。
     あなたにはまだ教えておかなくてはならないことが有りますが、今日のところはこれで」
Aさん「はい、Eさん、Iさん、ありがとう!」
Eさん「次回は・・・・もしまた会えたらですが・・・・センショウカンと、トクノゾクについて教えたいと思います。
     Aさん、しっかりしてくださいね。未来はあなたの物事を分かる能力に掛かっています」
Aさん「はい、分かりました!努力します!」
Iさん「では私は今日のところはこれで失礼します」
Eさん「Iさんもヒーリングよろしくお願いしますね。
     大変化の間隔はどんどん短くなるそうです。
     もし、大変化が起きて別れ別れになろうと、私達は波動で結ばれていますから、きっと再会できます」
Aさん「はい、きっとまた会えると思います。
     では、Eさん、さようなら」


<光の話124>(2010年7月23日)

AさんとIさんそれぞれ自分の部屋へ帰りました。
Aさんは思いました。

Aさん(Iさんが一緒でも叱られちゃった。
     私なら絶対第三者の前では叱らないが、Eさんは違うんだ。
     私ならやらない、と思うことも他人だからやるのだ。
     ヒドイなぁと思うけど、EさんにはEさんの考えが有ってのことなんだろう。
     この場合、「自分ならやらない」と言っても、相手は「私では無い」のだから、自分のやり方を相手にもしろ、というのはおかしいのだ。
     つまり、自分ではやらないことを相手がしたとしても、それは相手の考えであって、相手は私では無いのだから、
     相手は私が思う通りに動くわけが無い・・・なんだか分からなくなってきた・・・)

Aさん(それからEさんが私に「あなたはそのままでいい、あなたのままでいい」と言ったぞ。
      これって、以前Fさんが本で覚えて私に言ってくれた言葉だ。
      Fさんが言った時、私はあっけに取られたが、今日は納得した。
       その差は何だろう?)

Aさん(そうだ、Fさんの場合は、私の事情を良く理解しないで、教科書に書いてある言葉を言っただけだった。
     でも、Eさんの場合は、私の事情を考えた結論だったのだ。
     だから同じ言葉でも聞いた方は意外に思ったり納得したりするんだろう。
     一つは事情などを無視した感覚的な言葉で、一つは事情を考えた上での結論。
     事情を考えないでただ、教科書の言葉を羅列しても、相手の心をうつことは出来ない。
     私も気をつけよう)

Aさん(それから私がCさんのように三つの面を回らなくても良い、となった時はほっとした。
     自分では自覚できなかったが、Eさんが言うとおり、私は広く浅くではなくて、狭く深く他人と関わるのが向いている、というか、好き。
     だから今までそれを実行して来たんだろう。
     だから、Eさんが私に「あなたはそのままで良い」と言ったんだな)

Aさん(いやはや・・・ちょっとEさんに振り回された気がするが、でも、私もそのことについては何も考えて無かったので、
     Eさんの言うことを聞いても何も浮かばず、言いなりになっていた・・・やはり私が悪い。
     自分の人生なのだから自分で考えなくてはいけない)

Aさん(とは言っても、何をどう考えたらいいのか、分からないんだ。
     ちょっとEさんに振り回された感じはあるが、そのお陰で自分の使命がハッキリしたのだから、まぁいいとしよう。
     分かるために必要な経路だったのだ、と思おう)


Aさんが一息つくと机の上に青い瓶が二本置いてありました。
水が入っているようです。

瓶の下に紙が置いてありました。

Aさんへ
  お話しした、青い魔法の水です。
   普通の水を青い瓶に入れて太陽の光に30分以上当ててください。
   そうすれば、水が魔法の水に変わります。
   これを飲むと心が癒され、身体も元気になります。
   この水を他の水にちょっと混ぜるだけで、その水も魔法の水に変わります。
   Aさんも試してみてくださいね♪
 Dより

Aさん(Dさんが置いておいてくれたんだ!ありがとう、Dさん!)


Aさんは思いました。
やはりDさんも良い人なんだ。
だからもうちょっと物事が分かるといいのにな。
話が分かるといいのに。
心はきれいなんだから、他人の話に耳を傾け、理解しようとすればいいのに。
良い人なのに勿体無いなぁ・・・
何とかDさんに心のことを伝えたいなぁ・・・

AさんはDさんにいろいろ教えてあげようかと思いましたが、でも辞めておきました。
親切なAさんが親切をしないというのは、本人にとっても心苦しく残念なことだったのですが、
いくら言っても相手が理解しようとしないので、却って逆効果になると思って諦めました。



するとAさんは或ることを思いつきました。

Aさん(そうか、分かったぞ!
     今はDさんは分からなくていいんだ。
     この世界の大変化終了後に、残りの中にDさんが居たら、その時に私が面倒を見てあげればいいんだ。
     いや、Dさんだけでなくて、他にも居ると思う。
     誰が残るのか分からないが、その時私がその人達を教えられるよう、今私は勉強をしているんだ!
     Eさんも15人を助けなさいと言っていたが、それは私がこれからも勉強をしてどのくらい物事が分かるか
     それに掛かっているんだ)


<光の話125>


Aさんはそうと分かったらさっそく魔法の青い水で癒してあげたい人を思い出しました。
Bさんです。
Bさんは一人、今でも暗い部屋に居るのでしょうか、とても気の毒です。
AさんはBさんに会いたくなりました。

Aさん「Bさん、こんにちは〜Aです〜お久しぶりで〜す」
Bさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
Aさん
(返事が無いなぁ・・・)「Bさん、入りますよ〜。今日は面白いモノを持って来ました〜」
Aさんが部屋へ入ると、そこは床と天井までビッシリと暗い汚い染みで覆われていました。
Aさん(うっ・・・・・・・・・・なんだこりゃあ・・・・・・・・・・・)
Aさん「こんにちは〜」


Aさんが恐る恐る部屋を見てみると、あれ?どうもBさんの部屋と違います。
壁は全て本棚になっていて、大きな机が置いてあり、その上にも本が積まれていました。
その本の向こうに誰か居る気配がします。

Aさん「あのぅ・・・・・Bさん?」

と、声を掛けて、Aさんはビックリ仰天しました。
そこに居たのはHさんでした。

<光の話126>


Aさん(うわ!!!)


Hさんは椅子に腰掛けて目を閉じていました。

Aさん(どうなってるんだ?私の隣の部屋はBさんのはずだ。なのに何でここにHさんが居るんだ?)
Aさん(・・・・・・・・・・・・・・・・ひょっとして、また世界が変化した?)


するとHさんが薄目を開けました。
Aさん「Hさん、こんにちは、Aです」
Hさんはちょっと目を開くとまた目を閉じてしまいました。
Aさん(困ったな、Hさんは眠いようだ・・・このまま帰ろうかな・・・)

AさんはHさんの部屋を見渡しました。
壁は殆ど本棚で隠れていますが、床と天井には暗い汚い染みが一面に有ります。
良く見ると文字に見えます。
Aさんは目を凝らして染みを読んでみました。

Hさんの部屋の染み「オレだけが正しい」
Hさんの部屋の染み「この世界で一番賢いのはオレだ」
Hさんの部屋の染み「Gの野郎、何でオレに教えないでAなんかに『伝説のチャネラー』を紹介するんだよお!」
Hさんの部屋の染み「世界中バカばかりだ」
Hさんの部屋の染み「Aなんて凡人に何が出来る」
Hさんの部屋の染み「Eめ、お高くとまりやがって」
Hさんの部屋の染み「Dめ、オレを裏切りやがって」
Hさんの部屋の染み「何でこのオレが世間に認められないんだ」
Hさんの部屋の染み「一番賢いのはこのオレなんだよ」
Hさんの部屋の染み「みんな見る目が無い」
Hさんの部屋の染み「全員地獄へ堕ちろ」


Aさん(うわ・・・・・・・・・こりゃ凄い・・・・・・・・・・・これって殆ど「呪い」ではないだろうか?
     私の悪口まである。ま、それはどうでもいいや。
     しかしこのようなことばかり考えていたら、Hさん本人にとってまずいのではないだろうか?
     だって、染みが増えれば増えるほど、部屋が黒くなる・・・ってことは、魂が黒くなるってことだ。
     これはまずいな、助けてあげたいな・・・・でも、眠っているし、困ったな)


<光の話127>


Aさんはだんだん気分が悪くなって来ました。
吐き気までしてきます。
こんなところに長居は無用。
AさんはHさんを起こさないでそっと帰ることにしました。
その時Aさんは部屋に転がっていたゴミ箱に蹴飛ばして、倒してしまいました。

ガタン!

Hさんが目を開けました。
Hさん「誰?」
Aさん「あ、は、はい。Aです!」
Hさん「Aさん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、Aさんね。
     何で私の部屋に居るの?」
Aさん「はい、えええええと・・・・・実は私、友達のBさんを訪ねてやって来たんですが、Bさんの部屋がHさんの部屋になっていたんです」
Hさん「え?」
Aさん「どうも、また世界が変化したようなんです」
Hさん「・・・・・・・・・・?」
Aさん「この間の変化では一番右側の列が上に動きましたが、今回は真ん中の列が上に動いたのではないかと・・・」
Hさん「何のこと?」


Aさんは「このことです」と教えてあげようと思いましたが、止めておきました。
それを教えたら、HさんがIさんの隣に居ることが分かってしまう。
そうすればIさんに迷惑が掛かると思ったからです。
Iさんの許可を得てからなら教えられます。
なので、今はそのことは伏せておこうと判断しました。
良いことをしようとすると周りが見えなくなるAさんですが、この時だけは行動する前に考えることができました。



Hさん「世界が変化?」
Aさん「はい、世界は大変化を起こしています。今回で二回目だと思います」
Hさん「ふうううんん」
Aさん「興味は無いんですか?」
Hさん「別に」
Aさん「だって、世界はどんどん変化して同じ波動の者が集まっているんですよ」
Hさん「だから?」
Aさん「だから・・・・・・・・・・自分がどんな波動の人と縁が有るか、とか、どの面に行くのか、とか・・・・
     興味が有りませんか?」
Hさん「ないね」
Aさん「どうしてです?」
Hさん「私と同波長の人間なんて居ないからさ」
Aさん「それはどうして?調べたんですか?」
Hさん「いや。
     でも、分かるんだよね」
Aさん「何の根拠も無しに?」
Hさん「そう、直観で」
Aさん「でも、あなたは人が何かしようとすると『根拠が無い』とか言って反対しませんか?」
Hさん「何のこと?」
Aさん「たとえば・・・・・・・・・・・・この青い瓶の魔法の水とか」



Hさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
     あ、そうか、分かった。君はDさんに言われて来たんだね?」
Aさん「いえ、違います。私はBさんの部屋だと思ったので来たんです。
     そしたらあなたの部屋だったので、知らないうちにまた世界が大変化したのだと思いました」
Hさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
Aさん「あの、もし良かったらこの青い瓶の魔法の水を飲んでみませんか?
     心と身体に効くそうです」
Hさん「自分は試したわけ?」
Aさん「いえ、まだです。急いでいたので、すぐ持って来たんです」
Hさん「君は自分で試してもいないものを他人に飲ませようというわけ?」
Aさん「はい、まぁ・・・・そうですが・・・・・」
Hさん「腐っているかもしれないし、毒が入っているかもしれないものを?」
Aさん「そんな毒だなんて!私はDさんがそんなことをする人では無いと思ってます」
Hさん「でも、確認はしてないんだろ?」
Aさん「まぁ・・・そうですが・・・・」



Hさん「粗いね・・・・・・・・・・・・・・・・思考が・・・・・・・・・・・・・・穴だらけだ・・・・・・・・・・・・・・・」
Aさん「まぁ、そうですね。でも、これはきっといいものだと思うんです。
     良かったら一口だけでもどうですか?」
Hさん「いや、遠慮しておく。毒入りかもしれないから」
Aさん「そんなぁ!何で毒が入っているんですか?」
Hさん「Dは私を恨んでいるようだし」
Aさん「いえ、だから、これはDさんが私にくれたものなんです。私が飲むようにと」
Hさん「それを何で私に持って来たの?」
Aさん「だから・・・・・・・・・・私はBさんに飲ませてあげようと思って、ここへ来たんですよ。
     この部屋の位置には以前はBさんの部屋があったんです。
     でも世界が大変化を起こしたので、Bさんではなく、Hさんが居たんです」
Hさん「だったらその水はBさんに飲ませれば?」
Aさん「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


Aさん(ダメだ、会話にならないや)


Aさん「はい、そうします。Hさん、お邪魔しました。」
Hさん「世界は大変化を起こしたとか言ってたね?」
Aさん「はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃさようなら!」


<光の話128>


Hさんの部屋から出たAさんは思いました。

Aさん(なんて面倒臭いんだ!)

思ってからEさんの部屋に有った染みを思い出しました。
そこには
「ああ、面倒臭い!」と書かれていたことを。
思い出しながらAさんは笑っていました。
Aさん(これはEさんも面倒臭がるわけだ。
     世の中には面倒臭い人が居るものだ・・・・あはっはh・・・・・・・わははっはh!)

Aさん(他人のあまり上等では無い思考方法を発見しても、自分がそれを体験すれば似たような感想を抱くものだ。
     だったら、自分も他人も同じだ。
     その体験をしないで、モノを言うのは簡単だ。
     だから他人の思考方法を見てそれがあまり感心しないものであっても、
     それには理由が有るのだろうから一概に批判するべきでは無いな)


すると
「他人の言動行動には理由が有るのだから、理由を知らないで安易に批判してはいけない」というサトリのカードが出ました。

そしてさらにAさんは
(私より判断力が有る人が私を見たら、同様に「面倒くさい」と思うだろうなぁ。
だって、最小限の会話で話が通じなければ誰だってそう思う。
Eさんも私との会話を面倒臭がっていたし。
面倒臭がり方は人によって違うとは思うが、基本は「話が通じない人との会話は面倒」だと思う)
と、思いました。

Aさん(しかし、Hさんのような人にこそ、この水は必要だと思うんだけどなぁ)

それから世界の大変化について、考えてみました。
Aさん(私の隣がHさんだとすると・・・世界はこのように動いたに違いない)



Aさん(良かった、私は角にいるので、BさんやEさんともまだ会える位置に居る)
Aさん(これは私の努力の結果では無いから、この幸運に感謝しよう)
Aさん(いや、神様が居るなら神様のお陰だろう。神様、ありがとう御座います!)


<光の話129>(2010年7月24日)

Aさんはさらに考えました。

Aさん(前回の大変化の時、Qさん・Zさんとは会ったことがある。
     でもあの時、Iさんの部屋かと思って、慌てていて失敗しちゃったな。
     せっかくの縁だからまた行ってみようかな)


Aさん「Qさん、初めましてこんにちは!」
Qさん「あら!あなたはこの間・・・」
Aさん「はい、部屋を間違えた者です。あの時は済みませんでした」
Qさん「いいえ、いいんですよ(笑
     私も、この世界がどうも変だと感じているんです」
Aさん「世界が大変化を起こしたことを知ってますか?」
Qさん「え?大変化って何ですか?」




AさんはQさんに世界は真四角であること、世界は大変化を繰り返していることを教えました。

Qさん「そうなんですか!全然知りませんでした。そのような貴重な情報を教えてくれてありがとうございます!」
Aさん「いいえ、いいんですよ。
     あなたの位置から研究者のGさんとチャネラーのIさんの部屋へ行けますから、
     今のうちに行っていろいろ教わると良いと思います」
Qさん「ありがとうございます。
     あなたのお陰で命が助かりました。
     本当になんとお礼を言ってよいか・・・」
Aさん「いいえ、お礼なんかいいんです。
     あなたもこの世界のことを知って、その次は他の人に教えてあげてください」
Qさん「はい、分かりました。
      ところでそのきれいな青い瓶は何ですか?」

AさんはQさんに青い瓶の魔法の水のことを教えてあげました。

Aさん「でもこれは癒しが必要な友人に持って行ってあげたいので、あなたには差し上げられません」
Qさん「あら、そんなのいいですよ。
     私も青い瓶を手に入れてさっそく作ってみます。
     本当にAさんって物知りですね!」
Aさん「いや〜〜〜(照
     では私はこれで失礼します。
     次回の大変化前にあなたに会えて良かったです」


<光の話130>


次にAさんはZさんの部屋へ行きました。

Aさん「Zさん、こんにちは!」
Zさん「なんですか?ああ、あなたはこの間の・・・」
Aさん「あの時は失礼しました」
Zさん「何の用ですか?」
Aさん「はい、世界が大変化を起こしているので、お知らせするために来ました」
Zさん「宗教の勧誘ですか?」
Aさん「違います。世界が変化しているので、知らせておこうと思いまして・・・」
Zさん「結構です。ウチは間に合ってますから!」


ドアをバタンと閉められてしまいました。

Aさん(宗教って・・・・・・・・どういうこと?)

Aさんはちょっと驚いて、ここで考えてみました。

Aさん(そうか、いきなり部屋を訪ねて「世界が大変化」なんて言えば、宗教の勧誘と思われるなあ・・・
     あはっは!こりゃ面白い。
     Zさんを脅かしてしまったようで、申し訳なかったな)


次にAさんはPさんの部屋へ行きました。

Aさん「こんにちは、初めまして、Aと申します」
Pさん「は〜い、ナンですか?」
Aさん「近所に住んでいる者です、ご挨拶に伺いました」
Pさん「へええ・・・・・・・・・」
Aさん「あのぉ・・・・・・世界が大変化を起こしているのをご存知ですか?」
Pさん「知りません」
Aさん「そうですか・・・・・・実は、助かる魂と助からない魂とに分かれているんですが・・・」
Pさん「!!!」


Pさんはいきなりドアをバタンと閉めました。
Aさんの鼻が戸に当たってお〜〜〜痛い!

Aさん(うわ!)

Aさん(まずかったなぁ・・・・・・またやってしまった。
     Pさんもきっと宗教の勧誘か何かだと思ったんだろうなぁ。
     ああ、難しい!どうしたらいいんだ?)


<光の話131>


次にAさんはYさんの部屋へやって来ました。

Aさん「Yさん、こんにちは!Aと申します」
Yさん「はい、こんにちは」
Aさん「えええええええっと、近所に住んでいるAと申します。
     ご挨拶に伺いました」
Yさん「それはそれは、わざわざ済みません。Yと申します。よろしくお願いします」



Aさん「えっと・・・実は・・・・」
Yさん「何でしょう?」
Aさん「世界が大変化を起こしていることを、あなたにお知らせしようと思って」
Yさん「そうですか。実は私もお知らせしようと思いました」
Aさん「え?あなたは気づいていたのですか?」
Yさん「気づくも気づかないも・・・今回で二回目ですよね?」
Aさん「そうです!」
Yさん「私も世界の大変化については、気づいていたので周囲の人に教えて来ましたが誰も耳を貸しません」
Aさん「ああ、Yさん、あなたと知り合えて良かった!
     現在の世界はこのようになっています。




Yさん「おおお!そうだったんですか!」
Aさん「そうなんですよ」
(あれ?誰かの口調と同じだ)



Yさん「私は世界の変化についてもっと詳しく知りたいと思っていたんですよ!
     それなのに誰に訊いていいのか分からなくて途方に暮れていたんです。
     そこへあなたが来てくれた!
      ああ、私の願いが叶った、神様、ありがとう御座います!」
Aさん「私も話が通じる人が居てくれて嬉しいです。
     あなたは何か研究されているんですか?」
Yさん「はい、素人ですが、人間の心について研究しています」
Aさん「では、あなたは気づきのカードを出せますか?」
Yさん「はい、出しています。あなたもですか?」
Aさん「私もです!ああ、私もとても嬉しいです。このように話が通じる人が居てくれたなんて!」
Yさん「私も・・・ああ、今まで生きて来て良かった・・・」
Aさん「サトリのカードもご存知ですか?」
Yさん「はい、知ってます。金色のカードですよね?」
Aさん「では、人間の心についてはいろいろ詳しいですか?」
Yさん「いえ、それが所詮素人考えなので・・・」
Aさん「だったら、教えてくれる人はいますよ!私の先生です」
Yさん「そうなんですか!おお、嬉しい」



AさんはYさんにEさん、Iさん、Gさんのことを教えました。
その中でEさんには今は会えないこと。
でもIさんとGさんになら会えること。
時間が無いので会って教えてもらった方が良いことを伝えました。

Yさん「今まで私はたった一人で考えて生きて来ました。
     周囲には誰も私が面白いと思うことを面白いと思ってくれる人が居ませんでした。
     とても寂しく孤独でした。
     でも、今日、こうして同じ考えの人と出会えて私はとても嬉しいです。
     Aさん、これからもどうぞよろしくお願いします」


<光の話132>(2010年7月25日)


AさんはYさんにも青い瓶の魔法の水のことを教えると、今度こそBさんに会いに行きました。



Aさん「Bさん、こんにちは、Aです」
Bさん「はい・・・」
Aさん「Bさんお元気でしたか?ずいぶんご無沙汰しちゃいました」
Bさん「はい・・・」
Aさん「Iさんはたまに来ていますか?」
Bさん「うん、来てる」
Aさん「Cさんも来てますか?」
Bさん「うん、来てる」
Aさん「そうか、それは良かった」


AさんがBさんの部屋を見ると、部屋の壁床天井が薄暗く汚れていました。
でも、きっとIさんのヒーリングでこれでもかなりきれいになったのでは無いだろうか、と思いました。
以前は床一面にモノやゴミが散乱していましたが、きれいに片付けられています。
棚の中も机の上もきれいに整頓されていました。
きっとIさんがやったのでしょう。

Aさん「今日はBさんにおみやげを持って来ましたよ」

Aさんは青い瓶の魔法の水について説明しました。
Bさんは黙って聞いています。

Aさん「この水を毎日作って飲んでみてください。身体の調子が良くなるそうです」
Bさん「・・・・・・・・・・・・・。」
Aさん「まぁ、騙されたと思ってやってごらんなさい」
Bさん「じゃあ、やってみるかな」
Aさん「良かった♪」


Aさんはほっとしました。
Bさんに世界が大変化を起こしていることを伝えようかと思いましたが、止めておきました。
Bさんは理解しないかもしれない。
理解しないことを言われると気分を害す人も、この世界には居る。
だから気をつけなくてはいけない・・・

今日のところはBさんが元気なのを確かめて、部屋がきれいなのを確かめて、
青い瓶の魔法の水を飲むことを約束させただけでも収穫が有ったと思おう、とAさんは思いました。


<光の話133>


Aさんはせっかくこの面に来たのだから、Bさんの隣のRさんにも挨拶しようと思いました。

Aさん「Rさん、こんにちは。Aと申します」
Rさん「はい、なんでしょう?」
Aさん「初めまして、私はAです。この近所に住んでいるもので、ご挨拶に伺いました」
Rさん「あら、そう。こんにちは」
Aさん
(女の人だ。Bさんの面倒を見てくれるかな?)「あの・・・あなたの隣にBさんという人が住んでいるのですが」
Rさん「それが何か?」
Aさん「もう会いましたか?」
Rさん「いいえ」
Aさん「たまには訪ねてやってもらえませんか?」
Rさん「え?何でですか?」
Aさん「はい、彼は孤独なので・・・その・・・部屋を散らかしがちなので・・・」
Rさん「いったいどういうことでしょう?私に何か関係がありますか?」
Aさん「いえ!あなたには関係ないのですが、気の毒な方なので・・・」
Rさん「Bさんという人がですか?」
Aさん「はい、そうです・・・」




Rさん「Bさんという人を知らないので、それは出来ません」
Aさん「そ、そうですね、失礼しました!」




Aさん(う〜〜〜ん・・・・まぁ、そうだな。
     知らない人の面倒を見てくれなんて言われたら驚くよなあ・・・
     また私の言い方が悪かったようだ、失敗した)

Aさん(Bさんという人を知らないから出来ないのなら、知り合いになればいいのではないかな。
     でも、そこまでして他人の面倒を見たくは無いのだろう。
     まぁこれが普通かな)


<光の話134>


次にAさんはJさんの部屋へ行きました。
Jさんの部屋は最初からAさんの部屋の隣だったのですが、
Aさんが上の面の人とは全く会ってなかったので初対面でした。

Aさん「こんにちは、Aと申します」
Jさん「はい、なんでしょう?」
Aさん「初めまして私はAと申します。隣に住んでいるものですからご挨拶に伺いしました」
Jさん「それはそれはご丁寧にありがとうございます。
     私はJと申します。よろしくお願いします」


Aさん(今度は男性だ。この人にBさんの世話を頼めるかな・・・)


Aさん「初めて会った方にこのようなお願いをして申し訳ないのですが、近所にBさんという方が住んでいます。
     その方は孤独で気の毒なので、たまには顔を出して話し相手になってやってもらえますか?」
Jさん「ほおおお・・・いいでしょう。私も特にすることも無いので」
Aさん「それはありがたい!感謝します」
Jさん「あなたはBさんの話し相手をしないのですか?」
Aさん「私もしていますよ。まぁ、たまにですが。
     しかし世界が何度も大変化を起こしているので、次回の世界の動き方によって、私はBさんと会えなくなってしまうかもしれないんです。
    なので、もし私がBさんと離れてしまったら、とその時のことを考えてこうしてお願いしているわけです」
Jさん「世界が大変化?なんです?それ」


AさんはJさんに世界の大変化について、教えました。

Jさん「それは大変だ!本当ですか?」
Aさん「本当です。あなたの隣には以前は他の人が住んでいたはずですが、覚えていますか?」
Jさん「はい、Kさんという方が住んでいました」
Aさん「今、その部屋には誰が住んでいますか?」
Jさん「え?ここんとこKさんの部屋の方へは行ってないので、知りませんでした。
     ちょっと見て来ます・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、Eさんという方の部屋になってます!
     いつの間に!どうしたんだろう?」
Aさん「世界が大変化を起こしているんです。
     まだあなたの周囲の変化はKさんがEさんになっただけですが、これからも大変化が何度もやってくるそうですよ」
Jさん「驚いたなぁ!
     これは凄い。
     あなたはそのことを皆に知らせて歩いているんですか?」
Aさん「えええええっと、この面を歩いているのは今日からなんです。
     なのでお知らせするのが遅くなりました」




Aさんは気づきのカードのことや心のこと、波動のことなどをJさんに教えました。

Jさん「こんな大事なことを知らないで生きていたなんて、私は何をしていたんだろう?
     Aさん、良く教えてくださいました、ありがとう御座います!」
Aさん「あなたも自分の周囲の人にこのことを伝えてくれると助かるのですが」
Jさん「伝えますよ!手遅れにならないうちに、近所の人や縁が有った人には伝えます。
     Bさんの部屋も訪問して話をしてみます。」
Aさん「ありがとう。
     Bさんは暗い気持ちで居るので優しく励ましてあげてください」
Jさん「はい、分かりました」


<光の話135>


Aさん(今まで回った部屋の人達。
     半数は世界の大変化に興味を示し、半数は話をするのも嫌なようだ。
     この世界はそんなものなんだろうか・・・)


Aさんは自分の部屋へ帰りました。
Jさんの隣だったのですぐ帰れました。
自分の部屋を見てみると、壁の染みの一つに目が行きました。
そこには
「Cさんが羨ましい」と書いてありましたが、とても薄くなっています。

Aさん(あ、さっきは急いでいたので、この染みに気づかなかった。
     わたしはCさんを羨ましいと思っていたんだ・・・そうだなぁ・・・その通りだ)


Aさん(でも、知らないうちに薄くなっているようだ、何故?)

Aさん(こういうことかな・・・

    私はCさんが行動力があることを羨ましいと思っていた。

    私は出来ない癖に三つの面を全て回るなんて夢を語っていたが、夢なので実行できなかった。

     私が実行できないことを簡単にやってのけるCさんが羨ましかったのだ。
     だったら自分で実行すれば良いのに、それをしないでただ羨ましがっていたのだ。

     この場合、「羨む前に実行する」か「出来ないことをやりたがるのを止める」かどちらかを選べばよかったのだ。
     でも、それをしないで「実行しないで羨み」「出来ないことをやろうとしていた」ので、それが部屋の染みになっていた)

Aさん(私はそれらについては無自覚だったので、こうして部屋だけが汚れていた。
     ところがEさんが、そういう私を叱り、何が問題かを意識化させてくれた。
     その次に私にCさんのようなことをしなくて良い、私は私のままで良いと言ってくれた)

Aさん(だから、私はその言葉で心がとても軽くなった。
     自分で自分に出来もしない任務を与えて、実行出来ないので暗くなっていたのだ。
     Eさんが私を意識化させてくれたので心が軽くなったら、今度は思っていても出来なかったことが
      とても簡単に出来てしまった。
      つまり、いきなり三つの面を歩くというのではなくて、ついでに自分が出来ることをするだけ。
     これは簡単なので出来てしまった。

     Cさんを羨ましいと思ったのは、自分に出来ないことをしている人だからで、
     自分がそれを出来てしまえば、別に羨ましくもなんともない。
     なので私は今とても気持ちが良い)


Aさんが考えている目の前で壁の染み
「Cさんが羨ましい」という文字がきれいに消えて無くなりました。

Aさん(やったぞ!そうだ、「今の自分に出来ることをする」、これでいいんだ!)

Aさんの足元に
「今の自分に出来ることをする」と書かれた金色のカードが出現しました。

Aさん(また一つ悟った。
     悟ると同時に染みも消えた。
      部屋の染みを作るのは物事が分からないことから発生する、自分で作った心の苦しみや間違った思いなんだろう。
      だから染みを消すには、一つ一つ悟っていくのが良い)


Aさんはだんだん日々が充実して来たように感じていました。
Aさんが見る世界もどんどん明るくなっています。

Aさん(EさんやIさんが見る世界のように、自分も見てみたいな。
     いや、これではただの夢だ。
     EさんやIさんが見る世界を私も必ず見てやる、これが目標だ、これでいいだろう)


<光の話136>(2010年7月26日)


Aさんは、Eさんの部屋へ行こうと思いました。
自分ひとりで幾つか悟ったことを報告し、出来たら整理してもらおうと思ったのと、
EさんがAさんに「次回は〜〜と〜〜について、教えようと思います」みたいなことを言ったことを思い出したからです。
Aさんが部屋から出ようとすると、そこへJさんが現れました。

Aさん「うわ!」
Jさん「あ、Aさん、ごめんなさい、驚かしちゃいました?」
Aさん「ああ〜、驚いた(驚」
Jさん「済みません。でも大変なことが起こったんです」
Aさん「なんですか?」
Jさん「また世界が変化したようです!」
Aさん「えええええええっ?だって、この間変化したばかりですよ!」
Jさん「でも、本当なんです!私の隣にはEさんは居ますが、今度はAさんと離れてしまいました」
Aさん「ええええええっ!!!」


AさんがJさんから話を聞くとどうやらこのようになったらしい。


Aさん「今度は上の面の真ん中が右に動いたんだ!」
Jさん「私の隣にはCさんとIさんという方がいるようです」
Aさん「はあああ・・・・・・・・ああ、間に合わなかった!」
Jさん「何がですか?」
Aさん「私はEさんに教わることがまだ沢山有ったんです!ああああ!なんてバカだったんだ!何をやっていたんだ!」
Jさん「あ、でも、Aさん。
    私はまだEさんの隣に居ます」
Aさん「そうだね、君はラッキーだ。
     今のうちにEさんからいろいろ教わっておくといい。
     世界がまた変化しないうちに」



Jさん「はい!分かりました。
    Bさんに声を掛けたり、Eさんに教わったり・・・頑張ります!」
Aさん「それからJさんの隣のCさんはとても素直で行動的な人です。
     私の友人です。
     彼と話をするといろいろ気づかされることがあると思います。
     それから反対側のIさんはチャネラーです。
     この人はても優しくて、しかもいろんなことを知っています。
     ぜひ、話をした方がいいです」
Jさん「はい、分かりました。
     本当にこの世界はどうなっちゃうんでしょう?」
Aさん「Iさんが詳しいから訊いてくださいね。
     ああ、私もうかうかしてはいられない。
     自分がやるべきことをどんどんこなさなければ」
Jさん「Aさんと会えてよかったです。
    そうじゃなかったら、私は世界が変化していたら驚いて、呆然自失していたことでしょう。
    Aさんは命の恩人です」


<光の話137>(2010年7月27日)


Aさんはあまりにも三回目の変化が早く来たのでショックを受けました。

Aさん(どうしよう・・・Eさんから襲われなくなってしまった、いや、教われなくなってしまった・・・)

Aさんはこれからは自力でサトリ、それを自分で整理しながら生きていかなくてはなりません。
Aさん(困った・・・困った・・・どうしよう・・・)

Aさんは今までに無いくらい真剣に考えました。

Aさん(そうだ!Gさんに会いに行こう!Gさんに会って世界の変化のことを相談しよう)



Aさん「Gさん、こんにちは!Aです」
Gさん「ああ、君か、まぁ入って」
Aさん「Gさん、お久しぶりです」
Gさん「さ、入りたまえ」




Aさん「さっそくですが、世界がまた大変化をしましたが、ご存知ですか?」
Gさん「いや、知らんな」
Aさん「このように動きました」

cube3

     
Gさん「ほおおお・・・このように動いたわけか」
Aさん「Gさんは知らなかったんですか?」
Gさん「うむ」

Aさんは呆れました。
Aさん(う〜〜〜ん・・・毎日研究のために部屋にこもっているから、世界の変化が分からないんだな。
     でも少しは外の世界のことを知らないとまずいと思う)


するとAさんの足元に
「Gさんは部屋から出て世界の変化を見るべきだ」と書かれた気づきのカードが出ました。

Gさん「おや、これは何じゃ?」
Gさんはその紙を拾って眺めました。
Aさん(まずい!!!)
Gさん「紙がいきなり出現した?そんなバカな」


Aさんはここで正直に言うか適当に誤魔化すかどっちにしよう、と迷いました。

<光の話138>


Aさん「Gさん、それは『気づきのカード』と言うものです。
     気づくと出るようになっています」
Gさん「誰が出しているんだね?」
Aさん「さあ・・・・・・・・知りません」
Gさん「これは君のかね?」
Aさん「はい、そうです」
Gさん「君が出したのかね?」
Aさん「はい・・・・・・・えっと、私が出したというか、勝手に出たというか・・・・・」
Gさん「どっちなんだね?」
Aさん「どっちなんでしょう?」
Gさん「君はひとをからかっているのか!」
Aさん「トンデモありません!からかうなんてそんな・・・」
Gさん「物理の法則から言って、何も無いところに物質が出現するなど、有り得んことだ!」
Aさん「私もそう思います」




Aさんは思いました。

Aさん(Gさんに気づきのカードのことを説明するのはめんどうだな。
     トボケてしまおうか、それとも本当のことを言おうか・・・・困ったな)


でも元来正直者のAさんなので、気づきのカードのことをGさんに説明しました。

Gさん「ほおおお・・・・物理の法則から外れたことが起こっているわけじゃな。面白い。
     で、これは君が出したカードなので、君の気づきが書かれている。
     なんて書いてあるのかね?」
Aさん「
(うっ、まずい!それは・・・・えええええええええと・・・・・・(困ったな、本当のことを言おうかな)・・・・・・」
Gさん「私の悪口かね?」
Aさん「
(わっ!何で分かったんだろう!)いえ、悪口だなんて滅相も無い!これには・・・
     
『Gさんは部屋から出て世界の変化を見るべきだ』と書いてあります(滝汗」
Gさん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なるほど、それは言える」

Aさん(ほっ)

Gさん「と、いうことを君が考えているわけか・・・・」
Aさん
(ぎょっ!)「あ、あーー、あははh、あははっは!」
Gさん「何か可笑しいかね?」



Aさん「いえ、別に・・・」
Gさん「そうか・・・・・「世界を見るべき」その通りじゃ。わしも表に出て世界を観察しなくてはならないな。
     いつまでも君がこうして私に報告してくれるとは限らん。
     これからの世界が大変化を起こせば、それが難しくなるだろうて」
Aさん「はい、まぁ、そうですかね」
Gさん「気づきのカードを私も出せるかな」
Aさん「それは出せますよ!皆さんはいつも気づいているんです。
    でも、気づきそのものに注意を払わないので、気づきのカードが出ても捨ててしまうようです」
Gさん「ふ〜む。これは研究対象として実に興味深い。
     私のライフワークにしよう」
Aさん「あの、Gさん?
     世界の変化の様子を見てみませんか?」
Gさん「あ、そうだったな。忘れていた。そうと決まったらIさんを訪ねてみるかな」
Aさん「いいですね!私もご一緒していいですか?」
Gさん「いいじゃろ、善は急げじゃ」



<光の話139>


Aさんは出かける前に部屋を見渡してみました。
するとGさんの部屋は殆ど染みがありません。
Aさん(Gさんって心がきれいなんだなぁ・・・好きな研究だけしているので、嫌なことも無いんだろう。
     あれ?)


部屋の隅に小さく薄い文字のようなのが見えます。
そこには
「Hは無礼」と書いてありました。
Aさんは思わず笑ってしまいました。
Aさん「ふふっ♪」
Gさん「何かね?」
Aさん「いえ、何でも」




AさんとGさんはIさんの部屋へ行きました。
Aさん「Iさん、こんにちは、Aです」
Iさん「あら、まぁ、お入りになって♪あら、Gさんも?」
Gさん「Iさん、お邪魔しますよ」
Iさん「嬉しいわぁ!Gさんが来てくださるなんて、珍しい♪ホント嬉しい!」




Aさん「また世界が変化しましたね!」
Iさん「そのようですね。
    さきほど、世界が変化したことをJさんという方が知らせてくださいました」
Aさん「Jさんが!早いなぁ!」
Iさん「何でも自分が行ける部屋は全て回っているそうです」
Aさん「凄い・・・なんて行動的なんだ!」
Iさん「Jさんは前世、
の王国の大臣だった方です。だから今世も実務が得意なんでしょう」
Aさん「そうか!なるほどねぇ・・・」


Aさんは他の人達、PQYZRさんはどうなんだろう?知りたいな、と思いましたが、
しかし、今この時点でそれは重要では無いと思い直しました。


<光の話140>


Aさん「ところでこの世界は、Gさんが言った通り、動き方に法則が有るようです。
     たしかGさんは『同じ列は続けて動かない』と・・・」
Gさん「そう。
     『ひとつの列は続けて二回、同じ方向には動かない』と言った」
Aさん「その通りになりましたね」
Gさん「そうじゃな。それからもうひとつ法則がある」
Aさん「どんな?」
Gさん「大変化と大変化の間の時間は、回を追う毎に加速する。
     次の大変化までの時間は、前回の約半分になる」
Aさん「それは凄い!それは大変だ、うかうかしてはいられません!
     Gさん、次はどこが動くのか予想はつきますか?」
Gさん「予想はつかないな。それは難しい。それにそんなことを知って何になる?」
Aさん「ま、まあ、そうですが・・・」
Iさん「私達が為すべきことは、世界の動きを予想することでは無く、
    時間を無駄にしないで出来るだけ波動を上げ精一杯生きることですよ」
Gさん「まったくもってその通り」
Aさん「そうですね(滝汗」




さん「Gさん、この世界の大変化終了後のことですが」
Gさん「なにかね?」
Iさん「Aさんがこの世界に残ってくださるそうです」
Gさん「え?それは私が」
Iさん「いえ、Gさんは新しい世界になくてはならない人です。
    なので古い世界は面倒見の良いAさんにお任せして、Gさんには新しい世界を作る仕事の責任者になっていただきたいな、と」
Gさん「ほおおお・・・新しい世界の・・・」
Iさん「責任者です」
Gさん「この私に務まるかな?」
Iさん「何を仰います(笑
    Gさんしか務まりませんわ(笑」
Gさん「そうか・・・君はどう思う?」
Aさん「そりゃもう!Gさん以外には考えられません!」
Gさん「そうかな」
Aさん「そうですとも!Gさん、ぜひ、お願いします」
Gさん「そこまで言われちゃ断れんな(笑」
Iさん「どうか、よろしくお願いします。ああ、良かった、これでやっと安心できます。Gさん、ありがとうございます♪」
Gさん「いや・・・なんのナンの(笑」


AさんはIさんの人間操縦術に舌を巻きました。
この頼み方なら全く角が立ちません。
Iさん、凄い・・・

Gさん「と、いうわけで、君、済まんな」
Aさん「いえいえ、Gさんの代役として精一杯努めさせていただきます!」
Gさん「そうかい・・・悪いな・・・そうか、そうか・・・ではそういうことで・・・」


Aさん(Gさんって単純だなぁ!あはっはh!いい人だ)


Aさんは、Gさんの部屋が殆ど染みがなくきれいだった理由が分かりました。
Aさん(私はGさんの子供のような単純さを見習うべきだな)


<光の話141>(2010年7月28日)


Gさん「さて、ずいぶん長居をしてしまった。
     私は自分の部屋に戻り、新しい世界の構築を思案するとしよう。
     Iさん、お邪魔しました。また会う日まで達者でな」
Iさん「ありがとうございます。Gさんもね♪」
Aさん「え?もう?
     もう帰っちゃうんですか?」
Gさん「時間を無駄にはできまい。君は残りたまえ」
Aさん「は、はい、そうさせていただきます」




Aさん(Gさんの部屋に染みが無い理由が分かったぞ。
     Gさんは他人がどう思うか、あまり興味が無いようだ。
     自分がしたいように行動しているだけなんだ。
     Gさんは自分の思うままに行動しているが、元来性質が良いので、全然嫌味では無い。
     私もあのように年を取りたいものだ・・・・)

Aさん(いや、無理だな。
     私は常に他人がどう思うか考えてしまう。とても子供のようにはなれないや)


Iさん「お茶でもいかがですか?」
Aさん「あ、はい、いただきます」


Aさん(たとえば今のような時。
     特にお茶は飲みたくなくても相手がお茶を出したいのだろうと思うと、その心を汲んで「お願いしてしまう」自分。
     子供はこういうことはしないだろうなぁ・・・)


Iさん「何か考えごとでも?はい、お茶です、どうぞ♪」
Aさん「いただきます!」



<光の話142>


Aさん「Iさん、ひとつ訊いていいですか?」
Iさん「どうぞ」
Aさん「私はGさんのように子供の心を持った大人になれそうも無いんですが・・・」
Iさん「そんなことはありませんよ。
    子供の心という概念にもいろいろあります。
    あなたのように、大人の知識と知恵を持っていて、尚且つ子供のように素直で明るい人が理想です」
Aさん「では・・・・・こういうことを言ってはナンですが、Gさんのような方は・・・」
Iさん「Gさんはあれで良いのです。
    そしてあなたもそのままで良いのです。
    あ、この場合の『そのままで良い』と言うのは、あなたのその穏やかで素直で明るい性質のままで良いという意味ですよ。
    『物事をもっと分かるべき』というのは、これには入っていません」
Aさん「そうか、分かりました。
     私もまだまだだな。物事が分かる人に解説してもらわないとちっとも分からないんです」
Iさん「物事を分かる能力とはすぐにはつきません。時間が掛かります。
    最初は皆さん、分かり方を教わらないと分かることが出来ません」
Aさん「そうかぁ・・・・そうですね!」



<光の話143>


Aさん「でもIさん、またGさんを引き合いに出して悪いのですが、IさんはGさんに、その・・・・なんというか・・・・」
Iさん「本当の理由を言わなかったことですか?この世界に残る人材の件で」
Aさん「はい、そうです」
Iさん「これは大事な話なので、良く聞いてくださいね。
    あなたはEさんから教わったことがあると思いますが、この世界の人を果物に喩えると
    『種が有る果物』と『種が無い果物』と二種類有るという話」
Aさん「聞きました。<光の話58>ですね」
Iさん「種が無い人に悟り方を教えても無理なんです。
    種が無い人に悟れと言えば、その人は苦しみます。
    その結果部屋が汚れ、魂は黒くなってしまうのです。
    だからその場合は、悟れなどと無理は言わないで、周囲の人はそれを分かってあげて、優しくして差し上げるしかありません」
Aさん「でも、Eさんは、たとえば私のような者にはビシバシ説教しますね」
Iさん「それはあなたが種の有る果物だからですわ」
Aさん「あ、でも、EさんはHさんにもビシバシ言ったようですが」
Iさん「Eさんはその時、Hさんにはキツイことは言ってないはずです。
    普通のことを言っていただけです」
Aさん「どういうことでしょう?」
Iさん「EさんはHさんには普通に情報を与えただけで、その人の思考の欠点をついてはいない、ということです」Aさん「そういうことか・・・」
Iさん「Eさんは相手が『自分の思考の欠陥を理解するレベルにあるか、そうではないか』を常に計っています。
    Eさんはあの通り無駄なことはしない方ですから、無駄な説教はしません。
    とは言え、それはあくまでも原則であって、時と場合によれば説教をするかもしれません」
Aさん「そうなんだ・・・私なんか会うたびに叱られます」
Iさん「あはっはh!
    それはAさん、あなたが『自力で分かることが出来る人』だからですよ。
    Eさんから見てあなたは素質が有ると認められたので、厳しく指導されているんですわ」
Aさん「そうかぁ・・・だったら喜んだ方がいいのかな」
Iさん「勿論ですわ!」



Aさん「Iさんは説教はしませんね」
Iさん「そうですわね」
Aさん「何故ですか?」
Iさん「Eさんとは役割が違うからです。
    私は『自力で悟っていけない人』のお世話をしたりお守りをしたりするのが役目です」
Aさん「それは大変ですね!」
Iさん「いいえ。
    だって、私にはそれが合っているのですから。
    私がもし、Eさんのように他人を説教しなさい、と言われたら困ってしまいます。
    どうしていいか分かりません」
Aさん「なるほど・・・それが使命なんですか?」
Iさん「使命、役割、素質、天職・・・・様々な言い方がありますね」
Aさん「そうかぁ・・・・いや〜勉強になるな。
     それから自力で悟れる人は100ワット以上で、そうでは無い人は100ワット未満である、と思っていいですか」
Iさん「そうですね、それで良いと思います」
Aさん「では、Eさんの仕事は100ワット以上の人が対象で、あなたの仕事は100ワット未満の人を対象としている、と考えていいですか?」
Iさん「それで良いと思います」
Aさん「なるほど。
    そうすればこの世界の人達全てを網羅出来るわけだ。
    このシステムは素晴らしい、実に良く出来ています」
Iさん「あなたは論理的思考が得意ですね、素晴らしいわ」



Aさん「では、私の役目とは何でしょう?」
Iさん「あなたは、100ワット以上の人も100ワット未満の人も、全てを対象にして指導するのが役目です」
Aさん「えええっ!そうなんですか!」
Iさん「はい、そうなんです。そうとしか言いようがありませんもの。
    この世界であなたのように、悟れる人も悟れない人も等しく相手を出来る人はあまり居ないと思います」
Aさん「そうだったんだ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや〜驚きました。自分がそういう役目だったとは・・・・・」
Iさん「Aさんらしいですわ(笑
    あなたはこの世界にはなくてはならない人です。
    物事を分かる能力も有り、素直で明るく温厚です。
    それがこの世界での理想なんですよ」



Aさん「全く知りませんでした。
     私は他人を羨む癖が有るようです。
     さきほど、jさんが行動的なのを知って、やはりまた羨ましいと思ってしまいました。
     情け無いです」
Iさん「それが
『心の癖』というものです。
    つい、そういう考え方をしてしまう、というのが『心の癖』。
     でも、これもそれが有ることに気づき、治そうと決心すれば次第に改善されます。
     ただし時間は掛かりますよ。
     でも、少しづつでも改善されますから、諦めないで日々を過ごすことですわ」



Aさん「その点は『私は私のままではいけない』ですね?」
Iさん「そうですわね(笑

    
人間には『そのままで良い部分』と『そのままでは良く無い部分』とがあります。
    ですから何でもかんでも『そのままで良い』という言い方はおかしいのです。
    もしそうだとすれば、この世界に生きている意味が有りません。
    人が生まれて来て、最初から『そのままで良い』のなら生きている意味が有りませんわ」
Aさん「なるほど、そうか!やっと分かりました。
     実はその問題については、たまに考えていたので少しづつ分かって来ていましたが、
     サトリにはさらに上のサトリがありますよね?
     今のIさんのお話を聞いてさらに分かるようになりました」
Iさん「サトリには上限は有りません。
    この世界では最高1000ワットだそうですが、人間が到達するのは不可能です。
    でもなるべく高みを目指して生きなければ本人の光は増すことは有りません」
Aさん「実に分かり易い説明です!Iさん、あなたは何て素晴らしい人なんだ!」
Iさん「いいえ、素晴らしいのはあなたですよ、Aさん。
    あなたはまだ自分の価値をご存知無いのです。
    早くそこに気づくといいな、と思っています」


<光の話144>(2010年7月29日)


Aさん「それからHさんのことなんですが」
Iさん「はい?」
Aさん「Hさんという人がいますが、彼の部屋は汚れ方が凄くて彼の状態も良く無いようなんです。
     HさんをIさんの部屋に連れて来ていいですか?」
Iさん「癒しが必要な方ですか?」
Aさん「はい、そうだと思うんですけど、本人は『自分には癒しは必要無い』と思っているようなんです」
Iさん「それは重症ですわ。
    どうぞ、連れて来てくださいな」
Aさん「でも、あなたに危害が及ぶかもしれないので心配なんです」
Iさん「私なら大丈夫です。心配してくださってありがとう」
Aさん「ああ、良かった。
ありがとうございます。
     お茶も飲んだことだし、今日はこれで帰ります、ご馳走様でした。
     Iさん、ためになるお話をありがとう御座いました」
Iさん「いいえ、どういたしまして」




Aさん「よお〜し、善は急げだ。Hさんの部屋へ行こう。隣だし。
      こんな近くに住んでいるのに今まで会えなかったなんて変だ。
     でもようやくHさんがIさんに会える日が来たぞ」


AさんはIさんの部屋の隣に有るHさんの部屋へ行きました。



Aさん「こんにちは!Hさん、Aです」

Yさん「え?おや、あなたは先日の・・・Aさんですよね?
     私、Yですが」
Aさん「えええっ!」



<光の話145>


Yさん「ひょっとしたら、また世界が変化しました?」
Aさん「どうも・・・・そのようです。
     以前ここにはHさんという方が居ました」
Yさん「では、私がいる列が動いたのでしょうか?
     私の両隣は・・・」
Aさん「私とIさんという方です」
Yさん「すると・・・・・・・・こんな感じでしょうか?」


cube10

Aさん「やはり真ん中の列が上に動いたようです」
Yさん「あなたの隣になれて私はラッキーですが(笑」
Aさん「え、まあ、私も嬉しいです。
     そうか・・・ずいぶん変化が速まっているんだな。
     これは本当にボヤボヤしてはいられないなぁ」
Yさん「私に出来ることがあれば、お手伝いしますよ」
Aさん「ありがとうございます。
     あなたの隣にiさんというチャネラーが住んでいます。
     今のうちにその方と縁を作っておくのが良いと思いますよ」
Yさん「そうですね。そうします。私も真剣になります。
     私も出来る限り、他の人にこのことを伝えて行きます」



<光の話146>


AさんはYさんの部屋から出た途端Jさんと出会いました。

Jさん「あ、Aさん!今、あなたの部屋へ行こうと思っていたところなんです!」
Aさん「ああ、Jさん、また世界が変化しましたね!」
Jさん「そうなんです。そのことについて報告しようと思ってました。
     ちょっと私の部屋へ来ていただけませんか?」

AさんはHさんは後回しにして、Jさんの部屋へ行くことにしました。